ちょっとトルテを作ってみます・・


ヴァイオリン工房?ボウ工房?
タルトではなくトルテです。
忘れていた弓材のペルナンブーコ・・・15~18年くらい前に購入、既に古材だったペルナンブーコ材。
真直ぐな材のなかから、なぜか曲がった材を購入していた。
最初からカーブし曲がっていたため、そうだトルテを・・・と思った訳です。
しかし 弓は難しく、私の様にアバウトな人間には向かないのですが、
友人のリューテリア・アライさんにアドヴァイスいただきながら・・・
しかし、長年、トルテとは・・・と妄想していた頭の中の世界は、
実際のトルテが毛をピンと張った時の形状から、木材としても各部分の強度などをどう分散させるか?
どうしたら良いか?推測と妄想の世界が広がります。
そして
ついついせっかちに仕事を進めています。

しなり具合を確かめながら削ってみましたが、ある部分少し削り過ぎたかも知れません。
高価だった木材は、硬く そこそこ良い弓になるであろうと考えますが、さてどうなりますことやら・・・
ヘッドは、まだアバウト状態。真っ直ぐか?どうか?遠視乱視での目視は、今一つ真っ直ぐかどうか?
良く分かりません。やはり弓は私には向かないようです。
縦、上下、横左右、斜めなど曲げと、しなり具合を見ながら削っています。
※ここまでで分かった事は、木取りからアーチがなされている木材ではありますが、中央から先端の方がアールが強く、中央から手元を少し熱しながらめげないといけませんが、そこで強度が変化する事を含めて削らないと最終的にはバランスが狂うのだろう???と感じました。何も手を加えない状態で、しなり具合がまっすぐに近くなる様に削っています。トルテのデータを参考にしながら。
一本にスティックの一番弱い部分が、弱く感じ良くしなる、他を弱くすると、そこは強く感じしなりが、少なくなる。
全体に一か所が弱かったり、強すぎたりしないように、絶対的に質量が少ない箇所は、弱る速さが速いので、その分も加味すると、単純には、均一になるように削っては、経年で弱りが速いかも知れません。これも追究すると、ヴァイオリンが作れなくなりそうです。
寸法データだけでは、やはり天然の素材なので、作れそうにありません。
最高の材料が無い限り、最高の弓は作れない事だけは確かの様です。
一つ分かる事は、実際のトルテで、ストラディヴァリとアンドレア・グアルネリで音を出した事があります。その感覚は、しっかり記憶にあります。それと同じか、近い状態に仕上がれば、もしかしたら良い弓かもわかりません。
自作 ストラディヴァリを自作トルテで弾いたらどんな音がするだろう???夢はまた妄想状態になっています。
最初で最後の弓製作・・・
付属無しで44gこの調子だとフロッグ込みで65gに仕上がる。まだ角を落とすので、もう少し軽くなります。
60gは切りたいところです。
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身体に悪い削りカズ
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ヘッドが少し下がる状態を加味し少し角度も加味。ステイックがまっすぐに近く毛と並行になった時、ヘッドに角度が必要になるのでしょう???
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by cremonakuga | 2019-06-28 18:06 | Trackback | Comments(0)
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