ヴァイオリンの駒の高さは???

現代仕様のヴァイオリンの駒の高さは・・・???

指板の延長が駒の27mmに決まり、
弦高がE線で3.8mm(3.5mm~)くらいG線で5.5mm(5mm~)くらいに収まる時の条件に合致する駒の高さが
標準になります。
その際、駒の頂点での弦の角度が、158度になるようにします。
標準のヴァイオリンアーチ高15.5mmでは、ネックの仕込が表板から指板までが6mmで サドル高が8mm(7mm~)で
大体158度になります。
ネック仕込で5mm~5.5mmにし、サドルを7mmくらいにしますと157度くらいになると思います。
表板がしっかり厚いヴァイオリンでは157度で、エヴァピラッチ弦などで鳴らせます。

しかしクレモナ名器のような表板が薄めのヴァイオリンでは、駒で 弦の角度が159度くらいで、ドミナントやガット弦など
で良く鳴ります。ヴァイオリンは 何でも 強い弦、強い角度で 良く鳴る訳ではありません。
楽器に合った設定が必要です。

市販のヴァイオリンでは、先に述べた158°くらいになる設定です。
指板の先端上からの板までの高さは、一般的には20mmですが、ストラディヴァリなどでは、19mmくらい、駒の高さは32.5mmくらい。

低めで17.5mmですと・・・
駒での弦の角度が159度になります。駒の高さも31mmくらいです。
その辺が一番無理なく楽器が鳴ります。

薄い楽器で駒を34mm位にしたい場合は、ネックの仕込を高めにしサドルも標準にし弦の角度を158度よりきつくならないよう確認しないといけません。

つまり楽器個々で、その個性で、違ってきます。
されど・・・
高すぎる駒35mmでは音が丸くなってしまい本来に音質が得られません。
また29mmでは、弾きにくく、音質も鋭くなってしまいます。おまけに弦のテンションが弱く
求めるパフォーマンスが得られません。

私のクレモナ名器ヴァージョンの新作では、駒高さ31.0mm~32.5mm
弦の角度158度~159度
指板の先端19mm前後
・・・と現代の基準とは違う設定をしています。
低めの駒で弦のテンションも弱いセッテイでは、駒の質量が多過ぎます・・駒の両サイドを合計1.5mm=2mmくらい落としスリムにする事で
音質、レスポンスを良く出来ます。
ストラディヴァリモデルでもクレモネーゼであれば、駒34mm、弦157度~158度にセッテイが出来ます。
厚めだからです。


いろいろなヴァイオリンを作る時、やはり弦の角度が一番大事になります。




# by cremonakuga | 2017-07-25 20:23 | Trackback | Comments(0)

AmatiのTesta






AmatiのTesta・・・粗削りですが、なんとなく雰囲気が出てきました。
縮尺がちがいますので単純に比較できません


渦巻が小さいので、難しい~・・・ほかとのバランスが直ぐに狂います。
あまり考えずに勢いで どんどん修正 修正を重ねると 結果小さくなってしまう危険もあります。
正確な修正でないと どんどん形が崩れるので、貧相にならないよう気を付けます♪



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脇のラインがちょっと膨らんでます。カメラのせいも有りますが実際には そこまで膨らんでいませんが、映像では
膨らんでます。良く検証しましょう!
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脇の彫り込みが鈍いのでシャープにしないといけません・・・・まだまだ
彫り込みもずいぶんと雰囲気違いますね・・・
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mamma mia ペッグ穴先に開けておくのをうっかり・・面倒な穴あけが待っています。極度な老眼+乱視で4本平行に開けるのに苦労します トホホ~ 少しずつ少しずつ急がずに行こう♪



# by cremonakuga | 2017-07-25 19:07 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

Amatiのエチケッタ=ラベルが出来ました。

今回のAmatiはフル・アンティークなので,アンティキザートなので、ラベルのも2枚貼ります。
Amati&Cremonakugaの2枚です。

Amatiのを3枚作りましたが 一番下のを使おうと思います。
ヴァイオリン内部の色調によりラベルも色調を同調させようと思います。
これは、軽く着色してあります。
厳密には書体もサイズが違ます。
欧州産の羊皮紙です。
スペル合っているのだろうか??


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# by cremonakuga | 2017-07-19 17:30 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

AmatiのTesta進行中

どんな模様の仕上がりになるのか楽しみです。
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# by cremonakuga | 2017-07-19 00:06 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリンの駒を季節で使い分ける???

この厚い毎日、エアコンのきいた部屋のヴァイオリンは快適だろうと思いますが、温度は良いのですが乾燥という問題も有ります。
日本の夏! は弦楽器にとってはあまりよろしくないようです。
大阪の人に聞くと 大阪は、亜熱帯! と言います。
ヴァイオリンは想像を絶する状態になりそう!
・・・と
20代の時、大阪に出張した事が記憶に浮かびます。
丁度この時期に、大阪へ お中元商戦のからみで
警察署にある新聞記者さん達の部屋を回りご挨拶し、夜は新聞記者さん達と親しく飲み歩く・・・
というより 弱いせいで呑み潰れ・・
大阪ではかなり飲んだそうで!とあらぬ噂がたった。
そのせつは いろいろな新聞社の社会部記者さんにはお世話になりました。
本当に蒸し暑かった記憶がありますが、しかし今の関東も しっかり厳しい暑い毎日です。 



お話は ヴァイオリンの事になりますが、昔ある著名な演奏家の先生が、夏駒 冬駒の
2種類を使っているとの事でした。

多分この時期は、低めの駒で、冬は標準の駒なのだろうと思います。どれくらいの高さの差は 楽器によると思いますが
私のストラディヴァリウスモデルでは、0.5mm~1mmの差で対応しそうです。湿気で下がり易い時期はテンションを弱めにし、下がり気味に指板に対応し、
秋も深まったら、高めの駒を・・・・0.5mm~くらいの差の2種類の駒があったら便利かも知れません。

デリケートな厚さのヴァイオリンでは、特に有ったほうが良いのだろう???・・・・と汗をかきかき

この暑さで ふと思い起こされて、メンテ中のPrimaveraの駒を2個作りました。


これは駒をいくつも作り納得がいかず、どれがどれだか分からなくなってしまうので、Noを付け詳細に記録し、音との関係をビジュアル化しています。替え駒を作る時や、別なヴァイオリンの駒を作る時の参考にします。楽器個々で違いますし、材質も異なるので難しい!
最後の駒は、裏板と表板とピタリと合いました。密な駒材ですが、中央の
下の厚さは4.08mmでした。 
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そうしますと、いろいろな事が見えてきます。ここをこうした駒はやはり良い・・・とか
ここをこうしたら音の太さが無くなったとか・・・

しかしこのき季節 確定駒を作るのは至難の技です!



# by cremonakuga | 2017-07-18 21:14 | Trackback | Comments(0)

catenaが付いた! 再度微調整をする

catenaが付きました。付いた事によって 再び調整が要ります。catena=バスバーが付いた側が 少し上がります。反対側渕を少し削ります。
Catenaは、上部、下部をそのために余り肉厚にせず。先端を高くせず、質量を押さえます。その方が調整しやすくなります。そのため、C部分F字孔部分をしっかりさせます。今回は高さ13mm・・普通ですね!幅6mm
写真ではかなり高く見えますが、実際は滑らかな印象です。

今回はバスバーにテンションはかけませんでした。
そのままピタリと接着! 久しぶりのzeroテンションです。







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表板・・・64g/E
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裏板・・・114g /F#




# by cremonakuga | 2017-07-17 00:08 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

Amatiバスバー付ける前の最終調整をする。

これはCremonakuga流の調整スタイルですが、ほぼ厚さを削り仕上がった状態で、メインの音程などタップ音を各所確認しました、その上で、やったほうが良い事を更に・・・
どんなヴァイオリンにも使えませんが、Amatiは使えそうな厚さ配分・・・
Amatiも そう考えていたかもしれない可能性を その部分の厚さの配分から感じるため、やってみました。
・・・が 久しぶりで かなり難しい状態ですので、完璧に同じではなく 近くしました。
近くなったような気がします???? 神経を駆使するので ある意味アバウトに適当に・・・・

矢印の部分を押さえフリーに吊るし指に腹でタップします。その際板に耳を近づけ直近で聞きます。表板、裏板 各々で、これは 表、裏は合わません。
4箇所に低い順か高い順の番号を付け、高い部分は、そこから5cmくらい中が予定より厚くないかを確認し、厚ければ減らします。
4箇所で低い部分はそこが予定より厚くないか?厚ければ 減らします。
そうやって近づけます。オリジナルを変えないように・・・
これが結構難しいのですが、少し進むと、音色・響きが良くなっていくのを体感します。
最後は、近いかも???と納得するしかないのですが、
完璧に合うと、素晴らしい響きがします。熱中し、そこを目指し過ぎると、削り過ぎてしまう事がありますので要注意です!

この作業=調整は、その部分の厚さではなく、付近の厚さ=重さと面積との関係なので、ポイントの厚さを合わせても振動数は合いません。
これ 集中しなければ出来ませんが、気が狂いそうな集中力を要します!
年々、アバウトさが増します。

上手くいくと、ノーブルな音色への一要素になります。

写真は置いてありますが、指でつるした状態になります。
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# by cremonakuga | 2017-07-14 14:47 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

梅雨時&真夏の保管に ご注意!ネック下がり

この時期、エアコンで室温24°、湿度も上がらないようにしてあれば、良いのですが、夜間、保管場所が28度に上がったり、午前中の早い時間から
気温が上昇したりする環境に保管する場合、充分の注意が必要です。
そういう場所に保管しないようにしたいものです。
新作のネックをもうじき仕込む事を考えると頭が痛いです!

使用中のヴァイオリンは
特にこの時期は、小まめに使わない時 弦を緩めておくことが必須です。
ガット弦などは湿気で伸びるので 少しは有効ですが、E線は金属弦なので楽器をギリギリと押し付けます
私的には 7月8月はヴァイオリンにも夏休みを取っていただきたい気持ちです。

ケースに入れっぱなしで使わない時は特に弦を半音以上~くらい緩めておくと良いと思います。
簡単に指板が1mmくらい下がります。エアコンで22度くらいにかなり冷やすと+湿度も急に下がると
 逆に指板が上がります。
いつもと駒の高さが違って感じたりします。

製作ではこの時期、管理された室温湿度でネックを仕込まないと、正しく付けれれません。1mm2mmは簡単に狂います。
22度の室温低い湿度でネックを接着すると直ぐにネックが下がります。
逆に湿気が多く室温が高い環境でネックを仕込むと、秋や冬、湿度が下がるとネックが上がり過ぎでしまいます。
1mm2mm狂うと、弦高が、E線で3.5mmが2.5㎡mになったり、4.5mmになる事を意味します。

何も無くても1mmくらいは下がるので、それを考慮しつつ室温湿度アレコレアレコレ〇△□×~!

この時期に新作のネックを仕込むのは 本当は止めたほうが良いのでしょう!

使わない時、使った後は弦を緩めましょう! この時期は怖いですよ!

# by cremonakuga | 2017-07-14 00:10 | Trackback | Comments(0)

Amati用のエチケッタ版を発注しました。

文字列をパソコン上でレイアウトし・・こんな感じでに!
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私のと合わせて2枚貼る事になります。
2枚は音に影響しますので実際は・・・
貼る前に、貼る箇所の厚さを考えてから慎重に決めます。
音は比較しないと分かりません。もしかしたら貼ったほうが良い場合もありますし・・・



# by cremonakuga | 2017-07-13 16:46 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

Amati表板に魂柱駒補強を施す。

このAmatiは全体的に表板、特に魂柱駒当たりからF字孔まで3mm以上ありますが、魂柱の跡が深くならないように楓で事前に補強をする事にしました。
300年前のシステムでは、ほかの部分が比較的薄い部分も有り、どうしても魂柱を少し強く立てる必要があります。
音に影響はどうか?実際には無いとは言えませんが、分からない程度です。
最終的には+0.2mmくらいになります。
今 0.5mmくらいありますので接着後削ります。

今回も簡易な方法で、石膏で型をとってから作業します。
これでも、微妙に跡は付きますが、ヘコミは少なくなり
そういう心配は少なくなります。
楓で補強後の厚さは3.3mmを予定しています。
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外側です。
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クランプを使うための当て木をのせ乾くのを待ちます。
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# by cremonakuga | 2017-07-13 16:21 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)