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ヴァイオリン製作への取り組みへの道

多くのストラディヴァリ&グァルネリの名器を手に取り、タップし、弾き、厚さをしらべ、 その音色の謎を明かし、 試し ヴァイオリン名器の音色の再現を試み、自分の技に昇華させ それを現代に甦らせようとする気が遠くなるような 検証の繰り返しから・・・・ヴァイオリンを製作する手法を導いしています。 

残念ながら、300年前のクレモナの製作方法は、途切れてしまい、現代に受け継がれていません。
私は、現代の製作をクレモナで習い、300年前の製作法は、名器を介して学んでいるという事です。

    遠くへ飛ぶ指向性のある音は、どうすると出せるか? クレモナのニスの見え方?栄光のクレモナ名器の音への考え方?ストラディヴァリ先生とグアルネリ・デル・ジェズ先生の楽器の音の仕組みは?木材の使い方?そして謎?・・・・を、彼らのヴァイオリンを通して300年前のクレモナ伝統の音創りを理解していきます。   

  ヴァイオリン名器の中でも、、Viotti&M.Hall,Kochansky&P.Amyal,Ole Bull、UtoUghi,Elman,Boccherini,Lafonto,Wirth,Dushkin,Bellaress,Kussumaul,Hink,Chebotarevaさん達ほか多数の演奏家に所有され演奏したヴァイオリンや現役の世界で活躍する演奏家の使う名器などを・・・・・ヴァイオリン名器の本物をとおし いにしえのクレモナの師匠達から教わる。  今・・思うと長い間その為の下準備の勉強をしていた事・・無駄ではなく・・その強い思いがチャンスを与えてくれたと思います。  

 

                           “温かい ぬくもり” を感じるヴァイオリン"  


「ヴァイオリン・美しい音が出せる魔法の宝石箱」 を作る・・・・・・・・・・・決して、“音が出せる 家具”にならないように・・・・・・ヴァイオリンに、こころを通わせながら・・・・ はるか昔のクレモナ・スタイルの音作りで作る 1挺1挺 総て異なるコンセプトで作るヴァイオリン (Il violino nuovo   =Stile Cremonese antico) 



高価な、ストラディヴァリやデル・ジェズを購入せずにも、上手に演奏すれば、同じような演奏効果が得られる楽器が有ったら!
演奏家のセカンド楽器、ソロ用楽器として使えるようにと製作しています。
※ただし、同じような演奏効果は、本物と同じように個性のある楽器を、操る技術も要求されると思います。そして何年も正確なポジショニングで弾き込み、性能を伸ばす演奏によりヴァイオリンとして熟成し成長し、やっと良さが表現できるからです。

楽器と運命を感じる方に使っていただきたいと思っています。 相性が合わない方、かえって弾きにくいかも知れませんので、率先して お勧めしていません。

クレモナで現代ヴァイオリン製作をZambelli先生の指導を受けたことにより、大好きな、クレモナの現在の空気から300年前のクレモナの空気を感じることができます。


なぜなら、沢山いる生徒 その一人が私で、先生のヴァンナさんの師匠のピエトロ・ズガラボットさん、(P Sgarabotto)

⇒レアンドロ・ビジャッキさん

⇒G&R・アントイアッツィさん(Antoniazzi)

⇒チェルーティさん(G Certi)

⇒ロレンツォ・ストリオーニさん(L Storionii)⇒へととつながるようです。

そして(このあたりから妄想がふくらみますが)ベルゴンツィの孫あたりとつながり、名工のだれかストラディヴァリファミリー、ガルネリファミリーと?⇒ニコロ・アマーティさん⇒ジローラモ・アマティさん⇒アンドレア・アマーティさん(Andrea Amati)へと途中は資料がないので不明確かですが、何らかの関わりで最後のアマーティさんにつながることは確か???ある意味 こじつけの夢のお話です。



※クレモナ名器の音を守れ・・・その香りを感じる音色のヴァイオリンを作り残すことで!


長い長いヴァイオリンの歴史がこころに響きクレモナからは始まり、いろいろな町へ移り、またクレモナに戻ります。栄光のクレモナのヴァイオリン製作法の伝承は途切れましたが、彼らが残した名器の数々を通しその技を教わっているのは、ごく自然なことですが 実際は なかなか簡単には出来ないことです。

クレモナは私にとって、ヴァイオリンとともに大切に存在しています。 クレモナで学ぶということは、ただ単に作り方を習うことの意味より、クレモナでの人とのつながり空気を共有し時代を超越した歴史、文化、生活を共有することに意味があります。そうすることで、目には見えない思いもヴァイオリンに封じ込めることができます。クレモーナで学んだ製作者達は、300年の歴史の中で、どこかで みんなつながっているはずで夢があります。                                           

                                             Entrata a Homepage Cremonakuga Topへ・・・http://homepage2.nifty.com/cremonakuga/ 
Cremonakuga 作 デモンストレーション用ヴァイオリン ストラディヴァリウスモデル

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2012年製ヴァイオリン・・・・アントニオ・ストラディヴァリ1709年マリエ・ホール=ヴィオッティモデル

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元気で確かなストラディヴァリウス(Antonio Stradivari)、 グアルネリ・デル・ジェズ'(ガルネリ)(Giuseppe Guarneri del Gesu)など現役の楽器の数々を、 実際に手にとり、優しくタップし厚さを計り音を出し楽器から教わる。 

1挺では分からないことも、数が多くなることで見えてくるものが有ります! 名器一つ一つ異なる個々の点を線につなげ、自分の楽器で試し再現する。 気が遠くなるような仕事ですが、昔の名工達が何を意図していたか? 昔の音作りは何かが見えてきます。 

数百年前のストラディヴァリ先生やデルジェズ先生 巨匠たちから教わり、 300年前の作り方を導きだそうとしています。  CTスキャンなど現代の科学、音響学で調べられた研究理論がありますが、 自分で、調べ、細部の厚さ・形・作り方・素材感などからくる音質の関係を感覚的に アナログ的にデリケートに感じ自分で考え理解し納得したうえで やっと作ることが出来ると思っています。 いろいろな人の本などの情報より自分の確かな必要な情報が大事と考えます。



ほかの人の沢山の資料を知識としても、受け売りに過ぎません。
自力での製作には何も役立ちません。 名工から直接学び自分の知恵で考え切り開く製作者魂が一番大切と考えます。

今、現代科学でまだ分からない音の指向性、シルバートーンなどなどは、既になぜか?分かってきています。出来上がった楽器の音を出したときの、感触と、名器の音を出した時の感触が、どれだけ近いか、離れているか?・・・は ほんの少しの、違いが左右し、分かっていても難しいのが実際のところです。


ボヘミアンの安い楽器なのにデル・ジェズと同じ技を使ってある楽器もありました。もちろん良い音でした。そして常識では考えられない、バスバーの位置、魂柱の形、立て方の楽器で、素晴らしく良い音の楽器にも会いました。 

 昔のヴァイオリン自体が理論の技の塊=そのものなのです=良い音は、その証拠となっています。  

目標は遠く、高い・・・目的地のみで、決まった道はありません。!   終わりの無い取り組みをしながら作っています。

ストラディヴァリとグァルネリに限定しているのは、理由があります。範囲を広げると 製作者の頭の中を探るのは難しくなり散漫になってしまいます。巨匠2人に限定したことで二人は手法こそ違うが音響的な考えは同じであることが分かります。つまり黄金期のクレモナの製作法の根本的な基礎が分かり、いかに奥が深く現代では誰も語れない内容かが分かります。

 30年・・・ やっと、アウトラインの光りが見え、点が線につながってきた今日この頃です・・・・・前だけ向いていたら66才になってしまった、これからです。  そこには、現代のヴァイオリン製作の教本にない学校では習えない、いいえ教える人も分かっていない300年以前に遡る法則が存在します。 とても難い世界があります。  


ヴァイオリン名器に真摯に真正面から 向いあい、本物の音色をめざしながら、のんびり綴るヴァイオリン製作日記です。    

 ♪ Kazuo Kuga da Cremona ♪      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
by cremonakuga | 2005-08-11 12:50 | ★製作の取り組み | Trackback | Comments(0)