ピローリ(ペグ)にひと手間かけてみるも・・・・

完成度は・・・まあ『味わい』という事で無理やり納得します。
4本、それぞれ、間にお茶タイムを挟み、数日かけ、気分を変えながら加工すると・・・
それぞれ、個性が違ったピローロになる。
表面にオイルか?何か?を処理しよう!
よりアンティーク感を出せるかも???
※伊・ペグ、糸巻=piròlo (単数)、piròli(複数)

装飾を施したピローリ
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ストラディヴァリウスモデルのテスタ
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ピローリは、色合わせでまだ湿っていて、あと1mm~中に入ります。
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こんな感じになりました。
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音も大分良い感じに修正できた様です。特にE線が、本物の様なニュアンスが再現できた気がしますが、とても難しい作業でした。こういう作業が出来ることは とても幸せだと思います。作業中は、神経がビリビリ繊細な感覚ですが、何度も何度も繰り返し、やり過ぎたり、足りなかったり、丁度の加減を探りながら着地点を模索します。このヴァイオリンは、ストラディヴァリウスの再現では、完成度が高い楽器です。本物にはなりえませんが、演奏方法で、本物の音楽が奏でられ素晴らしい効果が上がって欲しいと願います。
演奏家の方達は、人によりますが、意外とヴァイオリンを道具と考え、その姿形の見方、鑑賞に無頓着な場合も多いのですが、是非、アーチのラインに酔いしれたり、剥げたニスに美しさを感じたり、キズにも愛着を見出したり、していただきたい。
アンティーク仕様なので、キズ一つであっても、時間をかけて加工してあります。良く見るとキズがいろいろ有ります。
そういう意味では、外見から内部にいたる加工には、一般的なヴァイオリンの数倍の時間がかけられています。
特に内部は、複雑な加工からでる音は、特に重音で効果が表れるようです。しかし、シンンプルに作られたヴァイオリンと比べて、必ずしも良いか?優位か?聞く人によって、弾く人によって異なり、そこが作る者にとって悩ましいところでもあります。
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楽しかった!・・がメガネ新しくするか?拡大専用メガネが必要です。




by cremonakuga | 2019-08-12 13:57 | Trackback | Comments(0)
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