コーナーを微調整・・・どんな倍音になるだろうか??

イメージしながら確認作業をします。完成型(テンプレート)がある訳でないために
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コーナーで倍音を作る訳ではありませんが、
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ヴァイオリンの評価としての倍音の美しさ

個人的に思う理想の倍音とは、
緻密な倍音で、高音は別にしても G線の低音での倍音が美しい!

そんな倍音が 素晴らしいと思っています。

実際には、オールドヴァイオリンは、G線のジーという音がすると言われています。
耳元では、ジーと・・
離れると聞こえない・・
それが遠くまで響く音と言われています。

実際に そうだと思います。

その中でもG線の倍音が美しい
そんな楽器はなかなか無いと思います。

現代のマニュアル的な厚さで出来たヴァイオリンの倍音も美しい!

少し派手で、分かり易い倍音。

新作イタリアンで聞こえる音・・・

一般的に、よほどでないと

倍音の粒がとか、細かいとか、大雑把とか、品が有る、無いなど

そんな感じ方はしません。

分かり易い倍音がすれば、綺麗な倍音という事になる様です。


これは、製作者の立場からの感じ方ですが、

ヴァイオリンの内部の構造が複雑なほど、倍音も複雑な音が含む倍音になりような気がします。

高次倍音も含めて

内部がシンプルな厚さのヴァイオリンは、シンプルな倍音になるような気がします。

それは、シンプルな厚さ配分と複雑な厚さ配分では、実際に作ってみて

そう感じます。

だからと言って、どちらが綺麗か?

どう感じるか?
・・・・もマチマチです。

好き好きでもあります。

シンプルな倍音を聞き慣れていれば、よりシンプルな倍音が心地よく感じるかも知れません。

ストラディヴァリの音ばかり聞いていれば、ストラディヴァリのような倍音が綺麗と感じるでしょう。

美しい倍音は、安いヴァイオリンでも聞けるかも知れません。

ヴァイオリンを作っていて何時も大事だと思う事は、

いろいろな表現力を持つ楽器で有る事。

いろいろな音色、パフォーマンスが出来る表現力をもつ楽器を・・・

倍音以前に基本的な音質が大事だと思います。

重音の時、それぞれの単音がそれぞれしっかり無理なく鳴り、自然に混ざる。

混ざった中でもしっかり単音が立っている。


そいう楽器に 更に美しい倍音が出る・・そうでなくてはと

思っています。

そういう楽器を目指すと、細かな緻密な複雑な倍音になる傾向があります。


実際のストラディヴァリやデルジェズの音出しをした時、

4~6丁位?でしたか、何丁でしたか??

耳元では、いわゆる聞き慣れた倍音は聞こえませんでした。

G線~D線は、太い、モワっとしたような霧のような音が転がる感じがしました。

E線は、キラキラではなく、一本しっかりした線の太い音がしました。


それでも1丁だけ、聞き慣れた細かな倍音がするストラディヴァリがありました。

確か、それはストラディヴァリだったと思いますが、ステージ近くで聴くピエトロ・グァルネリ(Venezia)の音に良く似ていました。

緻密な細かな倍音がキラキラしていました。

しかし離れて それを聴くと、細かな倍音が聞こえます。どれも美しい音色でした。


つまりヴァイオリン作りは、基本的に色々なパフォーマンスが出来る楽器、いろいろな音色を持つ、

性能の高い楽器を・・

さらに 緻密で気品を感じる綺麗な倍音を、耳に聞こえない倍音も含めて加えて艶を持たせたい。

と欲張っています。

それは、イタリア車のエンジン音に似ているような気もします。高周波音というか???



まあ・・どれだけの人が、総てを感じ取ってくれるか?

感じ取ってもらえるたら嬉しい???

そこに期待したい!








by cremonakuga | 2018-08-05 18:41 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)
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