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ヴァイオリンの駒調整について・・・ご自分で!

久我ヴァイオリン工房のCaffe o Te? にご訪問の方のbest1&2は
①魂柱について
②駒について
どちらもご自分でしないで 専門家にお任せすることをお勧めする内容・・・しかしながら知っていると良いだろう事をCremonakugaの視線から解説しています。

今回は、駒の事についての追加となります。
駒はどこを?、どう?ほんの少しで音が大きく変化してしまいます。
0.1mm削っても変わります。

駒の幅についてです。
既製の駒を基準に(オーベルト)端を左右とも0.5mmくらい削るとどうなるか?
そのままの駒でも何も問題はありませんが、ヴァイオリンによっては、両サイドで計1mm~2mm削ったほうが格段に音が良くなります。

どうなるか?雑味がなくなりクリアーにすっきりし、無駄がなくなったような音になります。見た目は両サイドが平行に近く見えたりしまう。
そこまでしなくても片方上部で0.5mm計1mm 下部で±0で十分その効果は味合えます。
そのままの音が良い場合もあり、楽器にも依ると思います。
私の場合も、良かれと両サイド落とし、そのままに作り替えることもしばしばあります。
両サイドの角の落とし方でも変化しますから(少な目か、多めか)
その辺は製作者の好みになっていますので、もしかしたら それが100%で無いかもしれません。


・・・つまり今手元にあるヴァイオリンが、もしかしたら駒一つでもっと別世界の音を持っているかも知れないという事が言えます。

以前、修理でお預かりしたヴァイオリンは、平行になった駒がセットされていました。私の好みではありませんでしたが、音が変わらないように、まったく同じサイズの新しい駒を作りセットしました。その楽器が 何十年もその駒に慣れていて 普通の駒を付けると違和感がありました。


Aの線をコピーしB,Cに当てはめました。
このくらいは自然で分かりませんが、これでも音質は良かれ悪かれ変わります。
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単純には、容積・質量が減るので音の通りは良くなりますが同時に強度も変わります。横揺れのしやすさも変わります。(E&G弦の幅の広さで揺れが大きく違うように)ほかの部分とも関係してきます。より弦の振動がダイレクトになる事は確かです。音が大雑把な楽器は、繊細に変わるかも知れません。板が厚く丈夫な楽器は、振動が伝わりにくくなるかも知れません。影響力が少なくなり・・・・



※駒加工は自己責任で!



ヴァイオリン駒を調整する・・・ご自分でNo1



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by cremonakuga | 2015-12-10 23:55 | ♪♪ Vnの音と付属品 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリン 演奏者と それを聞く人の感じ方の違い・・・

ヴァイオリンの駒の形と厚さと音質

ヴァイオリンの駒で音が大きく変わりますが、弦の種類でも大きく変わります。
駒の場合は、せっかくのヴァイオリンの能力が出せない駒だったり、音質を悪くしている場合もあります。
しかし、それは良くも悪くも弾く人が良いと思う好みの状態が最良とされます。
反対に、楽器以上に駒で助けられて良い場合もあります・・・と言いたいところですが、それは楽器が良かったのでしょう。
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弦も同じ事が言えますが、弦は 現在でもガット弦が最高と言われていますが、大きな音が優先される現在では まず大きくないと感動しないようになってしまった、自分も含めて反省しなければいけないと思います。強いナイロン弦が有利。

大きな迫力のある演奏は、まず最初にインパクトを受け感動してしまいます。慣れてくると音質がどうか?と余裕が出てきて、ああだ こうだ・・と冷静に感じられます。

最初に音量でインパクトがないと、音質以前の理屈抜きの感動が少ない、特に私などの様に年齢が進むと それでなくても聞きにくくなってきます。
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特に大きなホールでは音が丸くなるので、大きな音と、はっきりした音質の方が効果が出る。
200人くらい以下では、ガットの音質を堪能できる。

柔らかいガットの音が好きな奏者や、聞く人のために良い駒の形や、弦の選択、またはっきりした音が好きな演奏者や、パリッとした大きな音が好きな聞く人に合う弦や駒の削り方・・・

弾く人と聞く人は同じような感性ですと、ハッピーですが、反対ですと どんなに演奏が良くても100%の感動を与えられない。
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ある何人もの演奏者との会話で、「弾く人が心地良くないと・・・・!」と・・・・と楽器のその弦の選択と状態にシビアーさを感じる事がたびたびある。 当たり前ではありますが、

製作者として 充分分かる事で、ごもっともと思いつつ、近くと、少し遠く、沢山遠くでは音質が大きく変わる事で、必ずしも弾く人が心地良いのが必ずしも良い訳ではないと言いたいのですが、人によっては言えない。


つまり弾く人は、弾く場所の広さで、どう聞こえるか 響くかを感じながら 耳でどう聞こえるかマルチに感じながら弾かないとならない。

駒も、中のハートやループを削ると、音質がシャープになりつつかつ優しい音を感じられる・・が過ぎると音が丸くなる。また駒の上部の厚さも厚ければ、繊細な綺麗さが失われてしまう。それが心地よいと思ってしまうと
聞く人は心地よくない。

またある演奏家氏が、どう聞こえたか気にしていて、「どうでしたか?」と聞かれた事が有ったが、「柔らかかったです」と答えた。
どういう事かと言いますと、楽器はストラディヴァリウス1722だったか?弾き手は、シャリシャリ感がいっぱいでそれが伝わったかどうか?を聞かれたのですが、 それは良い音ですが丸くなって聞こえなかったとの意味で返事をしたのです。

駒をあまりスリムにし過ぎると、そういう事になり、弾く人には良くても、離れるとそうは聞こえない。楽器で総て違うので、何回か試さないと分からない。至らぬ私では、同じ様な駒を2枚用意し、まず一枚限界まで削りながら音を聞き、どこが一番良いか確認し、もう一枚も聞きながらどこかで止める・・・
それば考えられるベストと思う。しかし 質量も変わるので厚さだけでないので難しい・・・偉そうに1枚 こうだ!これしか無いとは言えない。

それで今でも一丁のヴァイオリンで最初最低3枚くらいの駒をダメにしています。そうしますとストラド型でこれくらい、デルジェズでこれくらい~これくらいとおおよその目安から開始できます。それでも3枚くらい作ります。
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最後に しかし 弾く人が心地良いと思う音に一番近い音で、離れた人まで聞ける。 それがその方の演奏の味で 個性になるので それを重視しなくてはいけない。
楽器の最大限のパフォーマンスを出せるようにだけ心がけたい。



ご参考
ヴァイオリン駒を調整する・・・ご自分でNo1

by cremonakuga | 2015-11-30 13:44 | ♪♪ Vnの音と付属品 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリンの弦の組み合わせについて!

2015年 6月 19日更新
2016年2月29日追記

久我ヴァイオリン工房

ヴァイオリンの音を調節する時、弦をアレコレ交換する方法と
弦は変えずに、魂柱を調整する方法
どちらも変えずに駒自体の形や高さを変えたり
・・・・いろいろありますが、
そうそう禁じ手の駒を動かす人もいました!

私は、ヴァイオリン作りなので、良かれと思う駒を作り、
魂柱をセットします。

そうしますと 調整で魂柱を動かす事は、あまり好きではありません。
新作が出来た時は、魂柱の長さの交換はしますが、位置は固定します。

そいう中で弦は、いろいろな選択肢があります。
今回は、
一般的に良く使われているエヴァピラッチについて・・・
インフェルドREDと同じようにGが若干強めになっています。

私がエヴァを使う時は、エヴァのE線は、0.27かウエストミンスター0.275を好みます。

そこで、Eは、普通のエヴァかほかの弦を使い、
A線をエヴァではなくオブリガードを使う方法。

写真のヴァイオリンはE線はピラストロゴールドで、あまり強くはない弦です。
しかしバランス良く鳴ります。
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Gばかり主張することもなく、
ヴァイオリンによって違いますが、エヴァの弦でAのみオブリガードに試すとどうか?
余った弦がありましたら是非試してみてください。
張ってから1週間くらいは我慢して馴染むとどうか???

オブリガードAは弦が太く、少し強めの弦になります。
GとAが少し強めになりバランスが取れそうです。 Eも強くすると全体ではどうか?
今度試してみますね!
良さそうな気がしますが・・・・・・

以前何度も書きました・・・・
E・・・ピラストロゴールド
A&D・・・インフェルドRED
G・・・ドミナント(ノーマル)
も同じような考えです。


2016年追記・・・最近友人の演奏家の先生に 弦の提案をしました。 先生は若い時からオイストラフの演奏が好きだったそうで・・・その件について調べた事を提案しました。
それは
オイストラフさんは、E線とA線にPrimを使いDとGにオイドクサを使っていたそうで、A線はスチールという事になります。普通考えるとプレーンガットでは?と思いますが、さっそく取り寄せを試みますがA線が品薄、楽器店でも今はマイナーでほとんど扱い無し、取り寄せし、A線専用アジャスターも送った。
実はオイストラフはA線もアジャスターを使用していた。今はあまり使われていないヒルタイプのボールエンド対応のA線版だった。
なかなか売っておらず、自分の古い箱から1個発見した。新しく売れれている物も購入した。オイストラフの写真からは箱から出てきた物に似ている、下部は四角く見える!新しいものはそうではない。
当時は、沢山種類が有ったのだろう・・・

箱から発見したドイツ製の物の方が品質が良く格好良い! 右は新品。 オイストラフのはこの四角い台座らしくが見える。息子も使っている、弟子のクレーメルも使っているようです、今はどうか???
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ちなみにこのアジャスターですと、ボールエンドのスチール弦のボール位置は3mm~上がるようで、ヴァオリンに優しくなる=圧も変わり、音質も変わる。

その事を読み解くと・・・・
スチールのA線のテールピースでの位置が上がり、駒での弦の角度が緩くなる。つまり駒への圧が軽減される。古いストラドでは、きっとありがたいだろう??
また、オールドヴァイオリンであるストラドの方が、はっきりした音の弦のケバケバが取れ、品が出せるのだろう???なぜなら、Primの弦は、クラッシックよりほかの分野で使われるようだ!
一般的な新作では、クラッシックには向かない音質になるのだろう・・・

低音はガット弦で、柔らかく、高音はシャープに ストラドだから生きるのだろう!?
きっと・・・・

※この弦の組み合わせを、2015年製ストラディヴァリモデル(1715年)で試した。関西弦楽器製作者協会展示会での試奏では、本物のストラディヴァリと同じ配分の厚さのヴァイオリンでは、私は素晴らしい音に聞こえました。試奏後には 何人かのお客さんが「良かった!」と声をかけて頂きました。
ただ、やはり弾く人を選ぶ楽器でもあり弾き方でぜんぜん出る音が違うので、本物のストラディヴァリを弾くような弾き方でないとせっかくの音が出せない・・・

その弾き方は、大きなストロークで、軽ろやかに、押し付けず、しかししっかり弦をとらえ、弦を鳴らすように弾く事。ビブラートは大き目でオイストラフのように弾くと驚くように美しい音が聴ける。

普通の厚さのヴァイオリンでは、どうなのか?分かりません・・・
by cremonakuga | 2015-06-19 20:24 | ♪♪ Vnの音と付属品 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリンの駒を選ぶ・・駒材を選ぶ

久我ヴァイオリン工房

ブログCaffe o Te?
の ご来場データから駒関連が多く
駒を、ご自分で調整するときの注意点など
気が付く点を あれこれと書いていますが、
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一般の方で、ご自分で未加工の駒を買って
削る方は少ないと思いますし、専門家に任せる事をお勧めします。
・・・・・・が・・・・
知っていても良いと思う事を少し書いて見ます。

私の場合は、昔、そんなことも知らないで削っていました。
子供の頃、私のヴァイオリンは、素人の父が替えの駒を削ってくれました。
父は、和菓子職人でしたが、ヴァイオリンは素人!

表面
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上と同じ位置で裏面です。
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その駒・・・
駒の面の模様で 雨が降るような縦や斜めに模様が有る面は・・・
通常テールピース側にします。
(反対側が正しく理に叶うと言う製作者もいます)
より弦の力が加わる側と考えます。
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どちらが正しいかは別にし、私はテールピース側にしています。
模様は木の内部の髄線(字はどうか?)で、音の通りに関係します。
駒の裏面の平な面(私は厳密には緩やかにラウンドさせます)に髄線が通るように加工します。
つまり、駒のサイドの年輪に90度で通る髄線を見ると必ずしも
下から上まで、直線は少なく、上の先がどちらかにカーブしている場合が多いです。
駒背面の緩やかなカーブは特に駒の先端付近、ハートの上下付近から内側へ=中心方向へ向かいます。
そのため、髄線も真っ直ぐか、同じ方向へ向く材を選ぶと
音響的にも、強度的にも良いと考えます。


AとB同じ様に見えても木の内部の構造が違います。
お分かりになるでしょうか?



A,極端ですが赤い線が駒のライン
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反対側へ髄線が向くと、駒が反り易くなると思います。
B,極端ですが 赤い線が駒のラインです。
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駒を選ぶ時、そこの点を考慮して選ぶと良いと思います。

※音響的にどれだけ良いか?とてもデリケートな差とは思いますが、美観と強度を考えると音のことだけではないようです。

追加・・・・
※駒のサイドは、普通角を 少し落とします。落とす事で、音質が繊細になります。柔らかくと言いますか、
落とし量を多くするか、少しにするかで、音質が大きく変わります。うまく表現できませんが、新しい弦のはつらつとして、細かなきらめき、シャーというような音・・・大きく落とすと少なくなり、そういう意味では雑味が減る効果があり、クリアーになるとも感じます。一方 少しだけ落とすと、生き生きした、雑味?=複雑さが出ます。
駒のトップも同じ様に変化します。
30年くらい目は、サイドもしっかり落とし、トップは丸めていました。
今は、トップは平面を感じるくらいが多く、サイドも少し落とす方法が多いようです。

聞いたお話では、ナイロン弦・・たとえばドミナントなででは、張りたてのキラキラ感が一番有る音は、私は一番良い時と思います。・・・が それが嫌いと言う方もいらっしゃり、それを取るために処理をする事もあります。
音に関しては、やはり好き好きですので、経験してみないと これだけた こうだ! とは言えません。
個人的に、好きだ! これが良いと思うとは言えますが・・・・・・・

駒を薄くすると どんな音になるか?
厚くすると どんな音になるだろうか?

その前に駒の高さが正しい事が大事です。
そして弦の力に負けない事が前提になります。
一時的に良い音に感じるのではなく、その音を維持できる事!

駒の先端を薄くすると、キラキラ感の中でもチリチリのような細かなきらめきが出てきます。
上部が厚いと、大雑把な音に近づきます。音が繊細過ぎる時は厚めが良い場合もあります。
またトップ角を残すと音がシャープになります。キラキラ感にジー音がより多く含まれます。
駒のサイドの角も大きく削ると、音が滑らかになり、残すとシャープになります。
下部の厚さを厚くすると、低音がしっかり鳴り易くなりますが、抜けが悪くなります。
下部を薄くすると、高音の反応と音質がクリアーになります・・・が、弾く人が聞く音質は
クリアーでシャープに聞こえますが、離れるとそのの音は丸く聞こえます。
以上の事から、楽器に合わせた駒の厚さがあり、ほんの少しそれより薄くや、厚くは許容範囲と考えます。

駒は高いと音は、鈍く丸くなります。
低いと、質量が少なく邪魔が減るので音がダイレクトになります。

同じように厚いと柔らかく丸くふくよかになり、鈍くもなります。
薄いと、シャープになる半面 それが過ぎると華奢な弱弱しい音になります。
一概には言えません・・・・

弾いていて心地よく気持ち良い音を求めるか?それを聞く人が良い音に聞こえる音を求めるか?
それが違う場合が多いので そこいら辺も考えたほうが良いかも知れません。




参照

ヴァイオリン駒を調整する・・・ご自分で No1
by cremonakuga | 2015-04-08 21:52 | ♪♪ Vnの音と付属品 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリン顎当てはストラド型それともグァルネリ型?について

久我ヴァイオリン工房

ヴァイオリンの顎当てについて・・・・
良くグァルネリ型とかストラド型とか言いますが
実際どうなのだろうか????
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実はこれ、本物か、本物の近い性格の楽器を設定しています。
しかし、形はストラドモデルでも低音が特徴の晩年のような楽器だったり
同じ晩年タイプでも構造が違う場合や 必ずしも同じではないようです。
グァルネリモデルでも高音が際立つ楽器だったり
同じ年代のストラドでも構造は総て同じで無いのがヴァイオリン・・・
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テールピースをまたぐ顎当てでは、トレブル側の押さえ部分の面積が広いか?狭いか?
顎当ての上の部分・トレブル側の質量が多いか、少ないか 材質が硬いか、柔らかいか?
で その楽器の高音を良く引き出すか、止めるか影響します。
総てではありませんが、あまり質量が多くなく、押さえる部分が広くない=押さえない
ほうが 高音を生かすストラドには向くと考えます。
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全体に薄い板、軽い箱では、あまりごっつくない方が向くようです。

比較的厚めしっかりしたグァルネリには、質量が ストラド型より多く、しっかり押さえるグアルネリ型の方が向くようです。
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それぞれの楽器の性格で決まるので、試すしかないでしょう!
作った本人には良くわかりますが・・・・・

ほんもののストラドにグァルネリ型が合う場合の有るでしょうし、グァルネリにストラド型が合うケースも当然有るでしょう!
写真はの程・・・
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つまり楽器がストラドタイプかガルネリタイプか?で顎当てをストラド、ガルネリタイプを選ぶのは
単純に、気分の問題になりそうです。なぜなら、市販の楽器は、内部までストラドかガルネリか・・・のように出来ていない、音響とは関係が無いに等しい。
音響的に選ぶなら・・・・
固有の楽器に試し、高音がどうか?低音がどうか?で選ぶ方が正しいと言える。
ストラドでも、まったく違うので、必ずしも こうだ!とは言えない。
ガルネリも同じ事が言える。
顎の部分のみ固定する片方のタイプは、低音に関係する部位を固定する事になります。
高音を押さえない事と、低音に関係する表、裏板、横板を押さえる事で、軽い低音を重厚にします。
それが、効果的か?それともマイナスか? これも楽器で違います。今セットしている顎当てで、高音が足りなければ、高音サイドを押さえる部分の少ない物で試してみてはどうでしょうか?
低音が足りなければ、ガルネリ型が効果が上がるかもしれません。
楽器を観察し、予想をたて試すのが的確ではないだろうか???
そもそも、バロック時代は顎当ては無かったのですから・・・・・

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あまりきつく締めすぎず、さりとて横板が曲らないようにしっかり締める、
柘植材では材質は、きめ細かくかつ、しっとりした硬さ、産地により乾燥したものや、処理でカラカラで硬い材質は、良く鳴るが、音質が雑な気がします。
コルクの厚さは、上部は
1.5mmくらいが適当のようです。(1mmでは薄い、2mmでは厚い気がしますが1.5mmがなかなか市販されていません。)Cremonakugaでは入手可能な時多数用意しておきます。
足のは1mmくらいが良さそうです。

コルクも密度で音質が変わります。
こういう事に、あまり神経を使いたくないのが本音ですが・・・・
なるべく良い音を再現したいと思うのがヴァイオリンファンとそれを作る人、関わる人・・・・
by cremonakuga | 2015-03-10 15:29 | ♪♪ Vnの音と付属品 | Trackback | Comments(0)

ストラドモデル&グァルネリ・デル・ジェズモデルのヴァオリンに合う弦を選ぶ!

久我ヴァイオリン工房

自作のヴァイオリン用の弦を何をセットするか???
 何時もその時の期待する音のイメージに合う弦を選びます。
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また、使う人の好みに合わせる場合もあります。
これが、一番難しく、自分の好みと違う場合・・・どこで折り合いをつけるか????

好きでない音色の弦を付けて、良いバランスを整えるという事は、まず生理的に不可能に近いです。
好きでない弦でも、アレコレ試すうちに、しだいに・・・良いかも・・・良いみたい・・・これでも良いね!
となる事も有ります。

食わず嫌いもあります。

ストラディヴァリモデルの場合は、弾く環境で、いろいろなバージョンの選択肢があります。
私の場合ですが、
本物と同じような厚さ配分で、音響的にも似せて作られているので、楽器が弦を選びます。

今まで、良かったは、

1、最高の音質を得たい時、音響の良い環境で、200人くらいまでの小さな空間では、
E・・・オリーブゴールド or ピラストロゴールド
A・・・オリーブノーマル13・1/2 or シノクサ
D・・・オリーブリジット16・1/2
G・・・オリーブリジット15・1/2
※E線は、オリーブはチリチリ感があまり好きでなかったのですが、最近は気にならなくなりました。


2、音量を欲しい時 400人以上のホールで迫力が欲しい時、
E・・・エヴァピラッチ太い弦 or  ウエストミンスター0.75mm
A・・・エヴァ
D・・・エヴァ
G・・・エヴァ
※ウエストミンスター0.275は、とても強いので、バランスが合わない時、Eのみ音質の違和感がある場合もあります。
音色が綺麗で太いので、大きなホールなどでは、音が伸び遠くへはっきり届き易く。

※追記・・・思い出しまし、今友人の演奏家先生に試してもらおうと想定していますのが????

E・・・①ウエストミンスター0.275か・・・④エヴァ0.27か、②オリーヴGか・・・③オブリガードを試し・・・
A、D,G・・・ペーターインフェルド

私が感じた感触なので・・・また数年前の記憶ですが、弦の伸びが少ない気がしましたので、
激しい弓の圧力、速いボーイング、などに良いかも???音質もエヴァのように特徴=癖が少ないんじゃあないかなあ???
普段あまり使わないので、的をえていなかったらごめんなさい!




3、調弦しやすく、無難にナチュラルにしたい時・・・音量、音質も発揮できます。
E~G オビリガード

キラキラメリハリ付けたい時、
E・・・ピラストロゴールドorオリーブゴールド or オブリガードor(ブラカット0.26)
A・・・インフェルドred
D・・・インフェルドred
G・・・ドミナントノーマル

※この組み合わせでは、E線の太さの点で、多分細い順に・・・ブラカット0.26・・・ピラストロゴールド・・・オリーブゴールド・・オブリガードではないか????と思います。

これは、耳から聞こえる感想ですが(私感なので、みなさんと同じかどうか?正しいかどうか不明です)・・・
オリーブゴールドは、弦の太さに対するコーティングの影響でチリチリ(キラキラ感とも言いますが、私にはキラキラと別なチリチリ感じます)するのではと思います。
その点で、オブリガードの金線の方が、太いせいか素直な音色で好きです。
高音にシフトしたい時は、
オブリガードE

低音にシフトしたい時は、ブラカット0.26(劣化が速いので交換を早めに!)

ナチュラル感は、ピラストロゴールド


どれくらいの広さで弾くか?音質か?音量か?・・・なんでも、かんでも大きな音がすれば良いのではないと・・・私は思います。


私が見た、現役で実際に使われているストラディヴァリウスは、日本人では、E線ピラストロ・ゴールド
Aドミナントやエヴァピラッチ、シノクサ、D,Gオリーブ(リジットだったと記憶)、またオール・エヴァピラッチ、
ある、海外アーティストは、オブリガードでした。 前に触れましたが、パールマンは、3のE線ピラストロ・ゴールドか、ブラカット0.26と分析しました。(映像から)総てかどうかは分かりません。

そして、名器の写真やポスターから、セットさえている弦は、多分その楽器に合うんでしょうと思う。その楽器の厚さで作る時は、試す必要はあると思います。市販のセットをそのまま使うのではなく、
実際は分かりませんがアイデアとして選択肢になります。

Soil1714
E ピラストロG or ブラカット0.26
A インフェR
D インフェR
G ドミナント

Titian1705
E ウエストミンスター0.275(多分?)
A インフェルドB
D ドミナント
G エヴァ
※Eが強すぎる気がしますが、これだけ強いのを付けないと鳴らないということなのだろうか???と推察します、A~Eにつながるのだろうか?・・また、ソロで弾く時、効果的なのか???と思う。

 Fuberman1713
E ピラストロG
A エヴァ
D エヴァ
G エヴァ

※Eが弱いのではないか???と思いますが、繊細な音質が強くでるのでしょう!概してストラドはEが、細い絃を使っているケースが多い。

 Viotti1709
E  ピラストロG
A インフェルドR
D インフェルドR
G インフェルドB
※これもEが弱いのではないか?と思いますが、どうでしょう!

Eは、音が通るから、あまり太いと、Aから音質がつながらない事が多い、ストラドの場合は、低音の魅力もさることながら特にE線の魅力度が大きい、繊細かつ良く通る音質は、音量が出るのであれば、細い絃のほうが良い。



自作、グァルネリ・デル・ジェズ モデルヴァイオリンに合う弦は・・・・

グァルネリ・デル・ジェズモデル自作ヴァイオリンには、やはり何時も色々な弦を張ってみて、イメージの音を探します。
ストラドモデルは、こういう風な弦という概念が定まっています。
デル・ジェズモデルはと言いますと、市販の一般的なヴァイオリンは、ストラドもグアルネリの同じような厚さが多く、形が違うだけもあります。少し違うと、グァルネリの方が表、裏ともに少し板が厚いなどくらいのようです。
同じような厚さを再現している楽器でも、少し厚く作られているくらいの様で、ストラド、グァルネリと言うよりは、全体的に板が厚めか?薄めか?なので、高音を鳴らしたいか?低音を鳴らしたいか?で、弦の強さを選択し、好みに合った弦を選ぶのが得策と思います。

自作、グァルネリ・デル・ジェズモデルの弦を選ぶとき、その本物のオリジナル楽器に何が付けられているか?を調べます。ストラドも同じことをしますが、そして、その楽器で、演奏されている音源を探し、聞きます。
その音を目標に弦を試します。
実際のデルジェズは、表板は、そんなに厚くなく、現代のヴァイオリンからすると、表板は、それより薄く、厚くても同じくらいです。ストラドの厚めのと比べると年代で違いますが、、同じか、少し厚いくらいです。 その為、あまり強い弦を必要とはしません。しかし、裏板は、厚いものは、1744でOle Bullで6.5mm、1740Heefetzで、6mm、1741,1743Canneで6.2mmもあります。(市販のデルジェズモデルは鳴り易くするため、厚くてもせいぜい5mmくらいです。)
オリジナルの近い厚さで作ると、構造的に、低音が鳴り易くなっています。 しかし、裏が厚い事で、鳴りだすまで、魂柱を強く立て、しっかり圧力をかける必要があります。弦も、強い弦、駒も低くならないようにしないと性能を出せません。何年か弾き込み、板が安定すれば、弦は、イロイロ使えるようです。
最初は、エヴァのG、D、A・・・・E・・・はウエストミンスター0.275mm(Eの音質が合わない時、エヴァの強い弦で合うと思います)

E線の音を良くし、ハイポジションまで無理なく鳴る造作をしますと、というより、少しやり過ぎると、音質は変わり、シーという魅力的な金属的な音が出てきて、少し音量が減ります。弦のバランスを高音にシフトする事でバランスが取れます。または、駒のG線側をあまり高くならないようにします。

クレモナ名器では、私が考えるには、秤(目安)では・・E線は、・・・音質良い=音量減が、ある一定のレベルで成り立ちます。その為、高音に少しシフトした方が安定した音が得られます。

普通の楽器の場合は、エヴァの普通の組み合わせで良いようです。なぜなら、エヴァは、低音に少しシフトしている感があります。
自作楽器では、強い弦は、表板が、それほど厚くないため、ダメージを少なくするため、魂柱の部分にいろいろ工夫をこらします。
鳴りだすと、ドミナント、ブラカット0.26で、ぜんぜん問題なく鳴ります。

Cremonakugaの自作楽器に限った場合は、今は調整は、魂柱では長さ以外ほとんどしません。一定の位置での箱本体の調整をします。

※その楽器に合ったテンションを選ぶことが大切で、最高の弦を張れば、最高の音が出せると思うのは、大きな間違いです。
by cremonakuga | 2014-12-23 15:17 | ♪♪ Vnの音と付属品 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリンのE線が鳴らない(2016、4、28訂正)

久我ヴァイオリン工房

ヴァイオリンのG線が鳴らないというテーマを以前、思いつくことを書きましたが、E線が鳴らない・・・
について、検索がありましたので、思いつくことを書きます。

その前に・・・
一般的なヴァイオリンは表も裏も厚さは左右対称に作られています。
新作楽器を基準に考えます。弦も新しい場合・・・
(新作~せいぜい20年くらいの楽器について)
駒のプロポーションが合っていない、劣化、魂柱が短いか、位置が合っていない・・
であろうと思います。

気が付く細かな点は・・・・
言いたい放題、書きたい放題で、結局、Cremonakugaも1丁のヴァイオリンが完成し、いろいろ調整をする中で、いろいろな課題を解決していかなければなりません。

4弦は、総てに影響しあって鳴っています。
1つの弦が痛み、劣化していてもEは鳴らなくなります。
そのために、劣化していない弦、正しい駒(駒も劣化します)、それに合った魂柱位置と長さ、また良い素材。正しいポジショニング。

一般的に、E線が鳴らない・・
高音弦が鳴らないという意味では、
原因・・・・その前に

ヴァイオリン弦の基本的で 大まかな考え方について Cremonakuga流のですが 書きます・・・・
大雑把に駒の中央から E側へとG側へとの弦の圧力のバランスが最初に存在します。均等という意味ではなく、高音のほうが強く低音のもうが弱い そのバランスという意味です。
そのバランスを駒の高音、低音の高さ あるいは魂柱の位置で微妙に変化させられます。
弦もE+A:G+Dのバランスを頭に置いておきます。
あるメーカーの弦のセットは 個性はあるもののバランスがとれています。
だいたいの楽器であればバランスがとれるはずです。
そこで、E線が弱い場合・・・単に強い弦に替えれば良いのですが、
G線かあるいはD線を弱い弦にしても 結果的にバランンスはEが強くなります。
E線は強い弦は太くなり、音質が変わります。
好みの弦が見つかれば良いのですが、0.26mmくらいが音質は良いと感じます。
パワーのあるウエストミンスター0.275mmはEとAの音がつながらない場合もあります。
後に書きます・・・「ハ」でも同じことを書いています・・・・

国内で実際に教授クラスのベテランソリストが使用していたストラディヴァリウスを見た限りでは
E線はピラストロゴ-ルド
A線は多分オリーヴ13 1/2?か切れにくいドミナント、シノクサ、エヴァピラッチ、オブリガードなどナイロン弦・・・
D線オリーヴリジット 多分16 1/2か ノーマル16 3/4
G線オリーヴリジット 多分15 1/2 か リジット15 3/4

DとGは太くないリジットが多いようです。

ソロや室内楽です。

また総てオブリガードやエヴァピラッチにウエストミンスター0.275の組み合わせなども

そして
E線 ピラストロゴールド
A~G ドミナント

そんな事を頭の隅に置いておいて、ご自分の楽器を思い浮かべながら考えてみてください。



①力のバランスが低音へシフトしている場合。
鳴りが弱いと言う方が正しいのだろうか???

イ、製作上の構造がそうなっている場合。
低音が鳴るようになっている場合で、高音が鳴っていないように感じる、または高音が弱い。
弦と駒、魂柱で調整します。 内部を改造すれば、E線が鳴るように出来ますが、どこかに問題が発生する可能性もあります。

ロ、駒のE線側が想定より低過ぎるか、G線側が高過ぎる場合、
   駒を交換した方が良さそうです。
適正な指板先端上からE線で3.5mm前後(3.2mm~3.8mm)
G線5mm(5.0mm~5.8m)・・・

指板は、E側を0.5mm低くするのが一般的です。その分駒もE側が0.5mm低くなります。
低いと音質はシャープでクリアーになります。力の問題で低音に加重が増え、相対的に高音が負ける可能性があります。
E側が高すぎる場合も 音質がまるくなり シャープ差が不足します。
つまり低すぎても 高すぎても 起こりうる課題です。


ハ、弦のE線のバランスが弱い(A線が弱い場合もあります)

E線(A線でも可能)強くするか、G線(D線も加)を弱くする。高音=E、D、低音=G、Dのバランスを変える。
例えば・・ドミナントの弦をセットで使っている場合、E線をドミナントからゴールドブラカット0.26に交換
同じドミナントの場合、インフェルドに全交換を、または中のA、Dをインフェルドレッドにし、GをそのままドミナントでEを ピラストロゴールドかオリーヴゴールドに、
また、エヴァピラットのセットでしたら、Eをエヴァの強い弦にしてみてはいかがでしょうか??
また、オヴリガードでしたら、少し高音へシフトしているのでそののままで!
Eを強い弦にするとEのみ音質が分かれたり、繊細さが失われる場合があります。個人的には ゴールドブラカットの0.27は音質が嫌いです。そういう場合は、Aに強い弦を張ってみるか・・・Aが強い弦のセットを使ってみるなど選択肢があります。

弦でしたら、ご自分で替えられますから
なるべくでしたら、魂柱はあまり動かさないほうが良いと思います。

ニ、駒の形が、不具合、駒の足の面が合っていない。
    駒を交換か、足面を調整する。

ホ、E線が古いか、A線が古いか、ほかの弦が古いか。
    弦交換


ヘ、ナットの溝の高さが無い。
    あまり無いですが、ナット交換


ト、内部のバスバーが、小さすぎるばあい。
  実際には、確認が難しい・・・バスバーが原因であれば、交換は大変です。
※(補足)数十年使用しバスバーが寿命にきて疲れている場合。低音はもとより鳴らなくなります。

チ、魂柱が定位置より中に立っている。素材が悪い場合も
補足・・・結果短くなった状態でもあります。
リ、魂柱が駒に近すぎる・・・それ以前に表板、裏板面にピタリと合っていない。
※補足・・・近すぎて、ジリジリ強く耳に聞こえても、音は飛びにくくなります。
ヌ、魂柱が短い
魂柱調整、交換

2016、4、28訂正
※ここ文おかしいので訂正します。
「魂柱の長さは、それを外した時、表板が弦を張っていた時より下がっていてはいけません。」

つまり そっと弦を緩めたら魂柱が倒れた!はイケマセン!」

訂正文です。
そっと緩めたら倒れるは ダメ・・・・は正しいですが、その前文を訂正!
魂柱の長さは、魂柱が無く弦の張力が無い表板状態の位置(F字孔で確認)が弦を張った時下がっていたら、パフォーマンスが悪くなり、E線の良さが失われます。
弦を張って、下がる分も考慮し、結果何もしない表板の位置より、+0.2~0.5mm上がっていて、かつ上のF字孔のウイングが下がらない状態がベストです。

同じ解説ですが・・・・・
つまり弦の圧力で表板が下がる分も考慮して、それでも弦を張って下がらないだけの長さが必要です。E線の音は がらっと変わります。魂柱の材質でも大きく変化します。
補足・・・E線側のF字孔の上の目を見てください。ウイング(羽状の)が極度に下がっていないか?また駒横の表板がラインの刻みでG線側にくらべ下がっていないか?もし下がっていたら魂柱が短くなっています=裏板が下がって箱が変形した結果表も下がり、実際は魂柱の長さはあまり変わらないが開いた結果短い状態になっています。

この状態で、新しい弦で、駒の正しい場合、弓でE線開放弦を弾き放った時、E線の音が減衰せずそのまま長く響く・・・それが目安になります。
これが一番大きな要素とも思えます。


ル、ニスが大きく剥げているか、汗で、変色し湿っている状態。
   同じ種類のニスで綺麗に修正をする。
※(補足)特にネック脇のトレブルサイド手が当たる横板及び表板のニスが剥げている場合レタッチが必要です。同じ色でなくても透明でも同じに効果が出ます。良く言えば締まらなくなった高音に張りを持たせます。それを柔らかくなったと感じた場合には、ニスで音が硬くなったと感じるのでやめたほうが良いかもしれません。


ヲ、アジャスターに問題がある。

※ペッグ、テールピース、顎当て、の品質が合っていない場合。
弦長が、ナットから駒 テールピースから駒の比率6:1になっている方が良い。
(必ずしも絶対的でもない)

デリケートな質の鳴りが悪いと感じる場合は
材質は、なるべく、良い素材に交換するほうが良いと思います。


などなど考えられる。
また、調弦が合っていない、ポジショニングが合っていない場合も、鳴らない。

一番有りそうな原因では、E線(A線も可能)強い弦に交換をするか、G,あるいはDを弱い弦に交換し、自然なバランスの具合を見る。

駒を調整するか、魂柱素材、とその長さ、位置を調整する事で解決できるはずです。
魂柱が駒に近すぎるか、遠すぎる(駒から2~3mmくらいに、近い場合は、下げる)。駒足のラインが、0とすると、0~1,2mmに位置にあると良いが、中へ立っている場合も。(手前F字孔方向外へひく)


とりあえず思いつくことを書きました。


(追記)E線の音が裏返るという事について=か?どうか?Eが鳴らない・・・運弓中に、移弦した時に、E線の開放弦で、素直にEが鳴らず、裏返る=whistlingを、同じ事を言うのかどうか???聞く事が、あります。
良く分かりませんが・・・・

自分の楽器では、つたない自分の音出しでは、経験が無いので、100%解説は、出来ませんが。
つまり、軽く、弾きたい時、重音など他の弦からEになった時など・・問題が発生するのではと思いますが・・・。

まず、思うには、単純、弦の振動が、少しの力で起きにく、反応が悪い・・と言う事だと思います。
そういう場合に限って、E線をカスル・・・なでる・・・という感じで意外と圧力がかかっていない場合が多いように感じますが、
演奏家のヴァイオリンでは、少し音が返ると・・・それを解消したいと・・・・経験がありますが、その時は駒の足がわずかに密着していなかったのです。その意味は、駒から振動が表板に伝わりにくくなっていたと言う事です。

良くある事は・・・
①弓の当たり方・・・G,Dあるいは、D,Aで重音しEに移ると良く起きることは・・・・毛の面が、弦に当たる時、G,D、Aまで毛の平面の角で当たっていた=弓を寝かせて毛の角が当たるように・・・なっていた弓=大方弓の元からスタートする・・・がE線で、弓の角度が弦に毛の角で当たらず、面で当たる時=丁度弓の中あたりにさしかかる・・・、あたりは、厚が落ちやすく、そこで発生します。
ボーイングの弓の寝かせ方を意識して、E線でも寝かせ、角=1点で当てるようにすると起きにくい。
弓の毛は元で当たる時はしっかりしているので、角=1点で当たるが、弓の中央では、毛は柔軟性があり(弱厚が弱く)、しっかり張っていないと、どうしても面で弾いてしまう。
一番鳴り易い弦のポイントあたりを、急に面で当てると、音がちゃんと出ない事になります。この時は、ボーイングの姿勢を正確にし、弓の毛をあまり緩めない事で、解決できる場合もあると思う。

それ以外では・・・・
②ヴァイオリン自体が、作りが硬い
③魂柱が、駒から近過ぎるか、長いか、短すぎるか。適正な場所に立っていないか、足の面が密着せず空間がある。傾いている。
④松脂が、固まって付着し、正しい振動を妨げている。
④弦にループが付いていて、駒から大きくはみ出している。
⑥E線が捻じれてセットされている。
⑦E線が劣化しているか、それ以外のどれかの弦が劣化している。

⑧E線が太いか、重いか(金巻き(本当の金かは別で)は、重さが増すと思う)、駒、魂柱、楽器が一体化していないか、合っていない。
駒が、良くないと振動の伝達が悪くなりレスポンスも悪くなります。裏返り関係ないとは思いますが、特に駒の先端に黒檀などは、音が悪くなります。象牙は試したことは、有りませんが、皮を貼るのが、最低限のベストと思います。
皮は、厚過ぎても良くないし、薄すぎても、食い込みます。(私の場合ですが、駒皮は、0.16mmの厚さの皮を少し削り、0.135mm~0.14mmくらいにしています。0.12mmでは、少し耐久性が良くない気がします。0.16mmそのままでも問題は無いと思います。)接着は、膠で行っています。瞬間接着材でも問題無いと思います=なぜなら、固まっても、音の伝達を妨げる硬さにならないためです、ただし、せっかく皮を薄くしても接着剤が厚さを作っては意味がありませんし、確実に音の伝達を阻害します。

⑨E線と、ほかの弦の相性が悪い
⑩弓の性能が、楽器のイレギュラー状態をカバー出来ない。また、弓の性能を楽器が超えている場合も有るかも知れません(楽器の性能に弓の性能が追いつかないなども有るかも??)
⑪演奏技術も、あるかも知れませんが、①~⑨のどれかか?複合的な結果ではと思います。その結果、演奏技術でもカバーできる人も居るかもしれませんが、出やすい人もいるのではと思います。

また、駒が低く、指板の角度も少なく、ナットの溝が低く、指板との間も狭く、指で押さえた時、弦に圧力が、かからずテンションが低くなっている楽器も・・・結果として、弦が太いのと、重いのと同じ意味合いになるのではと思います。
魂柱が強く立ててある楽器は、性能の高い弓でないと、Eの音は返り易くなると感覚的に感じます。

時間が有る時に、少し研究してみたいと思います。
参考になるのか?はたまた余り参考にはならないのか?
少しは、ヒントになれば良いのですが!

※日頃から、弦が鳴り易くする動きを・・・・弓の元から1/4くらいを使い、駒の近くを、少しづつ圧をかけ、しっかり鳴らす・・・を各弦ごとにします。単元、重音をします。普通の演奏では、決してしないくらい強く弾きます。
周りからは、雑音でしかない音なので、迷惑ですが・・・・
私は、新作出来上がったヴァイオリンは、これをして、ヴァイオリンを起こしてあげ、全体がまんべんなく振動しやすくします。E線も、少しの弓でも鳴るようにするの効果は有ると思います。
いうなればヴァイオリンのウォーミングアップの一環として、少しだけすると良いかも知れません。
ただし、楽器によっては必要ないものも有るので、音に良くないように感じた時は、直ぐにやめてください。
新しいヴァイオリンのE線が鳴りにくい時、E線の駒近くをガリガリ弾きます。

話は、反れますが、友人の製作者は、鳴り易くするために、振動版を駒に付け、音楽を聞かせ楽器を自動的に振動させるなどしています。

またアイデアがありましたら・・・・書きます

※12.17
友人から聞いた話しでは・・・かつて、ストラディヴァリウスを使う有名な演奏家のコンサートで、E線の音が出ないミスショットが5回有ったと・・・不思議に思った!との事・・これも同じ事かも知れない????

この事は、音が裏返るのではなく、出なかったようです。
こうなると、難しい世界!

しかし、自分が試すと、意識していなくても、かすかにE線に、指が触れている場合、出ない。
低音から高音への重音移動で、円弧を描くようになめらかな動きをすると、E線の音が出にくい。
低音から高音へ、2段階で、段階ごとに真っ直ぐなボーイングをなめらかにつなぐと、音がちゃんと出る様です。

私がチェックするとしたら・・・・
その前にEの音質を聞く・・・
音量がどうか?
音質はどうか?
音の太さはどうか?
①駒の形を確認(高音低音の高さはどうか?
E線の乗る部分がどうなっているか?
駒はちゃんと立っているか?
駒の厚さが薄すぎないか?
駒の削り方はどうか?
本体と駒の厚さの組み合わせは合っているか?

②弦は傷んでいないか?
弦のバランスは正しいか?
指板からの弦の高さ確認

③ジグで魂柱の位置確認

④F字孔の左右の開き具合を見る、
E側が下がっていないか?
魂柱が短くないか?
・・・などなどで判断し検討対処するでしょう!


補足・・・そしてE線の音が細い、抜けが悪い・・・
全体に音が細い・・・
魂柱の素材を変えて立て直した方が良い場合。
魂柱についての事でも書いていますが、
断面の年輪が細く、少ない場合は、か弱い音質になります。
細くても多い場合は、12本くらいの場合、中低音はふくらみのある、艶っぽさなどが再現されやすいのですが、E線は、繊細な音になります(良い意味でも)
断面に5~7本くらいの年輪が、濃く太い場合、全体に音質がクリアーになりE線の抜けも良くなります。E線の音も太さを増します。高音が特に良くなります。
最善の魂柱は、なかなか無いのです。私などは、ヴァイオリン用の表板を1枚ダメにしても、見つけた時は確保します。最低10年~20年30年くらいのが有ると、嬉しい限りです。
by cremonakuga | 2014-12-10 23:24 | ♪♪ Vnの音と付属品 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリンのG線が鳴らない・・・とは?(※2014.12.09追加)

久我ヴァイオリン工房

ヴァイオリンのG線が鳴らない・・・という事を良く聞きます。
最近の検索で、そう言うキーワードが有ったため、ちょっと考えてみました・・・・
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まず、
ヴァイオリンの構造は、Gが鳴ると、Eが鳴りにくい
Eが鳴ると、Gが鳴りにくい

最初からならない場合、鳴らなくなった場合・・・
鳴らない原因に考えられる事は、
まず
・・・という事の要因に基本の構造が存在します。

G線が鳴らない原因に考えられる事は、

①表板、裏板が、ぜんぜん音響的に合っていない・・・・そんな状態は年月が経っても、あまり鳴らないでしょう・・・
ヴァイオリンとしての適性な厚さをしていない場合 作りの場合・・・年月が経っても鳴らないでしょう・・・

②G線弦が劣化、古くなっている・・・ほかの弦が古くても影響します。  調弦がほんの少しでも、影響しますし 押さえるポジションがずれていても鳴りにくくいのは言うまでもありませんが・・・

③魂柱が、長すぎる、向き、太さ・・・・E線へシフトしている、長さが短いと 低音は鳴り易くなりますが 反対にEが鳴らなくなります。
駒に近すぎる場合も・・・
通常駒から3mm前・駒端から内側1~1.5mmくらいの位置、太さ6mm基準。
(私の場合、太さ6.2mm、駒から2mm、1mm~1.5mm内側にします)

魂柱が外側過ぎる場合は 0.??mm中へ移動させると低音は存在感を増します。短かったら交換をします。

④駒のサイズが合っていない=⑤⑥を

⑤駒のアールのバランスが良くない・・低音側が低いとか・・テンション不足など・・
 E線で、指板先端位置で線下から高さ3.5mm~3.8mm、G線で5.0mm~5.5mm
駒足首の太さ  G側が太い場合(Eより0.2mm狭くすると良い場合も有る)
私の場合、トレブルで4.2mmバスで4mmくらいを目安にします(楽器でも違います)
駒の中央下部の厚さが、薄いか厚い場合で楽器に合っていない。

駒のウエストが楽器に合わず、幅が広い(15.5mmが良い場合に16.5mmでは鳴りにくいし、逆もあります)

ヴァイオリンの場合、(Cremonakug基準)足の厚さは、4.35mmくらい、中心下部4.1mm、ハート下3.6mm、ハート上2.7mm(2.4mmも加)、先端1.35mm、前後が良いようです。
また、ハートとループの距離は5mm~6mmの間、
駒足首幅E側、4.2mm、G側4.0mm

極端に厚い薄い場合は、影響があるかも???
裏板が厚い楽器は駒足幅&下部を厚く、表板が薄い楽器はハート上ライン横ヘ・・を薄めに

⑥バスバーの位置がずれている。
アッパーの中心から外へ1/7の位置、ロアー中心から1/7にバスバーの内側が中心線からの位置が基本です。
その結果 駒の下部、端から1mm内側にバスバーが通る位置になるような駒が立っているか?駒の幅が広過ぎか狭すぎか?バスバーと合っていない場合。
⑦バスバーが強すぎる
 イ、太すぎる(通常5.8mm~6mm、同じ太さでも年輪が密な材では、実際には太いのと同じことになります) 
ロ、中央が高すぎ、頂上が厚い(基本高さ、中心で、11.5mm~13mmで、TOPはラウンドさせます端で1mm~3mm、ですが 高さが14mmの場合、底部幅6mmの時、頂上は約3mmくらい)
重すぎる・・バスバーは形成し、4~4.5g

バスバーが表板の振動を妨げている・・・大きなバスバーは低音が良く鳴ると思いきや、鳴りにくくします。

⑧弦が合っていない・・・・Gのテンションが弱い・・強い弦に交換で改善する。

市販の弦では、エヴァピラッチは、G線が少しだけ強いのでそういう時は試してみてはと・・・
ドミナントのセットでしたら、それ自体Eは弱いのですが・・・G線を強いドミナントにするか、D線を強いドミナントにする方法も有りです。低音へ バランスをシフトするには、DかG  またはどちらも強い弦にするか、逆の発想でEかAを弱い絃にし、同じく低音へバランスをシフトする方法があります。
※見えないバスバーが弱い場合は 弦は弱めの弦にすることも有ります。

今は分かりませんが、実際はどうか??ですが何十年前のポスターに
1713年のギトリスさんのSancyには

Eがピラストロゴールド
A ドミナントノーマル
Dドミナント ハード
Gドミナントノーマル
がセットされていました。
多分それを使われているのでしょう!?

Dのためで結果低音のためと思われます。

同じ弦で、強弱何種類か出している弦で組み合わせで試すのが良いのではと思います。
高音が鳴らないも、反対にシフトさせる意味で同じ考えです。

⑨バスバーが弱っている・・・毎日長時間弾くと、数十年で疲労し、交換が必要になる。
⑩バスバーの形状が、ヴァイオリンに合っていない。

などが考えられます!・・・が思い出しましたら追加します!


※製作上では、複雑な技術があります。一般的な低音が鳴らない・・・どれくらいを指すか私には、良く理解できませんが、
イ、あまり激しく弾かず、低音が大きく振動し滑らかに振動する場合も低音が良く鳴ると言われます。
ロ、もう一つは、激しくアタックするような弾き方・・特にソリストなどが必要とする弾き方で、鳴る鳴らないという時は、もっと激しく鳴らないといけない。
そうするためには、実際にストラドやデルジェズが行った方法などクレモナの名工(ストラド、デルジェズしか調べていないのでほかの方法は分かりませんが)の知恵があります。
その方法で処理されたヴァイオリン=名器は、別次元の低音の鳴り方が出来ます。
その方法は、良く鳴る一方、やり過ぎると、鳴りすぎて、逆に鳴らなくなります。どういう事か?鳴りすぎると言うことは、振動しやすくなる事=弓に反応が良すぎて、弓がすっぽ抜けるような状態になります。

低音を鳴らすとは、低音に関係する、沢山の箇所から、どこかを振動しやすくする事です。つまり一か所すると、少し鳴り易くなり、もう一か所すると良く鳴り、そこをもっとやると、鳴りが悪くなり、もう一か所をすると、弓が抜け、鳴らなくなる。 音量も落ちる・・・・涙です!
この事は、丁度良い場合、高音も良く鳴ります。
反対に低音をやり過ぎると、高音もダメになります。

知り、それを調整しようとすると、迷宮をさまようことになります。心神疲れてしまいます。
(知らなければ良かった!・・・と思う事もあります)
無意識に、そういう事を施すことが一番良く、心にストレスが無い。
名器に見る、良い低音とは、そうした絶妙な効果を施した結果に、良い角度のネックを調整し、ベストの駒をセットし、バランス良い弦、丁度良いテンションを、そして良質なアクセサリーがあり、名手が弾くとその効果が表現されます。

だからと言って、ロ、がすべての人に受け入れられるかは、また別です。
難しく作ると、弾くのも難しく気難しい楽器になっていきます。それがはたして誰にでも良い楽器なのか?
全体のバランスを良く作るだけでも充分だと思います。バスバーそのバランス自体が、難しい事です。

イ、の場合は、製作上では、バスバーをあまり高くせず、普通の高さ、幅にし、バスバーを接着する前に、その周囲をその周辺より 少しだけ薄くしてあげると、低音が良く鳴ります。

その時に大切なのは、バスバーを付けて、重心が、中心かより中心に近くなるようにします。
簡単そうですが、なかなか無い楽器です。
また、ある若手製作者さんが、ある楽器屋さんから聞いた・・・・裏板のある部分を薄くすると低音が鳴ると・・・と・・・・おっとっと・・そういえば・・
その楽器屋さんは親しい人で、そんな事をだいぶ前に一杯飲みながら雑談で、話したことが有った!
その事は、そこだけが低音に良い訳ではなく 表板も関係し、左右のバランス、結果左右に振動しやすくなる・・・と詳しく説明はしなかったが、それも、そこからいろいろな発展が有るんでしょう!良く有る方法です。

ロ、は、シークレット オブ ストラディヴァリ&デルジェズまたは、長年の製作者、それぞれのノウハウと言う事になります。


余談・・・ヴァイオリンの板について・・板が厚いヴァイオリンは鳴らない???について
板が厚いとは、厚い場所と薄い場所のメリハリ=差が少なく全体に厚い楽器だと思います。

一般的なのは
表板では通常中心で3.2mm前後~端で2.7mm程度、裏板で中心4.5mm前後~端2.6mm前後くらい
それより厚いと厚めとなります。

単に厚いと鳴らないという訳ではなく表単独、裏単独の音響的なバランスが良く、表・裏のバランス相性が良ければ、厚い板でも良く鳴ります。
私の例では、裏板が6.7mmでも良く鳴りました・・・ただそれを鳴らすには、鳴らす特別な全体の構造的なテクニックがあります。  そうは言いましても裏板4.5mmと6.7mmを比べますと、弾く技量も関係もし、力も必要になります。鳴らないというより厚い分の強力なパワーが有るので弾くにも それなりにパワーも必要になる・・・・鳴らないという意味より 鳴らし方が難しくなるという事になり、鳴らないではなく 鳴らせない 鳴らせにくいとなり、鳴らないとは根本的に異なります。
単に厚い楽器では、鳴らしにくいではなく、鳴らないという事になります。

薄い板の楽器は、鳴り易いが 直ぐに弱って鳴らなくなる・・は  全体に薄ければ単純に鳴るが芯が無い鳴るだけで魅力ながいパワーが無い鳴りになり、確かにすぐにヘタルでしょう。
あきらかに近くでは良く響くが遠くに音が飛ばない!

ストラフェィヴァリウスや、グアルネリの表板は、1.8mmや2・0mmは当たりえです。しかしその薄い部分を支える部分は3.5mm(普通2.8mmとすれば)あったり、4mmあったりします。
また全体に平均して薄くても、それに強度が出るような仕組みを音響的に組み込んでいます。
薄さの中に強度を作っています。
そういう楽器は薄い部分はとても薄くても弓の抵抗が大きく強い音が芯から出せ、しかし必ずしも力が要りません。そして弾く人には特にE線は、すこい小さな音に感じますが、実際には1mも離れると強い音が出ています。耳に良い音色です。

音響的な仕組みを熟知した結果薄い部分が多く良く鳴る楽器(=名器)は そうは簡単にヘタリません。
それでも、そういう楽器=そういう構造の楽器特にオールド名器は使わない時や、練習、本番が終わった時E線や、全体に半音くらい弦を緩めておく、優しさといたわりが有れば 弱りません。
(音色が回復する時間を逆算に、弦を半音戻す必要もあります・・すぐに本調子にはならないため)

単位10% 20%薄く作れば、鳴り易く 弱り易いという事です。
単に10% 20%厚く作れば 鳴りにくく、重い楽器になります。

3年弾くと鳴るようになる・・良く鳴る楽器は だいたい完成時から良く鳴ります。ただ新しい木材や、魂柱の長さ入れ方などではそういう事が慣れるまで3年かかる弾き込みが必要な場合もあります。
構造的に良い楽器は、最初から良く鳴り、年月の経過とともに、音質も向上していきます。

3年弾くとか1年弾けばは、どんな楽器でも3年も弾けば鳴らない楽器でも少しは鳴りは良くなるでしょう!と思います。







ヴァイオリンのE線が鳴らない
by cremonakuga | 2014-10-24 16:16 | ♪♪ Vnの音と付属品 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリン・・駒の頂点での弦の角度表

久我ヴァイオリン工房

(メモ帳????)

①355mmサイズのヴァイオリン
アーチ高15.5mmで普通に作ると・・・

ストップ195mm
ネック(ナットまで) 130mm


駒高・・33mm

弦長・・・328.5989197mm
角度・・・157.3077069°


駒高・・33.5mm
弦長・・・328.6730899mm

駒角度・・・157.0533567°

駒高・・34mm
弦長・・・328.7480038mm

駒角度・・・156.7992982°



356mmサイズ
ストップ195mm
ネック(ナットまで)
130mm

駒高・・33mm

弦長・・・328.5989197mm
駒角度・・157.3923951°




駒高・・33.5mm

弦長・・・328.6730899mm
駒角度・・157.1389631°



駒高・・・34mm

弦長・・328.7480038mm
駒角度・・156.8858185°
by cremonakuga | 2014-09-20 20:28 | ♪♪ Vnの音と付属品 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリン!魂柱は自分で調整行うべからず!ただし(No1前編)・・・・

久我ヴァイオリン工房


ヴァイオリンの魂柱という検索が意外と多かったので、
メモ的に書きます。




修理は、仕事として行った経験は有りますが、製作とは また別で つくづく難しいと思います!修理するより、新しいものを作るほうが私には向いていると思います。

調整は、仕事として行ったことは有りません。 時々、演奏家の方に頼まれ古い楽器を調整する事はありますが、日常、いろいろな楽器を調整はしていませんので、あくまで自分の楽器製作の経験からということで書きますので、調整の専門家の方からすると、違うとか もっと良い策が有るとか 角度が違う視点からのアプローチと解決法があるかもしれませんが、そういう点からも魂柱関連は、慣れた専門家に依頼するのに限ると思います。
・・・・・・が参考になればと思います。

※私の場合は、新しいヴァイオリンなので、その時にベストで、良く鳴るように・・・ではなく、将来にとって、楽器にとって、どれが良いか、今より、明日 来年 20年後を考え魂柱を考えますので、今の瞬間から一番良くというのは、一番困ります。

もう箱が動かない古い楽器であれば可能ですが 新しい楽器(出来て10年以内)は、状態によって安定するのに年数がかかります。

今も、20年後も良ければ良いのですが!
新しいヴァイオリンは変化しますので、数年~は、安定しません。なるべく魂柱を動かさない方法をとりたいと思います。
その楽器にとって将来も、最善である・・方法が、一番良いのではと思います。
※特に、私のような、オールドスタイルで作ると、箱が安定するまで、デリケートです。

演奏する方が、ヴァイオリンの音に関して、何らかの不満などあり、駒、弦で解決できず、魂柱ということへたどり着く・・・それで検索されているのだろうか???と思いました!

安定したヴァイオリンでは、少しづつ動かし、弾きベストポジションを探してもらうのが良いと思います。

駒を自分で調整する、顎当て、テールピースなど検索が多く、何か役に立てばと書きましたが、
事、魂柱に関しては、専門家に頼む事をお勧めします。
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北イタリアの魂柱材、アベーテロソ&アベーテマスキオなどを中心にストックしています。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ用を・・・・・・
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ただ、どういう状態か、確認することは可能です。その為に・・・・

要らない名刺などを、切り、一方を内部へ、もう一方を外に出し、

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①内部を魂柱に当たるように、そうすると、駒から魂柱の位置を把握できます。約2.0mm強くらいです。

内部を外から魂柱に当て、外は駒の足の上や、前に出し、駒から中へどれくらいの距離か把握できます。

ほとんど外側すれすれです。
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その時、楽器を水平に、ペーパーも水平に保ち、内部と外の紙の長さが違ったり、紙が反ったりしないように正確にします。

魂柱は・・・・
ヴァイオリンの場合位置、駒後ろへ、重ならない場所から、最大6mm位以内。
普通の厚さの普通のヴァイオリン(アバウトです)
駒から、2mm~4mmくらい(1mmが良い場合もあり、例外的に駒にかかったほが良いヴァイオリンもあります。)
平均的な位置、 3mm前後
F字孔からは、駒のサイドラインを出ないくらいまでが限度。
駒サイドから~1.0mm~2mm(1.5)が一般的。
駒足の細い部分の中心上の延長線上に魂柱の中心を基準にとることもある。
バスバーが駒端から1~1.5mmくらい中にあることで、反対側ある魂柱は、同じように駒端から1.5mmにするのが、中心から等距離にあり、バランス的には良いと考えるように習いました。・・・・を基準に楽器の個性で動かします。
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駒に近いと、強い音になりますが、耳では強く感じ、倍音も増え心地良くても、音が遠くへ飛ばない場合があります。
表板がデリケートな場合、近い場合は、より、魂柱は、あまり長くなく、ジャストフィットが求められます。離れる場合は、少し長めのものが求められます。
なぜなら、離れると、駒の圧力で、表板が少近い位置より、下がります。直近は、下がり幅が少なくなります。0.0?mmの世界と思います。

離れると、柔らかくなり、4弦のバランスはとりやすくなりますが、弱くなるようでは離れ過ぎです。

魂柱が、丁度か、ほんのすこい長い場合(丁度良い)は、近い位置でも鳴り易いです。

長い場合(強い場合)、離した方が、鳴ります。

ジグでチェックし、音と比較し、魂柱が良い位置か、どうか?ある程度確かめられます。



G線のDの音と、D線の開放弦の音を比べる。同様にD線のAとAの解放、AのEとEの解放弦を
高音の音質が、極度に明るいとか、強いとかの場合は、魂柱が、少し外へ行き過ぎている可能性あり。
反対に低音の方が、強い、太い、、高音が、頼りない。・・・・魂柱が中に入り過ぎかも????

これらは、位置が正しくとも、魂柱の上部の接地面が、E側、G側に密着度が偏っている場合にもおきます。


弦で調整することは、別にして、高音が伸びが無い場合は、魂柱を少し下げ、外へ(F孔方向へ)動かすと改善する場合があります。

魂柱が駒に近すぎたり、中に入り過ぎていたり・・・・それは、紙のジグでチェックできます。
弦では、どうしても不満足な場合、一度確認してみてはと思います。内部が、その通りだったら、それを直してもらえば、良くなる可能性があります。


E線の音に、芯がなく、駒、弦、変えても改善しない場合、魂柱調整しても直らない場合、魂柱の年輪が、少ない、細いなどが原因かも知れません。



知ることで、対処方法を考えることができます。


長さ・・・・
魂柱が強く入る、長い時は・・・高音弦に対し、表板が押し上げられるので、弦の張力に対し、表板の元の定位置より下がらず(凹まず、落ちず)負担が少なくなります。その一方で、低音弦の方も、バスバーへの加重が、軽減されます。弱いバスバーとか、バスサイドが弱い表板の場合は、鳴りは良くなりますが、適正なバスバーや、適正な表板の場合は、加重が減り、しっかり鳴らなくなります。深い低音が鳴らなくなります。

魂柱が短い場合、高音弦の圧力で、表板が、定位置より下がり、表板は鳴っても、裏板が、対で鳴りにくくなり、空回りします。自分で聞こえている以上に音量も落ちます。一方低音弦は、バスバー、表板低音側に、余計な加重がかかり、最初は、良く鳴りますが、しだいに きしむような感覚で、鳴らなくなります。
バスバーが、弱め作られている場合は、魂柱の原因だけでも表板の中央が下がってしまします。


魂柱は、決して、表板を持ち上げてはいけない・・・本当?それとも???
とどこかに書いてありますが、それは古い楽器のことで それでも、述べたように倒れない程度に持ち上げています。
古い楽器は、裏板が、もう下がったり大きく変化しない状態(箱自体が既に変形していて固定されています。
横板も変形しきって、箱自体がゆがんできます。

新し楽器は、
弦を張って、裏板が少し下がる、(下がり続けません)ようになっています。短い魂柱は、表板を下げてしまいます。その条件でも表板が、一定の高さを維持するためには、弦を張る前、それを見越しての高さが必ようです。その意味で、やはり表板を支えていて持ち上げています。

多くの名器は、既に大きくもち上がっていて、その位置からは、少し下がっても、元の位置よりは下がっていません。もち上がった状態で固まっている場合もあります。
箱も歪んで変形し、その状態を維持しています。ほかへの加重負担が既に分散されています。ほかへのストレスが無い状態になっています。

表板が、下がらない、魂柱で支えないような丈夫なヴァイオリンは、普通の?ヴァイオリンであることは間違えありません。(厚さが3mm以上ある楽器)

また、
新しい楽器、まだ変化している楽器には、当てはまりません。丈夫なヴァイオリンでも出来立ては、箱が大きく変化しています。
魂柱は、大なり小なり、表板の支えています。名器になればなるほど、支えの役割りをしています。それで絶妙な均衡を保っています。

材木の塊のような、しっかりした家具のような厚い楽器は、魂柱は、支えの役割をしないかも知れません。また、オールドクレモナと違う 量産の楽器の多くは、表板の中央がしっかり厚いので、魂柱の支えの役割が少ないかも知れません。

魂柱が倒れていても、音の変化に気が付かないと言う愉快なお話も聞きます。
私も経験しました。魂柱無いのに良く鳴っている・・・不思議なヴァイオリン!
こういうヴァイオリンは、表板を魂柱が支えていない丈夫なヴァイオリンかも知れません。

音を、良く、バランスを良くするためには、魂柱を移動するということができますが、魂柱が決まっている場合、弦が、低音が強い弦、高音が強い弦で、表板のEサイド、Gサイドへの加重が変わります。

Eが、良く鳴らない場合・・・Eが強すぎる場合、弱すぎる場合があります。
必ずしも強い弦張ったほうが良く鳴るということでもありません。楽器の合ったバランスに弦の選択が大切です。

※昔、まだヴァイオリンを作る前に、東京の大手のヴァイオリンショップで、古参の店員さんが、E線が伸びる楽器は、良いヴァイオリンです、これE線良く伸びるでしょ!・・・とヴァイオリンを薦められました。

今、これについて考えると・・・・
E線について、
① E線が鳴らないヴァイオリンは、ソプラノ楽器で、それは困る、 E線が一つの売りになる。
② ヴァイオリンは別にして、前に述べましたように、魂柱など、適正に調節されていることを意味しています。
 ・・・魂柱が、駒から近過ぎず、鳴り易い距離で、外へ少し移動され、少し強くいれるなど???

③ 調整以前に、ヴァイオリンの箱自体が、E線が鳴る構造になっている。
・・・厚さ配分
④ 楽器以前に、Eが鳴り易い木材が使われている。

⑤ 駒が、Eが鳴り易くなっている。
高さ、厚さ、材質など・・・・

⑥ E線の弦の選択・・強いE線=逆に・・・弱めのG線もしくは弱めのD線でEに力をシフトする。

⑦ 指板の角度、とあいまって・・⑤の駒の高さほか、⑥の弦の関係
⑧各弦が、完全に調弦されていて、弦のバランスが適正かつ新しく、不具合がない。

一瞬に考えただけでも、これだけ浮かびます。

この中で、E線のチェックは、各弦を完全に調弦したうえで、開放弦で、E線を、ピアニッシモで一瞬弾き、残響がどれくらい伸びるかを聞きます。
残響が伸びるヴァイオリンは、構造的に音響的に良いのではと思います。

このことは、どこか弦が古くても伸びません、調弦が狂っていても伸びません。
魂柱が、短い状態でも伸びません。弦の力に、楽器が、困っている状態も伸びません。
駒が、弱すぎる状態も、

コンテンポラリーヴァイオリンでは、魂柱の位置、長さ、駒の高さ、厚さ、削り方など弦の選択とバランスで、改善できるのではないかと思います。

そのうえでEが鳴る、鳴らない、伸びる、伸びないという話・・・を楽器屋さんは、しているのだろう!
ですが、その前に、総てが完全か?・・どうかは、意外と盲点になりかねない。

同じくGが鳴らない・・・Eを強すぎる弦を張ると、Gサイドの加重が軽減され、しっかり鳴らなくなる場合があります。一方、バスバーなどが弱っていると、加重が強すぎると、鳴りにくくなります。そういう場合は、かえってEを強くしたり、Gを弱くしたり、加重バランスを減らした方が、鳴り易くなります。(弱い弦の選択肢)
どこに魂柱があるのかを知って、また駒のE&Gの高低差を知ることで、弦が、どれくらいヴァイオリンに、
どういうふうに力がかかっているか?を知ることができます。
bass side G側の駒が極端に高い(バスバーなどが下がっていて)ばあい、駒の高さが、質量的に音を弱くし、バスバーの弱さと相まって、鳴りにくいということもあります。オールドに多く見られます。

魂柱について・・・・知る!

太さは、現在では、ヴァイオリンで、6.2mmが普通になっていますが、6.0mm~が基準らしい??と聞きます。(F字孔の幅が、6mmが基準です、刻みの位置で、刻みの大きさで、6.2mm以上の太さも入れられます)
年輪は、太目で、黒くしっかり、5本くらいに円柱に入り、両端に一本の一部が下まである
つまり計~7本のも位いのが良いと私は思います。

年輪太い場合少なく・・・、細い場合は、多く、
10年以上寝ている方が良い。

あまり古過ぎると、必ずしも良いか、個体差があり、、音量マイナスする場合もある気がします。
音質は、古いものは、良いと思います。
(ただ年輪が太い場合はマイナス面少なく、良いかも?)

年輪が良くなく60年くらい古いものと、年輪が良く10年くらいの新しいものとでは、新しい方が良いと思います。
それは、多分、年輪が、しっかり太く良い材質は、音の振動がダイレクトで、音がシャープにしっかる出る点ではと思います。しっかり出ないと音質うんぬんと言うことができないからでは・・・

そういう場合は、古いが、年輪が心もとない場合、木材自体が、枯れていて、軽く、音質が良いため、少し太くすれば良い場合があります。 古い場合は、重さも軽く、新しい6.0と古い6.2以上でも違和感がないようです。

だからと言って、新しい、10年~くらいのを6.5mmにすると、あまり良いとは思えません。あくまで材質で決まるようです。

それ以前にヴァイオリンのF字孔は、幅6.0mm位が基準です。刻み深さ、F字孔の段差形状で、その位置で、
6mm~それ以上の太さが入るか、入らないか?決まってしまいます。

実際の例では、60年以上古い材で、6.3mm以上の太さの魂柱にしたことがあります。 その結果、音量、音質とも結果良かったと思いました。(7mmはビオラです)

6.2mmは6mmの面積比で106.8%
6.5mmは6.2mmの面積比で109.9%
6mmでも6.2mmでもそれ以上でも、ケース バイ ケースで、材質と相談し対応出来ます。ただ、細くすると、結果は良くないでしょう・・・なぜなら、ヴァイオリンのピッチは上がり・・・弦は強くなり、大きな音を求める傾向から、逆行するからです。

求める音で、材質、太さを決めれば良いので、6mmだとか、6.2mmだとか、固定概念は不必要です。
自分独りで、楽しむのでしたら、どんな太さでも、何もまったく問題は無いということです。

しかし、人間は、だんだん麻痺していきます。もっと、もっとと・・最初の良い音が、分からなくなってしまいます。時々一度リセットし、原点に戻り、本当に良いのか?見極めながらしなければなりません。
音量より音質が重要です。

そんなことも考えながら・・・・
なかなか良い年輪で適度に古く良い紺柱材は少ないです。

魂柱の長さ、魂柱を外した状態での表板の位置より、下がらない長さ、±0.1~0.5mmくらいまで、
新しい楽器は、裏板が、変化し中央が下がるので、少し長めを立てる。
裏が下がり、横板が変形し、結果
表板が、下がると、魂柱は、短くなったと言うことになります。

弦を全部ゆっくり緩めて、魂柱が倒れるようでは、短いです。楽器にも良くない状態です。
どんなに、ゆるくても 少しくらい動かしても倒れないくらいが良いです。
倒れない場合で、あっても、弦を緩め、押された裏板が戻り、魂柱も上がり、表板も戻り、全体が戻る場合でも、弦を張った時、元の位置から表板が下がっていれば、短いという事になります。

魂柱が短いと・・・・耳元で良く鳴り、心地良かったりしますが、肝心の音が飛びません。
この要因は・・・倒れるくらいに短いと、表板が、押さえられないので、主に低音が重点的に鳴ります。高音は、キラキラ感が少なくなります。弦を緩めて、かすかに倒れないくらいは、弦を張ると表板は、少し下がり、長い年月この状態で置くと、倍音が意外と出ますが、音量は少なくなります。耳もとで美しい音なので、気が付きにくい。この状態を長期間つづけると、表板は、下がって固まります、要注意!
裏板へ振動がしっかり伝わりません。

魂柱が長すぎる場合・・・・弦が鳴り易くなり、高音は良く鳴るが、低音がしっかり鳴らない。ヴァイオリンの音の良さが最大限には発揮できない。魂柱が邪魔して、鳴らない場合もあります。裏板がしっかりしている場合に限って、音響的な一致以前に、弦の張力(角度)、と、魂柱も強く(長さ、太さ)立てないと鳴ってくれない場合もあります。(裏板が表板と比較して厚いバランスの場合)

つまり、魂柱が、短い、長いは、弦を張って、表板が、元の位置より、上がれば長い、下がれば短いということになります。長い場合、元の位置より、0.1~0.5くらいであれば、良い長さと考えます。裏板がとても厚い場合は、0.5くらいの方が良い場合もあり、薄い場合は、0.1でも良いのではと私は考えます。
ケースバイケースですが、あくまで弦を張った状態という事です。
長いと、低音に加圧が少なくなり低音が、十分に強く鳴らなくなります。慣れるまで時間もかかります。
低音は鳴り易くはなりますが、十分な深い音が出るまでに時間が日数~年数がかかります。
※新しい場合には、長すぎず、適度に長めのを何度も交換するしかないかも知れません。

魂柱の下部裏板への場所・・・




出来れば新しい魂柱を作り、その場合でも上密着させるべきと思う。

私の場合は、密着させるよう努力しますが、ほとんど垂直には立てません。少し斜めになります。
魂柱の面は、良く研いだナイフ、平ノミなどで綺麗にスライスするように削り合わせます。
実際には、完全に面は、合わないのですが、面をスパっと繊維の断面を切ることで、すこ長しめで合わせることで、年月が、面をあわせてくれます。そのため、最初のベストポジションでベストの長さで、入れ年月時間を待つのが、一番良いと私は思います。長いと、音は、しっかり出るが、デリケートな音が出ない、表現出来ない・・・しかし、長い目でみると良いと、私は思う。表板にキズを付けない程度に!

何度も、少しずつ長くし、作り替え合わせるのも良いと思います。
Cremonakuga式は、最近自作ヴァイオリンでは、F字孔(トレブルサイド)を水平に位置で見て、駒位置の刻み位置前のF字孔の外側のラインが内側の面の位置に、針の尖端で、印を付けています。弦張らず、駒を立てないフリーの時の位置を記録しておきます。その位置が、表板の基本の定位置になります。弦を張って、その点がF字孔のラインの下に隠れる場合は、魂柱は、倒れなくても短いということになります。F字孔の上のウイングが沈まないように、かつ印の点が、下がっていないことをバランスをとっています。

自作以外は、絶対しません!位置を覚えて置けば良いだけです!
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耳で聞いた音で、魂柱の長さを、入れる時の強さで決めるのが一般的と思います。
表板が、厚く、横板が厚くしっかりしていると、魂柱立てで魂柱を入れる時、同じ0.5mm手前に引くとき、きつく感じます。表板が薄く、華奢な構造の場合は、同じ0.5mm引いても緩く感じます。
最近は、自作には、印を付けています。そこを見ただけでどういう状態か、即座に明瞭に分かります。

耳で聞き、目で分かる・・・目安=表板が、下がるか? どうか?=基本的に一番大切と言っても言い過ぎでない事です!

 ユーザーにも、そこが見えなくなったら、メンテが必要で、魂柱を長くしなければなりません。レプリカは、名器と同じように箱が変形します。変形が落ち着くまでは、表板が、下がらないように気を付ける必要があります。
一旦下がったら、楽器が、ダメージを受けます。
名器によっては、下がらないように、良く鳴るように、少しずつ長い魂柱を入れたことによって、トレブルサイドのF孔が、開き上がっている楽器を多くみかけます。
※、おもしろいことに、上がった状態を維持すると、魂柱を抜いても、上がったまま固定しています。
長過ぎると表板が凹みます。柔らかい裏板では楓でも凹みます。

魂柱を合わせないで少し上、下を動かすと・・・隙間が空かない程度、下を内側への場合、上は魂柱の内側が、強く密接し、下は外側が密着します。
反対に下を外側への場合は、上は外側が強く密着し、下は、内側が強く密着します。
魂柱の上下が少ない面積で重点的に支えるので、表、裏が自由に振動やすくなります。鳴り易くなります。
しかし、裏板が、普通のヴァイオリンでは問題が無い場合もありますが、私の作る、裏板6mmとか6.7mmとか、本物の厚めのデルジェズレプリカでは完全に密着し、圧力がかからないと、鳴りません。

下部が内側に移動すると音が、高音 低音 など鳴り方が変わります。下部を外側に移動すると別な鳴り方に変化します。外へ移動すると高音に色気がでて、低音が良く鳴りますが 高音の線が繊細な音色になる場合があります。名器では良くあります。
どんな位置でも上部下部は可能な限り密着させたいものです。

練習用や、子供用の安価なヴァイオリンの場合は、わざわざ、上部など、完全に密着しないように斜めにカットしてある場合があります。
そのほうが良い音で鳴るからです。そのような楽器を、魂柱、作り替えピタリと合うのに交換すると、なぜか鳴りが悪くなります。
この例は関係ないかも知れませんが、表裏が合わない楽器をとりあえず鳴らす仕組みのようです。

良く、ご自分で、音の良い部分を探り、魂柱立てで、動かす人がおられますが既存の魂柱を動かすことは、短い場合、中へ動かすと、表板が下がり、後に取り返しがつかなくなります。
高音部分の表板が下がるだけでなく、高音。低音を分散している役目の魂柱が短くなることで、バスバーに加重負担が増え、低音側も下がることになり、高音、低音も鳴らなくなることにつながります。


下部を、そのまま中心方向へずらすと、低音が鳴り易くなります。歌うようになる感覚と思います・・・。優しく弾く場合には、問題無いでしょうが、

逆にアタックするように、激しく、速く、鋭く、アグレッシヴに演奏する場合には、反応が悪くなったり、確実に、魂柱は、移動しまくります・・・・

基本的には。魂柱は、6mm~6.2mmの太さで、太い年輪が5本から7本入るもの(自作ストラディヴァリモデルでは6.2mmの両端にかすかに冬目がかかり、中央に太く濃い冬目4本がベストです)(また細かく12本くらいが良しとするのもあり、楽器の個性に合わせる)を、0.2mm(わずかに)~0.5mm以下で、少し長い長さで、弦を張って表板が、ほんの少し上がった状態で、駒から2.0mm~3.0mm前後、駒端ラインから1.5mm位内側に、垂直に密着させ立たせることだと思います。あとは音を聴き音に張りと輝きが足りなければ短い場合もあります。
出来立てのヴァイオリンでは、弦を緩めて、元の定位置から、0.5mm上がり、弦を張って、0.3mmくらい上がる程度(目安)。1年して、元も位置と一緒か、気持ち上がる程度の落ちつくと良い。(この場合は表板の裏に魂柱の跡が付きます)
厚めのヴァイオリン(表板3mm前後)では、トレブルサイドのF孔の上の目のウイングが、弦を緩めると、上がり、弦を張ると、同じ高さになるようにする。(この状態では、確実に魂柱位置では、0.5mm以内で上がっているはずです。

オールドレプリカの場合、表板が、2.4mmでは、F孔の上のウイングは、少し下がる場合があっても、しかたないのですが、魂柱位置では、絶対に下がらないようにします。0.3mmくらい上がっていて、ウイングでは、すこし下がりますが、音は良く鳴ります。魂柱位置で、±0の場合、F孔のウイングでは、かなり下がり、音は、100%発揮できない。
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No2・・後編 魂柱No2続きへ・・・・







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by cremonakuga | 2014-08-20 01:15 | ♪♪ Vnの音と付属品 | Trackback | Comments(2)