カテゴリ:♪♪ Vnの音と付属品( 26 )

ヴァイオリンの駒について

ヴァイオリンは、ある程度以上の良いヴァイオリンは どれも皆良く鳴り、音より見かけ!?・・・・という事を聞きます。
実際は、ご存知のように当然ながら どんなに良いヴァイオリンもそれぞれ違います。見かけが大事・・・と言われると
最高に音が良いヴァイオリンを作ろう!・・と言うより見かけを最優先しよう!という事になりそうです。

これは、楽器を販売するディーラーなどの考え方の一つであって、ある程度以上の楽器は、どれも良く鳴り、駒 魂柱で
どうにでも音が変化する、させられる・・だから、あとは見かけが大事という事になるようです。
それにも一理ありますが、製作者としては、楽器としてどうなのか?音が最優先にしたいものです。
一方見かけで 音の感じ方にも影響する場合があるようです。難しい・・・・・

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その駒は、弦の振動を最初に伝える場所です。
学者ではないので、数値化できませんが、駒の先端を薄くすると、高周波のような激しい美しい音が聞こえます。
時に耳に心地よくない鋭い音が聞こえたりします。
この事は、ヴァイオリンの箱にも言えます。ネック付け根の裏板のブロックに隣接する場所(ボタンの下20mm位か)・・普通は3mm~3.8mmになります。しかしストラディヴァリの中にもあるように広範囲に2mmとか2.2mmにすると(そういうストラディヴァリも有り、3.8mmのもありますが・・・)、
高周波の様な、雑音のような しかし ダイレクトで、シャープな音に別次元の音色に変化します。
しかし 弾いている人には聞こえても 離れて聞くひとには そこまでは聞こえませんが、良い変化をします。
(そこが薄く弱くなることで、ネックが下がり易くなり、長い年月で亀裂がはいる恐れも加わるのではと思います。)

駒の先端と同じような感覚=つまり振動が通り易いとダイレクトな音になります。

駒の足の面積を広げる=厚さ厚くすると音量が増します。しかし余り厚いと大雑把感も増します。
駒の足首を細すると(4.2mmから3.2mmに削ると)、先端を薄くした時と同じような高周波音を含む音が聞こえます。
駒のウエストを細くすると、音が楽に出やすくなり、生の音からこなれた音質に変化します。
ハートとループの間を狭くすると、やはり繊細な音質が現れます。(遠くにトレブルサイドを狭くするとE線の良くも悪くも音質が大きく変化します)
総てを薄くし過ぎ、狭くし過ぎると、弱い音になります。
総てを厚く広くすると、明らかに駒が振動を邪魔してるような、大雑把な魅力ない音になります。
足首は、左右2箇所あるので、同じにしたり左右変化をすると高音低音に変化を付けられます。
ハートとループの左右の広さを違えることで、やはり高音、低音に変化を付けられます。
楽器によって 個々に違うため、一概に言えませんが、好みで いろいろ出来ます。
更に弦を替えたりすることで、本来の理想の音に変化させることが可能です。
結論は、駒足厚さ4mm~4.5mm、先端厚さ1.2mm~1.4mmくらい
足首3.3mm~4.3mm、ウエスト15mm~17mmウエスト、下中央4mm~4.2mm
ハート&ループ間、5mm前後
そこらあたりで、楽器の性格と考え併せて、いろいろ探りながら試す事が必要。
それも好みという事なので、最終的には正解は無いのでしょう!?
(強度的に弱くならない範囲で)



by cremonakuga | 2018-10-04 22:10 | ♪♪ Vnの音と付属品 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリンの駒調整について・・・ご自分で!

久我ヴァイオリン工房のCaffe o Te? にご訪問の方のbest1&2は
①魂柱について
②駒について
どちらもご自分でしないで 専門家にお任せすることをお勧めする内容・・・しかしながら知っていると良いだろう事をCremonakugaの視線から解説しています。

今回は、駒の事についての追加となります。
駒はどこを?、どう?ほんの少しで音が大きく変化してしまいます。
0.1mm削っても変わります。

駒の幅についてです。
既製の駒を基準に(オーベルト)端を左右とも0.5mmくらい削るとどうなるか?
そのままの駒でも何も問題はありませんが、ヴァイオリンによっては、両サイドで計1mm~2mm削ったほうが格段に音が良くなります。

どうなるか?雑味がなくなりクリアーにすっきりし、無駄がなくなったような音になります。見た目は両サイドが平行に近く見えたりしまう。
そこまでしなくても片方上部で0.5mm計1mm 下部で±0で十分その効果は味合えます。
そのままの音が良い場合もあり、楽器にも依ると思います。
私の場合も、良かれと両サイド落とし、そのままに作り替えることもしばしばあります。
両サイドの角の落とし方でも変化しますから(少な目か、多めか)
その辺は製作者の好みになっていますので、もしかしたら それが100%で無いかもしれません。


・・・つまり今手元にあるヴァイオリンが、もしかしたら駒一つでもっと別世界の音を持っているかも知れないという事が言えます。

以前、修理でお預かりしたヴァイオリンは、平行になった駒がセットされていました。私の好みではありませんでしたが、音が変わらないように、まったく同じサイズの新しい駒を作りセットしました。その楽器が 何十年もその駒に慣れていて 普通の駒を付けると違和感がありました。


Aの線をコピーしB,Cに当てはめました。
このくらいは自然で分かりませんが、これでも音質は良かれ悪かれ変わります。
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単純には、容積・質量が減るので音の通りは良くなりますが同時に強度も変わります。横揺れのしやすさも変わります。(E&G弦の幅の広さで揺れが大きく違うように)ほかの部分とも関係してきます。より弦の振動がダイレクトになる事は確かです。音が大雑把な楽器は、繊細に変わるかも知れません。板が厚く丈夫な楽器は、振動が伝わりにくくなるかも知れません。影響力が少なくなり・・・・



※駒加工は自己責任で!



ヴァイオリン駒を調整する・・・ご自分でNo1



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by cremonakuga | 2015-12-10 23:55 | ♪♪ Vnの音と付属品 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリン 演奏者と それを聞く人の感じ方の違い・・・

ヴァイオリンの駒の形と厚さと音質

ヴァイオリンの駒で音が大きく変わりますが、弦の種類でも大きく変わります。
駒の場合は、せっかくのヴァイオリンの能力が出せない駒だったり、音質を悪くしている場合もあります。
しかし、それは良くも悪くも弾く人が良いと思う好みの状態が最良とされます。
反対に、楽器以上に駒で助けられて良い場合もあります・・・と言いたいところですが、それは楽器が良かったのでしょう。
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弦も同じ事が言えますが、弦は 現在でもガット弦が最高と言われていますが、大きな音が優先される現在では まず大きくないと感動しないようになってしまった、自分も含めて反省しなければいけないと思います。強いナイロン弦が有利。

大きな迫力のある演奏は、まず最初にインパクトを受け感動してしまいます。慣れてくると音質がどうか?と余裕が出てきて、ああだ こうだ・・と冷静に感じられます。

最初に音量でインパクトがないと、音質以前の理屈抜きの感動が少ない、特に私などの様に年齢が進むと それでなくても聞きにくくなってきます。
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特に大きなホールでは音が丸くなるので、大きな音と、はっきりした音質の方が効果が出る。
200人くらい以下では、ガットの音質を堪能できる。

柔らかいガットの音が好きな奏者や、聞く人のために良い駒の形や、弦の選択、またはっきりした音が好きな演奏者や、パリッとした大きな音が好きな聞く人に合う弦や駒の削り方・・・

弾く人と聞く人は同じような感性ですと、ハッピーですが、反対ですと どんなに演奏が良くても100%の感動を与えられない。
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ある何人もの演奏者との会話で、「弾く人が心地良くないと・・・・!」と・・・・と楽器のその弦の選択と状態にシビアーさを感じる事がたびたびある。 当たり前ではありますが、

製作者として 充分分かる事で、ごもっともと思いつつ、近くと、少し遠く、沢山遠くでは音質が大きく変わる事で、必ずしも弾く人が心地良いのが必ずしも良い訳ではないと言いたいのですが、人によっては言えない。


つまり弾く人は、弾く場所の広さで、どう聞こえるか 響くかを感じながら 耳でどう聞こえるかマルチに感じながら弾かないとならない。

駒も、中のハートやループを削ると、音質がシャープになりつつかつ優しい音を感じられる・・が過ぎると音が丸くなる。また駒の上部の厚さも厚ければ、繊細な綺麗さが失われてしまう。それが心地よいと思ってしまうと
聞く人は心地よくない。

またある演奏家氏が、どう聞こえたか気にしていて、「どうでしたか?」と聞かれた事が有ったが、「柔らかかったです」と答えた。
どういう事かと言いますと、楽器はストラディヴァリウス1722だったか?弾き手は、シャリシャリ感がいっぱいでそれが伝わったかどうか?を聞かれたのですが、 それは良い音ですが丸くなって聞こえなかったとの意味で返事をしたのです。

駒をあまりスリムにし過ぎると、そういう事になり、弾く人には良くても、離れるとそうは聞こえない。楽器で総て違うので、何回か試さないと分からない。至らぬ私では、同じ様な駒を2枚用意し、まず一枚限界まで削りながら音を聞き、どこが一番良いか確認し、もう一枚も聞きながらどこかで止める・・・
それば考えられるベストと思う。しかし 質量も変わるので厚さだけでないので難しい・・・偉そうに1枚 こうだ!これしか無いとは言えない。

それで今でも一丁のヴァイオリンで最初最低3枚くらいの駒をダメにしています。そうしますとストラド型でこれくらい、デルジェズでこれくらい~これくらいとおおよその目安から開始できます。それでも3枚くらい作ります。
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最後に しかし 弾く人が心地良いと思う音に一番近い音で、離れた人まで聞ける。 それがその方の演奏の味で 個性になるので それを重視しなくてはいけない。
楽器の最大限のパフォーマンスを出せるようにだけ心がけたい。



ご参考
ヴァイオリン駒を調整する・・・ご自分でNo1

by cremonakuga | 2015-11-30 13:44 | ♪♪ Vnの音と付属品 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリンの弦の組み合わせについて!

2015年 6月 19日更新
2016年2月29日追記

久我ヴァイオリン工房

ヴァイオリンの音を調節する時、弦をアレコレ交換する方法と
弦は変えずに、魂柱を調整する方法
どちらも変えずに駒自体の形や高さを変えたり
・・・・いろいろありますが、
そうそう禁じ手の駒を動かす人もいました!

私は、ヴァイオリン作りなので、良かれと思う駒を作り、
魂柱をセットします。

そうしますと 調整で魂柱を動かす事は、あまり好きではありません。
新作が出来た時は、魂柱の長さの交換はしますが、位置は固定します。

そいう中で弦は、いろいろな選択肢があります。
今回は、
一般的に良く使われているエヴァピラッチについて・・・
インフェルドREDと同じようにGが若干強めになっています。

私がエヴァを使う時は、エヴァのE線は、0.27かウエストミンスター0.275を好みます。

そこで、Eは、普通のエヴァかほかの弦を使い、
A線をエヴァではなくオブリガードを使う方法。

写真のヴァイオリンはE線はピラストロゴールドで、あまり強くはない弦です。
しかしバランス良く鳴ります。
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Gばかり主張することもなく、
ヴァイオリンによって違いますが、エヴァの弦でAのみオブリガードに試すとどうか?
余った弦がありましたら是非試してみてください。
張ってから1週間くらいは我慢して馴染むとどうか???

オブリガードAは弦が太く、少し強めの弦になります。
GとAが少し強めになりバランスが取れそうです。 Eも強くすると全体ではどうか?
今度試してみますね!
良さそうな気がしますが・・・・・・

以前何度も書きました・・・・
E・・・ピラストロゴールド
A&D・・・インフェルドRED
G・・・ドミナント(ノーマル)
も同じような考えです。


2016年追記・・・最近友人の演奏家の先生に 弦の提案をしました。 先生は若い時からオイストラフの演奏が好きだったそうで・・・その件について調べた事を提案しました。
それは
オイストラフさんは、E線とA線にPrimを使いDとGにオイドクサを使っていたそうで、A線はスチールという事になります。普通考えるとプレーンガットでは?と思いますが、さっそく取り寄せを試みますがA線が品薄、楽器店でも今はマイナーでほとんど扱い無し、取り寄せし、A線専用アジャスターも送った。
実はオイストラフはA線もアジャスターを使用していた。今はあまり使われていないヒルタイプのボールエンド対応のA線版だった。
なかなか売っておらず、自分の古い箱から1個発見した。新しく売れれている物も購入した。オイストラフの写真からは箱から出てきた物に似ている、下部は四角く見える!新しいものはそうではない。
当時は、沢山種類が有ったのだろう・・・

箱から発見したドイツ製の物の方が品質が良く格好良い! 右は新品。 オイストラフのはこの四角い台座らしくが見える。息子も使っている、弟子のクレーメルも使っているようです、今はどうか???
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ちなみにこのアジャスターですと、ボールエンドのスチール弦のボール位置は3mm~上がるようで、ヴァオリンに優しくなる=圧も変わり、音質も変わる。

その事を読み解くと・・・・
スチールのA線のテールピースでの位置が上がり、駒での弦の角度が緩くなる。つまり駒への圧が軽減される。古いストラドでは、きっとありがたいだろう??
また、オールドヴァイオリンであるストラドの方が、はっきりした音の弦のケバケバが取れ、品が出せるのだろう???なぜなら、Primの弦は、クラッシックよりほかの分野で使われるようだ!
一般的な新作では、クラッシックには向かない音質になるのだろう・・・

低音はガット弦で、柔らかく、高音はシャープに ストラドだから生きるのだろう!?
きっと・・・・

※この弦の組み合わせを、2015年製ストラディヴァリモデル(1715年)で試した。関西弦楽器製作者協会展示会での試奏では、本物のストラディヴァリと同じ配分の厚さのヴァイオリンでは、私は素晴らしい音に聞こえました。試奏後には 何人かのお客さんが「良かった!」と声をかけて頂きました。
ただ、やはり弾く人を選ぶ楽器でもあり弾き方でぜんぜん出る音が違うので、本物のストラディヴァリを弾くような弾き方でないとせっかくの音が出せない・・・

その弾き方は、大きなストロークで、軽ろやかに、押し付けず、しかししっかり弦をとらえ、弦を鳴らすように弾く事。ビブラートは大き目でオイストラフのように弾くと驚くように美しい音が聴ける。

普通の厚さのヴァイオリンでは、どうなのか?分かりません・・・
by cremonakuga | 2015-06-19 20:24 | ♪♪ Vnの音と付属品 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリンの駒を選ぶ・・駒材を選ぶ

久我ヴァイオリン工房

ブログCaffe o Te?
の ご来場データから駒関連が多く
駒を、ご自分で調整するときの注意点など
気が付く点を あれこれと書いていますが、
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一般の方で、ご自分で未加工の駒を買って
削る方は少ないと思いますし、専門家に任せる事をお勧めします。
・・・・・・が・・・・
知っていても良いと思う事を少し書いて見ます。

私の場合は、昔、そんなことも知らないで削っていました。
子供の頃、私のヴァイオリンは、素人の父が替えの駒を削ってくれました。
父は、和菓子職人でしたが、ヴァイオリンは素人!

表面
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上と同じ位置で裏面です。
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その駒・・・
駒の面の模様で 雨が降るような縦や斜めに模様が有る面は・・・
通常テールピース側にします。
(反対側が正しく理に叶うと言う製作者もいます)
より弦の力が加わる側と考えます。
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どちらが正しいかは別にし、私はテールピース側にしています。
模様は木の内部の髄線(字はどうか?)で、音の通りに関係します。
駒の裏面の平な面(私は厳密には緩やかにラウンドさせます)に髄線が通るように加工します。
つまり、駒のサイドの年輪に90度で通る髄線を見ると必ずしも
下から上まで、直線は少なく、上の先がどちらかにカーブしている場合が多いです。
駒背面の緩やかなカーブは特に駒の先端付近、ハートの上下付近から内側へ=中心方向へ向かいます。
そのため、髄線も真っ直ぐか、同じ方向へ向く材を選ぶと
音響的にも、強度的にも良いと考えます。


AとB同じ様に見えても木の内部の構造が違います。
お分かりになるでしょうか?



A,極端ですが赤い線が駒のライン
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反対側へ髄線が向くと、駒が反り易くなると思います。
B,極端ですが 赤い線が駒のラインです。
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駒を選ぶ時、そこの点を考慮して選ぶと良いと思います。

※音響的にどれだけ良いか?とてもデリケートな差とは思いますが、美観と強度を考えると音のことだけではないようです。

追加・・・・
※駒のサイドは、普通角を 少し落とします。落とす事で、音質が繊細になります。柔らかくと言いますか、
落とし量を多くするか、少しにするかで、音質が大きく変わります。うまく表現できませんが、新しい弦のはつらつとして、細かなきらめき、シャーというような音・・・大きく落とすと少なくなり、そういう意味では雑味が減る効果があり、クリアーになるとも感じます。一方 少しだけ落とすと、生き生きした、雑味?=複雑さが出ます。
駒のトップも同じ様に変化します。
30年くらい目は、サイドもしっかり落とし、トップは丸めていました。
今は、トップは平面を感じるくらいが多く、サイドも少し落とす方法が多いようです。

聞いたお話では、ナイロン弦・・たとえばドミナントなででは、張りたてのキラキラ感が一番有る音は、私は一番良い時と思います。・・・が それが嫌いと言う方もいらっしゃり、それを取るために処理をする事もあります。
音に関しては、やはり好き好きですので、経験してみないと これだけた こうだ! とは言えません。
個人的に、好きだ! これが良いと思うとは言えますが・・・・・・・

駒を薄くすると どんな音になるか?
厚くすると どんな音になるだろうか?

その前に駒の高さが正しい事が大事です。
そして弦の力に負けない事が前提になります。
一時的に良い音に感じるのではなく、その音を維持できる事!

駒の先端を薄くすると、キラキラ感の中でもチリチリのような細かなきらめきが出てきます。
上部が厚いと、大雑把な音に近づきます。音が繊細過ぎる時は厚めが良い場合もあります。
またトップ角を残すと音がシャープになります。キラキラ感にジー音がより多く含まれます。
駒のサイドの角も大きく削ると、音が滑らかになり、残すとシャープになります。
下部の厚さを厚くすると、低音がしっかり鳴り易くなりますが、抜けが悪くなります。
下部を薄くすると、高音の反応と音質がクリアーになります・・・が、弾く人が聞く音質は
クリアーでシャープに聞こえますが、離れるとそのの音は丸く聞こえます。
以上の事から、楽器に合わせた駒の厚さがあり、ほんの少しそれより薄くや、厚くは許容範囲と考えます。

駒は高いと音は、鈍く丸くなります。
低いと、質量が少なく邪魔が減るので音がダイレクトになります。

同じように厚いと柔らかく丸くふくよかになり、鈍くもなります。
薄いと、シャープになる半面 それが過ぎると華奢な弱弱しい音になります。
一概には言えません・・・・

弾いていて心地よく気持ち良い音を求めるか?それを聞く人が良い音に聞こえる音を求めるか?
それが違う場合が多いので そこいら辺も考えたほうが良いかも知れません。




参照

ヴァイオリン駒を調整する・・・ご自分で No1
by cremonakuga | 2015-04-08 21:52 | ♪♪ Vnの音と付属品 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリン顎当てはストラド型それともグァルネリ型?について

久我ヴァイオリン工房

ヴァイオリンの顎当てについて・・・・
良くグァルネリ型とかストラド型とか言いますが
実際どうなのだろうか????
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実はこれ、本物か、本物の近い性格の楽器を設定しています。
しかし、形はストラドモデルでも低音が特徴の晩年のような楽器だったり
同じ晩年タイプでも構造が違う場合や 必ずしも同じではないようです。
グァルネリモデルでも高音が際立つ楽器だったり
同じ年代のストラドでも構造は総て同じで無いのがヴァイオリン・・・
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テールピースをまたぐ顎当てでは、トレブル側の押さえ部分の面積が広いか?狭いか?
顎当ての上の部分・トレブル側の質量が多いか、少ないか 材質が硬いか、柔らかいか?
で その楽器の高音を良く引き出すか、止めるか影響します。
総てではありませんが、あまり質量が多くなく、押さえる部分が広くない=押さえない
ほうが 高音を生かすストラドには向くと考えます。
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全体に薄い板、軽い箱では、あまりごっつくない方が向くようです。

比較的厚めしっかりしたグァルネリには、質量が ストラド型より多く、しっかり押さえるグアルネリ型の方が向くようです。
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それぞれの楽器の性格で決まるので、試すしかないでしょう!
作った本人には良くわかりますが・・・・・

ほんもののストラドにグァルネリ型が合う場合の有るでしょうし、グァルネリにストラド型が合うケースも当然有るでしょう!
写真はの程・・・
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つまり楽器がストラドタイプかガルネリタイプか?で顎当てをストラド、ガルネリタイプを選ぶのは
単純に、気分の問題になりそうです。なぜなら、市販の楽器は、内部までストラドかガルネリか・・・のように出来ていない、音響とは関係が無いに等しい。
音響的に選ぶなら・・・・
固有の楽器に試し、高音がどうか?低音がどうか?で選ぶ方が正しいと言える。
ストラドでも、まったく違うので、必ずしも こうだ!とは言えない。
ガルネリも同じ事が言える。
顎の部分のみ固定する片方のタイプは、低音に関係する部位を固定する事になります。
高音を押さえない事と、低音に関係する表、裏板、横板を押さえる事で、軽い低音を重厚にします。
それが、効果的か?それともマイナスか? これも楽器で違います。今セットしている顎当てで、高音が足りなければ、高音サイドを押さえる部分の少ない物で試してみてはどうでしょうか?
低音が足りなければ、ガルネリ型が効果が上がるかもしれません。
楽器を観察し、予想をたて試すのが的確ではないだろうか???
そもそも、バロック時代は顎当ては無かったのですから・・・・・

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あまりきつく締めすぎず、さりとて横板が曲らないようにしっかり締める、
柘植材では材質は、きめ細かくかつ、しっとりした硬さ、産地により乾燥したものや、処理でカラカラで硬い材質は、良く鳴るが、音質が雑な気がします。
コルクの厚さは、上部は
1.5mmくらいが適当のようです。(1mmでは薄い、2mmでは厚い気がしますが1.5mmがなかなか市販されていません。)Cremonakugaでは入手可能な時多数用意しておきます。
足のは1mmくらいが良さそうです。

コルクも密度で音質が変わります。
こういう事に、あまり神経を使いたくないのが本音ですが・・・・
なるべく良い音を再現したいと思うのがヴァイオリンファンとそれを作る人、関わる人・・・・
by cremonakuga | 2015-03-10 15:29 | ♪♪ Vnの音と付属品 | Trackback | Comments(0)

ストラドモデル&グァルネリ・デル・ジェズモデルのヴァオリンに合う弦を選ぶ!

久我ヴァイオリン工房

自作のヴァイオリン用の弦を何をセットするか???
 何時もその時の期待する音のイメージに合う弦を選びます。
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また、使う人の好みに合わせる場合もあります。
これが、一番難しく、自分の好みと違う場合・・・どこで折り合いをつけるか????

好きでない音色の弦を付けて、良いバランスを整えるという事は、まず生理的に不可能に近いです。
好きでない弦でも、アレコレ試すうちに、しだいに・・・良いかも・・・良いみたい・・・これでも良いね!
となる事も有ります。

食わず嫌いもあります。

ストラディヴァリモデルの場合は、弾く環境で、いろいろなバージョンの選択肢があります。
私の場合ですが、
本物と同じような厚さ配分で、音響的にも似せて作られているので、楽器が弦を選びます。

今まで、良かったは、

1、最高の音質を得たい時、音響の良い環境で、200人くらいまでの小さな空間では、
E・・・オリーブゴールド or ピラストロゴールド
A・・・オリーブノーマル13・1/2 or シノクサ
D・・・オリーブリジット16・1/2
G・・・オリーブリジット15・1/2
※E線は、オリーブはチリチリ感があまり好きでなかったのですが、最近は気にならなくなりました。


2、音量を欲しい時 400人以上のホールで迫力が欲しい時、
E・・・エヴァピラッチ太い弦 or  ウエストミンスター0.75mm
A・・・エヴァ
D・・・エヴァ
G・・・エヴァ
※ウエストミンスター0.275は、とても強いので、バランスが合わない時、Eのみ音質の違和感がある場合もあります。
音色が綺麗で太いので、大きなホールなどでは、音が伸び遠くへはっきり届き易く。

※追記・・・思い出しまし、今友人の演奏家先生に試してもらおうと想定していますのが????

E・・・①ウエストミンスター0.275か・・・④エヴァ0.27か、②オリーヴGか・・・③オブリガードを試し・・・
A、D,G・・・ペーターインフェルド

私が感じた感触なので・・・また数年前の記憶ですが、弦の伸びが少ない気がしましたので、
激しい弓の圧力、速いボーイング、などに良いかも???音質もエヴァのように特徴=癖が少ないんじゃあないかなあ???
普段あまり使わないので、的をえていなかったらごめんなさい!




3、調弦しやすく、無難にナチュラルにしたい時・・・音量、音質も発揮できます。
E~G オビリガード

キラキラメリハリ付けたい時、
E・・・ピラストロゴールドorオリーブゴールド or オブリガードor(ブラカット0.26)
A・・・インフェルドred
D・・・インフェルドred
G・・・ドミナントノーマル

※この組み合わせでは、E線の太さの点で、多分細い順に・・・ブラカット0.26・・・ピラストロゴールド・・・オリーブゴールド・・オブリガードではないか????と思います。

これは、耳から聞こえる感想ですが(私感なので、みなさんと同じかどうか?正しいかどうか不明です)・・・
オリーブゴールドは、弦の太さに対するコーティングの影響でチリチリ(キラキラ感とも言いますが、私にはキラキラと別なチリチリ感じます)するのではと思います。
その点で、オブリガードの金線の方が、太いせいか素直な音色で好きです。
高音にシフトしたい時は、
オブリガードE

低音にシフトしたい時は、ブラカット0.26(劣化が速いので交換を早めに!)

ナチュラル感は、ピラストロゴールド


どれくらいの広さで弾くか?音質か?音量か?・・・なんでも、かんでも大きな音がすれば良いのではないと・・・私は思います。


私が見た、現役で実際に使われているストラディヴァリウスは、日本人では、E線ピラストロ・ゴールド
Aドミナントやエヴァピラッチ、シノクサ、D,Gオリーブ(リジットだったと記憶)、またオール・エヴァピラッチ、
ある、海外アーティストは、オブリガードでした。 前に触れましたが、パールマンは、3のE線ピラストロ・ゴールドか、ブラカット0.26と分析しました。(映像から)総てかどうかは分かりません。

そして、名器の写真やポスターから、セットさえている弦は、多分その楽器に合うんでしょうと思う。その楽器の厚さで作る時は、試す必要はあると思います。市販のセットをそのまま使うのではなく、
実際は分かりませんがアイデアとして選択肢になります。

Soil1714
E ピラストロG or ブラカット0.26
A インフェR
D インフェR
G ドミナント

Titian1705
E ウエストミンスター0.275(多分?)
A インフェルドB
D ドミナント
G エヴァ
※Eが強すぎる気がしますが、これだけ強いのを付けないと鳴らないということなのだろうか???と推察します、A~Eにつながるのだろうか?・・また、ソロで弾く時、効果的なのか???と思う。

 Fuberman1713
E ピラストロG
A エヴァ
D エヴァ
G エヴァ

※Eが弱いのではないか???と思いますが、繊細な音質が強くでるのでしょう!概してストラドはEが、細い絃を使っているケースが多い。

 Viotti1709
E  ピラストロG
A インフェルドR
D インフェルドR
G インフェルドB
※これもEが弱いのではないか?と思いますが、どうでしょう!

Eは、音が通るから、あまり太いと、Aから音質がつながらない事が多い、ストラドの場合は、低音の魅力もさることながら特にE線の魅力度が大きい、繊細かつ良く通る音質は、音量が出るのであれば、細い絃のほうが良い。



自作、グァルネリ・デル・ジェズ モデルヴァイオリンに合う弦は・・・・

グァルネリ・デル・ジェズモデル自作ヴァイオリンには、やはり何時も色々な弦を張ってみて、イメージの音を探します。
ストラドモデルは、こういう風な弦という概念が定まっています。
デル・ジェズモデルはと言いますと、市販の一般的なヴァイオリンは、ストラドもグアルネリの同じような厚さが多く、形が違うだけもあります。少し違うと、グァルネリの方が表、裏ともに少し板が厚いなどくらいのようです。
同じような厚さを再現している楽器でも、少し厚く作られているくらいの様で、ストラド、グァルネリと言うよりは、全体的に板が厚めか?薄めか?なので、高音を鳴らしたいか?低音を鳴らしたいか?で、弦の強さを選択し、好みに合った弦を選ぶのが得策と思います。

自作、グァルネリ・デル・ジェズモデルの弦を選ぶとき、その本物のオリジナル楽器に何が付けられているか?を調べます。ストラドも同じことをしますが、そして、その楽器で、演奏されている音源を探し、聞きます。
その音を目標に弦を試します。
実際のデルジェズは、表板は、そんなに厚くなく、現代のヴァイオリンからすると、表板は、それより薄く、厚くても同じくらいです。ストラドの厚めのと比べると年代で違いますが、、同じか、少し厚いくらいです。 その為、あまり強い弦を必要とはしません。しかし、裏板は、厚いものは、1744でOle Bullで6.5mm、1740Heefetzで、6mm、1741,1743Canneで6.2mmもあります。(市販のデルジェズモデルは鳴り易くするため、厚くてもせいぜい5mmくらいです。)
オリジナルの近い厚さで作ると、構造的に、低音が鳴り易くなっています。 しかし、裏が厚い事で、鳴りだすまで、魂柱を強く立て、しっかり圧力をかける必要があります。弦も、強い弦、駒も低くならないようにしないと性能を出せません。何年か弾き込み、板が安定すれば、弦は、イロイロ使えるようです。
最初は、エヴァのG、D、A・・・・E・・・はウエストミンスター0.275mm(Eの音質が合わない時、エヴァの強い弦で合うと思います)

E線の音を良くし、ハイポジションまで無理なく鳴る造作をしますと、というより、少しやり過ぎると、音質は変わり、シーという魅力的な金属的な音が出てきて、少し音量が減ります。弦のバランスを高音にシフトする事でバランスが取れます。または、駒のG線側をあまり高くならないようにします。

クレモナ名器では、私が考えるには、秤(目安)では・・E線は、・・・音質良い=音量減が、ある一定のレベルで成り立ちます。その為、高音に少しシフトした方が安定した音が得られます。

普通の楽器の場合は、エヴァの普通の組み合わせで良いようです。なぜなら、エヴァは、低音に少しシフトしている感があります。
自作楽器では、強い弦は、表板が、それほど厚くないため、ダメージを少なくするため、魂柱の部分にいろいろ工夫をこらします。
鳴りだすと、ドミナント、ブラカット0.26で、ぜんぜん問題なく鳴ります。

Cremonakugaの自作楽器に限った場合は、今は調整は、魂柱では長さ以外ほとんどしません。一定の位置での箱本体の調整をします。

※その楽器に合ったテンションを選ぶことが大切で、最高の弦を張れば、最高の音が出せると思うのは、大きな間違いです。
by cremonakuga | 2014-12-23 15:17 | ♪♪ Vnの音と付属品 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリンのE線が鳴らない(2016、4、28訂正)

久我ヴァイオリン工房

ヴァイオリンのG線が鳴らないというテーマを以前、思いつくことを書きましたが、E線が鳴らない・・・
について、検索がありましたので、思いつくことを書きます。

その前に・・・
一般的なヴァイオリンは表も裏も厚さは左右対称に作られています。
新作楽器を基準に考えます。弦も新しい場合・・・
(新作~せいぜい20年くらいの楽器について)
駒のプロポーションが合っていない、劣化、魂柱が短いか、位置が合っていない・・
であろうと思います。

気が付く細かな点は・・・・
言いたい放題、書きたい放題で、結局、Cremonakugaも1丁のヴァイオリンが完成し、いろいろ調整をする中で、いろいろな課題を解決していかなければなりません。

4弦は、総てに影響しあって鳴っています。
1つの弦が痛み、劣化していてもEは鳴らなくなります。
そのために、劣化していない弦、正しい駒(駒も劣化します)、それに合った魂柱位置と長さ、また良い素材。正しいポジショニング。

一般的に、E線が鳴らない・・
高音弦が鳴らないという意味では、
原因・・・・その前に

ヴァイオリン弦の基本的で 大まかな考え方について Cremonakuga流のですが 書きます・・・・
大雑把に駒の中央から E側へとG側へとの弦の圧力のバランスが最初に存在します。均等という意味ではなく、高音のほうが強く低音のもうが弱い そのバランスという意味です。
そのバランスを駒の高音、低音の高さ あるいは魂柱の位置で微妙に変化させられます。
弦もE+A:G+Dのバランスを頭に置いておきます。
あるメーカーの弦のセットは 個性はあるもののバランスがとれています。
だいたいの楽器であればバランスがとれるはずです。
そこで、E線が弱い場合・・・単に強い弦に替えれば良いのですが、
G線かあるいはD線を弱い弦にしても 結果的にバランンスはEが強くなります。
E線は強い弦は太くなり、音質が変わります。
好みの弦が見つかれば良いのですが、0.26mmくらいが音質は良いと感じます。
パワーのあるウエストミンスター0.275mmはEとAの音がつながらない場合もあります。
後に書きます・・・「ハ」でも同じことを書いています・・・・

国内で実際に教授クラスのベテランソリストが使用していたストラディヴァリウスを見た限りでは
E線はピラストロゴ-ルド
A線は多分オリーヴ13 1/2?か切れにくいドミナント、シノクサ、エヴァピラッチ、オブリガードなどナイロン弦・・・
D線オリーヴリジット 多分16 1/2か ノーマル16 3/4
G線オリーヴリジット 多分15 1/2 か リジット15 3/4

DとGは太くないリジットが多いようです。

ソロや室内楽です。

また総てオブリガードやエヴァピラッチにウエストミンスター0.275の組み合わせなども

そして
E線 ピラストロゴールド
A~G ドミナント

そんな事を頭の隅に置いておいて、ご自分の楽器を思い浮かべながら考えてみてください。



①力のバランスが低音へシフトしている場合。
鳴りが弱いと言う方が正しいのだろうか???

イ、製作上の構造がそうなっている場合。
低音が鳴るようになっている場合で、高音が鳴っていないように感じる、または高音が弱い。
弦と駒、魂柱で調整します。 内部を改造すれば、E線が鳴るように出来ますが、どこかに問題が発生する可能性もあります。

ロ、駒のE線側が想定より低過ぎるか、G線側が高過ぎる場合、
   駒を交換した方が良さそうです。
適正な指板先端上からE線で3.5mm前後(3.2mm~3.8mm)
G線5mm(5.0mm~5.8m)・・・

指板は、E側を0.5mm低くするのが一般的です。その分駒もE側が0.5mm低くなります。
低いと音質はシャープでクリアーになります。力の問題で低音に加重が増え、相対的に高音が負ける可能性があります。
E側が高すぎる場合も 音質がまるくなり シャープ差が不足します。
つまり低すぎても 高すぎても 起こりうる課題です。


ハ、弦のE線のバランスが弱い(A線が弱い場合もあります)

E線(A線でも可能)強くするか、G線(D線も加)を弱くする。高音=E、D、低音=G、Dのバランスを変える。
例えば・・ドミナントの弦をセットで使っている場合、E線をドミナントからゴールドブラカット0.26に交換
同じドミナントの場合、インフェルドに全交換を、または中のA、Dをインフェルドレッドにし、GをそのままドミナントでEを ピラストロゴールドかオリーヴゴールドに、
また、エヴァピラットのセットでしたら、Eをエヴァの強い弦にしてみてはいかがでしょうか??
また、オヴリガードでしたら、少し高音へシフトしているのでそののままで!
Eを強い弦にするとEのみ音質が分かれたり、繊細さが失われる場合があります。個人的には ゴールドブラカットの0.27は音質が嫌いです。そういう場合は、Aに強い弦を張ってみるか・・・Aが強い弦のセットを使ってみるなど選択肢があります。

弦でしたら、ご自分で替えられますから
なるべくでしたら、魂柱はあまり動かさないほうが良いと思います。

ニ、駒の形が、不具合、駒の足の面が合っていない。
    駒を交換か、足面を調整する。

ホ、E線が古いか、A線が古いか、ほかの弦が古いか。
    弦交換


ヘ、ナットの溝の高さが無い。
    あまり無いですが、ナット交換


ト、内部のバスバーが、小さすぎるばあい。
  実際には、確認が難しい・・・バスバーが原因であれば、交換は大変です。
※(補足)数十年使用しバスバーが寿命にきて疲れている場合。低音はもとより鳴らなくなります。

チ、魂柱が定位置より中に立っている。素材が悪い場合も
補足・・・結果短くなった状態でもあります。
リ、魂柱が駒に近すぎる・・・それ以前に表板、裏板面にピタリと合っていない。
※補足・・・近すぎて、ジリジリ強く耳に聞こえても、音は飛びにくくなります。
ヌ、魂柱が短い
魂柱調整、交換

2016、4、28訂正
※ここ文おかしいので訂正します。
「魂柱の長さは、それを外した時、表板が弦を張っていた時より下がっていてはいけません。」

つまり そっと弦を緩めたら魂柱が倒れた!はイケマセン!」

訂正文です。
そっと緩めたら倒れるは ダメ・・・・は正しいですが、その前文を訂正!
魂柱の長さは、魂柱が無く弦の張力が無い表板状態の位置(F字孔で確認)が弦を張った時下がっていたら、パフォーマンスが悪くなり、E線の良さが失われます。
弦を張って、下がる分も考慮し、結果何もしない表板の位置より、+0.2~0.5mm上がっていて、かつ上のF字孔のウイングが下がらない状態がベストです。

同じ解説ですが・・・・・
つまり弦の圧力で表板が下がる分も考慮して、それでも弦を張って下がらないだけの長さが必要です。E線の音は がらっと変わります。魂柱の材質でも大きく変化します。
補足・・・E線側のF字孔の上の目を見てください。ウイング(羽状の)が極度に下がっていないか?また駒横の表板がラインの刻みでG線側にくらべ下がっていないか?もし下がっていたら魂柱が短くなっています=裏板が下がって箱が変形した結果表も下がり、実際は魂柱の長さはあまり変わらないが開いた結果短い状態になっています。

この状態で、新しい弦で、駒の正しい場合、弓でE線開放弦を弾き放った時、E線の音が減衰せずそのまま長く響く・・・それが目安になります。
これが一番大きな要素とも思えます。


ル、ニスが大きく剥げているか、汗で、変色し湿っている状態。
   同じ種類のニスで綺麗に修正をする。
※(補足)特にネック脇のトレブルサイド手が当たる横板及び表板のニスが剥げている場合レタッチが必要です。同じ色でなくても透明でも同じに効果が出ます。良く言えば締まらなくなった高音に張りを持たせます。それを柔らかくなったと感じた場合には、ニスで音が硬くなったと感じるのでやめたほうが良いかもしれません。


ヲ、アジャスターに問題がある。

※ペッグ、テールピース、顎当て、の品質が合っていない場合。
弦長が、ナットから駒 テールピースから駒の比率6:1になっている方が良い。
(必ずしも絶対的でもない)

デリケートな質の鳴りが悪いと感じる場合は
材質は、なるべく、良い素材に交換するほうが良いと思います。


などなど考えられる。
また、調弦が合っていない、ポジショニングが合っていない場合も、鳴らない。

一番有りそうな原因では、E線(A線も可能)強い弦に交換をするか、G,あるいはDを弱い弦に交換し、自然なバランスの具合を見る。

駒を調整するか、魂柱素材、とその長さ、位置を調整する事で解決できるはずです。
魂柱が駒に近すぎるか、遠すぎる(駒から2~3mmくらいに、近い場合は、下げる)。駒足のラインが、0とすると、0~1,2mmに位置にあると良いが、中へ立っている場合も。(手前F字孔方向外へひく)


とりあえず思いつくことを書きました。


(追記)E線の音が裏返るという事について=か?どうか?Eが鳴らない・・・運弓中に、移弦した時に、E線の開放弦で、素直にEが鳴らず、裏返る=whistlingを、同じ事を言うのかどうか???聞く事が、あります。
良く分かりませんが・・・・

自分の楽器では、つたない自分の音出しでは、経験が無いので、100%解説は、出来ませんが。
つまり、軽く、弾きたい時、重音など他の弦からEになった時など・・問題が発生するのではと思いますが・・・。

まず、思うには、単純、弦の振動が、少しの力で起きにく、反応が悪い・・と言う事だと思います。
そういう場合に限って、E線をカスル・・・なでる・・・という感じで意外と圧力がかかっていない場合が多いように感じますが、
演奏家のヴァイオリンでは、少し音が返ると・・・それを解消したいと・・・・経験がありますが、その時は駒の足がわずかに密着していなかったのです。その意味は、駒から振動が表板に伝わりにくくなっていたと言う事です。

良くある事は・・・
①弓の当たり方・・・G,Dあるいは、D,Aで重音しEに移ると良く起きることは・・・・毛の面が、弦に当たる時、G,D、Aまで毛の平面の角で当たっていた=弓を寝かせて毛の角が当たるように・・・なっていた弓=大方弓の元からスタートする・・・がE線で、弓の角度が弦に毛の角で当たらず、面で当たる時=丁度弓の中あたりにさしかかる・・・、あたりは、厚が落ちやすく、そこで発生します。
ボーイングの弓の寝かせ方を意識して、E線でも寝かせ、角=1点で当てるようにすると起きにくい。
弓の毛は元で当たる時はしっかりしているので、角=1点で当たるが、弓の中央では、毛は柔軟性があり(弱厚が弱く)、しっかり張っていないと、どうしても面で弾いてしまう。
一番鳴り易い弦のポイントあたりを、急に面で当てると、音がちゃんと出ない事になります。この時は、ボーイングの姿勢を正確にし、弓の毛をあまり緩めない事で、解決できる場合もあると思う。

それ以外では・・・・
②ヴァイオリン自体が、作りが硬い
③魂柱が、駒から近過ぎるか、長いか、短すぎるか。適正な場所に立っていないか、足の面が密着せず空間がある。傾いている。
④松脂が、固まって付着し、正しい振動を妨げている。
④弦にループが付いていて、駒から大きくはみ出している。
⑥E線が捻じれてセットされている。
⑦E線が劣化しているか、それ以外のどれかの弦が劣化している。

⑧E線が太いか、重いか(金巻き(本当の金かは別で)は、重さが増すと思う)、駒、魂柱、楽器が一体化していないか、合っていない。
駒が、良くないと振動の伝達が悪くなりレスポンスも悪くなります。裏返り関係ないとは思いますが、特に駒の先端に黒檀などは、音が悪くなります。象牙は試したことは、有りませんが、皮を貼るのが、最低限のベストと思います。
皮は、厚過ぎても良くないし、薄すぎても、食い込みます。(私の場合ですが、駒皮は、0.16mmの厚さの皮を少し削り、0.135mm~0.14mmくらいにしています。0.12mmでは、少し耐久性が良くない気がします。0.16mmそのままでも問題は無いと思います。)接着は、膠で行っています。瞬間接着材でも問題無いと思います=なぜなら、固まっても、音の伝達を妨げる硬さにならないためです、ただし、せっかく皮を薄くしても接着剤が厚さを作っては意味がありませんし、確実に音の伝達を阻害します。

⑨E線と、ほかの弦の相性が悪い
⑩弓の性能が、楽器のイレギュラー状態をカバー出来ない。また、弓の性能を楽器が超えている場合も有るかも知れません(楽器の性能に弓の性能が追いつかないなども有るかも??)
⑪演奏技術も、あるかも知れませんが、①~⑨のどれかか?複合的な結果ではと思います。その結果、演奏技術でもカバーできる人も居るかもしれませんが、出やすい人もいるのではと思います。

また、駒が低く、指板の角度も少なく、ナットの溝が低く、指板との間も狭く、指で押さえた時、弦に圧力が、かからずテンションが低くなっている楽器も・・・結果として、弦が太いのと、重いのと同じ意味合いになるのではと思います。
魂柱が強く立ててある楽器は、性能の高い弓でないと、Eの音は返り易くなると感覚的に感じます。

時間が有る時に、少し研究してみたいと思います。
参考になるのか?はたまた余り参考にはならないのか?
少しは、ヒントになれば良いのですが!

※日頃から、弦が鳴り易くする動きを・・・・弓の元から1/4くらいを使い、駒の近くを、少しづつ圧をかけ、しっかり鳴らす・・・を各弦ごとにします。単元、重音をします。普通の演奏では、決してしないくらい強く弾きます。
周りからは、雑音でしかない音なので、迷惑ですが・・・・
私は、新作出来上がったヴァイオリンは、これをして、ヴァイオリンを起こしてあげ、全体がまんべんなく振動しやすくします。E線も、少しの弓でも鳴るようにするの効果は有ると思います。
いうなればヴァイオリンのウォーミングアップの一環として、少しだけすると良いかも知れません。
ただし、楽器によっては必要ないものも有るので、音に良くないように感じた時は、直ぐにやめてください。
新しいヴァイオリンのE線が鳴りにくい時、E線の駒近くをガリガリ弾きます。

話は、反れますが、友人の製作者は、鳴り易くするために、振動版を駒に付け、音楽を聞かせ楽器を自動的に振動させるなどしています。

またアイデアがありましたら・・・・書きます

※12.17
友人から聞いた話しでは・・・かつて、ストラディヴァリウスを使う有名な演奏家のコンサートで、E線の音が出ないミスショットが5回有ったと・・・不思議に思った!との事・・これも同じ事かも知れない????

この事は、音が裏返るのではなく、出なかったようです。
こうなると、難しい世界!

しかし、自分が試すと、意識していなくても、かすかにE線に、指が触れている場合、出ない。
低音から高音への重音移動で、円弧を描くようになめらかな動きをすると、E線の音が出にくい。
低音から高音へ、2段階で、段階ごとに真っ直ぐなボーイングをなめらかにつなぐと、音がちゃんと出る様です。

私がチェックするとしたら・・・・
その前にEの音質を聞く・・・
音量がどうか?
音質はどうか?
音の太さはどうか?
①駒の形を確認(高音低音の高さはどうか?
E線の乗る部分がどうなっているか?
駒はちゃんと立っているか?
駒の厚さが薄すぎないか?
駒の削り方はどうか?
本体と駒の厚さの組み合わせは合っているか?

②弦は傷んでいないか?
弦のバランスは正しいか?
指板からの弦の高さ確認

③ジグで魂柱の位置確認

④F字孔の左右の開き具合を見る、
E側が下がっていないか?
魂柱が短くないか?
・・・などなどで判断し検討対処するでしょう!


補足・・・そしてE線の音が細い、抜けが悪い・・・
全体に音が細い・・・
魂柱の素材を変えて立て直した方が良い場合。
魂柱についての事でも書いていますが、
断面の年輪が細く、少ない場合は、か弱い音質になります。
細くても多い場合は、12本くらいの場合、中低音はふくらみのある、艶っぽさなどが再現されやすいのですが、E線は、繊細な音になります(良い意味でも)
断面に5~7本くらいの年輪が、濃く太い場合、全体に音質がクリアーになりE線の抜けも良くなります。E線の音も太さを増します。高音が特に良くなります。
最善の魂柱は、なかなか無いのです。私などは、ヴァイオリン用の表板を1枚ダメにしても、見つけた時は確保します。最低10年~20年30年くらいのが有ると、嬉しい限りです。
by cremonakuga | 2014-12-10 23:24 | ♪♪ Vnの音と付属品 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリンのG線が鳴らない・・・とは?(※2014.12.09追加)

久我ヴァイオリン工房

ヴァイオリンのG線が鳴らない・・・という事を良く聞きます。
最近の検索で、そう言うキーワードが有ったため、ちょっと考えてみました・・・・
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まず、
ヴァイオリンの構造は、Gが鳴ると、Eが鳴りにくい
Eが鳴ると、Gが鳴りにくい

最初からならない場合、鳴らなくなった場合・・・
鳴らない原因に考えられる事は、
まず
・・・という事の要因に基本の構造が存在します。

G線が鳴らない原因に考えられる事は、

①表板、裏板が、ぜんぜん音響的に合っていない・・・・そんな状態は年月が経っても、あまり鳴らないでしょう・・・
ヴァイオリンとしての適性な厚さをしていない場合 作りの場合・・・年月が経っても鳴らないでしょう・・・

②G線弦が劣化、古くなっている・・・ほかの弦が古くても影響します。  調弦がほんの少しでも、影響しますし 押さえるポジションがずれていても鳴りにくくいのは言うまでもありませんが・・・

③魂柱が、長すぎる、向き、太さ・・・・E線へシフトしている、長さが短いと 低音は鳴り易くなりますが 反対にEが鳴らなくなります。
駒に近すぎる場合も・・・
通常駒からテールピース側へ3mm下げ・駒端から内側1~1.5mmくらいの位置、太さ6mm基準。
(私の場合、太さ6.2mm、駒から2mm、1mm~1.5mm内側にします)

魂柱が外側過ぎる場合は 0.??mm中へ移動させると低音は存在感を増します。短かったら交換をします。

④駒のサイズが合っていない=⑤⑥を

⑤駒のアールのバランスが良くない・・低音側が低いとか・・テンション不足など・・
 E線で、指板先端位置で線下から高さ3.5mm~3.8mm、G線で5.0mm~5.5mm
駒足首の太さ  G側が太い場合(Eより0.2mm狭くすると良い場合も有る)
私の場合、トレブルで4.2mmバスで4mmくらいを目安にします(楽器でも違います)
しかし、何年か経過し、鳴り過ぎて、新しさ感がある場合は、3.8mmくらいにし、深い音色を出すと良いと思います。

駒の中央下部の厚さが、薄いか厚い場合で楽器に合っていない。

駒のウエストが楽器に合わず、幅が広い(15.5mmが良い場合に16.5mmでは鳴りにくいし、逆もあります)

ヴァイオリンの場合、(Cremonakug基準)足の厚さは、4.35mmくらい、中心下部4.1mm、ハート下3.6mm、ハート上2.7mm(2.4mmも加)、先端1.35mm、前後が良いようです。
また、ハートとループの距離は5mm~6mmの間、
駒足首幅E側、4.2mm(3.5~)、G側4.0mm(3.5~)

極端に厚い薄い場合は、影響があるかも???
裏板が厚い楽器は駒足幅&下部を厚く、表板が薄い楽器はハート上ライン横ヘ・・を薄めに

⑥バスバーの位置がずれている。
アッパーの中心から外へ1/7の位置、ロアー中心から1/7にバスバーの内側が中心線からの位置が基本です。
その結果 駒の下部、端から1mm内側にバスバーが通る位置になるような駒が立っているか?駒の幅が広過ぎか狭すぎか?バスバーと合っていない場合。
⑦バスバーが強すぎる
 イ、太すぎる(通常5.8mm~6mm、同じ太さでも年輪が密な材では、実際には太いのと同じことになります) 
ロ、中央が高すぎ、頂上が厚い(基本高さ、中心で、11.5mm~13mmで、TOPはラウンドさせます端で1mm~3mm、ですが 高さが14mmの場合、底部幅6mmの時、頂上は約3mmくらい)
重すぎる・・バスバーは形成し、4~4.5g

バスバーが表板の振動を妨げている・・・大きなバスバーは低音が良く鳴ると思いきや、鳴りにくくします。

⑧弦が合っていない・・・・Gのテンションが弱い・・強い弦に交換で改善する。

市販の弦では、エヴァピラッチは、G線が少しだけ強いのでそういう時は試してみてはと・・・
ドミナントのセットでしたら、それ自体Eは弱いのですが・・・G線を強いドミナントにするか、D線を強いドミナントにする方法も有りです。低音へ バランスをシフトするには、DかG  またはどちらも強い弦にするか、逆の発想でEかAを弱い絃にし、同じく低音へバランスをシフトする方法があります。
※見えないバスバーが弱い場合は 弦は弱めの弦にすることも有ります。

今は分かりませんが、実際はどうか??ですが何十年前のポスターに
1713年のギトリスさんのSancyには

Eがピラストロゴールド
A ドミナントノーマル
Dドミナント ハード
Gドミナントノーマル
がセットされていました。
多分それを使われているのでしょう!?

Dのためで結果低音のためと思われます。

同じ弦で、強弱何種類か出している弦で組み合わせで試すのが良いのではと思います。
高音が鳴らないも、反対にシフトさせる意味で同じ考えです。

⑨バスバーが弱っている・・・毎日長時間弾くと、数十年で疲労し、交換が必要になる。
⑩バスバーの形状が、ヴァイオリンに合っていない。

などが考えられます!・・・が思い出しましたら追加します!


※製作上では、複雑な技術があります。一般的な低音が鳴らない・・・どれくらいを指すか私には、良く理解できませんが、
イ、あまり激しく弾かず、低音が大きく振動し滑らかに振動する場合も低音が良く鳴ると言われます。
ロ、もう一つは、激しくアタックするような弾き方・・特にソリストなどが必要とする弾き方で、鳴る鳴らないという時は、もっと激しく鳴らないといけない。
そうするためには、実際にストラドやデルジェズが行った方法などクレモナの名工(ストラド、デルジェズしか調べていないのでほかの方法は分かりませんが)の知恵があります。
その方法で処理されたヴァイオリン=名器は、別次元の低音の鳴り方が出来ます。
その方法は、良く鳴る一方、やり過ぎると、鳴りすぎて、逆に鳴らなくなります。どういう事か?鳴りすぎると言うことは、振動しやすくなる事=弓に反応が良すぎて、弓がすっぽ抜けるような状態になります。

低音を鳴らすとは、低音に関係する、沢山の箇所から、どこかを振動しやすくする事です。つまり一か所すると、少し鳴り易くなり、もう一か所すると良く鳴り、そこをもっとやると、鳴りが悪くなり、もう一か所をすると、弓が抜け、鳴らなくなる。 音量も落ちる・・・・涙です!
この事は、丁度良い場合、高音も良く鳴ります。
反対に低音をやり過ぎると、高音もダメになります。

知り、それを調整しようとすると、迷宮をさまようことになります。心神疲れてしまいます。
(知らなければ良かった!・・・と思う事もあります)
無意識に、そういう事を施すことが一番良く、心にストレスが無い。
名器に見る、良い低音とは、そうした絶妙な効果を施した結果に、良い角度のネックを調整し、ベストの駒をセットし、バランス良い弦、丁度良いテンションを、そして良質なアクセサリーがあり、名手が弾くとその効果が表現されます。

だからと言って、ロ、がすべての人に受け入れられるかは、また別です。
難しく作ると、弾くのも難しく気難しい楽器になっていきます。それがはたして誰にでも良い楽器なのか?
全体のバランスを良く作るだけでも充分だと思います。バスバーそのバランス自体が、難しい事です。

イ、の場合は、製作上では、バスバーをあまり高くせず、普通の高さ、幅にし、バスバーを接着する前に、その周囲をその周辺より 少しだけ薄くしてあげると、低音が良く鳴ります。

その時に大切なのは、バスバーを付けて、重心が、中心かより中心に近くなるようにします。
簡単そうですが、なかなか無い楽器です。
また、ある若手製作者さんが、ある楽器屋さんから聞いた・・・・裏板のある部分を薄くすると低音が鳴ると・・・と・・・・おっとっと・・そういえば・・
その楽器屋さんは親しい人で、そんな事をだいぶ前に一杯飲みながら雑談で、話したことが有りました!
その事は、そこだけが低音に良い訳ではなく 表板も関係し、左右のバランス、結果左右に振動しやすくなる・・・と詳しく説明はしなかったが、それも、そこからいろいろな発展が有るんでしょう!良く有る方法です。

ロ、は、シークレット オブ ストラディヴァリ&デルジェズまたは、長年の製作者、それぞれのノウハウと言う事になります。


余談・・・ヴァイオリンの板について・・板が厚いヴァイオリンは鳴らない???について
板が厚いとは、厚い場所と薄い場所のメリハリ=差が少なく全体に厚い楽器だと思います。

一般的なのは
表板では通常中心で3.2mm前後~端で2.7mm程度、裏板で中心4.5mm前後~端2.6mm前後くらい
それより厚いと厚めとなります。

単に厚いと鳴らないという訳ではなく表単独、裏単独の音響的なバランスが良く、表・裏のバランス相性が良ければ、厚い板でも良く鳴ります。
私の例では、裏板が6.7mmでも良く鳴りました・・・ただそれを鳴らすには、鳴らす特別な全体の構造的なテクニックがあります。  そうは言いましても裏板4.5mmと6.7mmを比べますと、弾く技量も関係もし、力も必要になります。鳴らないというより厚い分の強力なパワーが有るので弾くにも それなりにパワーも必要になる・・・・鳴らないという意味より 鳴らし方が難しくなるという事になり、鳴らないではなく 鳴らせない 鳴らせにくいとなり、鳴らないとは根本的に異なります。
単に厚い楽器では、鳴らしにくいではなく、鳴らないという事になります。

薄い板の楽器は、鳴り易いが 直ぐに弱って鳴らなくなる・・は  全体に薄ければ単純に鳴るが芯が無い鳴るだけで魅力ながいパワーが無い鳴りになり、確かにすぐにヘタルでしょう。
あきらかに近くでは良く響くが遠くに音が飛ばない!

ストラフェィヴァリウスや、グアルネリの表板は、1.8mmや2・0mmは当たりえです。しかしその薄い部分を支える部分は3.5mm(普通2.8mmとすれば)あったり、4mmあったりします。
また全体に平均して薄くても、それに強度が出るような仕組みを音響的に組み込んでいます。
薄さの中に強度を作っています。
そういう楽器は薄い部分はとても薄くても弓の抵抗が大きく強い音が芯から出せ、しかし必ずしも力が要りません。そして弾く人には特にE線は、すこい小さな音に感じますが、実際には1mも離れると強い音が出ています。耳に良い音色です。

音響的な仕組みを熟知した結果薄い部分が多く良く鳴る楽器(=名器)は そうは簡単にヘタリません。
それでも、そういう楽器=そういう構造の楽器特にオールド名器は使わない時や、練習、本番が終わった時E線や、全体に半音くらい弦を緩めておく、優しさといたわりが有れば 弱りません。
(音色が回復する時間を逆算に、弦を半音戻す必要もあります・・すぐに本調子にはならないため)

単位10% 20%薄く作れば、鳴り易く 弱り易いという事です。
単に10% 20%厚く作れば 鳴りにくく、重い楽器になります。

3年弾くと鳴るようになる・・良く鳴る楽器は だいたい完成時から良く鳴ります。ただ新しい木材や、魂柱の長さ入れ方などではそういう事が慣れるまで3年かかる弾き込みが必要な場合もあります。
構造的に良い楽器は、最初から良く鳴り、年月の経過とともに、音質も向上していきます。

3年弾くとか1年弾けばは、どんな楽器でも3年も弾けば鳴らない楽器でも少しは鳴りは良くなるでしょう!と思います。

そして、どんなヴァイオリンでも、正確なポジショニングで弾く事が大切です。
正確に弾かないと、楽器は、良い音で鳴らなくなります。

弓で押さえつけて弾くボーイングをすると やはり鳴らなくなります。
駒と指板の中間位置を基準に弾き、強い音は駒寄りを、弱い音は指板寄りを引き分け、決して 力で弾かない事です。

弦は、定期的に交換し、新しい弦と古い弦の違いを敏感に分かるようにしなければなりません。
G線の鳴りが悪いのがE線の劣化が原因という事もあります。
弦は、弾く時間と日数で その性能の劣化は、大きく違いますが、
良い楽器であればあるほど、楽器が敏感で弦の劣化が分かります。
E線を何か月も使い、ナイロン弦は半年、1年平気で、音の変化に何も感じなかったら、感じても気にしなかった、良い楽器を使う意味が有りません。
楽器の音を大切に思うのであれば、
ナイロン弦は、だいたい1か月で、素晴らしい音は減少していきます。E線は、短いもので、数日、長くても2週間くらい。
使わないのであれば、張りっぱなしでも良いのですが、使う時は、絶えず新しい絃で、弾く事が大事です。

鳴らない弦を張ったまま弾くと、鳴らないので どうしても力が入ります。その力が、長年のうちに楽器にダメージを与えます。
よけいに鳴りにくくなった楽器は、必要以上の力を駒から与えられ、ネックにも負担をかけ、ネック下がりを加速させます。

当然表板には悪い影響を与えます。

新しい絃で、一番良いコンディションで、軽く弾く事が大事です!
特に、お高いオールドは そうしないと くたびれてしまいます。









ヴァイオリンのE線が鳴らない
by cremonakuga | 2014-10-24 16:16 | ♪♪ Vnの音と付属品 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリン・・駒の頂点での弦の角度表

久我ヴァイオリン工房

(メモ帳????)

①355mmサイズのヴァイオリン
アーチ高15.5mmで普通に作ると・・・

ストップ195mm
ネック(ナットまで) 130mm


駒高・・33mm

弦長・・・328.5989197mm
角度・・・157.3077069°


駒高・・33.5mm
弦長・・・328.6730899mm

駒角度・・・157.0533567°

駒高・・34mm
弦長・・・328.7480038mm

駒角度・・・156.7992982°



356mmサイズ
ストップ195mm
ネック(ナットまで)
130mm

駒高・・33mm

弦長・・・328.5989197mm
駒角度・・157.3923951°




駒高・・33.5mm

弦長・・・328.6730899mm
駒角度・・157.1389631°



駒高・・・34mm

弦長・・328.7480038mm
駒角度・・156.8858185°
by cremonakuga | 2014-09-20 20:28 | ♪♪ Vnの音と付属品 | Trackback | Comments(0)