ヴァイオリンの駒のバランスを確認する (※3/1追加)

久我ヴァイオリン工房


今の駒が、充分音を発揮しているか?確認しましょう!
大まかですが・・・・・・・

ヴァイオリン&ヴィオラなどの駒を作る時、既成の駒を適正な厚さ、形に整形するとき、
ヴァイオリン製作者は、自分のヴァイオリンに合った駒を整えます。

弦楽器の修理・調整職人の方や、製作者でも、修理・調整のベテランの方には、釈迦に説法ですが、
ヴァイオリン愛好家の方にために・・・・・・・・・
私なりに考える方法は・・・・・・・
一度試してみると面白いと思います。

駒のループの大きさ、ウエストの幅、などなどデリケートな部分以前に全体がどうか?ということについて考えてみましょう!

いろいろな事を調べるうちに、以前書きましたが、駒の底部の音程は、裏板のM-2に合わせる。駒のトップを表板のM-2に合わせる・・・という方法ですが、プレートのモードでなく、組んだ時のM-2の場所に合わせるのが適確なようです。(もしくは、それよりほんの少し厚く作る=0.1mm)

方法1.・・・・駒を左手のひらにのせ、駒の両サイドを手でホールドし、浮かせた状態で、右手を返し、人差し指の爪で、カチカチと小さくタップします。
駒の底部を・・・次にヴァイオリンの裏側の、ロアーバウツのセンターラインに沿って、3cm~7cmくらいを同じように爪でタップします。もし駒の方が音程が低ければ、駒の底部~ウエストにかけては、もう少し厚い方が、しっかり鳴り、音が良いかも知れません。駒の音程が高ければ、もう少し薄い方が良い結果が得られる可能性がります。

駒のトップを同じように爪でタップし、今度は表板の同じような場所、つまり、テールピースのトレブルサイドを爪でタップします。軽く・・
駒の方が、音程が高ければ、もう少し、駒のトップは薄く=付近の質量を減らすと良い結果が得られれる可能性が高い。
駒が音程低ければ、駒のトップを厚く作り替える方が良いようです。

※注意することは、駒のトップ&底部は、関係していますから、底部を合わせ、トップを合わせると、底部はずれます。

駒の底部、トップが、うまく合った時、結果は良いようです。


・・・・つまり、ヴァイオリンの裏板が厚くしっかりしている場合は、駒の底部を厚めに、表板が薄めの楽器は、駒もトップ質量も少な目(薄く)なる傾向にあります。



これらは、ハートの上部の質量や、下部の質量も合わせてトップの厚さを考えます。特に駒のトップは、単純に、削ることができません。
駒は、底部を中央を左手2本の指で挟み、右手指、爪で、弦の溝部分をタップします。簡単には、EとG同じになるように、中央のA,Dが、もし音程が高ければ、ハートの上の質量が多いので、少し削ります。音程が高い場所を削り均等にします。そうすると、音は自然に流れやすくなります。

足は、同じように、トップ中央を挟み、両足付近をタップします。同じ形厚さであれば、同じ音程になるはずです。 


しかし、どんな音を望むのかで、駒トップを薄くしたり、全体に厚くしたり、その楽器の音を良い方向へ導くためには、ただ、楽器が良く鳴るだけではないという事になります。良い音の楽器は、もしかしたら、駒でもっと反応良くなるかも知れません。楽器の有った駒が作られ、結果このような状態になっていれば、レスポンスも良い結果になるでしょう!

ご自分の楽器が、

やたら重い!・・・・・駒は薄い、底から音が出ない・・・薄っぺらな音に聞こえる・・・
楽器が、軽い!・・・・駒が厚い・・・音がシャープでない・・・反応が悪い・・・

・・・・・などなど・・ミスマッチ 分かり易い例です!

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本当は、テールピースの下をタップしたいのですが、どちらかと言えばトレブル側がベターと思います。バスサイドはバスバーの影響を受け、また低音の影響を受けるため!つまり表板のM-2(モードX)相当。
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駒とボディーの音程が合っている、近い、・・・結果は悪くなく、良いと言えるようです。

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※これらのやり方が、一番良い調整か?どうか?は別にして、楽器に合った駒を作る中で、全体のバランス像は、つかめると思います。そのうえで、中のループの間の寸法を、16.??mmにするのか?15.??mmにするのか?
あるいは、15mmを切るのか? ハートとの間の寸法をどうするのか?より良い音がでるようにすると良いのではと思います。足のくびれをどうするか?
ループ間の距離は、きわめて反応の良いヴァイオリンでは、広めが良く、16.5mm~17.?mmなど・・・
重いひっかりのボーイングのヴァイオリンは、狭まい・・15.5mm以下が良いようです。
クレモナの名器は、ボーイングのひっかりは、重そうに強いのですが、決してボーイングが鈍くはなく、一瞬の動作で、弾く抜くことが可能です。




※Cremonakuga violino Ponticello

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G線サイドバックビュー
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フロントビュー
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E線サイドフロントビュー
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E線サイドバックビュー
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これらは、形状の一例で、どれが一番良いかは、好みになりますが、間違いなく、言える事は、バック面は、完全な平面ではなく、センターラインでは、わずかにラウンドさせ、駒トップで、0.5mm~1mm弱中へ、
全面は、それより少し多くラウンドさせた方が、駒が反らずに、結果良いようです。背面をあまりラウンドさせると音質がクリアーさを無くします。
駒が反らないのであれば、完全な平面で良いのですが!

しかし、駒の両サイドのラインは、駒足から、駒トップまで、直線に整えるほうが、音質がクリアーになるようです。
ヴァイオリンによっては、前面と両サイドに もう少し質量を残した方が、音質が豊かになる場合もありますので、駒の素材の密度によっても、ヴァイオリンによっても異なり、必ずこれが一番という事では、ありませんが、
Cremonakuga violinoの駒の基本的な駒は、現在はこのような形状にしています。
先日、ストラディヴァリの駒を作った時も、このタイプの駒をセットしました。
結果は、音質音量とも良好でした。

ここで、一般的な駒のプロポーションを・・・・・Cremonakugaの駒サイズではありません。ヴァイオリンにより総て異なるためです。

一般的には駒のトップの厚さは、1.38mm(1.2mm~1.4)
その下のハートの上で、2.4mm~2.7mm(2.3~2.5)
ハートとトップの中間は1.85mm(1.7mm~)
ハートの下ウエスト上部で3.6mm(3mm~)
駒の中央下部で4.1mm(4.0mm~4.2mm)
最下部足底部厚さ4.3mm(4.2~4.5mm)
駒の左右のループとハートの間は、5mmと6mmの間
ウエストは、ボーイング、軽く鳴るヴァイオリンでは、広く16.5mm~17.5mm
普通のヴァイオリンでは、15.5mmが基準値、デrケートな楽器では15mmを切るくらいが良い場合もあります。
左右の足の足首は、基準は、幅3.5mmと言われていますが、トレブルサイド4.0mm~4.2mm
バスサイド3.8~4.0mm
組み合わせ例 TR4.2 Bass4.0/TR4.0 Bass3.8
バスサイドを鳴り易くします。
E線を繊細に鳴らしたい場合、
TR3.8 Bass4.0など・・・・
足先の厚さは、1.0mm~1.2mm前後




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サイズは、アバウト、目安です。


M-2に合わせる方法は、実際に試すと、正しいという実感が得られます。どこをどうタップして音を聞くか?一定の聞き方が出来るまで慣れが必要です。

駒は、そのヴァイオリンによって、異なり、オリジナル性が極めて高い。
駒で、音が全く変わります。
ヴァイオリンの本体の音は、付属品の駒と魂柱とそのセッティングで、左右されます。

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駒は、背面を通る線が、表板の下部の水平ラインに垂直になるようにします。一般的な位置関係角度になります。
余談ですが、
表板の下部の水平ラインは、その延長が、指板先端中央とナットの接点付近に来ます。
そこよりポイントが下なら、ネック角度がきついでしょう、またポイントが上なら角度が緩いはずです。

最初から表板のアーチが高いとか低いとか、、駒が高い場合低い場合は、ポイントが上or
下になる場合もあり得ます。

普通のヴァイオリンを組み上げる時、ポイントと水平ラインを合うようにします。




駒は、弦の圧力に耐える形、背面がまっ平であれば、反り易いので反ったら振動の伝達にロスが出ます。音が悪くならない程度かすかにカーブさせます。質量が多く、丈夫過ぎると、内部の伝達は同じくロスが出ます、ループとループの間も楽器に合わず広過ぎるとパフォーマンスが落ちます。楽器に合わず狭すぎるとヘナヘナになります。ハートとループの間が広過ぎると音質が美しくなくなり、狭すぎると、パフォーマンスが落ち音質以上に弱さが出ます。駒の先端の厚さも楽器に合わず薄すぎると、弱い音や、鋭い音、ストレスな音になります。低い駒で薄いとキーキー耳にきます。先端が広過ぎると、キラキラした倍音が消え、低音楽器の域に感じます。楽器に合わせ ほどほどに余裕をもって形、厚さを整える事が大事と常々考えています。チェロが好きな方が作るヴァイオリンの駒は、おうおうにして先端が厚いのを見かる気がします。最後に駒足面と表板がピタリと合っていないと良い音は出ません。<br>






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Cremonakuga violino



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by cremonakuga | 2013-10-31 16:11 | ♪♪ Vnの音と付属品 | Trackback | Comments(0)
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