カテゴリ:☆ヴァイオリン製作日記( 489 )

総てのコントロファーシャが接着

コントロファーシャ(ライニング)が表、裏 面すべてに付きました。ストラディヴァリなので柳材を使いました。
イタリアの柳はサリチェ =sàlice


私の中では、もう音が聞こえています。

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by cremonakuga | 2018-08-18 12:15 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

ストラディヴァリ 横板あと1か所!

台風13号が間近に迫ってきました。ストラディヴァリモデル forma-Pの型に横板がもう少しで総て接着。
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このストラディヴァリのモデルも、特に弾く人を選びます。

それは、ストラディヴァリの形のヴァイオリンだからでは有りません。
本物のストラディヴァリは、楽器に必要なボーイング以上に決して圧力をかけては その良さは発揮されません。
ストラディヴァリの様な構造のヴァイオリンは・・と言う事です。


この事は折に触れ書いていますが、
弾く人に 言葉で言っても なかなか理解されません。
思うように鳴らなければ、
鳴らない楽器とか、合わない楽器とか 感じ その良さが分からず
魅力を感じられません。

楽器にうまく合わせて鳴らせる人には

良く鳴る楽器
なかなか良いじゃない・・
という事になります。

相性の良い弓で弾かないとやはりその良さは十分に発揮されません。

その楽器で演奏される音楽は、
良く鳴れば
素晴らしく聞こえます。

上手く鳴らせなければ
ストラディヴァリの様などとは全く言えない
音楽になります。

聞く人によっては

どんな作り方であっても
古いか新しいか

あまり関係無く
判断されます。

つまり
とっても扱いが難しいヴァイオリンと言えます。

弾き方も、訓練が必要ですし、
保存も丁寧に扱わなければなりません。

扱う人=柔軟性がある弾き方をしないと対応が難しい。
子供の時から、弾く楽器の圧力、大人になってから弾く楽器の圧力、
その訓練してきた慣れた圧力を一度捨てて、楽器が一番喜ぶ圧力、ボーイング、相性が良い弓、
・・・・・を冷静に選択し
鳴らす事が要求されます。


それが出来た時

楽器の事が分かりだします。

やっかいなのは、弾いている人と、聞いている人の感じ方に大きな差があり、
特に弾く人の聞く音と、聞く人の音が
だいぶ違うことです。

聞く人に どう聞こえているか?

それも分かるようにし、弾く事が出来れば

楽器も満足して鳴ってくれるのだろう???

と思います。


つまり楽器が人を選ぶと言う事になります。

このヴァイオリンが予定通り出来上がって
もし どなたかが弾いて、
思うように鳴らなかったら
楽器に合わせる必要が有るという事になります。


扱いは・・・・

強力な圧力でゴリゴリ酷使したり、汗も拭かず、湿気が多かったり温度が高い部屋に
弦を張ったまま長い時間置いておいたり、大事に扱わないと傷みます。
大切に扱っても、ニスは 超柔らかく脆いので取れます。取れたら塗れば良いのです。
汗を拭けば、ニスの劣化を遅らせられます。
汗を拭かず、ニスのメンテをしなければ、本体の劣化につながります。

厚さも頑丈な、量産品の様に扱えば、傷みます。

価格が違っても、何十億円の楽器のように
扱う事が必要です。
価格の問題ではなく、単なる木でできた超デリケートな楽器の点では同じだからです。


・・・・と楽器が言いたい事を
作った人間が代弁しています。


面倒くさいヴァイオリンと言わず
是非試し 克服される事を切望します。

・・・・・と まだ出来てもいないのに独り言!












by cremonakuga | 2018-08-08 16:31 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

コーナーを微調整・・・どんな倍音になるだろうか??

イメージしながら確認作業をします。完成型(テンプレート)がある訳でないために
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コーナーで倍音を作る訳ではありませんが、
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ヴァイオリンの評価としての倍音の美しさ

個人的に思う理想の倍音とは、
緻密な倍音で、高音は別にしても G線の低音での倍音が美しい!

そんな倍音が 素晴らしいと思っています。

実際には、オールドヴァイオリンは、G線のジーという音がすると言われています。
耳元では、ジーと・・
離れると聞こえない・・
それが遠くまで響く音と言われています。

実際に そうだと思います。

その中でもG線の倍音が美しい
そんな楽器はなかなか無いと思います。

現代のマニュアル的な厚さで出来たヴァイオリンの倍音も美しい!

少し派手で、分かり易い倍音。

新作イタリアンで聞こえる音・・・

一般的に、よほどでないと

倍音の粒がとか、細かいとか、大雑把とか、品が有る、無いなど

そんな感じ方はしません。

分かり易い倍音がすれば、綺麗な倍音という事になる様です。


これは、製作者の立場からの感じ方ですが、

ヴァイオリンの内部の構造が複雑なほど、倍音も複雑な音が含む倍音になりような気がします。

高次倍音も含めて

内部がシンプルな厚さのヴァイオリンは、シンプルな倍音になるような気がします。

それは、シンプルな厚さ配分と複雑な厚さ配分では、実際に作ってみて

そう感じます。

だからと言って、どちらが綺麗か?

どう感じるか?
・・・・もマチマチです。

好き好きでもあります。

シンプルな倍音を聞き慣れていれば、よりシンプルな倍音が心地よく感じるかも知れません。

ストラディヴァリの音ばかり聞いていれば、ストラディヴァリのような倍音が綺麗と感じるでしょう。

美しい倍音は、安いヴァイオリンでも聞けるかも知れません。

ヴァイオリンを作っていて何時も大事だと思う事は、

いろいろな表現力を持つ楽器で有る事。

いろいろな音色、パフォーマンスが出来る表現力をもつ楽器を・・・

倍音以前に基本的な音質が大事だと思います。

重音の時、それぞれの単音がそれぞれしっかり無理なく鳴り、自然に混ざる。

混ざった中でもしっかり単音が立っている。


そいう楽器に 更に美しい倍音が出る・・そうでなくてはと

思っています。

そういう楽器を目指すと、細かな緻密な複雑な倍音になる傾向があります。


実際のストラディヴァリやデルジェズの音出しをした時、

4~6丁位?でしたか、何丁でしたか??

耳元では、いわゆる聞き慣れた倍音は聞こえませんでした。

G線~D線は、太い、モワっとしたような霧のような音が転がる感じがしました。

E線は、キラキラではなく、一本しっかりした線の太い音がしました。


それでも1丁だけ、聞き慣れた細かな倍音がするストラディヴァリがありました。

確か、それはストラディヴァリだったと思いますが、ステージ近くで聴くピエトロ・グァルネリ(Venezia)の音に良く似ていました。

緻密な細かな倍音がキラキラしていました。

しかし離れて それを聴くと、細かな倍音が聞こえます。どれも美しい音色でした。


つまりヴァイオリン作りは、基本的に色々なパフォーマンスが出来る楽器、いろいろな音色を持つ、

性能の高い楽器を・・

さらに 緻密で気品を感じる綺麗な倍音を、耳に聞こえない倍音も含めて加えて艶を持たせたい。

と欲張っています。

それは、イタリア車のエンジン音に似ているような気もします。高周波音というか???



まあ・・どれだけの人が、総てを感じ取ってくれるか?

感じ取ってもらえるたら嬉しい???

そこに期待したい!








by cremonakuga | 2018-08-05 18:41 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

ストラディヴァリモデル forma-Pに ファーシャ接着作業中!


forma-Pに C部分のファーシャ・・・・
何時になく、時間を気にせず気のすむ迄、じっくり仕事をしていますが、上手く接着できたようです・・
隙間が全く見えない様なので、逆に大丈夫だろうか???と慎重に確認作業をしています。ロアーバウツの横板は、長い板が取れたので1枚で行けそうです。

裏板から取った横板は、年輪が一律ではなく、そのため、できるだけ中央に少し密な部分が来るように、少し疎の部分にコントロファーシャが当たる様に・・・・!
今回は、一律に1.1mmに仕上げました。・・・・とは言いましても部分的に1mmの箇所もあります。
トレブルサイドには1mmが来ないようにしました。特に4個のコーナーブロックの先端の部分の厚さが、1mmを切らないようにします。なぜなら、あまり薄く(0.5mm~0.8mm)すると思った予定の音にならなくなるからです。先端が薄い(1mm~1.1mm)と繊細な表現が出来ますが、厚いと(1.5mmや2mm) 丈夫という意味のほか、しっかりした音が得られます。あまりしっかり厚く作ると良さが薄まります。(オールドクレモナ的な音質ではなくなる気がします)
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C部分は、特に音質にも関係します(他も総て関係しますが!)。表板の作り方、裏板の作り方で、その厚さを加減します。
ストラディヴァリのような音を求めるのか?グアルネリの様な音か?何年製?などなどトータルな音質を考え厚さを導きます。
1mmにしたい時は1.05mm~1.1mmくらいにします。経年を考えます。最初から1mmでも良いのですが、収縮した1mmと、収縮する前の1mmでは、強さが違います。しかし 実際は、1mmにしか出せない音もあると思いますが、自然のように収縮させた1mmに出来たら一番良いのですが、そこは、自然に任せましょう。
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コーナーの上の横板は、ブロックに接着すれば、同化し、厚くても薄くても同じ様な気がしますが、薄ければ、音の振動の通り、流が良くなり、ダイレクト性が上がります。厚ければ強さが出ます。


by cremonakuga | 2018-08-04 18:38 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリン le fàsce を予定の厚さに削る

ヴァイオリンの一枚板の裏板から、横板分を ノコでガリガリ ゴシゴシ 切り取った、三角柱上の木片を
スライスし、一枚一枚、予定の厚さにしているところです。

最初に、表になる面を綺麗な面にします。
次に、裏になる面を予定の厚さにしながら平面にしていきます。

カンナと、スクレーパーを使います。
まだまだ、表面が3枚終わりそうです、まだ2mmくらい厚さがあり、
予定は1.2mmです。
最終は、1.1mm前後にする予定です。
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by cremonakuga | 2018-07-25 18:33 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

胡蝶蘭が再開花し、ヴァイオリン・ストラディヴァリ(modello)のプンタ(コーナー)も整形しました。しかし暑いですね!

異常酷暑が続いています。ヴァイオリンの保存にも十分な配慮が必要ですが、それ以前に、お身体、熱中症にならないよう気を付けてください。
60年くらい前は、日射病と言っていましたが、30度で暑いと言っていたように記憶します。
その後 聞き慣れない熱射病なる言葉が出てきました、そして熱中症に・・・
子供のころの東京は、誰もが、大きなつばの麦わら帽子を普通にかぶっていました。
外は暑くても、家の中は風が通り涼しく、扇風機だけで十分でした。
今は、冷房なしでは家の中が30度以上になります。外は日射しもさることながら、照り返しの熱、熱せられた空気
外は帽子だけでは対応できないレベルが違う気象異常。
もうじき70才ですが、やはり気温の変化に身体の対応が鈍感になっているようです。朝起きて30度を熱く感じないのは、暑くないのではなく、そう感じていないのだと、危機感を意識しています・・・・
これはもう災害です。アメリカやカナダで50度超え!海の囲まれている日本ですが、近い将来50度近いも ありうるのではと危機感を感じています。

スマホのような手の平サイズの超小型エアコンにUSBでつなぐ冷房アウターも出てほしい。
熱を放射しない冷房システムなんかの開発をしてほしい
都会はコンビニが一時避難所の役目をはたしていますが、全国に各地に水害、台風、地震、暖房、冷房の為の多目的シェルターが必要になるかも???・・・・


暑さの中、
ピンク胡蝶蘭が、なんとか 再び咲き とても嬉しいです。
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新作ヴァイオリンの4箇所のコーナーは左右アバウトで、ほぼ同じ形状に加工できました。左右の各位置は、上下の位置が少し違ってしまいましたが、良しとします。
外形のパターンを、左右反転し、トレースする方法ではなく6か所の型で加工するため、左右微妙に、毎回違います。機械で作るのではなく人間が作るので アバウトさは残したいと思います。このforma-P自体が左右違うので、完全な完璧な左右対称な外形ではありませんし、
私は、そういう機械で作った様なのは好きません。人間の顔の様に、違和感なく左右が自然に感じられるのが好きです。
しようと思っても出来ないのですが!
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胡蝶蘭に、水をやりました。この水やりが、良く分かりません。水分が無くなったら与えています。
土(コケ)を押して水分が有るか?無いか?これは~10日間くらいのようです。

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by cremonakuga | 2018-07-24 13:13 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

ストラディヴァリウスの音色再現・・・進行中・・・・

今製作中のストラディヴァリウスは、黄金期の1715年。
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1700~1717あたりのヴァイオリンで
私の印象では
少し大き目なforma-Gの358mmくらいは、横板の高さが、30.5mm~32.5mmくらいにすると、全体的に大きな音が得られ、高音は、太い音色と、繊細な音色でもしっかりとした音。低音は、柔らかく膨らみ、フルートを思わせる柔らかさ、と力強さを・・全体的にボディーの大きさから伸び伸びとした音量、印象を感じます。より上品な音を得られます。

この普通のサイズのforma-Pは、355mm~356mmは、よりヴァイオリンらしい分かり易い音色になる気がします。
横板の高さを、29mm~30mmで作ると、よりシャープなはっきりとした音色が得られ、小気味良い音を感じます。
その際、forma-Gとおなじに作ると、低音の作り方に難しさを感じます。forma-Gの作り方の厚さ配分では、G線の音色を出すのは非常に難しいです。
forma-Pの作り方をしないと思いっきり鳴るG線はなかなか出せません。

ストラディヴァリの作り方でない方法で、G線が滑らかに良くなるヴァイオリンを作る方法もあり、それは難しくはなく、万人受けするヴァイオリンに仕上がります。ストラディヴァリの1715年の作り方で、Gを思いっきり鳴らすのが難しい!厚さ配分だけでなく、弦の圧力など力関係も特に強く考える必要があります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
横板の高さを、30mm~32mmにする事で、低音の音色を出し易いベースが得られます。
forma-Pは、E線、これぞヴァイオリンという音色が得られ、ソロでも音が透る気がします。

若い演奏家の方や、バリバリソロを弾かれる場合、音色が立ち、効果が得られるのではないか?とも思います。
一方forma-Gは魂柱や駒のセッティングで、ソロでも室内楽でも使える、特に円熟した演奏家の方には、基本の優しい音色が
好まれる気がします。同じ演奏家の方でも、若い時は、バリバリ鳴るヴァイオリンが好みでも、だんだん やさしい音色へ変化したりします。
同じように、弓も、強い弓から音色の弓へ・・・そんな気がします。
ただ、大きな音で鳴れば良い訳でもないので、音色が一番難しいです。

今回のforma-Pは、横板を30mm31mm~32mmにし、forma-Pであっても forma-PG、Gが持つ柔らかさも得られるように・・・・・
・・・と思っています。

毎回、形が違い、アーチの厚さ配分もまったく異なるヴァイオリン、失敗無く、良く鳴り、良い音色のヴァイオリンを作るのは、
とても難しく、ストラディヴァリ先生や、デル・ジェズ先生から 教わったノウハウ無しには成し得ない。

それでも、毎回、新しい課題が生まれます。天然の素材を使い、まったく違う楽器を作るという事は、新しい課題を解決する事で、新しい喜びも生まれます。

どんな喜びが得られるか 楽しみです。

 
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by cremonakuga | 2018-07-21 17:32 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

裏板から横板を切りぬく・・・汗・・una pausa・・汗・・una pausa・・汗・・una pausa

この作業=この仕事は、とても楽しい・・汗と休憩とを交互に繰り返す作業
・・・気が付くと、いつの間にか切れています!
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気の長い仕事です。
機械で簡単に切れればその方が楽なのですが、
しかし
見かけほど大変ではなく、手押しノコの刃は、バンドソーの刃なので、切れ味はとても良いのです。
味わってノコをひく、いや押す、なるべく手作業のかかわりを大事にしたい。
これは儀式のような仕事に感じます。
300年前の先生達も 
『こんな事してたんだろうなあ~???』
と想像しながら・・・・・
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実際には、エアコンの中で、汗はほとんどかかないのですが、
子供のころは、気温は30°は なかなか越さなかった気がします。
今は異常な気温です。

今年70才になりますが、気持ちは若いのですが、身体は人並みに気温の変化に、即座に対応できなくなってきたようです。
水分補給、室温調節、いろいろ難しい時代になってきました。

このヨーロッパ楓は、2006年カット材。12年経過しています。
ストラディヴァリウスモデルでサイズは、355mmくらいになります。
型は,Forma-Pを使います。刃がうねってしまっていて、コントロールが難しくなってきました。新し刃を作らないと・・・

この材から横板を作るか?別な横板を作るか?はまだ決めていません。




by cremonakuga | 2018-07-13 17:47 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

2018年 迎春   新年の抱負!

今年の、最初の仕事は、材料選びから始まりました。

新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ よろしくお願い申し上げます。

今年は、ストラディヴァリウスモデルを作ります。
その材料を選択しました。

今までで最高のストラドを目指します!
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表板、2005年 北イタリア ヴァルディフィエメの アベーテマスキオ材・最上級ランク・・(13年)
裏板 2006年 ヨーロッパ楓材1枚板・・・・・(12年)
ネック2000年 ヨーロッパ楓材・・・・・(18年)
Forma-Pを使います。

これらを使い作ってみようと思っています。

イメージは、355mm~356mmの標準サイズ
今迄の仕事の成果を、この一丁に!

※今迄、大きい目のストラディヴァリを多く作ってきまいた。
357~358mmは・・・
大きめのストラディヴァリは、より柔らかで、滑らかな音色が得られます。
そのことから、標準サイズのヴァイオリンが とても小さく感じてしまいます。
標準サイズのヴァイオリンは、ヴァイオリンらしい音色が得られます。
ほんの少しの差ですが、特に高音特性が良く、低音特性を大きなサイズと同じように
するのが、少し難しい点があります。あまり低音を鳴るように、表板&裏板の厚さ配分で作ると
グァルネリの要素がかぶってきます。
ストラディヴァリらしい高音と、らしい低音を満足させるためには、
いろいろ寸法も考慮しないといけません。
特に、横板の高さも大切と思います。
空気容量は、やはり重要です。

実際のストラディヴァリで、標準サイズでも~29mmがありますが、
今、私は・・・エンドピンの位置で
最低でも 31mm~32mmは欲しいと感じます。

なぜなら、どうやっても、直せない音質があります。
どんなに低音が鳴っても、音質自体が、大きなサイズの低音とは異なります。
この事は、ヴィオラと同じかも知れません。

横板が低い方の楽器は、高音は魅力的な高音を聞くことが出来ます。
どこを どうするか???

そうは言ってもも、好き好きなのですが。

そんな構想から2018年の新年の仕事始めが始りました!
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一枚板のカエデ
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ネック材
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今まで、製作してきたヴァイオリン・・・ストラディヴァリモデルとグァルネリ・デル・ジェズ モデルは、とても奥が深い!
その製作する技を、どう活かすか?考えながら材を選び、材を眺めながら、ここは予定より厚くしないと・・・
ここは最高に良いなあ~!
ここは、どこの位置にくるだろう・・・駒足の下は、どこが位置するか?F字孔あたりは どこに来るか?
そんな事を考える。
今回の表板は、もう一枚の2000年の材と どちらにしようか悩みながら決まった。
この材のが、分かり易く鳴り易く、結果が分かる。

良く鳴るだけでは、良いヴァイオリンとはならないので、その音色が複雑で奥深く、名手が名演する時・・素晴らしい演奏が可能で良いヴァイオリン!
・・・となるように作らなければなりません。
つまり 良く鳴って当たり前で、その音色と性能が大切です。





by cremonakuga | 2018-01-05 19:01 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

次に作るヴァイオリン・ストラディヴァリモデル用の裏板,表板です、裏板は・・どちらにしますかね???

ヴィオラ予定をヴァイオリンに変更です!
直ぐに航路変更に舵を切る私です!
Antonio Stradivari

カエデは、
どちらも10年以上経過しています。
左は2006年で、下部端しが少し虎杢が薄い!年輪は、良い!
右は、端まで虎目は明確、音に問題はないが一か所年輪の間隔が広い。


表に使う予定は2005年のイタリアヴァルディフィエメ産アベーテマスキオ材です。
最近は、あまり良くない材料になっていますが、この2005年のは、理想的なアベーテマスキオです・
今 どう作るか?構想を練っているところです。特にプロ演奏家仕様で、即戦力、
これから長く熟成していってほしい逸品にしたいものです。
展覧会では、Stradivari,Amati,Guarneriとも、好評でしたが、
深紅が上品で美しいストラディヴァリ・ヴァイオリンにしたいと思っています。
勿論音色も!
サイズは355mmか356mm以内に!
材料の組み合わせだけで、美しいく音色も素晴らしいのが出来そうで、もうワクワクしてきます。
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ヴァイオリンの表板は、なんでもかんでも年輪幅が狭く細かいのが良い訳ではあません。マスキアトゥーラ(虎杢)が多めにある材は、強いので、必ずしも密で細かい必要はありません!これは、強い分少し薄く作れ、明るく、大きく鳴り、抜ける音質に仕上がります。音の艶も出ると良いです。



http://cremonakuga.music.coocan.jp/


by cremonakuga | 2017-11-16 13:35 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)