久我ヴァイオリン工房
ヴァイオリンがニスで覆われた後に下地のニス、下地のヴァイオリン着色が どういう見え方に効果をもたらすか? ヴァイオリン上ニスの赤が重なった後 どう色を変えて見せるか? それを、合成されたピグメントなどを使わず自然な素料・・・普通に存在する材料で・・! だれもが一度はやってみる・・・ ストラディヴァリウスの本に重ねて見ます。 本は印刷。 光源など目で見る実際とは大きく違いますが、 少しは参考になると思います。 遊びのような比較です。線でひいた部分がニスが取れて下地が見えそうになっている部分で そういう見え方が、今下地にした部分がこれから生きてくる色になります。 ニス塗り第2回目後・・・雨がふりそうな屋外で・・・・色が淡いと外の光の中ではもの足りなく薄く見えてしまいます。 薄く見えないくらい濃いと・・上ニスが楽になります。 大丈夫なようです。2回目ですが、適度にニスを事前の着色で目止めすることができていて、光ってしまって 実際の方が透明感があります。写真にすると実際に近くは難しいです。 コントラストがつき、白い部分も白く光沢があり 虎杢の止まらず動きますからOk! やはりニスが光沢を見せると、数段明るく見えます。 濃いくらいに思ったくらいまで進行させたのが大体丁度良かったようです。 久我ヴァイオリン工房 Cremonakuga Cremonakuga violino Cremonakuga violino Cremonakuga violino #
by cremonakuga
| 2015-06-18 12:34
| ☆ヴァイオリン製作日記
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久我ヴァイオリン工房
下地の色着け調整が終わり、第一回目のニスを塗りました。 一回目のニスは、通常のニスを薄め染み込ませました。 写真は、ニス塗り前の写真です。 木肌に、個性があり、左右に上から下まで線が浮き出ています。 また染み込みやすい箇所とそうでない箇所で少しマッキャートしています。 表面の個性が表れています。 味わいになります。 写真は・・・ 自然光の見え方と、白熱電球の見え方を撮ってみました。 ニス塗前 下地ニス1回塗布乾燥中・・小雨の玄関先でパチリ! 写真がUP出来きました! 今回の意図は、虎杢をはっきり浮かせながら着色をする事、光る部分はなるべく白っぽく、 濃い部分は、角度で動くように・・・をしっかり表現する事です。 綺麗なルビー色のクレモナニス 虎杢のコントラストは上手くいっています。 真白く光るコントラストは意図どうりです。 下地の着色は、色素が入ると、虎杢は固定されます。ゼラチンなど使うと綺麗に出来ますが、同時にニスもシールドしますので、ニスを染み込ませる事とは逆行する方法になります。 別な方法のすべて植物由来の3種類を使いました。 これは、なかなか難しく、見た目で丁度良い具合で、ニスを塗ると・・・着色処理が薄かったりします。 なぜなら、水性色素で下地を処理し、乾くと、表面が木目の見えない毛羽で反射を少なくし濃く見えます。 ニスでしっとりすると実際の濃さが現れます。 つまり見た目で、行き過ぎたくらいの濃さで、丁度良くなります。 ここが、なかなか勇気が要るところになります。 ここから透明な(樹脂の赤い色のみ)ニスと赤いニスが重なり最後の完成形を想像しながら下地の色素を決めました。 最後の結果を見るのが楽しみです! Cremonakuga Cremonakuga violino Cremonakuga violino Cremonakuga violino #
by cremonakuga
| 2015-06-17 16:33
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ヴァイオリンの下地の色は、うまく写真では表現できませんが、
黄色味を感じる暖色系の中にオリーヴグリーン色も存在し、グレイッシュな無彩色も見える色彩です・・・って 分かりませんね! 膨らみが上手く写っていますね! #
by cremonakuga
| 2015-06-17 01:25
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ヴァイオリン ストラディヴァリウス(モデル)のヴァイオリンは完成していませんが、一区切りなので、
祝杯をあげました・・・・スプマンテで! 良く見ないで選んだのでしたが、甘口だった!Asti dolceの書いてあったのだ~ 一応弦を張って、音を出してみました。夜という条件から大きな音は出せませんでしたが、 感触は確認できました。弦を張った瞬間から良い音色を聞くことができました。 箱の状況から、悪い事は有り得ないと思っていましたが、それでも安心しました。 使用済のヴァイオリン駒 Viotti用の駒の足がピタリと合った。ストラドなので面のカーブが同じであった。 音色は、きわめてシャープな音色 とてもソノリティを感じる音、芯が有ってシャリー~という音。 D線も強い。G線もはっきりした音色、強いアタックで強い音が出せるか、少しだけ弾いたが出るようだ! 残念ながら 思いっきり弾けない。 駒の高さは、E線で、指板から3.3mmくらい G線で5mmくらい、0.2mmくらい低い程度。 駒の高さは34弱。 駒の厚さが合っていないようだ、駒の底部が厚くようです。駒の上部も少し厚いようです。 駒を修正して、再度音を聞きました・・・・・・ 優しいニュアンスが出るようになった。 どちらが良いか?疑問も残りますが、いずれにしても濁りなく音が出ます。 このヴァイオリンは、弓の圧力は ほんとうに軽くで良く、弦を慣らしてあげるように弾く事を要求してきます。 重音は、おのおのの音がクリアーなので、美しく感じます。 コンサートホールの響きの中でこの音を聞いたら、さぞ美しい音色に変化する事が想像でき嬉しくなります。 このヴァイオリンは、ストラディヴァリ先生から教わった、かずかずの教えを駆使し 厚さの図面を頭の中でひき、全体のイメージで大雑把な厚さで作っています。 音響的なバランスを維持しながら削りました。 楓の虎杢は、裏とネックは向きは うるさくなるので、あえて同じにしませんでした。 ななめの姿はいかがでしょうか? #
by cremonakuga
| 2015-06-16 01:11
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ヴァイオリン・・・・アントニウス・ストラディヴァリウス モデルの新作ホワイト・ヴァイオリン本体が完成!
指板は仮止め、ナットは仮で、弦の溝はまだですが、当然魂柱もまだですが 時系列で・・・ボタン・クラウンを仕上げる前・・ ボタンのクラウンは、強度を保つために、中に1mmの楓板で裏打ちしました。ネック接着する時に、事故が起きないように・・・・意外と弱く、パーフリングの黒・白・黒の接着が剥がれそこから割れる危険を含みますから!修理のクラウンとは段取りが番うので気をつかいます。 ネックを削りボタンを仕上げる・・・・ こんか感じです 一緒にソファに掛ける ヴァイオリン 表いたのアーチ高は、1確か5mmだった。 裏板のアーチ高は14mmだった記憶 横板は、28mm強~30mm。最近は初めてのサイド高低め! 横からに眺めも気に入っています。 カメラアングルが斜めのようです。 上品はフルムに仕上がったと思う。ネックは手に馴染み優しい感触で細めです。 ナット幅は、23.8mmにしてあります。 作っている本人も かなり気に入っています。 気に入らないヴァイオリンって 実際には無いのですが! 自分が気に入るように作っている訳ですから・・・・ 事務的に 単に 道具の商品として作っていないので、分かりませんが、 入魂ヴァイオリンは 私にとって、物というより命が宿っているように感じます。 楽器が作り手に応えてくれているようで、 音響的に、ここ10年気に入らない出来はありません。考え抜いて作る作り方が、300年前の師匠の教えが正しい証しだと自分に言い聞かせる今日この頃ですが・・・本当に暑いですね! 自然には勝てない・・・ #
by cremonakuga
| 2015-06-15 16:50
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