2013年 12月 07日 ( 3 )

ヴァイオリン!魂柱自分で調整行うべからず!ただし(No2後篇)(※追記)

久我ヴァイオリン工房

長文なので、(後篇)

続き・・・
※魂柱は、ご自分で動かされる先生も稀有ですが、いらっしゃいます。
問題は、ヴァイオリンについて熟知されていない場合があり、動かした時点で良い音を探す結果、弦の圧力で楽器の変化が、楽器の板厚などの性格で、その後変化し、また直す・・・・という事になるようです。

その場合、即良い音を求めるため、そっと魂柱を入れるため、繰り返すうちに表板が沈み、取り返しがつかなったりする心配のリスクが発生します。

表板も裏板も、中心が厚い楽器を普段使っていると、魂柱は、そっと立てて良い場合が多く、しかし、ストラドやデルジェズなどのような楽器は、少し違います。特にそのレプリカなどは、新しいという事で、少し強く立てないと結果良くない事になります。

魂柱は、総ての事を知っている・・・か、せめて、その楽器の事を熟知していないと取り返しがつかなくなります。


改めて・・・・

魂柱の役割は
1、駒の振動を表板から裏板に伝える(加えて横板から伝える力が とても大きい)
2、表板の圧力を 大なり小なり支える
3、駒の振動を表板に魂柱をポイントに増幅させ、表情を作る。
4、表板、裏板の均衡をあえてずらし箱を大きく振動させる。(バスバーと対で働く)
5、高音 低音 強さ 弱さ バランスを整える
6、音量を増やす(魂柱の長さ、太さ、材質、経年数など品質クオリティー)
7、音質を変化させる(同上)
8、倍音(長さ、古さ、材質)
9、魂柱が有ることで、主に反対側のバスバーを魂柱を支点に揺らす事が出来、低音側を大きく自由に振動させられる、駒と間隔を置き魂柱を立てることで、駒の高音の微細運動が振動しやすくなる。


表板の厚さ、裏板の厚さなど、構造上の強さからくる、板の下がり具合、変形具合で、魂柱を入れる時の強さ長さが決まる。
ウイングの下がりが多い時、魂柱位置で、少し長めに(0.3~0.5mm)、ウイングが下がらない場合は、魂柱をあまり長くしない(0.1~0.2程度)
つまり、平均して、下がらない状態と理解しています。

(北イタリア・ヴァル・ディ・フィエメ産の abete rosso アベーテロッソの魂柱材)
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音を聞きながら、試すと、そういう事のようです。
目で見える魂柱の長さ、強さの調整目安について述べました。


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魂柱を頻繁に移動、動かし良い音を探る事は・・・・・先を見据えて、その時良いかではなく、落ち着いたらどうか?を考え行うことを、お勧めしたい。どうしても、動かした時、素晴らしい音に変化したとき、何とも言えない感動を覚えますが、数日すると、そのまま良いか?なかなかそうは行きません。すると、また動かす・・・終わりが無いどつぼにはまります。新し楽器により変化が大きいです。

演奏家で牧師の、かのオーレブルが、満足できず、自分で魂柱を、いつも動かしていたことは有名な話です。本当だったか?は定かではありません!しかし、実際のデルジェズ オーレブルの内部を知る者としては、オーレブルさんも困っていたろうと分かる気がします。
動かす以前に、うまく立たなかったのではと思う。

魂柱を動かす場合、ヴァイオリンの構造、そのヴァイオリンの厚さと特徴を熟知した上で行うべきです。

魂柱は、楽器を変身させ、普通の楽器を名器の音に、出来ると考えないほうが正しく、 ある それ相応の価値の楽器が、魂柱が原因の場合、性能が落ち、それ相応の音に戻せるという事と考えたほうが良いと思います。


古い楽器を持つ人が、自分で魂柱を動かす人がいると聞きます。古い楽器は、もう変化しないので、丁度良い魂柱で、少しは良いのですが、新しい楽器で、同じことをすると、新しい楽器は、ダメな楽器になってしまう事があります。表板、バスバーが・・・・・

魂柱は、職人さんに、依頼すべきです。注文を言って、好みにしてもらうようお願いするに限ります。


内部にキズだらけになって、困って職人さんに頼むと、頼まれたほうは もっと大変困ると思います。

※魂柱は、基本的には 作る人、専門家以外は、自分で調整は、するべからず・・・・が結論です。

ただし、どうしても納得、満足がいかない場合は、自己責任で道具を用意し、なるべl、経験者に習って、試すと良いですが、前に述べましたように、いろいろな事を総合的に、知識として知らないと、ヴァイオリンをダメにしてしまう事もあります。最後に、楽器をダメにしてしまい、修理を頼んでも、頼まれた方も、多分、直そうという意欲が薄れるような気がします。高価なヴァイオリンは取り返しが付かなくなり、安価でも気に入ったヴァイオリンは、修理代の方が高くつき、直せなくなることも・・・・・すべて自己責任で!・・高価なヴァイオリンは、所有者の私物であっても 文化的には私物ではありません。歴史的に、後世の世代へ、大切に引き渡す使命があります。
高価ではなくても、製作者が一生懸命に作った手工ヴァイオリンは、大切に、次の世代へ弾き続けられるように、使っていただきたいものです。

私の、レプリカヴァイオリンは、魂柱は、本物の音を聞き、楽器により近い音を求め、好みで、上を下を 中へ、外へ、少しだけ、傾けたりしています。 基本は垂直ですが、垂直にはこだわっていません。
こだわりは、なるべく両面ピタリと密着させるよう苦戦しています。

魂柱の下部が内側にほんの少しだけ中へ動かす・・入る場合は、音が歌うようになる。
動かすのと 作り替えるのでは同じ位置でも大きく違う。
少なくとも最初の段階では違う・・・・
なぜなら、動かすと、上部は内側が強く接し、下部は外側が強く接する。作り替えると平均に移動する。
長い年月では作り替えたのに近くなる。つまり動かすと長い年月で木がヘコミ密着度が平均化の方向へ変化する。気が付かないうちに音質も変化するとおもう。
また動かしたくなるのではないだろうか?
反対に下部が外へ動かす場合、高音がからっとした音質になり低音も かたらっとした音質になる。そして低音が鳴り易くなる。

・・・・・と私は思う。しかし 好みなので 一概には こうだ!・・とは言えない。
基本は真っ直ぐと思う。
弦のテンション 駒の作り方、楽器の特性でも違うので 専門の楽器屋さんに相談したほうが良いと思う。
好みに調整していただいた方が良い。楽器屋さん調整する職人さんでも正反対の事を言うかも知れませんが、お任せした方が良いと思う。ああだ こうだと言うと嫌われるかもしれない。
魂柱は動かしだすとキリがなくなる。楽器も癖がつき あまり良くないと思う。



追記、魂柱が短い状態で長期間使うと、バスバーに加重がもろにかかり、バスサイドが下がります。そうしますと、回復不可能になってしまいます。その結果、駒を作る時、G線側が極端に高くなります。指板から弦の高さは通常でも表板の駒足部分が下がるためです。G線の音質は高い駒の時に似てパフォーマンスが低くなります。当然反対側のE線も、全体に影響を受けます。ただし特に板厚の楽器では影響ないかもしれません。

魂柱は垂直が基本ですが、裏板の一番厚い部分の位置により、魂柱の下部位置は、少し内へ、少し外へシフトした方が良い場合があります。私は、その場合魂柱の直径の1/3程度にしています。どちらが良いか?最後は音を比較し決めます。

魂柱の位置は、その楽器の魂柱付近の厚さに関係します。魂柱⇒駒足⇒F字孔の目までの範囲で特にF字孔の目までの範囲及び、F字孔刻み(ストップ)までに厚さ、駒足からテールピースへの空間の厚さが比較的薄めのデリケートな楽器は駒足に近めに魂柱がフィットします。 厚めの楽器は3mm前後がフィットしそうです。出来れば一番良い位置から動かさない方が良いと思います。頻繁に動かすと楽器の音がボケてきます。


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駒が正しく作られ、E線G線の弦高が適切(指板も適切)、魂柱の位置も正しい場合、まずは弦の選択を試す事をお勧めします。
弦のE線は、強さは反対のG線の対になります。もしEが弱い場合、Gを弱くする方法と、Eを強くする方法があります。またAを強くする方法と、Dを弱くする方法が・・・・音質を判断しながら
A線とD線のバランスを変える。

魂柱は、良い位置であれば、あまり 安易に あちこち動かさない方が楽器のために良いと思います。
ある振動の仕方に慣れた楽器が0からスタートになりますから!



こんな楽器見た事 お有りでしょうか?弾いた事は??
魂柱が真ん中に立ててある楽器、その音が素晴らしい音で、定位置に作り替えると普通の音になってしまいます。この場合表板中央が極めて厚さが有る事が条件となる・・・バスバーも既存の位置からズレます。



(ヴァイオリンの各弦の全体のバランスのチェック法)


・・・・は、いつでも G線のDとD開放弦、D線のとA開放弦の音、A線のEの音とE線の開放弦の音が音質音量で つながるかでチェックします。同じか、高音が ほんの少し強いのはOK!

魂柱の位置が関係する場合。
G線が鳴らない・・・
⇒G・D・A・E⇒の方向へ同じmiの音が硬い音質や強い音質に変化する場合は、E線かA線が強いか 両方強いか もしくは魂柱が外へ行き気味。エヴァピラッチなどではGが少し強いので、Gへシフト気味になります。
G線の音が欲し場合は、E線はノーマルで、全体をバランスとりたい場合はE線は0.27を、
魂柱の位置は、ドミナントとゴールドブラカット0.26か、ピラストロゴールド、オリーヴゴールド、あたりでバランスが良ければ、位置としては良いのではと思います。
E線が鳴らない・・・
ドミナント+ゴールドブラカット0.26で←G←D←A←Eの場合は、低音は成るが高音が足りない、輝きが少ない・・魂柱が内側に入り過ぎか・・短い場合も。
違う種類の弦に交換する場合は、1日~数日しないと正確には安定しません。 魂柱もそうです。


※この事は書いたかどうか忘れましたので重複するかも知れませんが・・・
長い魂柱=表板を持ち上げる魂柱は、そのままにしていると、表板は、ほぼその状態で位置が固まります、
F字孔が広がります。短い魂柱をそのままにすると、表板が凹んだ状態で固まります。
その時バスバーは、魂柱が長い場合、負担は少なくなりますが、魂柱が短い場合は、バスバーは目いっぱい負担が大きくなる弱くなるのが早まります。結果音が遠くに飛ばなくなります。張もなくなります。
その事から、絶対的に表板が下がらない程度魂柱は長くなくてはならない事が分かります。
その長さが+0.2mm~+0.5mm程度となります。この事は表板にテンションを掛けることにもなり振動がし易くなり音に張りがでます。短いと、楽器自体の寿命にも関係するので十分気をつけるべきです。
短い期間であれば、少しづつ長いものに交換し戻すことも可能です。

ただし・・・0.5mmは、実際には 表板に 魂柱の跡が出来やすく、箱が硬い場合表板に魂柱の長さが集中しますので長さ総てが表板の一点にかかります。少しづつ長いのに替えて、表板が沈まない長さを維持し 安定するように出来れば良いのではと考えます。 しかし総て楽器によりますし、弾く人の好みにもよります。調整する人のセンスにもよります。調整する人は楽器にキズが付かないよう気を付けますので決して0.5mmにはしません。魂柱を魂柱立てで引いた時の感触、抵抗力で、きつければ無理をせず短くし引く移動する距離も短くなります。 緩ければ長めにし引き移動する距離も増えます。抵抗を感じながら長さを・・・・・

魂柱は立てて翌日には、音が詰まる事があります。反対にボヤける場合もありますので、その時良ければ完全でもないので落ち着いた音を探します。あまり小細工せず動かさないのが一番良いと思います。


※追記・・魂柱(&バスバー)位置確認ジグ・・真鍮製
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バスバー位置も確認出来ます。基本的には中心から左右対称な位置に魂柱 バスバーがある事になります。キズをつけないように慎重に行います。
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※魂柱自分で調整・・・・前編No1へ







久我ヴァイオリン工房
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Kuga Violin Atelier(久我ヴァイオリン工房)

by cremonakuga | 2013-12-07 21:19 | Trackback | Comments(0)

ストラディヴァリウスラベル チャレンジ編

久我ヴァイオリン工房

アントニウス・ストラディヴァリウスのラベルは今・・・・・チャレンジ完成、最終近し!


Antonius Stradiuarius Cremonenfis
  Faciebat Anno 1716  


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今日、ヴァイオリンのラベル=ストラディヴァリウスモデルに使う為の、インク用のリンシードオイルが届きました。
そして、耐水ペーパーも、
耐水ペーパーは2cm角に2枚カットし、お互いに瞬間接着剤で接着し、どちらもザラザラにし、指で、羊皮紙の面を、軽く軽く磨きます。
粉が出て、表面が、滑らかになっていきます。細かなキズが表面に出来、平面、キズにより、版のインクが写り易くなるだろう???と指から感じます

Stradivariusは、だいたい、この位置にエチケッタ=ラベルを貼ります。 ラベルは、少なからずその場所の厚さが増す効果を得ます。裏を返せば 良くなる場合、悪くなる場合 音に影響します。今は だれも考えないでしょうが・・・実際には違います。 大方良い方へ向かいます。なぜなら 普通厚さは左右対称に作るため、少しですが、厚さが非対称になり、裏が振動しやすくなります。高音にも低音にも良いと思います。とんでもない場所に貼ってあるのもありますが・・・・・・
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羊皮紙のみ磨き、普通のリンシードオイルで、再度試す、何度も、インクののりを確認しながら・・・

これは、蝋燭からの煤=ランプブラックを多めに採取し、リンシードオイル(スタンド)を一滴、今度は黒が濃くなりました。
丸印もランプブラックインク、です。手書きの文字は、羽ペンのペン先を細く削り、試し、虫こぶインクで書いたものです、セピア色です。ストラディヴァリ先生が、いかに達筆か、実際に試すと、はね方の繊細さは、書道の筆運びに共通する。羽ペン習字ではないかと思う。
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実験のヴァイオリン・ラベルは、実際のストラディヴァリ先生が行ったのとまったく同じか?そうでないかは、分かりませんが、ヴァイオリンのニス同様に、科学的なものを使わず、天然のもので、まさしく人間が、手でコツコツ作ったラベルであることは確かです 唯一、版は、機械が作ったのが、こだわり心からは、悔しいのですが。
木版なら、私にも出来そうですから、今度トライしてみたいです。
しかし、版の字は、総て、時間をかけ、私が修正しましたので、そのまま版を機械が作ったのではなく、私が想像力で、インクのはみ出しなどを修正し、書いた版文字だということ・・・が慰めになります。
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一番1716の716が難しいということです。 716の一連の流れ・・・生き生きした流動感が・・・難しい!
一字一字書くと流れが止まります。インクも万年筆と違って すぐにインク切れします。 たっぷる付けると、速く筆を運ばないと、インクぽたしそうです。インクポタしたら、お終いです。

羽ペンは、アドヴァイスどうり上の大きな羽をカットし余分な毛を取った。。。使いやすくなった!
見かけは、羽あったほうが格好良いのですが、実用的ではないようです。
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羽の先は、0.??mmくらいです。

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さい断は、ハサミなので、正確でなく、綺麗ではありませんが、あしからず・・・・・アバウトですね!



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Antonius Stradivarius 1709/a
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Antonius Stradivarius 1709/b
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Antonius Stradivarius 1715
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レプリカなどのヴァイオリンに、自分のエチケッタと一緒に貼ります。
春場所は、所定の位置にストラディヴァリ先生、そして私のはそれより中心側に貼ります。

つまり、ストラディヴァリを直接調べたデータで本物のように作る・・成分も同じニスで製作したヴァイオリンに、フェイクでない素材で作った本物の羊皮紙に、昔のインクで、手書きは別な昔のインクのラベルを貼った・・・
あとは・・・音ですね!

芯からレプリカなヴァイオリンです。

※ ストラディヴァリウスのコピーの為のコピーラベル続編

ストラディヴァリの偽ラベル? いいえ!



Cremonakuga


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by cremonakuga | 2013-12-07 17:57 | Trackback | Comments(0)

昨夜はヴァイオリン名器&ピアノ名器と名手達のコンサートへ

久我ヴァイオリン工房

今日はヴァイオリン&ピアノの名器と名演奏家達の競演する素晴らしいコンサートへ


12月6日(金)7時開演 求道会館
アーティスト 東日本大震災災害地支援事業のためのチャリティーコンサート
 名器と巨匠~究極の出会いコンサート
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肝心の 立派なプログラムを紛失してしまい、詳しいご紹介ができません。
不覚です。

開演4時間前の約束のj時間に着いたので、椅子を配置など、お手伝いさせていただき、主催者の三船先生と長椅子を動かし移動、(文化財で、床を傷つけるので、持ち上げなければならない)、2階席は、座るスタイルで、座布団を配置・・・完全録音、映像録画が準備されていました。先生とも3年ぶりでした。

本番開演は、いつも、どのコンサートも華々しい光景でウキウキしますが、準備の段階、リハーサルなどは、音楽に、楽器を介して携わる者として、完成された音楽を、音楽家が完成させていく様、楽器を最高の状態に調整していくピアノ修理調律師の様、別な大きなホールでは、ステージマネージャーが、段取りする様・・・・を肌で感じ、最後に完成されは音楽を聞くと、裏に隠された、もろもろの要素も感じられ、奥が深い感じ方ができると私は思います。 
ピアノもヴァイオリンも演奏家の方達も良く存じ上げていましたが、生で、楽器と演奏が一緒に聴けることはなかなかありません。

名手により名器の音質を堪能しました。
ヴァイオリンは、奇美美博物館の担当の友人と、2年ぶりにお会いし、コレクションの様子など、いろいろ近況を伺いました。また館長さんとも、お会いでき、懐かしかった!

久保先生のコンサートのリハ前に、ストラディヴァリ・ヨアヒム・エルマンとは2年ぶりに再会できました。
 ヨハヒムは印象がなく、良く覚えていませんでしたが、今回は、どんな駒が付いているか、どんな音になっているかしっかり聞くことができました。
とても美しいストラディヴァリでした。
何時もの久保先生の、一音入魂の魂のこもった演奏には、改めてシビレました・・・

同じく開演前に、ピアノの調律師(スタインウエイ)の方と雑談し、クララ・シューマンが使ったピアノが3台あり、その中で唯一使えるピアノだそうで、氏が修理修復されたそうで、黒鍵は黒檀で、クララが使ったままだそうでした、白鍵は、象牙で、新しく、氏が作り替えたそうでした。響版は、そのままを修理し、ピアノ線は、現代より、弱い弦で、当時に近いピアノ線、今も作るフランスの工房から用立て、使えるように直したそうです。

例えば、現代のピアノでピアノ線で、同じ音程で、現代のが120Kgの力で切れるとします、このピアノ線は100kgで切れるというような弱い繊細なピアノ線だそうです。
多分現代のは、大きな音を出すため、ピッチが上がったり、強いテンションに変化しているのではないかと推察します。
ピアノにもヴァイオリンと同じ木材を使った響版があります。その使い方なども興味のあるお話を聞くことができました。ヴァイオリンとピアノも考え方が同じであることに、お互いに共感しあえました。

現代のピアノがキラキラ華やか音色のように感じますが、それに比べ、音色は、やはり柔らかく、温かく、キラキラ感も柔らかい・・・一音一音が、人間の声に近いのかなあとも思ったのですが、ルース・スレンチェンスカさんの魂が輝き、すごい存在感のある、心に迫る音!でした。89才には、驚きです。  しだいに、年齢を忘れるように。激しい表現、力の入った表現に、素晴らしすぎました。終わると、89才に戻っていて、大丈夫だろうかと心配になります。やはり 可愛らしいルースさんのピアノにシビレました!

このピアノは、今回のおな小さなホールなどで贅沢に聞くのが絶対に良いと感じました。エルマンも駒は、普通の厚さで、繊細な寸法で、音色も、やはり音量より音色を優先している点で、この文化財ホールで聞けたのは良かったと思いました。(ただ、一階席は、2階席の天上があるため、その下は、やはり反響が届かないので、楽器によって、席を考えたほうが良いとも思ました。リハは1階端し、天上下で聞き、その反省から一回目のコンサートは2階席右で聞き、2回目のコンサートは左で聞きました。エルマンの音は、少し違って聞こえました。ピアノではあまり感じられませんでした。
そして黒鍵は、私 手で触れてきました。音も出してきました。クララの指を感じてきました。

・・・・帰りの深夜の地下鉄、混雑する目の前のクララ似のお嬢さん、立ったまま居眠りし、こけて、崩れてしまい、手を差し伸べ、助けて起こしてあげましたが、指を指で握ったまま、放してくれないんです。10秒間くらい、周りの人達が、変な目で、何してるんだろう?酔って、寝ぼけていたよう!??いいえクララの たたりかも????と・・・ 空いてる席を探し、座らせてあげ、1件落着~



  J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルテイ―タ第2番 ニ短調 BWV1004
 久保陽子さん(Vn)
 使用ヴァイオリン: 1722年 ヨアヒム、エルマン使用/ストラディヴァリ( 奇美博物館蔵)
 
アーティスト シューマン:交響的練習曲 作品13
 ルース・スレンチェンスカさん(P)
 使用ピアノ: 1877年 クララ・シューマン使用/グロトリアン・スタインヴェグ(劉生容記念館蔵)


ルース・スレンチェンスカさん
(プログラムより)

1925年カリフォルニア生まれ。5歳でカーテイス音楽院に入学、6歳でベルリン、
8歳でN.Yデビュー、9歳で急病のラフマニノフの代役を務めるなど、ニューヨーク・
タイムズが「モーツアルト以来もっとも輝かしい神童」と称え、14歳までにヨーロッパ、
アメリカ全土を演奏するも、スパルタの父親に反発、19歳で家出して大学で
心理学を学ぶ。26歳の時ステージにカムバック、一躍聴衆に熱狂的に迎えられ、
多くの名指揮者と共演、全世界で3500回を超えるコンサートを行い、デッカより
12枚のゴールドデイスクを出すなど、ピアノの女王として一世を風靡するも、46歳
の時自分の芸術を究めるため、ほとんどの商業的な演奏活動を中止、サウス・
イリノイ大学で教育にも力を注ぐ。2003年、78歳の時歯科医師三船文彰と
の出会いにより、2009年まで7回来日し、岡山にて80歳記念を兼ねたラスト
コンサートを含め、20数回のコンサートを行い、その間に製作した11枚のCD
「ルース・スレンチェンスカの芸術」は「レコード芸術」誌で絶賛された。ラフマニノフ、
ホフマン、ペトリ、シュナーベル、バックハウス、コルトー、などの巨匠に学び、19世紀
の音楽伝統を受け継ぎ、20世紀のピアニズムの進化に寄与し、89歳の現在で
も頂点をさらに高らしめるべく歩みを続けている。

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ルースさんのサイン2007・・・・・13、April
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 入場料:6,000円 (全席自由 200席限定)
 主催・お問い合わせ:(社)大学女性協会 / 劉生容記念館・岡山



エルマンとの記念写真は、残念ながら、研究最優先のため、気が回らず、結果撮る時間がなかった!日曜には、奇美博物館蔵へ戻ってしまいます。奇美で会いましょう!と・・・お別れしました。






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by cremonakuga | 2013-12-07 01:13 | ◆ヴァイオリン・コンサート | Trackback | Comments(0)