CREMONAに雪!

CREMONAは とても寒い冬になっています。
一昨日は雪が降り、寒いなかDUOMOまで散歩しました。

昨年は、こんなに寒くなかったような気がします。
イタリア人は、冬でも外で、ジェラートを食べたり、カッフェしたりしていますが、さすがに、いませんでした。
こんなに、寒いと、日本人は、家で、コタツで鍋?
と考えますが、
ここでは、暖炉の薪がたくさん消費されそうです。
暖炉の火は、なかなか趣きがあって私は好きです。
焼き栗とかが美味しい季節というのでしょうか?
CREMONAに雪!_d0040395_1235143.jpg

サンミケーレ教会を後ろに、
CREMONAに雪!_d0040395_1253027.jpg




※2005年11月のクレモナの写真を見て・・・2016年の今 思い出されるクレモナでの学校生活・・・
記憶を元に・・
クレモナの学校は5年制で1~3年 加えて4年~5年で終了します。入学には、入学試験があります。
私は、3年への編入試験でしたので、1年入学は分かりませんが、どちらも まずイタリア語での意思疎通が欠かせません。 イタリア語が話せればとりあえず 2004年当時は1年生へは入れました。
3年生へは、その時の在校生の飛び級の人数でも(1年生⇒3年生)すんなり入れたり、2年生になったりします。 私の時は、多かったので3年生は無理で2年生になりました。
(イタリア語がイマイチだったのかも知れませんが!?)

試験は、確か・・・・???
試験
・木材に関する事ほかイタリア語で筆記・・・
・イタリア語で面接
・デザイン・・フリーハンドの線でヴァイオリンのアウトラインを描く
・実技・・・①ブナ角材から指板を作る
     ②丸ノミをグラインダーで削る
・ヴァイオリン演奏

合格したら、帰国し、イタリア大使館に滞在許可証を申請しますが、イタリア語代行サービスに申請書を頼み申請・・これが面倒でした!
留学してからは、役所関連・・イタリアらしく・・面倒が沢山・・・今は分かりませんが、アパートを借りるには国のコーディチェフィスカーレ(確か納税者個人番号カード)が必要、そのカードをもらいには、クレモナ市の住民票が要る、住民票取得にはコーディチェフィスカーレが要ると・・・いったいどうしたら良いのか???
という事になった・・・住民票は、住居が決まっていないといけない。アパートを借りるのにコーディチェフィスカーレが要る。 結局不動産屋さんが、インチキして(番号を予想して)契約した。
などなど・・思いだす。
学校は・・国語(イタリア語)、英語、法律、数学、物理、化学、デザイン、音楽理論、体育、ヴァイオリン演奏、製作実技

ほかの国のヴァイオリン製作学校などは分からないが、ドイツなどは、きっちりしていそうだ!
お国柄合理的でマイスター制度があり、きっちり基準があり、一定の基準でマイスター存在する。日本人には語学で大変そうです。友人のマイスターのドイツ人女性の仕事ぶりを見ていてもテキパキしていた。

その点クレモナは、きわめて緩い・・つまり各人の意識の問題となる。クレモナの学校を出て、職業登録し、税金を払い仕事をすればマエストロとなる。しかい 周りがマエストロと呼ぶかどうか、真のマエストロが問われそうです。 ヴァイオリンは、学校でたから良いヴァイオリンが作れるわけではない。どう製作に取り組むか?どうか?だと思う。 イタリアでもドイツでもイギリスでも、アメリカでも同じ。

基本からが、スタート・・・
極めて緩いクレモナの学校を経験したことは、緩さゆえに誇りに思っている。自由にさせてもらって製作以外の大切な勉強を沢山させていただいた。人により違うと思いますが、キチッと マニュアル通り教えないと不満に思いような他力本願的な人には合わないだろう・・・自分から貪欲に習おうとしないと 何も教えてくれない。
イタリアにいて、ヴァイオリンの事しか頭になくただただ作る毎日であれば、イタリアにいる価値が半減する。

学校の期末には、先生が・・教室でワインと生ハムでしばしのお別れ会をした!
そもそもヴァイオリン自体、おまかな形、サイズこそ決まりがありますが、音も自由に考え 良い音を探る事から始まる。 昔は 今有る、その基準すらなかった。
ヴァイオリンの世界は 1+1=2、 1+2=3ではない。1+1=10だったり、100+1=-150だったりもする。ヴァイオリンの究極な音は化学や、数学では作れない・・・最後は感性だと思っています。途中までは作れても・・・

本当にイタリアに行って良かった! そしてクレモナで良かったと思っている。誇りにも思っています。
雪のクレモナも素敵でした。特にナターレは雰囲気があった。
by cremonakuga | 2005-11-29 01:31 | ◆旅行とヴァイオリン | Trackback | Comments(0)
<< 只今、帰国中です Antonio Stradiv... >>