久我ヴァイオリン工房
新作ヴァイオリン
ストラディヴァリウス1709 Marie Hall-Viottiモデル
セカンドヴァイオリン
La Primaveraは
指板も付き、ナットも付き、溝も出来ました。
溝は、E~G弦の幅は16.5mmより少し狭くしました。
ナット位置での弦の高さは、
E線で、4.5mmくらい
A線で、5.5mmくらい
D線、G線で7.5mmくらいにしました。
EからGで、5~8mmくらいが基準ですが、指板の反りを加味すると、その反りと、駒の高さで
微妙に、高さは調節しないと・・・・と思います。
駒は、今作っていますが、有り駒で音を出してみました・・・
予定より1mm低い駒・・おまけに足面が少し合っていません。
ナット溝を切るために、仮に弦を張ってもました。
ついでに音も出してみました。
最初に感じたことは、思った通り、予想通り、E線の音が、飛び抜けて魅力的で綺麗です。
カラッと飛び抜けます。
そして
ハイポジションまでしっかり出ます。少し耳苦痛を感じるくらいに出ますが、
だんだん、ニュアンスが出てきて耳に優しくなってきました。
G線は、バスバーが安定していないので、ただ強く鳴る感じ、少し硬い音ですが、
1時間も遊んでいると、柔らかさが出てきました。
やはり強く鳴ります。
もう少し引っ込んでいただきたい感じです。
A~Dは、D線は、クリアーな音色で、良いのではと感じています。
A線は、まだE線ほど魅力的な音を出していません・・普通といった感想です。
E線は、カラッと響き、とくにフラジオなどは美しい。開放弦の残響も長く伸びます。
重音も綺麗に出ます。
そうそう弦は有りあわせの、オビリガードです。
まずまず、張ったばかりで、これだけ、ストラドの特徴のE線が出たので安心しました。
前作、今回の作・・別世界の音のようです。
自画自賛かも知れませんが、本物ストラドのような響きです。
今のところは素晴らしく良いです・・・・今のところは・・・・・!
前作のViottiと比べて、今回のは、表板が、密でオリジナルに似ています。前作は、表板を、マスキオ材を使ったため、オリジナルとはまた一味違った、良さが出ました。
前作は、材質の特徴がでて音色は柔らかく、今回のは、特にシャープさが、出ています。
どちらも、良い結果を得られました。
駒をつくってからオリーヴを張ります。
写真は、そのままの色が再現できています。
足しても、引いてもいない見たとおりの感じです。
自然光です。
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