ヴァイオリン製作の難しさ

久我ヴァイオリン工房
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ヴァイオリン製作が、いかに難しいか?
・・・そういう事を毎日実感しながら作業しています。
どういうことか???
明日19日、nhkEテレ夜11時から、ストラディヴァリについての放映があると聞きますが、
ストラディヴァリが、どんな仕事をしていたか? 
まあ、目新しいもとは無いと思いますが、最近世間で話題になっている事件で・・・
世紀の発見・・・??
何とか細胞を、ちょっとしたコツが有ります・・・
このちょっとしたコツ!で・・・で 私には・・・
ヴァイオリン製作、とくにストラディヴァリウスの再現と同じように、例えたように聞こえました。
何とか細胞は実在してほしい。

さてヴァイオリンですが、とくに名器は、絶妙なバランスの上にその音響が成り立っています。
良く鳴る事も、バランス上に成り立っています。音色も、同じくバランス上に成り立っています。

どんなバランスか?
・・・???計測したことは有りませんが、いや計測できませんが、1Hz、、、0.1Hz???
ニスのほんの少しのレタッチで、鳴ったり鳴らなかったりします。つまり、弦が1本疲れ始めると、トラブルをお越すのは当たり前、駒位置が、ほんの少しずれたら最悪、当然傾きは決定的、
まして魂柱などは、気持ち動くかどうかで、音色ほかまったく別な楽器になってしまう。
それ以前に仕事、ヴァイオリン製作は・・・

同じような木材、同じ厚さ、同じ形・・・のように各々作っても、製作者で全然違う楽器が出来ます。
それは、各々のちょっとしたニュアンスの違い=ちょっとしたコツが有るか、どうかで
鳴る楽器、良い音か?どうか?
大きく異なります。

私の場合は、製作過程で、各所の音を聞き、合わせます。プレート状で音響的な問題個所を発見し、修正します。それは、4弦を調弦する程度の精度です。
その程度って、かなり正確ということになります。
その修正は、以前も今も難しい!しかし、今は、自然にできるようになっています。

そういう事は一般的には、難しい事のうちにはいります。
そういう事をしないと、まったく良くないヴァイオリンになってしまう事もあります。
まったく良くないと思ったヴァイオリンは、ちょっとしたコツで、180度違う良いヴァイオリンにも変化します。

それくらい音響的なバランス上になりたっているヴァイオリンが、ストラディヴァリウスなのです。
しかし、一方では、かなりアバウトな面も混在している・・・・・
コツ・・・というのが、名器復元には必須ということです。
残念ながら、すべてアナログでないと出来ません。

このワインは、イタリアDOCランクのワインです。
たまたま100均に事務用品の用事で行った、入口にあった、山積みのワイン???も目がとまる・・
帰りに、ラベルを見た!
Montepuluciano D'Abruzzo 2011 ltaly
税込432円イタリア現地スーペルメルカート価格です。
騙されたと思って2本購入・・・
思った通りの味です。
なんら問題ありません。
普通に美味しいです。
度数は、少し低い12%vol・・・!
恐るべし!


久我ヴァイオリン工房

by cremonakuga | 2014-04-18 23:28 | Trackback | Comments(2)
Commented by スーさん at 2014-04-21 10:54 x
こんにちは!それは11月の再放送でしょうか?この番組にグレッグさんが出ていたので、NHKで見たよって言ったら、映像見たいと言うので、ベネチアにDVDのコピーを送りました。ほんの30秒位でしたが、、、。それにしてもそのワインは安い安いですね。
Commented by cremonakuga at 2014-04-21 21:56
前回にもグレッグさんちょっと出ていたと記憶しています・・・とりたてて、凄い事は、やっていないと・・・CT,MRI・・・進歩は大きいですが、最後は木と向き合うので、人間力です!最新機器を活用し、アナログです。
ワイン、まあまあ美味しいですよ!
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