久我ヴァイオリン工房 「ヴァイオリン製作日記」 Caffe o Tè?

ようこそ 神秘な音を紡ぐクレモナクガ ヴィオリーノへ 
ヴァイオリンの最高峰とされる名器は、今なお17世紀、18世紀、北イタリアの名工達によって作られたヴァイオリンです。
Benvenuto a  Cremona Kuga violino
- ---Il violino misteriòso--- 
ヴァイオリン製作 日記   "Caffe o Tè? "


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その製作法は、18世紀末に途絶え、名工達の音作りは伝承されず、神秘の謎に包まれています。
ストラディヴァリとグァルネリ・デル・ジェズがとても好きです。
両者の音色やその姿に魅了されています。

ヴァイオリンを作り始めて、今迄、色々な人との不思議な出会いや、偶然から、
意図せずに、度々ストラディヴァリ、グァルネリ・デル・ジェズなど手に取って見る機会を得てきました。

クレモナ名器特有の音の響きを敏感に感じながら、気が付くとストラディヴァリ、グァルネリなど33丁余を見てきました。
国内外の演奏家の方々を初め、応援してくださった皆様に、心より大変感謝致しております。
私は名器に触れ、時に音を出し、その厚さを計り、それらの音作りの技術を探り、音響特性を調べながらヴァイオリンを製作しています。
(2017年の久我兄弟展 案内より)

このブログは・・・・好きな事 あれこれ・・
そんな Caffe o Te? スローな空気感のブログをご覧いただけましたら幸いです。

・・・・・・ 誤字、脱字など注意していますが、多々有る様です。何卒ご容赦ください。 
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# by cremonakuga | 2019-07-14 03:21 | Trackback | Comments(15)

マンモス・チップ交換し先端を主張させる!

先端のチップがもう一つ有ったので、付け替えました!
少しだけ主張できましたが、本体が削り過ぎているため、これ以上は上がらない・・無理!
優しい形・・予定の形には仕上がらなかった・・・まあ最初で最後なので・・・

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① ⇒ ② ⇒ ③
①最初の形マサカリ型から
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②ラインを滑らかにし
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③マンモス・チップを交換し、先端少しだけ格好良く直しました。これ以上は修正不可能・・・

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# by cremonakuga | 2019-07-13 22:21 | Trackback | Comments(0)

最初で最後の弓を作る・・・ライン修正

ラインを修正・・先端の反りが気に入りません!さて、どうしますか????
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# by cremonakuga | 2019-07-12 17:32 | Trackback | Comments(0)

最初で最後の弓を作ってみたものの・・・

まず、製作過程で、ステイック中央にかすかな割れを発見!一気にテンション下がる・・⇓
名弓を作るはずが、まったくの迷宮だ
問題無いように接着はしたものの 実用よりも・・研究製作という方向へ向かってしまった!
それからは、適当になってしまい、
先端が、小さめで、細長くなった。
強い弓と言うより、音色重視で作ったので、まあ良しとしよう・・・
スクリューの穴が、手でのマニュアルは、これまたなかなか難しい・・・
先端の毛の入る穴は、簡単だった!
フロッグの付く、雌ネジの空間も掘るのは簡単だった。
まあ、弓は、ヴァイオリンに比べ、時間はかからないが、私には向いていません。
まず、シニアの眼では、バランスが分かりずらいのがストレスになりました。
何度も何度も先端を加工するうちに薄く、先が・・・先が・・・小さく・・
先が、弱弱しい・・直ぐに欠けそう!一応トルテモデルでしたがCremonaKUgaモデルかも???
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モンモスチップ
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八角
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作ってみて、大分分かった事があります。
まず、木の材質が重要で、その木取りが、また大事!
この木は、中央から先にかけて大きくカーブし、元にかけてすこいカーブを・・つまり弓のカーブが弱めですが最初からある木です。
これを曲げながら削ると、カーブが強い部分が強い。

つまりトルテは、熱で曲げる以前に、曲がっているので強い。
この材で太さを削ってから、熱で再度調整曲げると、曲げた部分が強くなり最初と全体に強さが違ってきてしまいそうです。
つまり、曲がっていても、真直ぐでも、ある程度の余裕のある太さの時、曲げて、そこから強さを感じながら太さを調整しないといけない様です。

弓のプロではないので、何とも言えませんが、体感した感覚は、面白かった・・フロッグが届いたら、完成で、毛を張って どんなか?
面白そうです。
しかし、割れが無かったら、神経集中が続き、きっと良いのが出来たのでしょう!


# by cremonakuga | 2019-07-11 20:58 | Trackback | Comments(0)

ちょっとトルテを作ってみます・・


ヴァイオリン工房?ボウ工房?
タルトではなくトルテです。
忘れていた弓材のペルナンブーコ・・・15~18年くらい前に購入、既に古材だったペルナンブーコ材。
真直ぐな材のなかから、なぜか曲がった材を購入していた。
最初からカーブし曲がっていたため、そうだトルテを・・・と思った訳です。
しかし 弓は難しく、私の様にアバウトな人間には向かないのですが、
友人のリューテリア・アライさんにアドヴァイスいただきながら・・・
しかし、長年、トルテとは・・・と妄想していた頭の中の世界は、
実際のトルテが毛をピンと張った時の形状から、木材としても各部分の強度などをどう分散させるか?
どうしたら良いか?推測と妄想の世界が広がります。
そして
ついついせっかちに仕事を進めています。

しなり具合を確かめながら削ってみましたが、ある部分少し削り過ぎたかも知れません。
高価だった木材は、硬く そこそこ良い弓になるであろうと考えますが、さてどうなりますことやら・・・
ヘッドは、まだアバウト状態。真っ直ぐか?どうか?遠視乱視での目視は、今一つ真っ直ぐかどうか?
良く分かりません。やはり弓は私には向かないようです。
縦、上下、横左右、斜めなど曲げと、しなり具合を見ながら削っています。
※ここまでで分かった事は、木取りからアーチがなされている木材ではありますが、中央から先端の方がアールが強く、中央から手元を少し熱しながらめげないといけませんが、そこで強度が変化する事を含めて削らないと最終的にはバランスが狂うのだろう???と感じました。何も手を加えない状態で、しなり具合がまっすぐに近くなる様に削っています。トルテのデータを参考にしながら。
一本にスティックの一番弱い部分が、弱く感じ良くしなる、他を弱くすると、そこは強く感じしなりが、少なくなる。
全体に一か所が弱かったり、強すぎたりしないように、絶対的に質量が少ない箇所は、弱る速さが速いので、その分も加味すると、単純には、均一になるように削っては、経年で弱りが速いかも知れません。これも追究すると、ヴァイオリンが作れなくなりそうです。
寸法データだけでは、やはり天然の素材なので、作れそうにありません。
最高の材料が無い限り、最高の弓は作れない事だけは確かの様です。
一つ分かる事は、実際のトルテで、ストラディヴァリとアンドレア・グアルネリで音を出した事があります。その感覚は、しっかり記憶にあります。それと同じか、近い状態に仕上がれば、もしかしたら良い弓かもわかりません。
自作 ストラディヴァリを自作トルテで弾いたらどんな音がするだろう???夢はまた妄想状態になっています。
最初で最後の弓製作・・・
付属無しで44gこの調子だとフロッグ込みで65gに仕上がる。まだ角を落とすので、もう少し軽くなります。
60gは切りたいところです。
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身体に悪い削りカズ
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ヘッドが少し下がる状態を加味し少し角度も加味。ステイックがまっすぐに近く毛と並行になった時、ヘッドに角度が必要になるのでしょう???
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# by cremonakuga | 2019-06-28 18:06 | Trackback | Comments(0)

2018年製Stradivariモデルの駒データ計測してみました。

今、ニスレタッチ中、梅雨でネックが想定範囲内で下がり、駒も41mmの高さに、
そこで、駒の厚さもデータをとってみました。
少し薄めかとも思いますが、この楽器には、厚めの駒は、音が悪くなります。
このデータが、総てではありませんが、足の厚さは、4.3mm位、
中央最下部は4.1mmくらいでも良いかと思います。その分幅を両サイド詰めています。
この駒は年輪が密なので
この薄さでも問題はないようです。
サドル(テールガットがのる黒檀)は、低く出来るように対策してあります。
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私の場合のスタイル・・・弦ののるトップまでは、途中からシャープの方が音が良い気がし、好きです。
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# by cremonakuga | 2019-06-28 17:16 | Trackback | Comments(0)

適正な駒の高さと駒Topでの弦の角度について

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# by cremonakuga | 2019-06-10 18:37

ヴァイオリンの音創り

ヴァイオリンを製作する時、どんな音にするか?? 最初に考えます。
ストラディヴァリの系統にするか?さて どんな音色にするか・・・
そこから モデルが決まります。
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モデルが決まったら、そのモデルの音色を探ります。
どんな演奏家が弾いているか?何年の何か?
実際のモデルの寸法が分かれば良いのですが、
そうでない場合は、
サイズをどうするか??
という事になります。
型が決まれば、大きさのサイズは決まります。

ストラディヴァリであれば、横板の高さもある程度分かります。
ここで横板の高さについて 考えさせられる事があります。
単純には
内部の空気容量が多ければ、ヴィオラに近づき、
内部の空気容量が少なければ、7/8に近づきます。
長さが同じでも、横板の高さで、内部空気の容量が変化します。
表板・裏板のアーチの高さでも空気容量が変化します。
アーチの高さで板の振動しやすさ、しにくさ にも変化するでしょう!
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近作は、355mm=356mmのpパターンで作りました。
横板の高さを、エンド32mm4箇所のコーナー32mm、ネック30.5mmくらいで作りました。
アーチも高めにしたためか、最近の印象は、全体に、柔らかく、ふくよかな 優しい音色に仕上がりました。
思いは、シャープでレスポンスが敏感な、ソロでも際立つ事を思い描いていました。
こういう楽器もあっても良いのですが、
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裏板を剥がし、横板を32mmから30mmへ
30.5mmを28.5mmへカット=削りました。
音色は、あまり変わりませんが、ダイレクトで反応が更に良くなりました。
高音特性が上がりました。低音は、少し硬め感も感じましが、
差引しても 良くなった感じがします。
G線を、少し柔らかい弦に変えても良さそうです。
ソロでもしっかり際立つ音になったと感じています。
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358mmと大きなヴァイオリンでは、横板の高さが32.5mmと高くても、
柔らかな音質にはなっても、音量も大きく なんら問題はないのですが、
355mmでは、横板が高い=空気容量が多い・・とパワーが落ちる気がします。
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つまり、ソロ用楽器では、358mmでは32mmもOK 30mmもOK
しかし 355mmでは、ソロ用では、アーチが基準の15~15.5mmであれば、横板の高さは
30~31mm、29~30mmくらいが良さそうです。
オケや室内楽で目立たない、柔らかな音質なら、アーチ高めで、横板30~32mmくらいでも良さそうです。
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単純には決めれれませんが、空気容量が少ない方が、色彩がはっきりして 所謂ヴァイオリンらしい音色に、大きくなると、
少しフラット感(グレー系の複雑な色相が増し)が出て、大人の音色感が増すような気がします。どちらも魅力的ですが、
小さな楽器で、アーチが高く、横板が高く 空気容量が多いと、良さを出すのが難しい気がします。



# by cremonakuga | 2019-06-10 17:15 | Trackback | Comments(0)

知られないヴァイオリンに秘めた固有の音色性能

ヴァイオリンは弾き方で、音色 音量 が大きく違います。
強い弦を張ると大きな音になる・・・は、確かにそうでもあります。・・・がそうでもない場合もあります。
強く弾くと強い音がするのか?・・・はそうでもありますが・・・反対の場合もあります。

慣れた弾き方に楽器が慣れて、その弾き方が一番良く鳴る! ・・・確かに良く鳴る。しかし そうで無い場合もあります。

楽器が 正常に良いセットアップがされている場合は・・・調弦をする時の 『アノ』力を抜いた、軽く・・・が良く響きます。

あまり強く弾きすぎると・・・しだいに鳴らなくなります。

いつもの弾き方=良く響く弾き方か?

楽器固有のポイントが違うので、楽器ごとに弾き方も違います。

知らない性能があるかも知れません。性能を押さえて弾いているのかも分かりません。

表板の華奢なストラディヴァリの様な楽器は、強い弦より弱い弦が良い場合もあります。
また駒での弦の角度が緩い方が良く鳴る事もあります。

さあ、もういちど チェックして、秘めた性能を導きだしましょう!


# by cremonakuga | 2019-05-22 21:04 | Trackback | Comments(0)

関西弦楽器製作者協会展示会 3日の試奏高評価だったそうです!ひと安心・・・

関西弦楽器製作者協会展示会が終わりました。5月2日3日
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私は、残念ながら行くことが急にできなくなりましたが、ヴァイオリン1丁のみですが
展示させていただきました。
急遽行けなくなったため、準備が間に合わず、決められた新しい弦をセットできず。しばらく使用した弦を張り出品しました。
本当はストラディヴァリ、アマティーと展示したかったのですが、

展示のGuarneri del Gesu 1744 Caliproは、大変好評??だったそうです。
試奏では、3日の部で 1番?だったそうです。
古い弦でも1番でしたので、新しい弦でベストの状態ではもっと素晴らしかったのではと思いました。
演奏者の感想も聞くことができました。
オールドの音色で、とても弾き易く良かったとの感想でした。
受け渡しでお世話になった会長さんからは、
「あの楽器は響きの無い部屋では分かりにくいですが、ホールでは良く響き、新作では出さない音色でした」との評。
またこの写真をお撮りいただき、試していただいた、瀬戸フィルの稲葉氏からも
良かったとの感想を聞き、私も実際に聞きたかったでした。
少し安心しました。
 ストラディヴァリモデルも同じくらいの完成度なので、これも聞いていただきたかったです。
このヴァイオリンは、演奏家が本番で使える楽器として製作しています。
一般的な製作法の10倍くらいの仕事量になる忍耐力が必要な製作作業の末の音色の楽器です。
演奏者の方も お分かりいただけたのだと安心しました。



# by cremonakuga | 2019-05-13 17:58 | Trackback | Comments(0)