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久我ヴァイオリン工房で使われている材料は?

Cremonakuga violino
久我ヴァイオリン工房では…・・


北イタリア、ヴァル・ディ・フィエメ産の私が最高と思うabete rosso,abete maschoを表板に使用しています。
赤樅は、松科唐桧族です。
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この赤樅材は、軽く、強いのが特徴です。

他に20年前後のイタリア材などもストックしています。、

(直射の陽射しの当たらない、 2階の なるべく風通しが良く、乾燥した場所で、出番がくるまでお休みしています。 ワインが静かに休んでいるよに・・・熟成しています)



ヴァイオリンを製作するには、よく腕と、技術と言いますが・・・・・、
腕があれば、材料は関係無い、と言われることもありますが、
弘法…・・工房 板を選ぶ!・・のであります。
私は弘法では有りませんが、それでも身に染みて感じます。
「ヴァイオリン製作者、板を選ぶ」が正しいと思います。

例えが、良くないかもしれませんが、素材が命、の料理と まったく一緒です。

イタリア料理も、素材が命で、Cuocoが腕をふるいます。
ヴァイオリン製作者、私も良い材料を目の前にすると、腕がふるえ(震え!)ます。
結果の予想もつくからです。

反対に、悪い材料では、結果も見え、製作できません。
自分の努力が、100%は活かされない、無駄な労力を使うことになります。


ほかにもイタリア材で15年、30年寝かしてあるもストックしてあります。
裏板は、ヨーロッパ材のカエデで、やはり15年以上寝かせてあります。
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良い材料を使ってこそどんなヴァイオリンメーカーも腕が活かせ、良いヴァイオリン誕生を可能にできます。

久我ヴァイオリン工房の作品が、軽く、オールドの音色に近いと評価されているのは、良質な材料に加え、名器から学んだ技術を生かし、無駄な贅肉を そぎ落とし、また、300年前に、そうだったバランスの厚さに戻し、ただ薄く作るのではなく! 力の関係を考慮し、現在は、なるべく、昔の作られた当時の厚さ作り方で作ります。

ある楽器の作り方では、厚く作る場所は、ある楽器では、薄くしなくてはなりません。反対の場合もあります。

どういう楽器を作るかで、1挺1挺大きく異なります。

その製法は、Cremonaで学んだのではなく、Cremonaで生まれたオールド名器から直接教えていただいて得た知識と、日々の仕事、音への取り組みから創られます。

ひとつ ひとつ こころを込めて名車を 組みたてるように、デリケートな感性で作られ組みたてられ、一つのヴァイオリンとして完成されていきます。
とても デリケートなヴァイオリンです。

木材は、大切な素材です。

見た目、そんなに良くない材料でも、音響的に良い場合もあれば、そうでない場合もあります。年輪の変化は、中心から、自然に広がる材料が良いのですが、そういう完璧な材料はなかなか有りません。しかし、良い材質であれば、その年輪を厚さに、変換しすることはできます。

手間がかかりますが、しかし、見た目綺麗に年輪が入った材質でも、思ったようなバランスに出来ない材料もあります。それは使ってみないと分からないことが多いのですが、密度を調べることで、だいたい分かります。
それは、産地で、ヴァイオリンに向くか、向かないかだいたい確定します。そこの気候が、木材を作ります。
どんなに美しい楓でも、縦、横、ねじれの強さがヴァイオリンに向かないと、音響的に良い効果を得られません。

良い材料=音響的に、を使わないと、昔の名器に近いバランスに板を仕上げられません。
どんなに、見た目ストラディヴァリのようなコピーができたとしても、音は、絶対に近づけません。

古い板が、必ずしも良い訳でもなく、もともと良い材料で古いのが良いと言えます。
良い材料であれば、5年くらいの新しい材料でも十分使えます。
30年経った、ふつうの材料と、5年の良い材料であれば、5年のを使った方が良いということです。
久我ヴァイオリン工房で使用している表板は、ほかの板と同じ強度で作ると、軽くでき、完成した表板で、かなり軽く仕上げられます。

見た目綺麗でも、音響的に今一つの材と、見た目目立たないが音響的に良い材では、当然後者が良いのです。
表板も、裏板も、だいたい産地が優先します。
年輪が不均等な表板は、より高度な製作をする時に必要となります。

表板・材料はとても大切です。

単に、全体を薄く作れば、軽くなりますが、それとは全然意味合いが違います。軽さは、基準の強度をきっちり担保し、製作した結果に軽く仕上がる事・・・・基本の木材ということになります。

楓も、今まで使ってみてやはり、ボスニアあたりのヨーロッパ材が良いようです。
昔、頼まれて、中国材を使った白木完成品をバラバラにし、音響的に修正のため、削ったことがありましたが、その中国材に関して言えば最悪でした。もちろん表板も最悪でした。
そういう材料は見るのも抵抗があります。 
中国がどうのこうのではなく、その気候と木材のDNAの違いから、強度バランスが悪いのだと思います。
先が推測でき、作る時間を無駄にします。
触る気さえしません。
更には、そういう材料でも良く鳴る楽器は創れますが、いろいろなニュアンスの音色が出せるヴァイオリンは難しいようです。

ドイツ材も、然り、大方、ストラディヴァリが使った材質とは異なり、強さのバランスは違い、使いたくない(表板に限り、裏は可能)、イタリア材でも、いろいろあり、なんでも、かんでもイタリア材なら良いという訳でもありません。特定の産地(気候が最適な)で、とくに年輪が細く、密で、しかも強い材料、そういう材料は最高を目指すヴァイオリン用に使えます。
裏板に関しては、ドイツ材も問題なく使えるものも有ります。

どんなに美しくても、バランス的に、音響的な強度が足らないと、ストラディヴァリやグアルネリと同じ音響的なバランスに仕上げることが不可能になり、再現の最初の段階から、ずれてしまい、最初のハードルをクリア出来ず、向かないと言う訳です。

それだけ、名器の再現には、向く、良い木材があってこそ、チャレンジが出来るという事になります。

モダンの名器の再現には、もう少しハードルを下げた、いいえ、そういう材料のが適していて、それらの材料が使えます。

ここで言う、良い音を創るという意味は、単に大きな音で鳴るという意味ではなく、その音質を創るという意味です。


ヴァイオリンは材料が命です。

最高の材料とは、北イタリア ヴァル・ディ・フィエメの中の良い材料か、同じ強度バランスを持つ綺麗な材料のアカモミ・アベーテロッソ、ボスニア・カエデか、同じような強度と美しさを持つカエデ・アチェロ、そして、付属に使う、イタリア柳サリチェ、出来れば古く寝ているものです。







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Kuga Violin Atelier(久我ヴァイオリン工房)
/Cremonakuga violino




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by cremonakuga | 2008-01-25 18:29 | ◆木材は? | Trackback | Comments(0)

お手軽なワインのデキャンティング

ワインを美味しく いただく時、コルクを抜いて少し時間を 空けてから良く飲みますね!
ワイン好きな方は、その時間で いかに味が変化するか良くご存知です。
良いワインほど、変化にデリケートと聞きます。

私は安物ばかり毎日頂いていますので、特に最近は酒浸り気味・・・ああ・・・・神様!おおDio Padre! scherzo!

現地で美味しかった物を、大切に日本に持ちかえり、期待に胸を膨らませながら、いざ・・・しかし期待に反し、それ程でもなかった経験を実際しています。

飲む時の状況、室温・湿度・ワインの温度、移動の管理など、などが大切なのではと推測します。
私は、とくに通では ありませんが、エコノミーなワインを少しでも美味しく、飲むために いろいろ工夫をしています。  美味しい物は より美味しく・・・普通の物は少し美味しく!

雑誌に良くワインシャワーなる道具が載っています。ディキャンティングセットとして、それを買えば良いのですが、好奇心おう盛な私は 直ぐに代用品を自分で作って試してみました。

(RIEDE社でステンレス製でワインシャワー・ロート・デキャンタ3点セット 税込み7,329円)

私は、
スポーツやダイエット用のゼリーが売っていますが、そのキャップが目に止まり、漏斗の口に止まりそう!

構造と機能の予定は・・・
漏斗に注いだワインが、その先端に付けられた、キャップへ、その横に小さな穴が沢山開けられていて、そこから勢い良く出たワインが、適度の速さでビンを伝わり、表面積を広げ空気に触れながらデキャンタへ流れる・・・・・多分!

飲み残した余ったワインは、中の空気を抜き、明日また飲みます。

5分で完成!見た目は イマイチですが・・・・・・予想どうりに、少し穴が大きい方は流れが速い! 要改良です・・・改良型は好調!・味は まあまあでした! 少し美味しくまろやかになりました。
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ソッファがお見苦しいです!すみません!
指を刺さないよう注意して穴を8っくらい開ける、左は大き過ぎで流れが速過ぎ、右の改良で少し穴小さい方が良いようです。流れは丁度良いです。

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ビンの内側を全面を伝わって・・・・・
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以前紹介済みの道具(milano ペックで)で、専用の栓をし、シュポ、シュポ空気を抜きます。
by cremonakuga | 2008-01-18 19:47 | ◆食物・飲み物 | Trackback | Comments(0)

ミニチュア・ヴァイオリン(バイオリン)に再会!

ヴァイオリン作りが作った 超ミニ・ヴァイオリン

年末、知り合いのM邸に おじゃました折、
1999年くらいに製作した・・・・・
ミニチュア・ヴァイオリン(ミニ弓・超ミニ松脂と一緒に!)に再会しました。
ミニチュアバイオリン!

携帯で撮影しましたが、腕が悪くピント、ブレがお見苦しいですがご覧ください。

糸巻きの白いポッチや、スクロール、指板、パーフリング、ブロック、裏板などの接ぎ、
本物と同じで作ってあります。
弦は太さの異なるテグスで、調弦も出来、音も出ます。音階が弾けます!
音量は有りませんが・・・・耳をすませば!!


かなり面倒でした、、、もう二度と作りたくなーい!でも楽しくもありました。
魂柱も立っています。勿論ラベルも貼られていますよ!
懐かしい思い出です。このヴァイオリンイタリアCremonaにも行った事があるんです。
プロは、誰でも作れると思いますが、作っている暇も無いし、作ってる場合じゃあないですね。

M氏所蔵品
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ちょっとF孔が上位置でしたか?!表板はイタリア産アベーテ・ロッソ
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何と美しい虎杢でしょう!二枚板です!ヨーロッパ材
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☆大分ピンボケ・・・ペッグの先のシロポッチを作って、何度もポロリと落としてしまい、
1mm以下の大きさ・・・探しても見つからず何度も同じ物をつくりました。
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雰囲気でているでしょう? と自分では、味があると思っています。ミニチュアの名器ですね!

300年前の名器の復元をしている作り手が作るミニチュアです!
by cremonakuga | 2008-01-03 01:47 | Trackback | Comments(0)