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小出さんの最後の作 ゴフリラチェロ4年を経ってを聴く事が叶った!

久我ヴァイオリン工房友人で2013年にお亡くなりになった小出さんの最後のチェロ=ゴフリラを拝見し演奏が聴けました!

il quèsto violoncello è costruito da il fu Mr Koide (il mio amico)
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友人の小出氏が亡くなったのが2013年5月、このチェロが最後の作品となった。
ゴフリラチェロは、私も作りたいチェロの一つだった!今回、そのチェロの所有者氏から拝借し毛利巨塵先生が弾いてくださるという 小出さんの奥様からのご連絡がありお伺いしました。

そんな事で、彼がゴフリラを創るにあたって、2012年~2013年初頭・・・いろいろな情報交換をし、・・ああでもない こうでもない こうしたい こうしたら、こうしよう・・良く電話で会話しました。などなど 試行錯誤しながらオリジナル性を大事にしながら 長年の経験測から彼の 判断で少ない修正で製作されました。
完成し、彼から、良いみたい! との連絡で・・楽しみにしていた私は、早く見たい、音を聴きたいと思っていましたが、過ぐにユーザーが決まり それは叶いませんでした。

今回、そのチェロを弾いて頂けるとの事で、同級生の方方で彼の演奏仲間の方方と 奥様お嬢様と一緒に聴く事が叶いました。
彼が言った記憶では・・・ニスが難しく少しムラになってしまった!・・・としかし、お客様は そのムラも気に入られたようでした。・・・と今回 拝見し、 ぜんぜんムラというニスではなく、均一に塗るより、変化に味があるような難しい塗りで 弦術性の点で素晴らしい出来であったと感じました。私も一瞬で魅了されました。

彼には、ゴフリラの完成を待って、その音色を聞いてから 私も作ろうと思っています!・・と言っていました。それからもう4年が経ってしまいました。
さて・・・その音は・・・音色は、予想していたように素晴らしく、演奏の腕もありますが、楽器自体の音色から 驚いたのはパブロ・カザルスの音を感じた事でした。最後のゴフリラとその前のモンタニャーナと2丁を弾いていただき その個性に違いは音に現れました。どちらも素晴らしい音色でしたが ゴフリラはゴフリラの音がし、モンタニャーナはモンタニャーナの音がしました。
ゴフリラは、コンサートホールのような音響の良い場所ではなく普通の部屋で、それも沢山の人が居て決して響く部屋ではないにも関わらずF字孔からキラキラした音が飛び出てきて柔らかく美しい音でした、低音は重く深く響き高音も一番上まで繊細に響き・・・驚きました。遠くまで音が飛ぶような気がしました。
楽器のキャパシティといいますかその個体の持つ世界が大きい事が感じられました。

ゴフリラに関しては、15年位前に、知り合いのチェリスト(音楽大学教授)の先生とチェロの お話しになった時・・・・・・・ストラドチェロはストラド自体の音があって、演奏者の音が創りにくい! その点でゴフリラが欲しい・・・探したが状態が良いゴフリラが無かった・・と!
そんな記憶が有りましたが ゴフリラの様に作ったチェロから素晴らしいゴフリラの個性を感じられるのには 本当に驚きました。

モデルのゴフリラは 一般的なチェロ=モンタニュアーナに比べ薄く、小出さんも弦の力に耐えるように苦心されていました!亡くなる前に、昨日の音を聴かせてあげたかったと本当に思いました。小出さんには 「やったね!やはり大成功でしたね!」と言ってあげました。これで 何かつかえていた物が消え すっきりいたしました。もっと沢山作って欲しかったとしか言えません。演奏は常々小出氏作のチェロを愛器として演奏されている毛利巨塵先生が素晴らしい演奏をされました。毛利先生 ほんとうに有難うございました。

by cremonakuga | 2017-01-23 16:08 | ◆友人小出さんをしのぶ | Trackback | Comments(0)

久我バイオリン工房 友人の小出さんのメモリアル・ページ!(※2014年6月追加)

友人であった小出さんをしのぶ、バイオリン工房&チェロ工房  ♪弦楽器の歌声♪
・・・・・・・バイオリン&チェロの歌声を手作りする!・・・・・・


友人の小出邦夫さんが、2013年・・今月 5月7日に亡くなられました。
とても残念で、ここのところ、Cremonakugaは、力が抜けています。
少し早すぎです。

                         Bravo! Koide-san
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小出バイオリン工房ブログ写真より

長期に渡り、自宅療養されていましたが、最近も予断を許さない状態の中で、ヴァイオリン、チェロを精力的に作られていました。更に良い楽器を完成させ、少しでも、内面から元気になって欲しい思いで、微力ながら、アドヴァイスを 少しだけさせていただいていました。
更に、良い音が出るように!そして元気が出るように・・・



クレモナ名器の音響的作り方、クレモナニスの作り方などなどを、 もともと良い音の楽器を作られていました小出さんが、ここ数年は、その方法を今までの製作法を土台に、新しい技術を実践してくれました。

小出さんは、私を先生と仰ぎ(先生のつもりは、さらさら無いのですが)、製作に真摯に向かい合って、最後まで努力されていました。

多分最初は、半信半疑だったのではと思いますが!
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※1年が過ぎ、2014年6月9日に、小出さんの使っていた道具たち・・・形見としてCremonakugaが、頂き、ひき続きヴァイオリン製作に、大切に役立てています。
年季が入っています。手作りや、使い込んだの道具たち・・・の一部の写真を
小出さん手つくりの道具から、代々指物師だった、お父さん、お祖父さんからの道具など・・・
小出さんは、金属加工は、専門なので、簡単に道具も作られていた、また、チェロのアジャスターなどオリジナルの手の込んだ部品なども製作されていた。アジャスターの指で回す部分の木製のまんまるの先端は、ユニークで好評さった。
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【※2014年6月9日(月)に 奥様から、いただいた道具などの一部の写真です。】


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追記2015年1月21日
彼の道具を整理して、使ってあげなくてはと・・・考えながら工房の整理を先にして
新しい道具を見ると 頑張っていた様子が見てとれます。
チェロの指板の型もあります。・・・・・・・・・・・・チェロ作る時にお世話になります♪
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もともとヴァイオリンもチェロも音は とても評判で、チェロは、沢山販売し実績がありますが、昨年は、ヴァイオリンとチェロも好評でした。今年は、次のチェロで、、チェロの音が良くなったと喜び、昨年の展示会試奏では、2丁のチェロは、ほかの方達からの評価も、チェロの中で、1番2番ワン・ツーでした。新しいニスの色も美しく評判でした。

ニスは音を良くするため、いかに薄く塗るか、それでいて しっかり色を付けるかという課題を精力的に取組、頑張っておられました。
ヴァイオリンの技を、まさか、チェロに応用するとは思いませんでしたが、結果素晴らしくOKでした。

また最後の作になったゴフリラのチェロは、私が作りたいと、かねがね思っていたチェロですが、木材選びから連絡を取り合い、適した材を探し・・・資料を集め、オリジナルに近いように! 結果、苦労されていました。特徴のあるアーチは、難しく、彼から、たびたび、変更のリクエストの声が発せられましたが、私は、それを解決する案を提案しながら、一緒に考えながら、なるべくオリジナルに近いバランスで製作されました。彼が本年製作したゴフリラは、良い音で弾き易く、完成しすぐに売れてしまい、幻のチェロとなり、とうとう見ずじまいです!彼も、弾き易く、良い音と、喜んでいましたので、どうしても聞きたかったです。

最後のヴァイオリンはメシアで、今日、土曜日、そのヴァイオリンと、初めてご対面してきました。
明日 日曜日、池袋の明日館で試奏があるため、チェックを、彼に替わってヴァイオリンを調整してきました。

小出さんは、いわゆる、江戸っ子で、気は短く、筋が通らない事には、スパッと物申す・・・それは、正論で、気持ちがとても良い!、また優しく、とても親切でした。まさに江戸っ子でした。
仕事も速く、下町工場の底力、今のクールジャパンかも!を地でいっているような方でした。私も祖父は大工の棟梁で、江戸っ子なので、、グダグダ面倒なことは大嫌いですが(余談!)で、実は私も、気が短い方で、ヴァイオリンを製作して、少し気長になりましたが、変なもんで、小出さんには、ゆっくり、ゆっくり、といつもブレーキを踏んでいました。

ヴァイオリン製作のノウハウ、気軽に、簡単に、「教えてください」・・・といらっしゃる方もいますが、教えてもらっても、気が付くと、自分で考えたかのように知らん顔をしたり、何も無かったかのように、ほかの人にも聞きまくったり、だれそれ構わず、努力せずに、楽して人から知識を得ようとする人間が多い中、小出さんは、そう言う事はいっさい無く、私を紹介する時は、教えてもらってと明言され、律儀かつ、人間として極めて、真面目で正直な人でした。独学で製作を始め、努力されたので、私の名器から学び、努力したノウハウの大切さを良く理解されていたのだと思います。今なかなかこのような信用ができ、正直な人間は、少なくなりました。

ところで・・・・
メシアは、Messiah1716は、駒をもう少し、削ると良いと、私は思ったのですが、彼が「良い」と言った音は、直すと、失われるので、角度を直すだけで、そのままにしました。
つまり、彼が元気だったら、駒、弦などにより、本当はもっと良い音の楽器だったとことが分かり、もっと喜んだのではと思いました。

明日の、試奏を聞くのを本人も とても楽しみにしていました。
私も同様に楽しみです。
明日は、ご家族のみなさん、彼の友人達で、試奏を聞こうと思います。



彼は、ブログも立ち上げ、内容も充実してきましたが、残念ながら閉鎖しました。
そこで、当ブログCaffe o Te? 内に、このページを!小出さんの作品のメモリアルを作ることにしました。



小出バイオリン

 ≪プロフィール≫

小出邦夫
1949年東京下町生まれ、
19??年より日本弦楽器製作者協会準会員として、2000年準会員制度廃止と同時に下記協会メンバーとなる。
2000年 日本バイオリン製作研究会 理事として移り現会員
2013年5月7日、 天へ旅立つ


小出バイオリン工房の深川界隈・・・
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小出さんもう居ないんで、お客さんが、間違えないように看板を下ろさないとと! このメモリアルページでは思い出をそのままにしよう!
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小出邦夫さん製作ヴァイオリン

製作姿勢・・・クラッシック音楽が好きで、自身ヴァイオリン演奏のレッスを受けていました。 ただ、良い音色の楽器を作りたい一心で製作に励んでいました。


左甚五郎(小出さんの以前の製作ネーム)楽器の主な使用プロ演奏家・毛利巨塵氏ホームページの コラム雑記帳をご覧ください。


使用者からのメッセージ・・・・・・左さんのチェロは、ほかのチェロが、楽器の振動が目立のに対し、あまり感じないのに音が飛ぶ。とても弾きやすく、音色も良い。

友人からのメッセージ・・・・小出さんの、チェロは、心に届く音色です。ヴァイオリンの近作は、アドヴァイスはさせていただきましたが、私のとはまた別な心地よい音色で、現代の新作の音色ではなく、本当の音楽が作れる楽器と思います。
どちらも、共通点は、音色に気品があります。品が良い音色は、良い楽器の一つの特徴と、彼は考えます。



自分の製作した楽器ではなくドイツ製バイオリンですが、お客様の音色への要望で、駒、魂柱を作り替えた調整しました。・・・

・・・・お客様のメール紹介・・・・・小出バイオリンブログより抜粋


「本当によく響くようになりました やわらかい音で 今まで上板だけが鳴っていて下の板に振動が伝わっていないみたいな感じがしていました。でもこんなものなのかなとあきらめていました、量産されたものですから・・・。

それを小出さん ちょっと弾いただけで私の申し上げたいこと全部わかってくださって素晴らしく変身させてくださいました あれから帰ってから出かけるまで弾いて嬉しくて夜帰ってからも弾いて嬉しくてありがとうございました。」

以上お客様からのメールです。このバイオリンはドイツの量産品で魂柱の長さが適正でなく、ヒステリックな音がしましたので、相性の良い魂柱を適正な長さに整え 、また駒も楽器に合った駒を楽器に合わせた厚さに調整しました。楽器には それぞれ固有の音色があり、付属品での調整には限度があります。楽器の問題ではなく、セッティングに問題が有る場合もあります。
喜んでいただいて、調整甲斐があり、とても嬉しいです。」・・・・小出バイオリン工房ブログより抜粋



仕事ヴァイオリン、チェロ、弦楽器弓

特徴・・チェロは、滑らかで上品な、深い音色です。
近作ヴァイオリンは・・・現代の作り方ではなく、オールドクレモナの製作法でオールドクレモナの音色を再現しました。


ストラディヴァリモデル:メシア  Antonio Stradivari 1716 Messiah

表板:北イタリア・ヴァルディ・フィエメ産 最高級赤樅マスキオ材(Abete maschio)
裏板:ヨーロッパカエデ

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墨をひくのが、えらく難しかったそうです。(小出さん無理を言ってすみませんでした!でも良かったですよ!久我)

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ストラッド誌よりメシアは中央です。
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メシアオリジナル  Antonio Stradivari 1716 Messiah
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2012年製作 アントニオ・ストラディヴァリ モデル・・・・・・・
  2011年作からの製作法により、オールドイタリアンの音色、特に実際のストラディヴァリに秘められた作り方を製作に生かしています。

表板・・・最高級の北イタリア産赤樅を使用。Abete rosso
裏板・・・ヨーロッパカエデ

ニス・・・クレモナスタイル・オイルニス

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2011年製作 アントニオ・ストラディヴァリ モデル・・・・・・
今までの音作りを、よりオールドイタリアンの音色にするため、実際の名器の作り方で製作しました。また、表板は、私久我の使う、北イタリア・ヴァルディ・フィエメの最高級材の樅のオス材を使用してみました。
軽く、音響の良さに驚かれていました。


表板・・・最高級の北イタリア産・最高級赤樅マスキオ材を使用 Abete maschio材
裏板・・・ヨーロッパカエデ
ニス・・・クレモナスタイル・オイルニス  


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2012年の試奏です!
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小出邦夫さん製作チェロ、

    

 モデル:モンタニャーナ、

表板北イタリア材、裏板楓、ヨ-ロッパカエデ材、
ニス・・・cremonakuga violino 同様のクレモナスタイル・オイルニス

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モデル・・・:モンタニャーナ
表 北イタリアヴァルディフィエメ赤樅材、裏ヨーロッパカエデ材使用。
ニス・・・cremonakuga violino 同様の、クレモナスタイル・オイルニス

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2012年の試奏!
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(小出バイオリンブログより)
マテオ・ゴフリラ 1693年
いよいよゴフリラのチェロの型が出来上がりました。

横板=サイドは、分厚い材料から厚さ1.6mmくらいに削り薄くする作業も終わりました。

今回は、特に厚い材料からで、時間がかかり、苦労し、休みながら、終了しました。

まさに材木から、削り出す作業・・・・そこから大きなチェロが姿を見せ始めます。

何事も、基の型から、ひとつひとつ、時間をかけ、いやかかり、作り上げます。
完成したチェロは、どう作ったか、そこからは、その過程の苦労は見えてきませんが、
総てが、積み重なって音が作られます。



ゴフリラモデル・チェロ 2013 Sold out
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途中経過の様子あれこれ


近作は、ヴァイオリン&チェロ、どちらも、Cremonakuga violinoと、同じ300年前のイタリアクレモナに遡る、ルーツの製作法に傾き、、わたしのレシピと同様の樹脂成分ニス、同様の色彩を使用しています。 
不思議ですが、どういう風に作っても、やはり、製作者小出邦夫さんの楽器で、小出さんの作り、色、そして小出さんの 温かい音色になります。
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素晴らしい!音楽って、弦楽器って素晴らしいですね!

Bravo! Koide-San
by cremonakuga | 2013-05-18 20:26 | ◆友人小出さんをしのぶ | Trackback | Comments(6)

友人の小出さんのバイオリン&チェロ 弦楽器の歌声 メモリアル ・・・

今日は池袋の明日館へ

バイオリン製作研究会の試奏会を聞きにいきました。


メシアの試奏は・・・いかに???
小出邦夫氏製作 アントニオ・ストラディヴァリ モデル Messiah 1716
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今日は、友人の菊田浩さん高橋明さんの試奏もあり、それに小出さんのヴァイオリンの試奏と楽しみでした。
小出さんとは、日曜日は、お二人の楽器の音も聞けて、自分の音とも比べられるから、うれしいね!と楽しみにしていました。
菊田さん、高橋さんの音色は、以前の音と、当然進化していて、とても良かったと感じました。以前の音も良い音で好きでしたが、今回の音は、前にも増して、品があって、緻密で好きです。 現代クレモナで作られた音色ですが、現代クレモナでくくられる同じような音色ではなく、いわゆる、オールドにもある、緻密で質が良く品がある音色でした、さすが、と思いました。偉そうに言ってすみません!マエストロ・菊田さん、マエストロ・明さん!許してくださいね!クレモナ行ったら優しくしてくださいね!

小出さんのヴァイオリンは、やはり品がとても良かったです。高音も美しかった。試奏前に、マエストロ高橋明さんに頼んで、ウォーミングアップしていただきました。会場にいらした、永井由里さんなど、名ヴァイオリニストにも ちゃっかり弾き込み頼みました。 マエストロ明さんからは、高音の輝きなど良かったと言っていただきました。小出さん きっと喜んでるだろうな~と安心しました。

このメシア、小出さんと、ある部分の厚さで、どうするか議論しましたが、私は、オリジナルにこだわりましたが、小出さんの案で作ることにしました。
実際のメシアは、黄金期のストラディヴァリの多くが厚い部分が薄いのですが、そこを厚くすることにしました。良く考えたら、ほかの1715年前後の名器の特徴で、そのほうが、駒からの力や、パワーなどの面で、実際のメシアより音の面で もしかするとメリットがあるかも?と考え、それも有りだと賛成し、二人で納得しました。この楽器は、そういう面で、年年良さを増すと思います。内部は、みなさんと全然異なる構造になっていますから、当然音は全然違うことになり、その効果を求めていました。

小出さんの友人達もいらして、良い音が聞けて満足でした。きっと小出さんも満足されたのではないだろうかと!?
雨もなんとか待ってくれて、間に合い良かった、今日一日でした。

そして、あそこ明日館は、木造に古い講堂で、毎回試奏コンサートの最中、近所を通るナントカ交換の車のアナウンスが流れます。毎回です!  そのアナウンスと、小出さんの試奏と、とシンクロしなくて良かった、良かった・・変な安堵感もあった!
ヤレヤレです。
by cremonakuga | 2013-05-18 19:57 | ◆友人小出さんをしのぶ | Trackback | Comments(2)

ヴァイオリン工房に昨日届いた小出邦夫さんのCDそれを聞いて!

久我ヴァイオリン工房

6月11日1時55分UPした分を、日時のみ遡って編集しました。
先日 亡くなられた、友人で小出バイオリン工房の小出さん、彼が作ったヴァイオリンで最後の作品メシアを録音したCDが届きました。

総ての録音ではなく、11人の部のCDを聞きました。
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先日池袋の明日館の試奏コンサートでの録音のCDが届きました。
夜中に、今、聞き終わったところです。
比較のため、ほかの方のを聞き、すぐに小出さんのと聞き比べ、それを、何度も何度も、くりかえしました。
一つの楽器の音を聞いていると、みな良く聞こえてきます。そこで、小出さんのを聞いて比べる。

最初に、共通曲バッハ無伴奏ソナタ1番が録音されています。
その後それぞれ、奏者はその場で、楽器に合った曲と思われる曲を選び演奏しました。
彼のは、ベートーヴェンスプリングソナタでした。
みなさんのは、
同じ、スプリングソナタ
チャイコフスキー協奏曲第2楽章カンツォネッタ
サラサーテ・ロマンツァアンダルシア
サンサーンス・ハバネラ
ドヴォルザーク・スラヴ舞曲

皆さんの、楽器もとても良く鳴り響いていた。
最初の重音を聞くと、その楽器の内部の共振状態が分かります。演奏者の感覚も感じられます。
重音聞いただけで、はっきりその違いを感じます。
小出さんの
なんと出だしの重音の美しいこと!

新しい楽器で、音がはっきりしていて、全体のバランスが良くちゃんとしっかり出来ている楽器は、、きっと年数が経つにつれて、音色が柔らかくなり、格段に良く変化すると思う。みなさん1年間ご苦労様と言いたい。

新しい楽器でも、現代の作り方でなく、構造的に、考えて作ると、出来立てでも、柔らかい音になる。 重音など一つの楽器の中で、別々な音が一緒に響く、構造的にそういう風に作られていると、最初から そういう響き方を容易にだせます。そういう楽器は、また、経年によって、より深い音色が出せるようになってくると考えます。最初から違うのです。

スムーズに重音が綺麗に出る楽器は、内部が、そういう構造になっています。弾き込みでも出易くなりますが、小出さんのは、最初から、綺麗に重音が出て、その重音だけで、すでに音楽をしていました。
ほかの方達のも、みんな輝かしく綺麗な音色ですが、聞き比べると、彼のは極めて品が良く、クラシックのCDから流れる、名器の音に近い音が出ていました。

スプリングソナタでは強い高音部で、すっきり出ない箇所がありましたが、弾き方が、強すぎているようです。
原因は、もう一つ、駒の上部が、厚いので、太い高音は出ますが繊細な音色が出しにくくなっていたためと推察しました。

もうひとつ感じたことは、水でいうと、軟水のような感じ、口当たりが、滑らか、倍音が繊細で美しい感じ。

駒をE側をもう少し高くし、先端が厚いのを、もう少し薄く作り替え、エヴァピラッチから弦をオリーヴに変え、魂柱を良いものに交換すると、もっと良い別な楽器になると思う。

録音すると、その楽器の音が良く分かります。普通に聞いて良く聞こえても、録音すると、音に正直で、ごまかせない音質がはっきり出ます。
耳で聞いても良く、録音された音源からの音も良いので、確実に良い音に仕上がったと言えます。

演奏者は、ほかの楽器とポイント、圧力がデリケートに違うので、ぶっつけ本番は無茶で、さぞ難しかったと思います。

彼の録音と、別な有名プロの録音CDとも比べましたが、遜色がなかった。
深い音色、複雑な音色が出ていて、質が高い楽器だと思います。
ほかの人の楽器は、音色が綺麗で音がはっきりしていて、良く鳴っていて綺麗ですが、はっきり現代の新作の音で、違いが分かります。

音からは、デルジェズモデルらしい楽器で、素晴らしく綺麗に鳴っている楽器もありました。
ウートウーギの録音と比べてはいけませんが、音質だけ、比べるとその違いが、良いとかどうとかと言うより、音の種類が違うことが分かります。

彼のは品があるので、ウートウーギと比べても、デルジェズとストラドの違いのような違いは感じても、
オールドと新作の違いを感じないくらいの音色だということが分かる。
褒め過ぎかも!

彼のは一流の演奏家のCDからのと、聞き分けられない音に聞こえた。
ストラド師匠ファンの私だから、私だけそう感じるのかもしれませんが????

小出さんのは、プロが、ちゃんと音楽を作れる楽器と 私は、思いました。

今回は、内部をどうしたか、総てを聞く前に、亡くなったので、謎が残りますが
私の中では、大方聞きましたが、細かな事は聞きませんでした。多くの情報を、どうまとめたのか、何をすてて、何を採用したのか?
また演奏を聞けたら不満点などあったら、
それらを聞けたら、それに対しての
新しいアドヴァイスが出来ましたが、残念です。
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奥様からのメッセージに彼の音がするとのことでしたが、
私には、聞きなれたストラディヴァリの あの香りがはっきりとしました。
ほかの人は、そう聞こえないかも知れませんが・・・・・・
私にはそう聞こえました。

きっと天国で、喜んでいるに違いない!
やったね、小出さん

Ps,試奏会は、後日会員のみなさんの、感想でも、かなり良かったようでした。みなさんも同じように感じていたようです。どう感じられるかが、どう作れるか?ということに直結するので、みなさんの、さらなる良い音の楽器ができますようにと思う。
どんなに腕が良くても、良い音の基準が、ずれていたら、いかに美しい楽器が出来ても、良い音が出たか、出ないかも分からない作れたかどうか?が分からないという事になる。 ヴァイオリンのこころの部分が大切。
by cremonakuga | 2013-05-18 19:55 | ◆友人小出さんをしのぶ | Trackback | Comments(2)

良い音色のチェロを探す。

久我ヴァイオリン工房
cremonakuga violino



友人の小出バイオリン工房を ご紹介します。


小出邦夫さんのチェロです!

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・・・・・・ちょっとピンボケすみません~!(2012年池袋のフェアにて)


日本バイオリン製作研究会のメンバーで、良いチェロなどを作られていらっしゃるので、 ご紹介いたします。

バイオリン、チェロ、そして弓も製作されています。なんでも弓は、ペルナンブーコ、やスネークウッドですが、中でも、スネークウッド材で作った、重めで強い弓が、好評だそうです。

伺うと、東京築地生まれの江戸っ子とのこと、現在は、江東区三好、地下鉄は、清澄白河駅、
・・・・・私のほうは、下町ですが、昔は小松川村だったそう!余談です。



実際に、池袋のフェアで、彼のモンタニャーナモデルのチェロの音を聞いたところ、とても良かったのです。
何が良かったと言うと、バリバリ感ではなく、しっとりとした、上品で綺麗な音色です。この音色は、私の好みなのかもしれませんが・・・・一緒に行った、東京サロンコンサート協会会長のK氏も同じ感想でした。

フェアの日、小出夫妻と、彼のチェロを弾かれている、毛利巨塵先生とランチをする機会があり、毛利先生がおっしゃるには、ほかのチェロは、箱が鳴るというか動くというか・・・そんな表現だったと記憶しますが、小出さんのチェロは、箱が、あまり動く感じがしないのに音が良く鳴る・・・・そういうような感想だったと・・・・!

小出さんの伺うと、本当はヴァイオリンが好きだそうです。 もちろんチェロも好きなんでしょうが、!


チェロは、一般に淡いオレンジ色や、茶色、クリーム系のオレンジなどが多いんですが、小出さんのは、今回チェロの色は、きれいな赤です。


作り・音・で選ぶ、そして材料も良いものを!

生産国や、ブランドではなく、シンプルに作り、音色、価格、で選ぶのでしたら、是非一度試されることをお勧めします。 チェロの表板は、とても美しく、良い材料でした、 個人的には私cremonakugaが、ビオラ用に探しているような板でした。ストラドがチェロやビオラに使っていたのに似ていました。

チェロについては、私も、1挺分の材料をストックしています。  クレモナ在時、モンドムジカで綺麗なヴァイオリン用の一枚板を見つけました。その板から、2挺のヴァイオリンの一枚板が取れるので、普通の倍の価格でしたが、購入、しかし、それは展示用の1枚で、実はチェロの裏板でした。チェロは、その時 知人の息子さんように、将来に・・・と頼まれていたので、作るのを待っていましたが、

帰国時に持ち帰ったところ、すでに良いチェロを購入されていて、どうも忘れているようで・・・その材料は、ヴァイオリンに姿を変えようと・・・さあどうしよう、チェロは・・・楽器は、探している時、そこに無いと、なかなか使ってもらえない。



これよだれが・・・・表板・・・・欲しい!
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モンタニャーナモデル2012年製(写真をお借りしました)
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(ご参考に価格は、ヴァイオリン40~50万、チェロ130万前後、弓30万前後だそうです。)

例えばチェロの限って言えば・・・・・
イタリアンもジャーマンも、フレンチも、また、有名な誰々作のチェロも分からないでもありませんが、音色、作り、価格と相応でしたら、良いのですが、この価格帯では、多分、見つからないのではと思います。彼の楽器に限らず、いろいろな楽器を試すことを是非ともお勧めします。そこで、自分に合った、素晴らしい楽器が見つかると良いのではと思います。

チェロをネットで検索すると、中国製など、驚くほど安く売られている。 作るだけでも大変なのに、総て手作りのようで、価格面では、到底かなわない。中国製は、いろいろ有って、大手楽器店から、小さな楽器店まで、オリジナルブランドで、リーズナブルなランクは中国生産している、聞くところによると、まだ知られていない、中国の良い楽器を作る小さな工房を見つけることが、原価を低く抑え、競争力のある楽器を供給するノウハウになっている。

ようは、良く出来ていて当たり前で、音がどうか?ということだと思いますが、好みに合うか?そこは、本当にデリケートだ!ある知人で某音大教授の先生は、ストラドのチェロは、ストラドの音がして、自分の音が作れない、そこで・・・・ゴフリラーが良いと言う、自分の音色が表現でき、音楽が作れるそうだ!

つまり、自分の音楽が表現でき、音色が好きなチェロが、その人にとって、良いチェロと言えるかもしれない・

自分も含め、そこまで弾けると良いのですが!

安いチェロは、沢山ありますが、そういうチェロも含め、高価なチェロなど、いろいろ試し、小出さんのチェロも比較して、安いか?高いか?良いか?どうか?選択肢にいれる価値はあると 私は思います。



これらの新しく出来立てのチェロ君達に良い出会いがあることを 陰ながら祈ってます!バイオリン君も スネークウッドのボウ君もがんばれ~! 




小出バイオリン工房さんのブログ 覗いてあげてください。
 新しい作品が出来たら随時、紹介するそうです・・・・・・・・
 
追記・・・2013年5月22日現在・・・・という予定でしたが、2013年5月7日 天へめされ・・・
Cremonakuga  Caffe o Te?のカテゴリーに 小出バイオリン工房 弦楽器の歌声メモリーを開設しましたので、ご覧ください。






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by cremonakuga | 2012-07-12 17:51 | ◆友人小出さんをしのぶ | Trackback | Comments(0)