今年の、最初の仕事は、材料選びから始まりました。
新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ よろしくお願い申し上げます。
今年は、ストラディヴァリウスモデルを作ります。
その材料を選択しました。
今までで最高のストラドを目指します!
表板、2005年 北イタリア ヴァルディフィエメの アベーテマスキオ材・最上級ランク・・(13年)
裏板 2006年 ヨーロッパ楓材1枚板・・・・・(12年)
ネック2000年 ヨーロッパ楓材・・・・・(18年)
Forma-Pを使います。
これらを使い作ってみようと思っています。
イメージは、355mm~356mmの標準サイズ
今迄の仕事の成果を、この一丁に!
※今迄、大きい目のストラディヴァリを多く作ってきまいた。
357~358mmは・・・
大きめのストラディヴァリは、より柔らかで、滑らかな音色が得られます。
そのことから、標準サイズのヴァイオリンが とても小さく感じてしまいます。
標準サイズのヴァイオリンは、ヴァイオリンらしい音色が得られます。
ほんの少しの差ですが、特に高音特性が良く、低音特性を大きなサイズと同じように
するのが、少し難しい点があります。あまり低音を鳴るように、表板&裏板の厚さ配分で作ると
グァルネリの要素がかぶってきます。
ストラディヴァリらしい高音と、らしい低音を満足させるためには、
いろいろ寸法も考慮しないといけません。
特に、横板の高さも大切と思います。
空気容量は、やはり重要です。
実際のストラディヴァリで、標準サイズでも~29mmがありますが、
今、私は・・・エンドピンの位置で
最低でも 31mm~32mmは欲しいと感じます。
なぜなら、どうやっても、直せない音質があります。
どんなに低音が鳴っても、音質自体が、大きなサイズの低音とは異なります。
この事は、ヴィオラと同じかも知れません。
横板が低い方の楽器は、高音は魅力的な高音を聞くことが出来ます。
どこを どうするか???
そうは言ってもも、好き好きなのですが。
そんな構想から2018年の新年の仕事始めが始りました!
一枚板のカエデ
ネック材
今まで、製作してきたヴァイオリン・・・ストラディヴァリモデルとグァルネリ・デル・ジェズ モデルは、とても奥が深い!
その製作する技を、どう活かすか?考えながら材を選び、材を眺めながら、ここは予定より厚くしないと・・・
ここは最高に良いなあ~!
ここは、どこの位置にくるだろう・・・駒足の下は、どこが位置するか?F字孔あたりは どこに来るか?
そんな事を考える。
今回の表板は、もう一枚の2000年の材と どちらにしようか悩みながら決まった。
この材のが、分かり易く鳴り易く、結果が分かる。
良く鳴るだけでは、良いヴァイオリンとはならないので、その音色が複雑で奥深く、名手が名演する時・・素晴らしい演奏が可能で良いヴァイオリン!
・・・となるように作らなければなりません。
つまり 良く鳴って当たり前で、その音色と性能が大切です。