なぜか、ヴァイオリン工房で柘植の櫛を直しています。
娘が、お姉さん(上の娘)に京都のお土産でもらった櫛!
あやまって洗濯機で洗ってしまい、何か所も割れが入り、反ってしまったそうで!
記念なので なんとかならないか?
瞬間接着剤を使ってもダメだったらしい・・・木には効果は少ないだろう???
瞬間接着使うと、後の処理に苦労します。
( こちらを 裏とします)
柘植の櫛は、確か椿油に漬け込む(この漬けでよかったか???)
油分があるからか・・・
膠でも、試したが、良く接着できなかった。
直してくれるサービスが有るようですが・・・どうやるんだろうか???
接着部分の油を抜かないと難しそう・・・・だ!
(ライトで温める・・・) 裏面
裏面
反対側は・・・・すでに行いました。 本柘植と書かれた表面
化学接着剤をなるべく取って、アルコールで処理し・・・
しかし完全に割れていないので、接着面が大きく開けられない・・
完全に割ってしまった方が仕事はし易いのですが、抵抗があります。
しかたなく、面倒なアノ手を使った。
膠を入れ、加工したところ・・・ 裏面
割れの面には膠を入れ、割れの線を同じ柘植の木を埋めることにした。
2箇所で両面なので4箇所
計ったら長さ4.5mm~6.5mmの蝶々を・・・
※いやはや 見えない~ 超近場仕事用メガネをかけても見えない~
あまりに小さくて、指から落ちる・・・
アートナイフの先端で刺し、作業をする・・・
おが屑の中に落としたら、発見できるか???
落下事故に注意しながら・・・・
深さは写真の通り、なるべく深く入れたほうが取れにくそうと考えた。
内部に、小さな穴を開け、膠が、入り込んで、本体と埋め木を繋ぐという段取りです。
油分があるから、単に接着では 効かないだろうと思う。
ライトで温め、埋めこんだら、木槌で叩き込み、埋め木に熱を伝え、膠を温め仕上げた。
2日仕事になったが、すっきりした。
隙間はあるが、粉にした柘植を膠で埋める・・・・隙間が気になります。
櫛目の先端が不揃いになってしまったが、
微調整で削り、目立たなくしたが、
髪は、絡まないようでスムーズなので 使ってみて どれだけ持つかが この仕事の効果がどうか分かる。
まだ磨いていないので・・・完全に膠が乾いたら仕上げよう。。。。
表面(一か所櫛の目が狭い・・・どうしよう???)
裏面
表面
表面
裏面
割れた部分の線は、どうしても消せなかった!
仕事用メガネを変えないと もういけないかも知れない・・・
Cremonakuga violino