ヴァイオリンを良く鳴らすために必要な事・・・もし私がヴァイオリンだったら!(6/2日、再追記)

独断 独自の思い!

多かれ少なかれ最初に弦をキャッチし、そこからあまり圧力はかけず、そのまま引き抜く感覚・・後は圧を抜いて方が、良く鳴るんです。
それが基本形の様に思います。
つまり 羊羹を切るように じ~っと弾き切るように弾くのは 名器などには向かない! 
指板近くをグィーっと弾くのは 鳴りません。
そこで そのヴァイオリンに合った良い弓が必要になります。(厚力かけなくても しっかり弦をキャッチしてくれる弓が)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

良く鳴る・・とか 良く鳴らない などの検索が多いようですので、
特にE線が・・・G線が・・・などなど・・・

あくまで私が日頃、感じている事ですが・・・・
今迄に作ったヴァイオリンに伺った時の ヴァイオリンさんの回答です!?

ヴァイオリンが良く鳴る、鳴らないは、
基本的に、鳴る楽器、鳴りにくい楽器、
また、現代の楽器 オールド楽器 などなど
いろいろな条件が違いますが、

一つ言える事は、ヴァイオリンのバロック時代は、プレーンガットの弦だった事から、
弦の振幅が狭いため、ボーイングは、軽く、弦を鳴らしてあげるように弾かないと
思うように鳴りません。力は入れないように・・・
これが 現代でも基本だと考えています。私は!

現代は、大きなホールが出来、弦も金属弦、ナイロン弦と より大きな音量へと進化し、本体の新しいヴァイオリンも
結構しっかり出来ていて、強い弦で楽器を鳴らす様な傾向になっています。
そういう楽器は、どうしても 圧力をかけ、しっかり弾いて鳴らしたりします。
しかし、普通 誰しもが、そんなに大きなホールで ソロで弾く機会は、あまり無いのではと思いますが・・・

良いオールドヴァイオリンを弾く時、弦の張力で、また弓の圧力で鳴らそうとしますと、かえって良く鳴りません、
楽器は、いつか傷むでしょう!・・と心配します。

不思議な事に、オールドヴァイオリンを、ガット弦で弾き、良く鳴らせると、新作の頑丈なヴァオリンも
意外と良く鳴るものです。

ほんの少しの力加減で、大きく異なります。

この事は、押さえる力では、なく、あくまで弾くという事だと感じています。

つまり、強い音は駒近くを弾く、弱い音は指板近くを弾く、より大きな音を出したい時は、
限度内の圧力で、

弓の横方向への移動で、弦を振動させ、時にビブラートも加え音量を増加させるように・・・
基本は、駒と指板の中間あたりを 正確な音程で弾く。

私は、演奏家ではないので、自分の理想のように弾けませんが、
私に、楽器が たえず そうしてほしいと言っているように感じます。

現代の、弦で鳴らすような楽器に慣れてしまうと、良いオールド楽器では 鳴すのに苦労します。

そのため、弓のスタートから、弦を マックスで鳴らせる事も、大切のように思います。
切れが良く、それが出来ると、圧力で押さえる必要がなくなります。

手首の、一瞬の動きで、弦をしっかり捉え、そのまま横へスライドする・・は難しのでしょうが、
そうすると、下方向への圧力は少なくなり、楽器にも優しく、弦も良く振動します。

そう日頃から感じている事を、たまたま見たユーチューブで 
ズーカーマンさんが、レッスンで、男の子(椅子の上に立って弾いている)、他のでは・・女性が何度も同じフレーズを弾く・・それらしい事を レッスンしていますが、まさにそれです。

そういう弾き方をすると、楽器は、ガーンと大きく響きます。
弓の返しの時の手首などの、反応がスムーズで瞬時に早く出来たほうが、その瞬間で弦をとらえられるので、その後 無理に圧力をかけなくても音が出せます。
子供の頃、それが旨く出来て、感動した時に記憶が今もありますが、今はなかなか出来ませんが・・・

私は、今は、そういうレッスンは受けた事は有りませんが、自分の楽器を鳴らし、試す時、
そう弾かないと、良く鳴らないので、正しいのだろうと思っています。


いろいろなヴァイオリンの先生方に、試奏していただく時、どう弾いていただきたいか、リクエストします。
弱い圧力で・・・とか、Eのハイポジションは、特に繊細に・・とか、
これは、しっかり弾いても大丈夫です・・・とか、
楽器の特性を ご説明します。

しかし 共通する事は、押さえ付けず、弾く事です。

逆に考えると・・・

必要以上に押さえ付けないで、弾くには どうしたら良いか???




指板近くを強く押さえると、駒への負担が増します。
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同じ音量を出そうとすると、当然、駒近くの方が圧力は要りません。しかし、技術が増します(私はデリケートさなど増すと思います)
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同じ圧力では、駒近くは音量が増します。・・・・音質が異なるので難しいとは思います。
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大きなストロークで弾くと、圧力は少なくて済みます。短いストロークで同じ強く音量を出そうとすると駒から下への圧力が増します。
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指板の近くを強く弾くより駒近くをデリケートに弾く方が楽器に負担は少ないです。


どういう音楽を創るか?で一概には言えませんが、楽器サイドから考えると、上記の範囲をなるべく逸脱しないように
楽器と お付き合いするのが好ましいのではと 私は感じます。

なお、楽器に正確なポジションで、反復、良い弾き方をすると、30分も弾くと、楽器の反応、音質が変わります。
ポジションが不正確で、弾き込むと 楽器を弾いても 反応が、ボケた感じになります。

同じ音程でも、弦の弾く場所の振動で、楽器の同じ部位が振動しているように感じません。それは多く弾く場所で、楽器に癖=慣れが定着するように感じます。
正しい位置で楽器におぼえさせる事が大事だと感じます。


正確な音程で 特に弾き込む事で、出ずらい音程も、出る様になります。
特に新作でも、厚い・薄いの差が大きい楽器は、良く鳴り、ニュアンスもある半面、ポジションで音量にムラがあります。出ずらい音程は弾き込みが必須です。
あまり厚さに変化が少ない楽器では、平均的に音が出ますが、音色の変化、表現力のパフォーマンスも付いてこない場合もあります。


是非、オリーヴ ガット弦で、軽く、滑らかに、繊細かつ大胆に弾き、大きな美しい音が出る様に 訓練し、弾く事をお勧めします。
そうすると。ナイロン弦でも大きな収穫が得られるはずです。


しかし、しかし、ヴァイオリン自体のセッティングがきつく、駒近くが、弾きにくく、鳴りにくいヴァイオリンもあります。
弾き込んでも、弾きにくい場合は、駒近くも、ちゃんと弾けるような状態にしておくべきと思います。
それは、魂柱の強さ(長さ)位置、(駒からの距離など)で可能です。
そして、時々、駒の真近を開放弦で、弓をゆっくり、しかり 大きく鳴らす事。1本づつ、と、2本の重音をしっかり鳴らす事で、楽器がほぐれます。
鳴りにくい楽器も鳴り易くする方法です。

姿勢からヴァイオリンがあまり下がらないように構える事も、弓がずれない手段。ボーイングでも弦の90度でスライドしない場合も
指板のほうにズレル要因になります。(演奏スタイルなど音楽的表現から意図している場合が別ですが)
弦のスイートポイント1点を意図して守れれば、指板近く、駒近くを自由に往復して 意図した表現が出来、良い音も出せ、楽器にも
優しい事になりますから、耳で音を聞きながら、良い音が出る場所と、圧力加減、運弓の速さ、長さを考えながら弾かれると、結果
良い方向へいくと思います。また 人に聞いていただき、どれが良い音に聞こえるか?を考えながら演奏すると、自分の感じる良い音と、
それを聞く人の良い音が、同じか?そうでないか?それも しっかり分かっている事が大事ではないかと感じています。

もし弾き方が原因でヴァイオリンが鳴らなかったら・・・
今まで5センチの厚さの羊羹を、徐々に切り15センチ引いて切って完全に切っていたら・・・・

2センチの厚さの羊羹を、最初に、ほぼ2センチの厚さまで切り20センチ引いて完全に切る様な感覚で・・・
なんて例えは、当たらずとも遠くないかも・・・


※これらの事は、初心者に限らず、某有名音大の生徒さんでも、いらっしゃいます。先生に、もっと駒の近くも弾くと良い!っと言われていました。 


以上は、あくまで 私の感じていることです。
ヴァイオリンも きっと、そう思っているでしょう!






# by cremonakuga | 2017-12-20 01:27 | ヴァイオリンの弾き方 | Trackback | Comments(0)

Amatiの裏板、せっかくの虎杢が美しく見られるように

Amatiの裏板はニスで細かく波打ち、せっかくの美しい虎目が、分かりずらかったが、展覧会が終わり、
ニスが、平面に近くなるように修正しました。
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# by cremonakuga | 2017-11-30 22:18 | Trackback | Comments(0)

次に作るヴァイオリン・ストラディヴァリモデル用の裏板,表板です、裏板は・・どちらにしますかね???

ヴィオラ予定をヴァイオリンに変更です!
直ぐに航路変更に舵を切る私です!
Antonio Stradivari

カエデは、
どちらも10年以上経過しています。
左は2006年で、下部端しが少し虎杢が薄い!年輪は、良い!
右は、端まで虎目は明確、音に問題はないが一か所年輪の間隔が広い。


表に使う予定は2005年のイタリアヴァルディフィエメ産アベーテマスキオ材です。
最近は、あまり良くない材料になっていますが、この2005年のは、理想的なアベーテマスキオです・
今 どう作るか?構想を練っているところです。特にプロ演奏家仕様で、即戦力、
これから長く熟成していってほしい逸品にしたいものです。
展覧会では、Stradivari,Amati,Guarneriとも、好評でしたが、
深紅が上品で美しいストラディヴァリ・ヴァイオリンにしたいと思っています。
勿論音色も!
サイズは355mmか356mm以内に!
材料の組み合わせだけで、美しいく音色も素晴らしいのが出来そうで、もうワクワクしてきます。
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ヴァイオリンの表板は、なんでもかんでも年輪幅が狭く細かいのが良い訳ではあません。マスキアトゥーラ(虎杢)が多めにある材は、強いので、必ずしも密で細かい必要はありません!これは、強い分少し薄く作れ、明るく、大きく鳴り、抜ける音質に仕上がります。音の艶も出ると良いです。



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# by cremonakuga | 2017-11-16 13:35 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

ぜんぜん知らなかった!

この日曜日に、画家の弟と私で 開催した絵画とヴァイオリンの展覧会が、
京橋・千疋屋ギャラリーさんで
お蔭様で1週間の会期を無事に終了しましたが、

友人との会話の中で、3月に、ライナー・クスマウルさんが、3月27日に亡くなっていた事が話題になったが、
私は、全然知りませんで、大変ショックで、今とても悲しいです。
以前、復帰された、お元気な時、お会いしました。

「そのせつは 大変お世話になりました、どうぞ やすらかに おやすみください」と 遅いですが つつしんでご冥福をお祈り申しあげます。



これは、私が作ったストラディヴァリモデルです。今の完成度には至りませんが、楽屋で少し弾いてくださいました。
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これは、ライナー・クスマウルさんのストラディヴァリです。この写真 自慢げな写真で、好きではりませんが、これしか無いので!
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ストラディヴァリウスを拝見させていただき、私流の音響を調べさせていただきました。
その時、セカンド楽器のベリーニのグアルネリを笑顔で、差し出されました。
写真は、私の楽器で、下に、彼のストラィヴァリが置いてあります。
見せてくれました!

クレモナに居た時、クスマウルさんは、友人のクリストフ(ヘンケル)とクアルテットを組んでいらっしゃいました。
クリストフを訪ねて、フライブルクへ行ったとき、
確かクスマウルさんクリストフさん、樫本さん達と演奏旅行されていて、クレモナへ帰る、翌日戻られるとの事で、お会い出来ませんでしたが。
時折、お元気かなあ???と今も 昔を思い出していました。


コンサートのゲストでいらした時、夜本番の朝、ストラディヴァリを見せていただき、その時、ストラディヴァリの弦・ペグ関連で問題が発生し、
急遽呼ばれ、私が対処しました。私は指を少し傷つけ、血がにじんだ事を覚えています。
しかし、大変喜ばれ、「今夜ディナーに来てください」とご招待されました。
夜の本番は、記憶では
E線が最初鳴りが、イマイチに感じましたが、少しして良く鳴り出し・・安心した事を昨日のように思い出します。

私の作るストラディヴァリモデルのヴァイオリンには、そうした方
8か月も経ってしまいましたが!




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# by cremonakuga | 2017-11-08 00:45 | Trackback | Comments(0)

魂柱について・・・・長さについて

久我ヴァイオリン工房のCaffe o Te?に来ていただいていらっしゃる方々で、
魂柱関連を ご関心のある方が多いので、過去に書いた内容と重複するかも知れませんが、
現在、私が、行っている方法と難しいと思っている事、
いろいろなケースがある事など述べます。

まず、現在製作している いわゆるオールドのコピーにおきましては、
表板の厚さ、裏板の厚さ、細かくは駒足付近の厚さ、F字孔周りの厚さが楽器によって
マチマチなので、一律には言えませんが、それらを考慮し、長さ=強さを調節しています。

一般的な現代の作り方の新作であれば、弦を張って、F字孔の上のウイングが下がらない長さと言えますが、
オールドー構造で、新しい楽器は、上下、左右、縦、横、斜め あらゆる方向へ、現代の楽器に比べ箱が動き易くなっています。
良く、魂柱が倒れない程度と言われますが、もう表板が下がらない楽器に限ります。
表板が、弦を張らない時の位置を、弦を張っても維持し、F字孔の上のウイングが元の位置から下がらない
長さとしています。

つまり、ウイングが位置が同じでも。表板が薄めの楽器では、駒位置では、表板を持ち上げるくらいになります。
表板は、持ち上げていると、その位置で安定し、固定されます。安定しますと、最初長い魂柱でも、弦を外すと倒れる事も
あります。内部もオールド仕様の楽器を現代のように魂柱を立てると、直ぐに短くなり、表板が下がる事があります。
一律ではないという事です。
長い、強い魂柱を立てると、表板の裏に少なからずへこみが生じます。新作でストラディヴァリモデルなど作る時は
駒足部分とF字孔の上、廻りを厚めにしたり強化せねばなりません。また私も時々する楓などのパッチをあらかじめ
貼ったりなど いろいろな予防も要ります。

クレモナ名器は、そういう経緯を経ていますので、トレブルサイドの駒足から垂直に裏までの魂柱の長さの距離が、駒足バスバーから裏までの長さ、距離が、普通オールドの楽器にくらべ、差が大きくなっている事が良く知られています。どんどん強く、長く、を繰り返すからではないか?と想像します。短めの魂柱=倒れそうな ぎりぎりの・・・しか出ない良い音質があります。 どんな楽器でも、安定し弦を張って、 ぎりぎりな状態が一番良い音が得られると感じています。
最初は がまんがまん という事になります。

少し長めを 繰り返し、安定すれば ベストです。

魂柱材は、100年も古くなく、20年~30年くらいで、年輪が黒く太目で6mmに4~5本くらいの音質が、私は好きです。
飴色になった魂柱材の音は、軽く音が出て、音の角がシャープで、甘い音色が得られます。しかし音量が少ないような気がします。
私の感想ですが、
記憶をたどって、思いだしてみましたが、最初に作ったヴァイオリンは、魂柱と駒で、これほど音が変わるのか?また弦で・・・と 何とかの一つ覚えで、オーベルのデラックスの山が出来ました。弦はオリーヴが一番音色が良いと感じました。もちろん既製品の魂柱も山に!
そして
実感しましたが、その時は、魂柱材は、今と同じ感想で、年輪が黒く、太く、間隔は、1mmくらいだったと思います。
10年くらい前は、細かく数が数えきれない程多く密度が高い材をあえて好んで使っていました。
現在の好みは 最初と同じ、黒く、太い年輪で1mmくらいの魂柱、20~30年くらいのです。

しかし そういう魂柱は
なかなか無いのが実情ですが!



# by cremonakuga | 2017-09-27 19:14 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリンAmti1666のTesta

ヴァイオリン・アマティを色々な角度でTestaを!
やはり正面からと背からの姿が、模様が綺麗なので好きです。
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この飴の様な感触が気に入っています。トロッとした油ニスの感触。特に松脂が、一般のコロフォニウムではなく、イタリア産の唐松からのヴェネチアンテレピンバルサムから手作りした松脂の透明度が生きているようです。ルネッサンス、中世の画家が、その透明度から絵具に混ぜ使った歴史があります。
絵具の色彩の発色は、混ぜる樹脂、油の透明度=屈折率で大きく違ってきます。松脂でもヴェネチアンテレピンバルサムは屈折率が高い。リンシードオイルも高い、しかしリンシードは、絵画で光に当たらない場所では、黄褐色に変化していきます。暗くなっていきます。明るい場所に置いおくと、明るく変化します。ヴェネチアンテレピンの名前は、御承知の様に、アルプスの唐松からのバルサム樹脂をヴェネチア経由で流れたからのようです。
コロフォニウムと総称される松脂系の樹脂は、弦楽器にはダーク・コロフォニウムが使われます。いろいろな国で産出されています。
イタリア発祥のヴァイオリンは、その材料が産出された アルプスから、同じ木材からの松脂を使うのが自然だと思っています。
今は、市販のコロフォニウムに比べ、自分で作るのは面倒で危険です。
しかし、これを使うと戻れません。
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# by cremonakuga | 2017-09-27 16:35 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリンの駒の高さ、特に新作は、変化が大きい

ヴァイオリンの新作が出来ると、何時も駒は、①ニスを塗って総てが完了してから駒を作る。②白木で駒を作り音も総てをチェックする。
その時々で、決めていません。
何年も経過し、駒の高さが、31mm~32mm以下にはならないようにと考えながら設計しています。
表板が厚めのグアルネリなどでは、33mm~34mmくらいに想定し、
ストラディヴァリなどは、31~32.5mmくらいに想定しています。
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毎回まったく違う種類の楽器を作るにあたって、設計を決めています。
表板の薄めのグァルネリでは、ストラドと同じように考えています。
表板が厚めで、裏板も厚めの設計は、駒は、あまり低くならないように、考えています。
もし、そういう楽器でも駒が、31mmとかの場合でも駒Topでの弦の角度は、158度~、
157度くらいに考えています。
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表板の薄めのストラドでは、角度は158度~159度にしています。

駒が30mmとか31mmとかの場合は、駒の両サイドも落とし、不必要な肉を削っています。
ストラドモデルでは、弦の強さで鳴らす必要が無いので、表板に負担にならない駒の高さ、角度を
模索しながら考えます。

白木が出来、ニスを紫外線ランプなどで乾燥しますと、裏板が縦にちじみ、ネックが上がります。
それが、また自然に戻りますが100%は戻りません。
裏板のマレッツァトゥーラ=虎杢が細かく深い程、新しい材ほど縮みます。

その辺が、毎回、頭を悩ますところです。
オールド楽器のコピーでは、駒が低ければ、ネックの仕込の高さも低くし、テールガットがのるサドルも低くし、駒Topでの
弦角度を維持します。

グアルネリでは、あまり駒が低いと、ボディーのF字孔の脇のCの形で、ボーイングで当たり易く、弾きにくくなりがちです。
その辺も加味しながら設計します。

今日、湿気がありますが、先日完成した Amati1666は、指板先端上部と表板まで19mm強、駒高さ34mm
E線で4.5mm、G線で6.0mmで落ち着いています。0.5~1mm高いです。
弦角度は158度ジャストです。
今回は、最初の仮駒から 本番駒なので、1個目です。
1mm駒を低くし33mm、サドルも少し低くすれば丁度良いようです。
これから乾燥する季節、E線が 高すぎるので、駒を様子を見て 少し弾くくしなければなりません。
このヴァイオリンAmatiは、凄く良く鳴り透る音ようなので、駒は最終31mmでスリムな駒が最適で、ネックで問題になる事は少ないのではと
感じます。極度に湿気にさらされない限りは!

最近は、白木で、音を確認しています。なぜなら せっかちで 子供のように音を直ぐに聞きたいからです。

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# by cremonakuga | 2017-09-27 15:59 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

Nicolò Amatiが ほぼ完成し 音を出してみました。

Nicolò Amati 1666=Cremonakuga violino2017

ニコロ・アマティ1666完成!
音は 成功! いや大成功ではないか・?と思います。
味がでています。

飴のような このトロっとした感じが好きです!
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まだ、駒は仮駒ですが、弦を張って音出しをしてみました。
最初エヴァピラッチを・・・次にD&Gをオリーヴ(使い古し予備弦)に
やはりオリーヴの方が楽器に合っているようです。新し弦でなく、またバランスも合ってなくとりあえずのセットなので、新しい弦でのセットが楽しみです。今の弦はテンションを楽器に掛けるのは主目的で、何度も外すためです。もう少し落ち着いたらちゃんとした弦をセットします。
新感想は・・・・
・・・・実にE線が美しい!
なんと表現したら良いのだろうか??少し考えてみましたが、
決して音の線は太くないのですが、しっかり音が出ます。そして品が良い音です。
高音の音量、強さは まだ感じられません・・・もう少しテンションに落ち着くのを待ちましょう!
しかし、E線は伸びます。
低弦はあまり主張しないので音を出しながら楽器を離すと 良く響いています。
CD「名器の響き」を聞いて比べてみました。
1639年Amatiと やはり似ています。・・・・が1666年は、もう少しシャープです。甘い音というよりも!
ストラドにも似ています。全体の印象は、今まで経験をしたことが無い音質です。

実は ストラドのテクニックを少しだけ加えてあります。なぜなら 全体的に良いに越した事がないからです。
そのまま作るAmatiより それより良いAmatiにしたかったからです。

実際は そのCDの ストラディヴァリ 1716 プロヴィニのE線に似ています。
ただ 問題が発生・・
なかなか乾かなく、日焼けサロン(紫外線Box)でお世話になったため、乾燥でネックが大分上がってしまいました。
当初ネックを仕込んでジャスト指板先端で20mm 駒のプロジェクション27mmでしたが・・・・
乾燥で
指板先端22~23mmに 駒へのプロジェクション30mm弱へ上がってしまいました。

ちょっと焦りが・・
これは特に裏板の模様が細かく虎杢のうねりが細かいために より収縮します。 Ole Bullの時も結構収縮しましたが 予想どうりある程度は戻りました。
今回も少し戻ってきましたから大丈夫でしょう!

弦を張った今 正確ではありませんが・・指板先端上で21mmある。駒へのプロジェクションが29mmくらい
この分なら20mmに戻りそうなので 駒を作ります。
今現在より駒は高くはなりませんので、
今作ると駒は34mm位になりそうです。
34mmでは Amatiの音色再現には向いていませんが、
少し待ちましょう!
Non ce problèma! (問題無し!)

9月9日・・・左手の当たる部分のみカバーニスを塗りました!現在乾燥中です。



# by cremonakuga | 2017-09-07 16:37 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

Nicolò Amati 1666 , anno2017

Nicolò Amati 1666完成!

Modello:Nicolò Amati 1666 ' '
(misura = curve)
Lunghezza: --- 353 mm
Superiore: --- 164 mm
Centrale:--- 106 mm
Infuriore:--- 202mm

Diapason: 194mm








La tavola e  il fondo
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Testa
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Effe
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# by cremonakuga | 2017-09-07 15:54 | ◎ヴァイオリン作品の一例 | Trackback | Comments(0)

NIcolò Amati1666はPiano Piano進行中!


NIcolò Amati1666は今 進んでいます。

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なかなか気に入っています。この渋さが! 私だけだったりして・・・
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とりたてて目立った絵ではありませんが、なんとなく透明度が感じられます。
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なんと言っても裏は模様が綺麗で、気に入っています。
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自分で言うのも変ですが、光を当てると、横板の模様も綺麗です。

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# by cremonakuga | 2017-08-30 23:15 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)