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ヴァイオリンの音高音、低音の関係あれこれ

久我ヴァイオリン工房


ストラディヴァリとグァルネリを作り分ける

製作中のヴァイオリンはグァルネリ デル ジェズですが、
どういう音を創ろうかと考える時
基本的には 低音が良く鳴るようにと作ります。
一方で ストラディヴァリを作る時は高音が鳴るように作ります。
ここでは、魂柱や 駒、あるいは弦で調整する事はまったく別な次元で考えます。
つまり 箱をどう作るか???という事です。

そこで問題があります。
グァルネリは低音が鳴るという事は高音が乏しくなります。
ストラディヴァリは高音が鳴り低音は乏しくなります。

グァルネリの場合は 逆に付随して高音に神経を集中し、きめ細かな造作をし全体が鳴るように意識し作業します。
ストラディヴァリも逆に付随して低音に神経を集中し、きめ細かな造作をし箱全体が鳴るように意識し作業します。

この事は、鳴らしたいのと反対の鳴らない方・・・鳴らない方を鳴るようにします。
高音 低音が相殺しないで、お互いに助け合うような造作をします。
その事で、鳴りにくい方を鳴らす事で、鳴る方がもっと鳴るようになります。
その方法はいくつかあり、無限大の思考が必要で、そこが深い世界と言えます。
結果箱全体が良く振動するようになります。
by cremonakuga | 2016-01-30 23:45 | ♪♪音の謎♪♪♯♭ | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリン表板を切る

久我ヴァイオリン工房
Cariplo表板を半分に切る!
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そこで問題発生!
表板の木の繊維がまっすぐでなく そのまま半分に出来ない・・・
おまけに、木の外側部分(ヴァイオリンの中心になる部分)にカンナをかけたところ
繊維の間に裂け目があった。
5mmカットしたところそれは消えたが、
ヴァイオリンの端になる部分に余裕がなくなり
繊維にそっれカットできなくなった。
まっすぐにカットし、剥ぎで繊維を合わせる方法しか出来ない
それで、繊維の向きを合わせられるか?
あきらめて別な木を使うか・・・・
とても年輪が狭く 実物に似ていて
なんとか使いたい・・・・
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せっせとノコを入れます。
いつもの人力で・・・・・
普通のノコより切れ味が良いのです。
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by cremonakuga | 2016-01-30 21:07 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリン作り スクレーパーを作る・・また!

久我ヴァイオリン工房

ヴァイオリンを作る時、スクロールの深い部分のアール面を削るスクレーパーを追加した!
集中すると、使っていた道具を無意識に視界から離して置く・・・・
スクレーパーも・・・
また1枚どこかへ行ってしまった?????

まあ・・作れば良いだけですが
ついでに先端出ししました!

右は昔し作ったもの中央と右を新たに作りました。
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あまり使わないのですが・・・実際は丸ノミでほとんど済みますが
しかし 有ると便利です。
ノミは渦巻の先端を誤って削り易い。
どうしても狭く深い部分などに使っています。

まだアールを微調節しないといけません・・・・・
グラインダーでは、薄いので どうしても刃がブルッチャート(焼ける・焦げる)します。
それで必殺ダイアモンドヤスリで粗削り・・・


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by cremonakuga | 2016-01-29 16:01 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

カメラが心配で確認する・・・

久我ヴァイオリン工房

私は今ヴァイオリン作りですが、その前は写真家(写真屋さん)になる筈だった!
そんな訳で大事なカメラがしまってあります。
ブログはもっぱらCanonのデジカメを使いますが どうしても銀塩カメラの描写力には
及ばない。

ヴァイオリンの世界では 新作が 名器を超えた・・・とか超えないとか
はたまた、最新のテクノロジーで繊維を科学で加工したり作ったり
それを音にするなど・・・・道の領域に進んでいます。

私の持論ですが、芸術に関しては人間の感性で唯一無二が欲しい。
量産可能な名器も、これからの名器かもしれないし、それ自体が芸術かもしれない。

カメラのLeicaは M3が完成形で それを超えるLica名器が存在しない・・・とコレクターは言っているようです。
私はコレクターでは無い、実用使用のユーザーです。
しかしナゼ? Leica M3でなくてはいけないの?


Leicaが私に必要なのは、デジカメでは表現できない描写力にあります。
実際にはレンズですが、ズミクロン50mmレンズ・・・
被写体の後方のボケが美しい。
そうは言っても実際は、フィルムを自分で現像し、印画紙に焼き付けまでしないと完成しない。
カメラは最初から総て選択から始まる。
①発想(被写体
②フィルム選択
③被写体選び
④撮影時間選択
⑤シャッターチャンス選択、フレーミング選択
⑥フィルム現像薬選び、現像温度、時間選択
⑦印画紙選択、焼き付け方法を選択、トリミング

だいたいこのくらいで最終のイメージの画像が得られる。
その中でフルムの表面の銀の粒状性をどうするかが非常に重要で、
普通20度で現像するのを18度で長めに現像すると人間の肌に描写がきめ細かくなる。
現像液も沢山の中からイメージのを選ぶ・・・
同じように印画紙も同じ。

それに引き替え、デジタルカメラの楽な事、しかし修正するときの一個一個の四角いマス目のドットを見ると
がっかりします。
さて昔の写真ですが
Leica m3は調べると1956年ドイツ製だった。巻き上げ1ストロークと2ストロークがあり、私のは2ストローク・・2回巻く上げないとフィルムを送れない。私が8才の小学生の時に作られたカメラで60年経っている。完全手動式。唯一無二の機種だ

NikonFは、同じく調べると1967年製・・・私が会社に入社したときに作られた事が分かった。
ニコンはシャープな画像が得られる。そして使用に堅牢だ!報道写真には威力は発揮する。完全手動式

どちらもデジカメ複写なので雰囲気のみ!
Leica m3 ズミクロン50mm
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Nikon F ニッコール50mm
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しかし・・しかし 今は重くて重くて! なんでこんなに重いのを首から下げられたか 何時も不思議。
by cremonakuga | 2016-01-28 15:33 | Trackback | Comments(0)

Guarneri del Gesu 1744 Cariploを作る

久我ヴァイオリン工房

Cariploのサイド(横板)の高さを再確認する!
離れた距離かた撮影。
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基本となるCariploの横の姿
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パソコン上で同寸にして重ねます。
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実際に重ねていきます。
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ネック付け根の高さ・・・だいたい合っています
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上のコーナー位置
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下のコーナー位置
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エンドブロック位置
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結果ネック同じか少し低め・・・これ以上低くならないように
コーナー大体同じかもう少し低くても良い
エンドはピタリのようです。

どちらの写真も少しデフォルメされていますが、同じ状況なので比較できます。
表板、裏板の端の厚さがあり視覚的に分かりにくいので参考にしています。
by cremonakuga | 2016-01-27 18:16 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

デルジェズCariploは・・・・

グァルネリ デル ジェズ Cariploは ようやくサイドが総て取り付けられました。
バスサイドはmarezzaturaが一列の並びます。
トレブルサイドは・・アッパーからCまで同じ並びで ロアーで逆転します。
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バスサイド左がネック方向です。   ←
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こちらはトレブルサイド右方向がネックです。   →
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これはバスサイド左がネック方向   ←
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これは右がネック方向で トレブルサイド側   →
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トレブルサイド上のコーナーです。
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トレブルサイド下のコーナー
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バスサイド上のコーナーです。
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バスサイド下のコーナーです

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ブロックを囲むサイドは厚さが1.2mm~1.3mmありますが、最終的には外から削って1,1~1.2mmにします。
現在サイドの厚さは、平均しますと1.4mmくらいです。かなり厚い場所もあり曲げるのは至難の技で、デルジェズは結構大変です。


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by cremonakuga | 2016-01-26 16:44 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

Cariplo

本年はCariploから対決!
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現在製作中の第1作目、ガルネリ・デルジェス1744年゛CARIPLO”モデル。
グルミオーが使用し、そして今ウート・ウーギが使用しているヴァイオリンです。
以前からグァルネリのお手本としてきた あこがれてきた音。
製作のためのデータとして足りない部分はありますが、1744年前後のデータで推定しながらあの素晴らしい音の再現を試みます。

実は、友人のヴァイオリン製作者Liuteria Araiさんと「今年は何か楽しいことをやろう」と言うことで、‟CARIPLO対決”をすることになりました。
「共通の資料でどこまでウート・ウーギの音に近づけられるか」がテーマ。
我々も そこから得られるものは大きい筈です。

秋の弦楽器フェアで皆様に審査員になっていただけたらいいねと、ふたりで話しています。
 (LiuteriaAraiさんの文面を拝借!)


リューテリアアライさんブログへ

by cremonakuga | 2016-01-25 13:07 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリン Guarneri del Gesù 1744 Cariplo

コナーブロックに接着されたCのFascieの先端が加工された。
スローなテンポで製作が進む・・・
本当に寒い今日この頃
この冬一番の寒気が到来
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本物のGuarneri del Gesùの音を追及し製作しています。デルジェズの音は、単に形の違いから
アーチの違い、F字孔の違いからの音でだけではない。
1730年代のdel Gesuの音は、美しい音色で独特な特徴を感じます。1740年代のは、それに
加え低音の魅力が増し、パワーも増しているように感じます。
1730年代が好き 1740年代が好き と好みは分かれますが、
何れにしても、どう作るかで決まる。
もっと深いデルジェズの魔法が施されている・・・・・
裏板の一番厚い場所は普通のヴィオラより厚い。

そんな楽器は
つまり誰が弾くか?どう弾くか?でも まったく違う。
このCariploは、ソロで激しく十二分に歌わせてくれる奏者を待っています。
そういう楽器に仕上がるように造りたい。


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by cremonakuga | 2016-01-23 20:49 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリンのコーナーブロックにサイドが付けられました。

久我ヴァイオリン工房

ようやくCentraleの4つのPuntaにfascieが付きました。
まずは・・寒い部屋を暖めてから
新しいニカワを準備し
用意万端で
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by cremonakuga | 2016-01-21 14:23 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)

グァルネリ1744Cariplo サイドを曲げる

アバウトでサイドを曲げて 当てはめてみます。
明日は、デリケートな曲面を曲げます。
C部分からブロックのアールに完全にピタリと一致するようにします。
今日は、当たりを付けてこのへんで・・・・
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by cremonakuga | 2016-01-19 23:18 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)