バロック・ヴァイオリンいよいよ形に!

cremonakuga violino

久我ヴァイオリン工房

Caffe o Te

いよいよ形に…

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弦を張って、角度や、駒を確認して、まとめに入ります。
これが、終わってから、ニスの準備にかかります。

テールピースは、ガット弦用なので、通常の弦が使えないために、既製のもので、試します。
テールガットも張ってみました。

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やはり少し長かった…・・テールガットに細いガットをもう2巻きして、縮めた方が、良さそうです。


駒は、バロック用です。

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左は、現代(未調整)ので、右がバロック用です。
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バロックの駒は、あまり高くしたくありません。

もし、同じ弦のテンションでしたら、昔の高さの方が、

バロックの音をより近く再現できると考えます。



なぜなら、駒が高くなると、音がマイルドになります。

それでなくてもマイルドなバロックの音ですから、


なるべく、音に無駄なものを無くす方が、良いと考えます。

弾き手には、現代と同じ高さと、カーブの駒を使った方が、使い易いと思いますが、

駒の形、高さ、弦、アーチは、昔に近いのを優先しました。

緩いアーチ、低めの駒になっています。

弾き手にも、バロック時代を是非、体感していただきたい!

駒の高さ、ネックの角度、などなど、いくらでも変えられるますから・・・・

しかし、弦にかかるテンションは、十分に必要な力をみています。

弦を張って、少し音を出してみましたが、どんどん音が変わります。

箱は、どこを叩いても良く響きます、横板も、響きます。

どう変化するのか、楽しみです。

イタリアから、取り寄せるガット弦時間が、かかりそう!


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by cremonakuga | 2009-10-20 00:05 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(2)
Commented by スーさん at 2009-10-20 11:54 x
中国出張に二週間不在したら、もう、出来上がってました。
自作のテールピース素晴らしいですね。駒も自作ですか?
Commented by cremonakuga at 2009-10-20 20:52
お疲れ様です!駒は、既製ですが、原型をとどめていません。
最新の写真で、高い方が、自作です。
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