cremonakuga violino
久我ヴァイオリン工房
バロック・ストラディヴァリ モデル
横板のライニングを曲げる。
溝を切ったところです。
組み込むところ・・・・・試しに・・・・・・
ブロック部分に組み込むのは、この道具で・・・・・・パーフリングカッターです。
エンドピンのブロックです。
仮止め・・・この後、膠で接着し、余分な部分をカットします。
ライニングは、横板が表板、裏板に接着される部分に
言わば、のり代のような部分、横板の厚さ+ライニングの厚さ=約3.0mm
幅は、約8mm、厚さは、1.8mmから2mm
アベーテロッソ(表と同じ赤樅)や、サリチェ(柳)が使われます。
ストラドは、柳を使っています。
デルジェスは、アベーテを使っています。
横板の幅が、31mmとすると、
表板から、8mm、
裏板から8mm
中間の15mmは横板のみになります。
柳は、新しいものは、簡単に曲がります。
一気に、曲がり、時間もかかりません。
一度熱を通すと、その後は曲がりにくくなります。
折れる時は、パリッ!とか カリッ!・・・簡単に割れます。
しかし、柳は、焦げ易く、横板の時より、温度を下げないと、すぐに焦げます。
古い柳は、簡単に曲がらずに折れ易くなっていて、一旦、水につけ、
十分水分吸わせてから、時間をかけないと曲がりません。
…・・したがって、温度を下げ、急がずにゆっくり、指に感じながら、曲げます。
赤もみは、あまり水分を含ませると、ぐすぐすになって、折れ易くなる場合もあります。
焦げて硬くなると、その部分は、実際3mmの厚さであっても、実質的に、
3mmから4mm,それ以上、厚くしたよな 好ましくない状態になってしまうかもしれません。
役目は、主に
①1mm前後の横板では表・裏板に接着できないため、接着効果の糊代の為、
②厚さ1mm前後の横板の補強
③表・裏板の振動をライニングの付いた横板を連絡し、お互いに伝達する音響的役目、と同時に 箱としての強度を上げる、音響的役目、
などが考えられます。
…・・横板・ライニング部分の断面の幅が、3mmも無い、横板だけのような、危ない状態に楽器でも、ちゃんと!?音が出ているのを聞いたことがありますから、
余分過ぎる方が、問題が大きそうです。
ここも、音響上大切です。
ライニングは、ストラド、デルジェズは 音響・構造上タイプが違う使い方をしています。
☆、横板の端の部分は、斜めにカットした部分がぴったり合わさるようにし、収縮などで合わせが開きにくくしています。
・・・・・・・・・・ここは ネック側のブロック部分です。
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