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ヴァイオリンの音高音、低音の関係あれこれ

久我ヴァイオリン工房


ストラディヴァリとグァルネリを作り分ける

製作中のヴァイオリンはグァルネリ デル ジェズですが、
どういう音を創ろうかと考える時
基本的には 低音が良く鳴るようにと作ります。
一方で ストラディヴァリを作る時は高音が鳴るように作ります。
ここでは、魂柱や 駒、あるいは弦で調整する事はまったく別な次元で考えます。
つまり 箱をどう作るか???という事です。

そこで問題があります。
グァルネリは低音が鳴るという事は高音が乏しくなります。
ストラディヴァリは高音が鳴り低音は乏しくなります。

グァルネリの場合は 逆に付随して高音に神経を集中し、きめ細かな造作をし全体が鳴るように意識し作業します。
ストラディヴァリも逆に付随して低音に神経を集中し、きめ細かな造作をし箱全体が鳴るように意識し作業します。

この事は、鳴らしたいのと反対の鳴らない方・・・鳴らない方を鳴るようにします。
高音 低音が相殺しないで、お互いに助け合うような造作をします。
その事で、鳴りにくい方を鳴らす事で、鳴る方がもっと鳴るようになります。
その方法はいくつかあり、無限大の思考が必要で、そこが深い世界と言えます。
結果箱全体が良く振動するようになります。
by cremonakuga | 2016-01-30 23:45 | ♪♪音の謎♪♪♯♭ | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリン経年の良い音は・・・??

今日は、思ったほど寒くない日曜日のようです。
アガサクリスティーのTVドラマを見ながら コーヒー&プリンで・・・ふと考えた

ヴァイオリンを、オールドクレモナ、ストラディヴァリ、グァルネリモデルにと作られた楽器が多数ある。自分も含め いろいろなうんちくが 有る・・・・

CTで解明し削る。 また独自の削り方、ニスのかずかず、木質を経年したように変化させる・・・などなど・・・・や
最初から、超古い木材を使った楽器・・・などなど

良い音の楽器を作るために苦労している・・・

自分は どうだろう????

古い木材も10年20年・・30年だったら、もし木材が300年使えるのであれば、250年は元気に生きられる・・逆に考えると 木材を、100年経ったように変化させたら、150年くらいしか、もたない事になるのだろう??
200年経年したように変化させ、さらに500年もつように出来れば話しは違うのですが!

現在のストラディヴァリとまったく同じに作ったら、もともと薄いストラディヴァリだったら 現代のテンションに、やはりもたないだろう・・・

薄いストラディヴァリだったら、せめて、5%~厚めに作らないと、収縮を考えると300年前の製作時にはならず、やはりもたないだろう・・・

そう考えると、やはり今作っているように、薄いモデルは、5%以上~厚めに作る方が理に叶う。
古い木材なら、20年~30年くらいまでにしておいた方が、楽器が長生きしてくれる。
200年も経った木材を使えば、直ぐに結果が出て、良い評価で楽しいかもしれない。弾かない状態なのでダメージは少ないとは思うが使う人は楽器の寿命は少なくなるだろ???

さらに 考えると、 切りたてでなければ、木材の古さだけではなく、必要最低限の経年の木材で、さらに製作当時の厚さに+α加味し、ストラディヴァリの作り方で作り、本調子に鳴るのに、数年は待つ そんな今の作り方のほうが・・ちゃんと使えば、修理しながらも きっと300年良い音に変化しながら生きるだろう。

今、直ぐに 最高の音で、パフォーマンスを求めるのは、自然に勝とうとする人間のエゴのように思う。最初から良い音で鳴る楽器、しかし自然と経年しながら共存しさらに良い音質に変化し、生きてきたのがストラディヴァリのヴァイオリンのように思う。

その意味では、クレモナ名器を考え違いし削っていたら、まったく意味がなくなる。 そういう削り方の楽器は以外と多い・・・弾く人も分からないのが現状!

今直ぐ、古いような音で良い音がしても、それがどこから来た音か、見極める必要がある。使う人は自分が生きているうちだけ良い音で弾ければ良いのであれば、手法も何も考えなくて良いかもしれない。

せめて、300年先にどんな音か?確認できないが 作った本人は 分かる。
ごく、自然にまかせて 普通に作っている事が一番重要かもしれない。
その意味で何も秘密は無い。
ストラディヴァリ&グァルネリ師匠のノウハウ以外は・・・

・・・などなど考えていたら、TV・・結論は分かっていましたが、途中のストーリーが分からなくなってしまった!





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by cremonakuga | 2015-12-13 18:15 | ♪♪音の謎♪♪♯♭ | Trackback | Comments(0)

グァルネリ音の実験は・・・コーナー処理で音質を変わる。

ヴァイオリンはコーナーの形、大きさで 音質が大きく変化します。
また表板のコーナーと裏板のコーナーの間の横板の合わせ
(中央のC型の上下の合わせ 各4箇所あります)
の先端の厚さでも 音質が大きく変わります。

グアルネリ デル ジェズの特徴は、コーナーが小さく、横板の合わせは上下の板がCの板を超えて1枚が先端になっているようです。

このことは、実際に試すと、音質が繊細になります。
横板の合わせを厚くすると 特のE線の音がしっかり太く鳴ります。
それは それで 効果的ではありますが、
既に製作時に理解していますが、コーナーの

デルジェズは箱でしっかり鳴らし 大雑把になりがちな音質を 一つの方法はコーナーで繊細にしています。
横板が1.5mmなど厚い場合は、コーナーブロックに接着する部分をすこい薄くしています。
この事は 曲がらないからと言う人もいますが、それも一理ありますが、音質的に
やはり繊細な音になります。
しかし すこし間違えると弱さにつながります。

鳴らないヴァイオリンは、ますます弱弱しいヴァイオリンになってしまいます。
失敗しながら経験測で 頃合いを見計ります。




コーナーを修正した このヴァイオリンは よりグアルネリに近づいた気がします。

だが、グアルネリを追及すれば より良いヴァイオリンは作れるだろうが、真似では超えられない。
音の製作法を 共有でき、そこより発展し 新しいアイデアの組み合わせで 間違いなく、完全に音をコントロールしないといけないと思う。
自分では コントロールできていると思う事がありますが その先の広大な広がりが見えないとそう思うのだろう! まだまだ未知なる世界が隠れている???ストラディヴァリ先生もグアルネリ先生も知らなかったことが・・・・・



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バス上

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※なお コーナーが無いヴァイオリンも有り、それは作った事が無いのでどういう音質になるのか
いつも疑問に感じています。コーナーで音が大きく違う事は、無い場合は・・・・いつか作ってみたい(そんな時間は実際には無いのですが・・・)

コーナーは、厚いと、音質に 明らかに音を支えているスプリングの差さえの端しのような強さを感じます。
しかし、内部特に表板の中央がしっかり厚い楽器では、渕に向い少しずつ薄くなり、渕がかなり薄かったりコーナーも薄めの厚さのは、音質に変なハズミがなく、滑らかな音質になる事は、検証済みです。
ストラディヴァリもグァルネリもコーナーが音の障害にならないように、いろいろな策を施しています。
グァルネリは表、裏、横の各板、ブロック自体全体的に、ストラドは特に裏板に・・・・・・・
by cremonakuga | 2015-10-03 01:05 | ♪♪音の謎♪♪♯♭ | Trackback | Comments(1)

ストラディヴァリウスの音♪

・・・しがないヴァイオリン作りの独り言・・・

今日は外は暑かったのですが、工房は快適でした
忘れ行くイタリア語を少しでも体に馴染ませるため、
CDをかけっぱなしにしています。
pigga~♪
sempre vicino da te~ヨイヨイ~と

ストラディヴァリウス・・・ヴァイオリンの音は da dove?
どこから???

ところで工房に
2000年に作ったヴァイオリンが手元にあります。
数少ない楽器の1丁・・・
ケースに入りっぱなしの1丁です。
今の作り方は、1995年前後から進化していますが、
2000年に作ったヴァイオリンは、ほぼ現代の作り方で作ったヴァイオリンで
売り物でもないし、かといって非買品というほどの物でもない・・・・
知り合いの先輩大御所からアドヴァイスを受け
どんなものか試したのがその楽器。
想定通りのヴァイオリンになった楽器です。
どちらかと言いますとデルジェズタイプではあります・・・

音質は透明感はあり綺麗な音ですが、もう少しパワーが欲しい!
そして
落下事故でキズも多々ある。
昨日はこのヴァイオリンを開けました。
表板は、シンプルな厚さになっていました。
今思えばインクレディービレと言った気持。

箱を開けて、表板をタップしたが、今の感覚からは想像できない響きです。
響かない・・・・

その裏を、無心で削った!
ほとんど指で感じながら・・・時々厚さを測り。
イメージはデルジェズです。
大分削ってタップしましたが
とても良く響くようになりました。
計測器で計ると、
M-5 F
M-2 E
M-1 何だったか???

最初に意識したのは、M-1を耳で揃えました。

裏板は箱の一部になっているため思うように削れそうにない事が・・・・・・・どうしようか???
裏も剥がそうか???
ただ、全体に厚いので、削れますが、厚さが必要な部分は無理があります。

総てを満足するためには厚さも足す必要がありますが・・・

時間がもったいない気もします。

何かの時の代替えに使える楽器にでもなれば良いのですが!
そんな事をしながら午後はデルジェズ用のテールピースの柘植材を粗削り加工しました。
ちなみにデルジェズにセットされているテールピースな長さが10.6mmくらいが多いようです。
小型のヴァイオリンなため10.2mm~10.8mmくら10.5mm前後が多い。
市販のでは大きい。
by cremonakuga | 2015-07-11 23:50 | ♪♪音の謎♪♪♯♭ | Trackback | Comments(2)

ヴァイオリンのE線の音質を・・・・テールピース・アジャスターを直してみると・・・

久我ヴァイオリン工房

ヴァイオリンのテールピースの材質で、音質や、音量が変わるので楽器に合ったものをセットしたい。

市販のヴァイオリンのテールピース・・・高価ではありませんが、すっきりした音質でクセが無く形も良い!
この形が良いというのは大事なようです。
たまたま通りかかった東京の大手楽器屋さんで、形が良かったので数千円のもので買った、
もう少し高価なのは無い訪ねたがこれしか無かった!衝動買いです。
中央が厚さが厚いので薄くした・・・これは結果が良くなったのですが・・・・
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そして厚さが やはり大事で音質が変わります。
特にヴァイオリンE線のアジャスターが収まる部分の厚さが薄いと あまり良くない事は以前書いたような気がします。(この素材自体が あまりよろしくないようです)



ある有名な楽器を調整した時、ヴァイオリン・テールピースの裏面のアジャスターとの間にコルクが貼ってあっった。
多分、テールピースと金属のアジャスターが密着するようにと、表面のE線が黒檀のフレットのような山にしっかり乗るように位置を下げたのでしょう。
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E線が黒檀の山に接触ししっかり乗る事は、駒からE線までの長さを一定にするので、私も可能ならそうしています。
・・しかし、必ずしもそれにこだわる必要も無いとも思っています。
なぜなら、離れていても 良い音がする時はしますし、接触していても良くない事もあるからです。
数有るストラドでも 調整する人で 必ずしもそうしている訳でもありません。

しかし、ヴァイオリン・テールピースを自分で作る時、いろいろ試すと、E線の部分の厚さが薄いと、ストレスな音で、耳が嬉しくないのです。

材質によって違いはあるようですが 材質に適したある範囲の厚さは必要で、薄すぎるよりは厚めの方が良いようです。
写真のヴァイオリン・テールピースは、市販のものが、アジャスターにピタリと合わないので、少し削ったら音が悪くなり、少し足し、合うようにしてみました・・・その結果こんなことになっています。
音質は良くなりました。
見た目を重視すると、このテールピースは 如何なものか???になりますが・・・・実験用なので!
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結局 凸を削る&中間の厚厚さを少し薄くする・・その結果の音を探る・・・
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既にこのテールピースは 中央が厚過ぎたので裏を削ってあり音質は良く改善しました。
その前は、今より更に荒っぽい音質でした。

今度はテールピースを削らないでヴァイオリン・アジャスターの位置を下げるため 間に薄い1mmのコルクを当ててみました。
これは、この楽器に関しては音は・・耳に嬉しくありません。 ストレスを沢山感じます。聞かなくて良い音が聞こえるような気がします。ストラド特有な いろいろな雑音のような音が聞こえる・・・とは異なる 別な不快な音が聞こえます・・楽器で違うのかも知れません!

後日再度試すも(2/1)・・・コルクのお話ですが・・今度は 何か奥歯に挟まったようなスッキリしないE線の音で やはり気持ちが悪い!E線は山の帯に完全に密着し乗っていますが・・・

好みの違いという事にしましょう!


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それでは、弦を昔のバロック ヴァイオリンのガット弦の様にそのままセットしてみました。
※切れそうで怖いので、真似はしないでください。
音色は、悪くは無いのですが、驚くほどでもなく、金属のアジャスターを付けた音とそんなにも違わない。
それもフレットに当たらない浮いた状態のアジャスターでですが・・・
別なテールピースで試してみました。
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※直接弦をセットしたもの・・・弦で弦を切断しそう・・微調整が出来ないので危険!
ヴァイオリンE線は、必ずアジャスターで調弦します。それは微調整のため以前に、きつい張力のあるいみ危険な金属弦はペッグでは強すぎ切れ易くて危険でもあるからです。


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アジャスターで従来通りに・・・
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市販のヒル型のヴァイオリン テールピースは、柘植ですが少し堅めで・・・
自作の柘植の方が少しやわらかく緻密で、、音質も良いようです。
アジャスターは、チタンのと、普通のドイツ製のものを使いました。

結論は・・・形が綺麗で、良質(緻密であまり硬くない)で、適正な位置に弦の穴がありフレットの様な山が黒檀で高さは、1.3mmは有り弦の入る穴、特にE線部分周辺が デリケートで、緻密な素材と、そうでない素材では
音質に大きな差が出るように感じます。
コルクは 使わないで良ければ使わない方が良いような気がします。楽器によって違うので 「こうだ!」とは言えませんが・・・
フレットに当たるか、当たらないかは、あまり神経質にならなくても良いのではと思います。
私の楽器では どうしようもない音にはならない・・・・・

ヴァイオリン テールピースは、あまりいじらない方が得策です。
安いテールピースは、それなりに良く鳴り問題ありませんが音質に品が欠けます。
品って???何を基準にか分かりませんが、上品な音です。

やはり一定の実績がある ある程度価格が高くても品質が良いものを最初に使ったほうが良さそうです。
付け加えますと、市販のもので、見た目美しくピカピカしているものは もしかしたらニスが塗られていて音質がどうか?分かりません。



※もう一つ重要な事を書き忘れました。
楽器が有る程度ベストな状況での 付属品の一つテールピースについて あれこれ書きましたが、楽器が・・・E線が良い状況で有る事が一番肝心ですね♪

①私の楽器でしたら、まず、駒のE線側の足面がピタリと合っている事。
②駒の弦の受けの革が食い込んでいない
③ナットの溝が遊んでいない
④魂柱の面が合っている、魂柱の年輪が良いもの
⑤魂柱が、短く表板が下がっていない もしくは 表板が上がり過ぎていない

・・・特にこの⑤の魂柱が、絶妙に立ててあるとE線の音質が良く、弓にの反応が良くなります。
新作では、絶妙に立てると 直ぐに下がりますから 何度か直すか  可能な範囲で強く立て時間を待つかが必要です。
その上で弾き込まれている事をあえて付け加えたいです。
テールピースの良し悪しは すべての景色が見通せたうえで判断したいものです。


黒檀や象牙、骨などの山のようなフレットのようなそういえば 何て言ったっけ???
フレットじゃあないですね??!


※2015年製 Cremonakuga violino :Stradivariusモデル
Romeo
追記 A線スチール弦ボールエンド用アジャスター(E線にも使えますが)
オイストラフが使ったスチール弦E6Aとガット弦D&Gを併用するときに使うとA線の駒での角度が緩くなるので ガットと馴染みやすくなります。ただし、実際に試すとA線も駒皮を貼ったほうが更に良いようです。しかし、しかし・・・A線はスチールで細いため、4弦の高さ、弓の毛が当たる部分の高さがA線が低くなります。
言わないと、弾き手は分からないので問題無いかも知れませんが、
Cremonakugaの場合は、A線スチール弦専用の駒を用意しました。
ナイロン弦用駒、スチール用駒2種類。
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by cremonakuga | 2015-01-31 15:59 | ♪♪音の謎♪♪♯♭ | Trackback | Comments(0)

何が いったい良い楽器なのだろうか?

久我ヴァイオリン工房

何が いったい良い楽器なのだろうか?
という永遠のテーマ
弦楽器製作者から見る 考える 思う 良い楽器って???
結論は既に決まっているのですが

折にふれて こんな事を言いた 書きたい 

良い楽器の定義を 乱雑に並べると  立場 好み 経験 年齢 性別 居住地 風土 時代 ・・・・・・
で違う。

弦楽器の中で ヴィオラを考えると 定義が有るのか 有ってもその意味すら疑う

気の多い人間には ヴィオラは作れないのだろう
その多様な音色は、ヴァイオリンから比べようも無い。
その一つの要因は、サイズの決まりが無い事からくるのかも????

製作者=私の場合では

製作者が良いと思うヴィオラを作ったとしよう
その音は、こういう音楽を こういう風に演奏してほしいという理想が有る。

出来れば こういう音色のヴァイオリンと こういう音色のチェロ と一緒に演奏してほしいという思いがある。
そして こいう音色で弾いてもらいたいという希望がある。
こういう弦をセットしてほしいとか・・・言ったら限りない・・・・♪

弾く側からは おおきにお世話かも知れないが

単体で 大きな音、柔らかい音 深い音 が必ずしもクアルテットで 良いとは限らない。
ハーモニーする楽器との相性が それぞれ良い筈

ぜんぜん好みが違う人に 合わない相性の楽器と一緒に使われる場合は 良さが発揮されないだろう。
そうすると その楽器は 価値を失う。

ヴィオラを作ろうと いろいろ 何を作ろうか考えるのですが

ストラディヴァリウスのような音色のヴァイオリン チェロの間で 響く ヴィオラなら これを作ろうか?
それとも ソロで弾くヴィオラなら・・・・と

しかし ヴィオラ単体で演奏する機会は少ない。

今まで、良いヴィオラが少ない・・・という お話を良く聞いたが
最近 その意味を痛感します。

良いヴィオラが少ないかもしれないが 好みのヴィオラが少ないのかも知れない。
好みの範囲が広いのもあるのかも知れない=選択肢の希望する範囲広大である。

製作者からすると いかにその楽器のベストマッチな伴侶を探すか???なのかも???
プロの演奏者と接すると ハイレベルでは その音感が 複雑で 好みの振れ幅も大きく 自分の基準が揺らぐ
ぶれないで基準を維持するためには いろいろなヴィオラの良さを定着せねばならない。

勿論ヴァイオリンも一緒でもあるんですが・・・・・
良いと思うヴァイオリン・・・弾く人によって 好み 好みでない がはっきりする時が有る。
かつて一喜一憂した事がある。

しかし 今は 良いヴァイオリンが出来た時 まあまあのが出来た時 自分で分かる。
まあまあは 直せる。
良い状態 悪い状態が 分かる。
なぜ良い音が出ないかも分かる。

つまり 合う人 合わない人が居る事が理解できる。

それは 製作者が良いと思う楽器でも 弾く側からは好みに合うか 合わないかで決まる。
相性の合う奏者を待つという事だろう・・・・・

一つの楽器を作るという事は、その広がりの中に 一つの世界を創造する事です。

ヴァイオリンを作る時 ヴァイオリン耳に
ヴィオラを作る時はヴィオラ耳に
なっていないといけない

その事を忘れないように 一丁 一丁作りたい ただ単に 楽器を作るだけではなく 奥深く広大な 意味をもって・・・・・・・

最高のヴァイオリンが出来たと思うと、相性も有るが、そのヴァイオリンは、初心者や愛好家には扱いずらいヴァイオリンとなる。
万人扱い易いヴァイオリンを作るには、性能にブレーキになる操作をせねばならない。
その人 その人のレベルに合ったヴァイオリンがその時点でその人に最高のヴァイオリンという事になる。
初心者向け、愛好家向け、マニア向け、専門家向け、TOP演奏家向けなど作り分けることは、可能ですが、ナンセンスである。
Top演奏家向けが作れれば、総て作れる。逆は真ならず! だ!

だから、演奏家が選ばねばならない事になる。
つまり
製作者の私は、お断わりしなければならない時もある。
by cremonakuga | 2015-01-28 00:36 | ♪♪音の謎♪♪♯♭ | Trackback | Comments(0)

2014年のストラディヴァリモデルは・・

久我ヴァイオリン工房
ストラディヴァリウス モデルのヴァイオリン


・・・・・・・・・・・・・・・"2014 La Primavera"・・・・はただいま熟成中・・・・・・・・

ずいぶん良い色になってきました。

生来の気の短さから、ニスが完全に乾くのが待てない・・・
途中の状態の音が確認したい思いが勝つ!
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その結果身体に当たるロアーバウツの最下部裏面と、手が当たるネックの脇の横板のニスの光沢が曇る・・・
完全に乾かないと、よけい乾きにくくなる。
曇ると音質が変化します。
しかたなく、少し磨き、再度薄くニスを指でごく薄く塗る・・・・音が戻る!
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どういうことか?・・・と言いますと、ヴァイオリンにより個々に違いますが、
このヴァイオリンは、そこが曇ると、音が、パンー!と出なくなり、優しい音になる。
美しく輝き乾くと、音に張りが出て、ソノリティーが増します。
コンチェルトが聞きたい音質になります。
弦を指ではじくだけで、音の響きが大きく違う。

やっかいなヴァイオリンです。
音に良い硬さのニスは、なかなか乾かないのも時間がかかります。
もう伸び伸びのオリーヴ弦、弦のせいで音に張りがないと思いきや・・・ちょっとの事で、新品の弦に替えたように音質が変化する。
特にD線のクリアー度が違う。

一度、良い状態の時の音を聞いてしまうと、変化すると元へ戻さなくてはならないことになります。
こういうヴァイオリンは、やはり扱いが難しい・・・湿度温度が丁度良い環境でうまく扱って弾かないと本来の音は出ない。
ほんとうにデリケートだ!
最近は、充分慣れましたが、
紫外線ボックスで、少しだけ乾燥させ、あとは
自然乾燥をしています。
とても、高音が繊細で魅力的に良く響きます。
中音域、低音域は、名手の弾き込みで、どう変化するか はやく聞きたい・・・・


このヴァイオリンの駒は、指板が乾燥してUPしている事を考慮し、あらためて、少し低くしました・・・0.5mmほど・・低めにしてありますが、
困ったことに その0.5mmが下がらない!
梅雨時にきっと下がるだろうから、もう一つ別に作ったほうが良さそうです。
なんで、まったく下がらないの?
とヴァイオリンに聞きたい・・・魂柱ももう変化がないようです。
表板を、0.3mmくらい持ち上げている。

弾く方は、これで問題無いということですが、
0.5mmの高さがあると、もっとパフォーマンスが良くなる。
指板を押さえた時の圧が少ない・・・
指板の反りも、普通で それほどつけてない。
長時間弾くには楽くだと思いますが!
E線で、指板から3mm
G線で、5mmスレスレ
ナイロン弦なら、まあ これでもなんとかなりそうですが、

3.5mm 5.3mmは欲しいところです。(オリーブでは、いつもは、E=3.8mm G=5.5mm)

もう少し考えましょう!
by cremonakuga | 2015-01-27 00:29 | ♪♪音の謎♪♪♯♭ | Trackback | Comments(0)

ストラディヴァリウスって本当に良い音?

2015年 新年に思う独り言・・・・・・♪

ストラディヴァリウスは本当に良い音なのか?
・・・・そういう言葉が・・・・巷で聞こえる

そんなことを思っていらっしゃる方に・・・・

お正月の聞き分けストラディヴァリウス♪ 一流???それとも三流???それとも???

私事ですが・・・・・
なぜ、ストラディヴァリやグァネリばかりを狂ったように、真似させていただき作るのか?
多分、そういう疑問を少しでも持っている方には、不思議に思う事でしょう。

ストラディヴァリって、デルジェズってそんなに良いの?って・・・
現代の楽器に、ブラインドテストで負ける事が良くあり、知られている・・・と!
新作のが良い音だ! Stradivariusはただただ骨董品の価値だ!とも言われることがあります。
価格は、別に置いておいて・・・音に関しては どうでしょう???

ヴァイオリン製作に関しては、クレモナの現代の名工達からも聞くことがあります。
新作は あと、300年経たないと本当の音は分からない・・・
そして、誰が弾くか?弾きみ熟成し、音が良くなっていく・・・・
それは正しい回答と思います。

もう一つ加えると、名器は最初から名器の音だと言えます。

良い音とは、本来持っている楽器の音響特性が優れている場合と、経年で木材が音響的に良く変化する事、
普通のヴァイオリンは、経年分は、音は良くなりますが、基本的な音響は 大きくは変わらず名器になる可能性は低いです。
そして、上手な弾き込みで音が出やすく、弾きやすく、デリケートな微妙な音色も出てくることで、確固たる個性が存在してきます。
最後に、大切に扱われる事を付け加えないといけませんね

恒例の正月の一流・三流・普通の・・・番組を楽しみにしていましたが、その場面だけ見損なった!
残念・・しかし、毎年実は我が家の安いTVでは良く分からないのが実際のところ・・・
ですが、大体もちろん当たります。
音もですが、なんとなく楽器の色で分かってしまい、弾き方でも分かってしまう。
自分自身では、私が外しては、自分に対して・・・いったいどうなんだ!・・と言うことになってしまいます。
実際に生で聞くと、その良さは倍増するのでしょうが!?

ストラディヴァリウスは、沢山存在しますが、もう大方寿命になっています。
つまり状態が良く、修理の少ない楽器で、出来が良いのは、素晴らしい音がします。
名前が先行する、修理が多く、もともと出来が良くないものは、それほどではありません。

本当のストラディヴァリウスの音を聞きたかったら、音響の良いホールで、最高の演奏家の弾く最高に状態の良いと思われる
ストラディヴァリウスでの演奏を聴いてみてください。できれば、ソロが良いです。 
その時、何年製か?を知っていてほしい。

席は、前から10列以上15列くらいは離れて聞きたいものです。一番前は頭の上を良い音が飛び去るからです。
大きなホールでは 一番後ろも、本当に良い音の成分は届かず、壁や天井からの余韻が多く含まれ真の音質はただただ美しさ心地よさしか感じられません。
ストラディヴァリウスのF字孔が見える角度以内で近からず、遠からず・・・日本では多分S席では 2万円くらいする事でしょう。
高度な演奏技術で、その名器を使いこなさないと その良さは発揮されません。

急に誰かが、それを弾いても、その良さを引き出すのは不可能で、楽器が奏者を選ぶように、楽器に合った弾き方をしないと効果が出せないのです。

そういう演奏を数回か聞くと、多分 ほかの楽器とどう違うか分かるようになると思います。
今聞かないと、もう名器の本当の音色を良い状態で聞けるチャンスは少なくなり聞けなくなるかもしれません。
そういう意味で今生きる皆様は、素晴らしい年代にいます。

名演奏家は、CDでしか聞けなくなりましたら、楽器そのものがなくなりつつあります。

作る立場からは、誰も教えてくれない、知らない事を教えてくれる偉大な師匠としか言えません。
なぜ良い音なのか?最初から構造が、音響的に緻密に考えられ隅々まで手を加えられて作られています。

作りが良いとされるストラディヴァリウス。
作りがゾンザイと言われるグァルネリ・デル・ジェズも、本当は製作技術はストラディヴァリをしのぎます。
見た目、ぞんざいに作ったヴァイオリンも、内部は、その音響的な構成は、ストラディヴァリもしなかったことをしていて、彼らが現代の製作者が、しない、教われない高度な完成度を
その小さな箱に、ギュっと詰め込んでいます。
音響を調べる機器もなく、アナログで作ったヴァイオリンは、今も現役で活躍しています。

本当に良い音なのか?その質問は、
本物の演奏を、音響の良い空間で、楽器のF字孔が向くある程度の距離から聞く。
それで、どんな音か?考えてみてはいかがかと思います。
その後、いろいろな楽器の演奏も聞いてみてください。
そうすると、多分分からなくなる筈、
もう一度ストラディヴァリウスの音を生で聞いてみてください。

弾く人は、自分が長い年月弾いている楽器の音を、心地よく感じ、似た音色や、弾いた感じが名馴染み好感を感じます。
本当に良い音か、弾きやすいか、客観的に感じるためには、人が弾く音を聞き、演奏技術と一緒に楽器そのものの違いの音を聞く事が、とても大切です。

特に若いうちにそうした習慣をつけないと、自分の形が決まり、そこから出られなくなります。
製作者もまったく同様で、いかに良い楽器を見て、弾いて、聴いて・・・をしないと何が良いのかが明確でなくなってしまいます。

ただただ鑑賞が趣味で、ヴァイオリンの音が好きな方も、ぜひ高価なチケットで聞いてみてください。
その時、世界の頂点?か、近い演奏家?を聞かねば意味がありません。

その時、現代に楽器をどうか?もう一度考えるのも意味が深いのではと思います。
クレモナ名器の音の良さ、現代の新作の音の良さの意味も明確になると思います。
そうすれば、「ストラディヴァリウスって良い音なの?」と聞いたことの回答が得られると思います。
「グァルネリ・デル・ジェズ」も 然りです。
バロック仕様でも現代仕様でも、良いものは良いのです。
良いと感じた人にしか分からない
説明できない音色・・・・
ぜひぜひ、試してみてください。
良いと感じた人には、私がストラディヴァリウスと対話し作る気持ちが理解できると思います。

・・・と言うCremonakugaは しばらく聞いていません、最後が、2013年12月 ヨアヒム・エルマン1722は、2回目の見る機会を得、コンサートは会場の音響が今一つでした、その前が2011年 文化会館でギトリス 1713 サンシーは何度も聞いていま席が一番後ろで、老齢のせいで、音量が小さかったが、別世界の音質でした。その前は、パールマンSoilでサントリーホール席は5列13番目で この時は反響を避け、楽器の生の音を聞くという目的で近かった、左の席で、F字孔が向く向かないで、聞こえ方が分かれたが、音が来たときは、その良さが楽しめました。そろそろ聞かないと耳がなまってしまいそうです。
私は、素晴らしいと思いますし、ぜひ その感覚を共有していただきたいと思います。楽器製作者であるため、あそこのあの音が新作では出せない・・とか、あの品が新作には無いし、なかなか作れない・・・と細かく比較します。その結果良いと思うわけです。大きな音がすると良い音と勘違いしそうですが・・・・・・さにあらず・・・・
しつこいですが・・・・

条件
①世界的な名演奏家でできれば、まだ現役であること
②世界的に有名で、活躍している元気なストラディヴァリであること 晩年を避ける1700~1729くらいまでで、1715前後であればより良いです。
③音響の良い会場
④前から10列くらい前後で中央付近 2階席は、近い場合は真横は避けF字孔が向く範囲
⑤現代曲をさけ、ソロなどで聞きやすい曲
⑥聞いた事が無い曲は、事前にCDなどで慣れておく

是非是非、良い弾き手で良い楽器のコンサートを良い会場の良い場所で、聞く事をお勧めします。

結論
ストラディヴァリウスの音を理解した人にしか その良さは分からない。

それは、たびたび聞き感動し その音の表現力とノーブルさ音質の特異性をデリケートに感じられる感性がある人。
それに加えてあとは・・・ストラディヴァリを所有し一心同体になっている人。

その人達以外には、分からない。 つまり 分かる人にしか分からない。分からない人には分からないとしか言えません。

同じと感じる人は、その違いが分からない訳で、違うという人は その違いが分かるという単純明快。
だから論争は無意味ということになります。
訓練で分かるようには成れますが。
ただ ブラインドで聞き分けられるかどうか?・・・は別な話でストラディヴァリは、弾き慣れた人が弾かないとその良さは出せないからです。慣れない人が弾けば逆に楽器は鳴らずに高音は綺麗な音が出ない・・・

ストラディヴァリも現代の楽器も変わらないと言う人は、それを感じる感性が無いと言っているに等しい。
勿論良いストラディヴァリです。現代の良いヴァイオリンを否定しているのではなく・・・・

どんなに有名な演奏家でもストラディヴァリウスを弾きこなした経験が無ければ なかなか分からない。
アマチュア演奏家でもストラディヴァリを弾きこなしていれば その違いが分かるだろう!
ヴァイオリン製作者が それを言ったら・・・天頂を知らないという事になりそうだ!
ただ ストラディヴァリウスでも現役で最高の楽器の音との比較でですが・・・・
そういう事です。

オールドクレモナの秘密・・・・
ストラディヴァリ&グァルネリ デル ジェズも、どちらもE線が鳴るようにハイポジションまで・・・、G線も鳴るように作られています。
同じ作り方をしています。それは、滑らかに弾く場合よりアグレッシブに弾く時に威力を発揮します。それから反応が良くなるように どちらも どちらも工夫がなされています。明らかに それらは現代では秘密の一部としか言えません。
by cremonakuga | 2015-01-10 19:45 | ♪♪音の謎♪♪♯♭ | Trackback | Comments(0)

2015年8月で67才になる・・・ヴァイオリン作りが思う事。

久我ヴァイオリン工房

年々疑問が深まります。
ストラディヴァリ作のヴァイオリンは、明らかに晩年に向かい、低音が良くなるようになっています。
ストラディヴァリ先生の耳は、加齢とどう変化したのだろう?????
最近、年齢とともに聞こえにくくなる音域や周波数についての事と、それがお手本となっているヴァイオリンの音を考えます。

つまり、私がバランスが良いと感じている音は、どうなんだろう???
通常高音域が聞こえにくくなり、低音へと進むらしい。

今年67才、まだまだ若いと思うか、もう67才と言うかは 誰にも分からない。
年齢のみ考えると、ストラディヴァリ先生で例えれば、67才の時は、1711年です。
比較もおこがましいく、おそれいってしまいますが・・・・
あくまで自己目標対比として・・・努力しています。
71才前後が一番良いとされています。1715年前後のストラドは、音がはっきり、しっかりしていて、元気な気がします。

残念ですが、1715年は調べた事がありません数年前に1709年が作られた時と同じくらいの年齢でそれを調べられ、作る事が出来考えが良く理解できた。
1713年は調べた事はあっても、1709年とまったく違う、1715年ともまったく違う事から、あまり参考にはならない。
参考になるのは、1715年の響きかたしかない。
当時と近い年齢でしか感じ取れない音かもしれない。
当時とバスバー、ネック、弦、駒が違うので同じ音の感じ方が出来ないが、
現代の音を今を逃しては 聞くことは生涯で、このタイミングしかないかもしれない。
67才の耳である・・・個人差はあるが、今しか聞く事が感じることが出きない いわば期間限定感性だる。
そのあとでは、耳が変化してしまうからです。
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サントリーホールの一番後ろで聞いても、高音がはっきり聞こえます。
このことからは、もしかしたら、高音の聞こえがすこい悪く、より鳴るようにしたのかも知れない。
構造的にも、高音が鳴るように作っていますから・・・

今の自分の感覚は、E線の鳴らせ方に心地よく思っていて、天まで響きわたる高音にしびれている・・
そういう高音が美しくキラキラ響くようにこころがけています。

もしかしたら、ストラディヴァリ先生もこの歳の時、同じように高音の響きにしびれていたのかも知れない。
可能であれば、93才の時、どう感じていて、どういう厚さを 自分が好むか??とても興味があります。

晩年のストラドは、高音はあまり思ったように通らず、低音が良く聞こえます。
その時の楽器は、高音は、大きく慣らすような考えでなく、音質を繊細に美しく響くように考えています。
多分狭い空間では、低音と高音が心地よく聞こえるのでしょう???
最近、高音が良く鳴る楽器が作れている気がしますが、もしかしたら、鳴り過ぎているのではと思う事があります。大きな空間では効果を発揮できそうですが、狭い空間では、うるさいのではないか??
客観的に、判断しながら音質、音量、バランスを作っていかないといけないと考える67才です。
実際との差のカイリが有るかもしれない・・・・

年齢と耳は個人差がありますが、そういう事も考えながら取り組む必要があるかもしれない。
いろいろな幅広い層の方々に ご意見を伺いながら製作を進めていかなければならないと思う。
調整以前の音の設計図に年齢的な事が関係する・・・・


そういう意味では、ストラディヴァリ先生が、製作年ごとの音の違いのお手本を残されているので、
本当にありがたい。


より良い楽器を作るには、そういう事も関係するので、客観的にいこうと・・こころに誓う
2015年年初です♪

・・・・が、元旦から、10数年ぶり以上の風邪のようで、今一つ なんだかな~と・・・はつらつとしません ♪涙♪
by cremonakuga | 2015-01-03 22:11 | ♪♪音の謎♪♪♯♭ | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリン製作の手法 タップトーンの考え方

Cremonakuga violino

名器を作るための、ヴァイオリン製作タップトーンについて

これは クガ・ストラドをタップしています。
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(アントニオ・ストラディヴァリをタップし、情報を記録する様子、金庫室と同じ厳重な扉の有る部屋の中、独りで 静かに音を聞く・・・・)

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ヴァイオリン製作などについて、私も含めタップトーンと言う言葉を良く聞きます。
良く、楽器屋さんが、ヴァイオリンを、指の関節で(中指の背を曲げ)カンカン叩く姿を姿を見ます。
何のためにタップするのか?
その人、それぞれで、意味が違うかも知れません。

私の場合は、大きく2種類の方法を使います。
1、前の述べた方法の 中指の間接で、コンコンやる方法

  厚い場所、硬い場所ほど、高い音が聞こえます。
 狭いエリアの状況を把握することができます。
しかし、
 名器などは、危険なので使えません。
場所にもよりますが、強さも・・・・

また、所有者に断る事が必要ですし、あまり良い行動には見えませんから、
自分の楽器のみにしておきたいものです。

2、指に爪の背で、カチカチとごくごく軽く、耳を近づけ自分のみ聞こえる程度で音を出します。

ごくごく、微妙な、厚さ、硬さを、ごく狭いエリアで比較することができます。
名器などは、キズを付けないし、ダメージを与えないので、これも使いますが、
やはり、変な姿なので、自分の楽器にとどめておいた方が良さそうです。

特に駒の後ろ、弦の下や、指板の可能な範囲の下、テールピースの脇奥など・・・横板など・・・
また、ニスの硬さを感じ取る方法にも使います。
名器に、近年処理されたカバーニスの硬さなど、いろいろな名器の音が、今も耳に記憶があります。
概して、硬くなく、柔らかいニスの音がします。
この事が出来ると、自作のバイオリンのニスが、厚い場所、薄い場所で、音響的に不具合が起きた時、直すことができます。
ストラドやデルジェズなどのレプリカを作ろうとすると、ニスも刷毛の塗り始めと終わりで音響的な差異が生じます。交互に反対から塗ったとしても0.1mmの厚さの差では、音響的に差異を生じます。
それを、総て、修正することができます。そうしないと、本来の音を再現できません。

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この場合、指に爪の腹で、A~B~A~Cというように
Aの次にB、またAに戻ってCに・・・・
そうすると、Aを基準にBとCが、どう違うか??はっきりと違いが分かります。
何度も、確認します。
※ただし魂柱が立っているので、魂柱や、バスバー付近、横板など固定されたりした部分近くは、影響されますので、それもイメージして音を聞きます。耳が敏感になってくると、ニスの濃淡による音の差も感じとれます。


3、指の腹で撫でるという方法
同じ速度で、サ~!と撫でます。2、と同じように、一定の基点を基準に撫でその差を確認できます。
以前、ご紹介した、同じ大きさで、どの厚さで同じ音程になるか確認を、モミとカエデで、試した写真です。
個体差が大きいのですが、ヴァイオリンを作る時に、どういう厚さで、どういう状態かを体感できます。
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この方法は、表面がザラザラしている時、白木の製作途中で有効です。ニスの表面が曇っているときは聞き取れますが、ピカピカでは無効です。

この方法も、人のヴァイオリンでは、おかしな姿なので、やめておいた方が良いようです。


4、中指の腹で、ごく軽く叩きます。

 厚い=重い場所ほど、重く、低い響きを感じます。
薄い=軽い場所ほど、軽やかな高い響きを感じます。
広いエリアの質量が分かります。

名器では、主にこれを使います。楽器の全体のバランスが分かります。
表板の左右、上下の、どこが厚いか?薄いか?
裏も同様に・・・・
やはり、ごくごく軽く、耳を近づけて聞きますが、事前に断ることが必須です。

また、どんな響きの状態の時に良い音がするか、音量的に性能が良いか理解が出来ます。
沢山のストラディヴァリウス、ガルネリ・デル・ジェズをタップしました。

これらは、名器をタップで調べることで、自分の楽器を作る上で、同じようになるように、仕上げることができます。

名器をこのようにタップし調べることは 普通、なかなか出来ないと思います。
しかし、名器に限らず、良い音の楽器をタップすることで、良い音に共通したセオリーを体感することができます。
こうしたことの積み重ねが、単に、いろいろ厚さを替えて作るのみならず、きわめて大切であることを、沢山の名器を実際にタップしてきた、私Cremonakuga violinoは、今も実感しています。
なぜなら、同じ厚さでも、ほんのニスの一刷毛で、ダメになるのです。
それを、タップの響きの経験は、分からせてくれます。

この手法が自由自在に出来ると・・・
ヴァイオリンの4隅の重さバランス比較が可能になり狭い場所の厚さが、左右で比較できます。
これを頭でイメージすると、そのヴァイオリンの全体像が、頭にイメージ出来ます。
どういう音響的なヴァイオリンか???
この事を積み重ねることで、どんなバランスの時、どんな音になるか???共通している事が分かるようになります。

人により、高い音が、低く聞こえ、低い音が高く聞こえる場合がありますが、それは、いつも一定に決めれば良い事で、自分が分かれば良いのであって、厚い板、薄い板を、目を瞑って、当てられるように訓練すれば良いのです。
ある2つの音が、きわめて近い時、逆に聞こえる場合があり、失敗したことがあります。
タップする時、指を、一瞬で離すと、残響も聞き、間違える事がありますが、タップしたときそのまま押し付けると、残響が少なく、料理でいう、後味的な音の記憶が残る。そこで判断出来ます。

このような訓練をしたことで、実際の良い楽器に出会った時、許可が得られれば、優しくタップし、概要を記憶します。往々にして、リハーサル中とか、近くで、楽器の音が響く中で見なければならない事がありますが、耳を近づけて、神経を集中し、数分で、知りたい部分の確認を済ませ、すぐに手帳の記録しています。
過酷な状況下で、このような事を繰り返すうちに、どんな状況でも、短時間で済ませられます。会話をしながらでも・・・・・

本来絶対音感が、有れば良いのですが、絶対音感は、・・・
聞こえた音が、音階の どの音かわかる・・・
そのレベルも幅が広いようです。
ただ木片を叩くのは、いろいろな音が混ざっていて、
打撃音は、判読できないようです。

叩く場所が、良く響くように、そこを阻害しない場所を押さえなえればなりません。
単純な
打撃音は、絶対音感では分からない・・・・
木片を叩く場合、その人で聞く音が異なるようです。
高い部分、低い部分・・・と

私の場合は、
・・・は、ヴァイオリンのE/A/D/Gくらいしか分からない。
慣れでGから順にD/A/Eと音の順の高さは分かる、
調子が良いと、1Hzも狂わないが、調子が悪いと、狂う・・
あとは、エスプレッソコーヒーをマッキネッタ(アルミの器具)で淹れる時、
水が上がって、ポコポコと音がしてきます。
どこの音程で、火を止めるか・・
いつも決まっていますが、
どの音程か分からない。

つまり、私が思うには、どの音程か分からなくても、
どちらが高いか、また、この位の音程と
いつも分かる、ことができれば、ヴァイオリン製作に十分と感じています。
なぜなら、1Hzの狂いも なくしても、ニスの狂いで、狂ってしまいます。
ストラディヴァリも、その点では大雑把ですが、大枠では、狂いが無いという事のようです。
この大枠、全体的に音響的にはまっている・・・

タップトーンは、とにかく慣れれば、出来ます。
30年も飽きずにタップしていれば、見えてきます。
その努力の結果
貴重な情報が見えてきて、得られます!

努力あるのみです。
門前の小僧・・・・習わぬ・・・
同じ事を何回も執念深く、繰り返すと、身に付きます。
タップトーンとは、目的を達成するための、独自の手段です。
その作業の裏にある目標を、いかに発想力を持ちながら、クリエイトするかが無ければ、ただの手段で、
あって、意味を持たない。


これはアントニオ ストラディヴァリ Marie Hall-Viotti1709をタップしています。
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鏡で逆さまになっています。
by cremonakuga | 2014-05-18 23:27 | ♪♪音の謎♪♪♯♭ | Trackback | Comments(0)