土曜日は、ヴァイオリン展示会へ

久我ヴァイオリン工房

土曜日は、以前メンバーだった、日本バイオリン製作研究会の展示会へ行ってきました。
ヴィオラの試奏とヴァイオリンの試奏を聞いてきました。
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最近は、レベルが上がって、綺麗な仕上がりの楽器が並び、みなさん頑張っていらっしゃるようでした。
演奏を聞きながら、感じたのですが、みんな個性があって良い音に聞こえました!
ヴィオラは、2階席一番奥で聞きました。音質と音量が、良く分かりました。みんな良く鳴るヴィオラでした。
イマイチ・・・ヴィオラの良い音が、分かりません。
・・・と言うのは、ヴィオラの演奏家の先生にうかがうと、E線は、ラーセンが良いと言う・・
私が作ったヴィオラも、結局ラーセンに交換して、引き渡した。
別な弦のが私は良いと思ったのですが・・・

今回の皆さんのヴィオラの音は、すがすがしい良く響く音色だった。
私が求めるヴィオラの音色は、ガスパロの音と、ストラドのパガニーニセットのヴィオラが好きです。
しかし、最近は、あまりヴィオラや、チェロの音は、ヴァイオリンを作る時には、あまり聞かないようにしています。中音や、低音が心地よく感じると、ヴァイオリンの高音が、きつく感じて、低音が、もっと鳴らないかと不満に感じて、ヴァイオリンとしては、別な方向へ向かってしまうような気がするからです。ヴィオラもチェロも好きなんですが!

ヴァイオリンは、実際に自分が、反応や、弦に弓が当たる感触から、性能を判断して音を聞いたのですが、相反して、概して音は良かった・・・
とても不思議な感覚でしたが、体感した性能と、音が一致したヴァイオリンは間違いないヴァイオリンだと思った。



難しい!

もう少し広い会場だと、性能が良く分かるのですが、

昔は、ガタガタなのが、有ったりして、それが良い音だったりして・・なんだか心が柔らかくなる、ゆる~い時間の流れと、
寛容な製作姿勢が、あったのを懐かしく思いだしました。

そういうガタガタな楽器は無かった!

あまのじゃくのようですが、
ちょっとさびしい気がした。

みなさん上手になった!
見かけ、形にとらわれずに、音にたいして 貪欲に執着してほしい!
売れる楽器を目指さず、良い音の楽器を第一に目指してほしいと個人的には思う今日この頃です!




久しぶりで、いろいろな方に、いろいろな質問をされました。
しかし、いっぱんてきな事はアドヴァイス出来ましたが・・・・


会場の池袋の明日館のバラは、今年は少なかったのですが、やはり可憐に気品があり、美しかった!
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会場は、耐震修理をするようです。
木造の文化財だったから、仕方ないですね!
今回は、廃品回収のトラックは来なかった!
いつも演奏中に、外から、廃品回収のアナウンスが流れるのですが・・・
無事セーフでした。無かった・・・

お天気も良かった!
バラも美しかった!
by cremonakuga | 2014-05-18 00:18 | Trackback | Comments(0)
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