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Il violino " L 'ANGELO" 完成!!

CREMONAで作りかけて、日本で仕上げ完成!
総て オールド 仕上げです。 作り方、ニス、など、
型は ストラディの PGと言う prima grandeと言う型
その実物大の写真から 正確に型を起こし、同じ材質
noce(くるみ材) 当然型から左右が正確に同じではありません、
cassa chiusa スタイル、箱をとじてから。
その後、縁を正確に調整し、パーフリングを入れる、
昔の方法です。 
私の場合はもう一度開けて 板を調整します、、、
ニスは、昔のニスに極めて近いといわれているニスです。
指紋などは 自然に消えます。
自然なニスの色、オイル・樹脂の色のみ
色素など(ドラゴン、サンダロロッソなどの色素)は
いっさい使用していません。

11月3・4・5の弦楽器フェアに出品します。
シャコンヌさんの ブースに出品させていただきます。
まだ 日々変化していて本調子ではありませんが、、、日々調整中!
お楽しみに。
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by cremonakuga | 2006-10-31 02:23 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリン製作日記⑦ニス

もうじき完成します。
CREMONAの オールドニスに
限りなく近いと思われるニス。
固まると、硝子のように硬く
ニスの塊はキンキンと良く響き、
しかし簡単に砕け、もろく
しかし、木に染み込んだ効果は 粘りがあり、
木の性能を大きくしてくれるようです。
ライトを当てると、あの名器の光が
再現されます。
色素を混ぜたりは、一切していません。
オイルの色のみです。濃いところは
赤く輝きます。

私の
表板はバスバーをつけて65g
これは現代では非常に軽い方に入ります。
板の強さの調整は
リングモード(M-5)
でE~F
X-モード(M-2)でDからE
これは、オールドの名器が、
そう調整されています。そして
55gから65gくらいです。
これは ニスがいかに表板の
スティフネスを強くしているか!?
と言う事にも重要に関係しています。

普通、新作は普通80gくらいです。
10%以上異なります。 良いニスを使うと
楽器を軽くできます。 勿論木材も良い事が
大切ですが、、、、、
木の表面に染み込んだニスは、上のニスが取れても、内部表面にニス層を作っているので、
板の強さ、音色の効果は落ちにくい・・・ということになっています。
ストラディヴァリのニスは、この種の松脂にリンシードオイル、もしくはクルミオイルが混ぜてある。
※追記2012年から・・・2006年当時色素は混ぜていなかったのですが、2016年現在はオイル、色素を混ぜています。色素を混ぜていなかったその後のHeifetzモデルも年月の経過で、ニスが柔らかく脆くなっていて、音はとても良く綺麗に変わっています。使う、弾くという事が楽器には必要です。弾かないとどんどん鳴らなくなります。色素オイルを混ぜない方が本物に近いディティールを感じます。
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by cremonakuga | 2006-10-22 22:31 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリン製作日記⑥ニス

ニス塗りに入りました。
ニスについては、以前

生前 茂木氏から氏のオイルニスの製法を
伝授いただきました。
ドラゴンを触媒的に、あるオイルで溶かし、テレピンほかのオイル、油絵の具などを
混ぜて製作するもの、、、イタリア人から若いときに教わったと記憶しています。

現代イタリアでも アルコールニスに 
テレピンオイルを半年くらい太陽にさらし蒸発させて
残った どろどろの 濃い茶褐色の
エッセンツァ グロッサ (Essenza grossa??)を入れる製作家もいます。
光の透過が綺麗で表面が滑らかに仕上がる。
音響にも良いと思います。
エッセンツァ・グロッサは、基本的に、松ヤニとは近いが異なると思う。

※追記
通常松脂とは、調べると松科の植物から採取した樹液の脂の総称のようで、そこからテレピン油を採った残りがコロフォニウムという樹脂のようです。絵画書では、テレピン油は、専用の決まった種類の松から採取すると記されていますが、そこに良質なテレピンなどいろいろあるのだろう!?
また私が使う、ヴェネチンテレピンから作る松ヤニとは、まったく異なる、兄弟かも知れない。
私が使う松脂は、むしろストラドバーグバルサムに近い、ヴェネチアンテレピンは、カラ松から採取したバルサムで、きわめて屈折率が高いのが特徴です。
一般的なコロフォニウムと言われて、楽器用に販売されている松脂とは、どこがどう違うのかは分からないが、元が違うことは、匂いで違う。ヴェネチアンテレピンは、心地よい香りがする。

オイルニスはドイツ・フライブルグのマエストロ・I 氏に
指導を受け、CREMONAで研究する中、
日本の楽器商の研究している同じ主成分のニスの
アドヴァイスを受けたが・・・・それは良かったかどうだったか・・・・


アイチャン氏は、他にストラスバーグバルサムほかも使っていた。

ルネッサンス期ほか良く使われたニスは、
絵画の表面に艶や、堅牢さを持たせ
筆跡を残さない事でも知られ有名です。
これは、ヴェネチアンテレピンバルサムが使われていた。家具に使われたニスには、多くは普通の松脂が使われたと考えている。

絵画の技法では
乾きにくいオイルの入った絵具や
ニスは、温め、またキャンバスも温めて
塗布する。
すると乾燥が速い。
これは 油絵の技法では
ごく 当たり前で 良く知られている。

屈折率の大きいオイルを使うと
木材の楓などの 模様が美しく見える。
そしてコントラストが 強い。
また、そういうニスは古い楽器にも塗られていた可能性が大きく、
良く似ていると思います。
ルネッサンスのイタリアの名匠は絵の表面の油っこい質感、透明感、重厚で、気品のある画面を表すのに、下地塗り、使うオイル、樹脂など工夫していた、ヴェネチアンテレピンは、その代表的なバルサム。
現代の絵画の専門家、評論家の間でも、ルネッサンスの絵画とストラディヴァリウスのニスの間に共通性を見出していた。今分かることは、共通しているのは、リンシードオイル、クリミオイル(ルネッサンンスの絵具はクルミで作られた)、マツヤニか=同じマツヤニ成分の良質なヴェネチアンテレピンバルサムが共通している。
まさに、その共通性は正しかったと言える。

油彩絵画は、主にカンバス、などが多く、亀裂を防ぐため、エラスティック性と強固な画面を要求されますが、手などで触れたりはしない。
家具用には、丈夫さ=堅牢さ、美しさが求められ、衝撃、キズなどに耐えられるような強度が必要。
楽器は、音に良い影響が基本なので、硬くない事が優先される、そして美しさは屈折率=透明度、滑らかさが・・・求められるので家具とは同じように思われる、成分もほとんど同じなのですが、元が異なる。
絵画とは、・・・あまりエラスティック性が高いと=ゴム質が多いと音に良くないから混ぜるオイルなど比率が違う。

そもそも、かつてストラディヴァリウスのニスは琥珀だということになっていた!
琥珀は、樹液つまり樹の樹液が化石かしたもの、松脂も含まれるので、成分は同じであって同じでない???同じようなもの
松脂系で塗られらニスは、似ている事は間違いない。

そして・・
乾かすのも イタリアの太陽がほしい!

写真は 現在製作中のストラドモデルに 提供された原材料を
加工し塗ったもの(自作より濃い為)
3回塗ったところ、1回目は2日くらいで乾く。
このニスの状態は
色は一切顔料など使っていません。純粋ニスだけの色です。

木に染み込ませるため、下地処理をしなかったため
小口=木材繊維の切断面がシミになっている。
小口は、ゼラチンをスプーン1杯から2杯をコップに溶かした水で
処理した方が良いかもしれない。
ニスは、樹脂の松脂から作ります。
ベネチアンテレピン樹脂から作る松脂を使います。
すべて、自作です。
2か月の大火傷をしたこともあり、危険な工程です。

黄褐色なので、 最後には あまりひびかないとは思う。
色素は何も使っていないことが特徴で美しい。
黄褐色→褐色→臙脂→赤へと濃さを変化させる。
写真のむさくるしい背景は お許しください。
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Ps.日本でX氏から、アドヴァイスを受けたことは、2010年現在、不必要なことであって、空白の1年をもたらした。
フライブルクI氏からのアドヴァイスがヴェネチアンテレピン+リンシードオイルが、ストラドニスに近かった。この手のレシピは、以外にもイタリア以外のドイツ、フランスなどのほうでは、今でも コロホニウムダーク(ヴェネチアンテレピンとは異なるが)として、おっこなわれている。
もちろんヴェネチアンテレピンを使う人もいる。

テレピンから作るエッセンツァグロッサは、普通のテレピン油を採る残留松脂分のコロフォニウム成分のようだ。ヴェネチアンテレピンは、唐松からのバルサムなので、基本的に、元が異なると考える。それを処理した松脂は、正確が違うし、匂いも違う。ヴェネチアテレピンの松脂は、いい匂いがする。多分 後の褐色への変色も、後者は美しいので、適していると思う。
混ぜるオイルは乾性油で、リンシードオイル、もしくはクルミオイル、ボイルドや、サンシックドなど混ぜたほうは亀裂を防ぐので、試し、ブレンドが良いと思う。

2013年現在Cremonakugaは・・天然色素を手作りし、併用している。ストラディヴァリの、それとまったく同じものを・・・・
by cremonakuga | 2006-10-06 01:18 | Trackback | Comments(0)