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久我ヴァイオリンについての感想

cremonakuga violinoこと私、久我一夫の製作するヴァイオリンについて、の演奏家の方のご感想をご紹介させていただきます。

本来これらの事はあえて書く必要もありませんが・・・・・。

故 ヴァイオリン製作者の茂木さんが、E線が甘い音がする!とおっしゃいました。

2003年5月31日 読売新聞夕刊 「ひゅーまん」
   沼田園子氏・・・「これほど自然に弾きたくなる楽器は なかなかない」・・・・・・

・・・・・・・・何挺作っても、私の音になっているそうです!
また、甘い音がする、どれも久我さんの音がすると・・・(ストラディヴァリの音が・・・と言って頂きたいのですが!)

2003年 東京・明日館演奏会にて、
   クリストフ・ヘンケル氏(チェリスト・フライブルク音楽大学教授)・・・・「ヴァイオリン音色が素晴らしいと(絶賛!)・・・ , また、価格が、チープと!」・・・・・


2012年

   久保陽子氏・・・・「今までの楽器では表現が難しい、微妙なニュアンスが楽に表現できるので 楽しく、とても弾きたくなるヴァイオリン=本物のデルジェズを詳細に調べて作っているので、これもうデルジェズみたいね!?」・・・・・・・・・・・


・・・・・・・不思議に思うのが、「弾きたくなる楽器」・・・・という感想が共通していることに本人も驚いています。
弾き易いは、分かり易いが、弾きたくなるとは?????

2013年2月

     某日・・・水戸芸術館に、楽器の調整にうかがった折、前夜割烹 夢屋さんんで ヴァイオリンのは話しになり、翌日コンサートの合間の少しの時間、新作ヴァイオリン2012・ヴィオッティ1709の音を皆で聞こうということになり、ホールでチェリストK氏、クラリネットS氏に音響を聞いていただいた。とても艶やかな音色で、大成功の楽器ですね!との感想をいただきましたが、S氏も驚かれていました。自分でも、驚くほどの音で、茫然としました。
後で思ったのは、奏者が上手だったせいも大きいとは思いし、ホールの音響も良かったことも更に良い環境であったと思いました!そして楽器に合った弓を選び弾いてくれました。

ノーブル、音量OK,繊細、艶多彩、・・・そんな音でした。価格も、この音でと、驚かれていました。
弾く人に感想を聞くことと、いつも横で鳴る名器を聞いている演奏家に聞くのも大切で、客観的な感想を聞けると思いました。その時、チェリストK氏のロッカの音のトラブル調整をリクエストされ、トラブル解消でき、とても喜ばれ、良かった!


2013年 8月・・・日本弦楽指導者協会の 八ヶ岳の小海のセミナーにて、Cremonakugaデモ用楽器2挺2007Heifetz,2008 Stradivariモデルを、日本のトップソリストの先生方、音大教授先生方々が試奏されました。

ピエトロ・グァルネリ、アントニオ・ストラディヴァリなどを使用される先生方から、異口同音に、2挺ともに「良く鳴る!」[抜けが良い」との評価でした。


その時の1挺のフルコピーのdel Gesu Heifetz(非売品でしたが)は 試奏された他の先生が それまで使われていたモダン楽器に代わりメイン楽器として使われ、室内楽、ソロで現在 ご活躍されています。 

2016年1月・・・気持ち良くベートーヴェンに夢中になって久我さんの新しい楽器を弾いていたのを忘れてしまった位でした。私の楽器と同じ弾き心地、音は若々しく若者の元気を取り戻せる感じでした!(国際コンクールメダリストで音楽大学先生)

2016年12月・・・都内某大手楽器店にて 演奏家の先生により試奏 2014ストラドモデル、2016グアルネリ、2000改造デルジェズを試奏され、ストラドは以前のより良くなった!グアルネリは、これ2016Cariploは良いですね!2000はオールド感がするでみなさん一致・・と(国際コンクールメダリスト氏、楽器会社経営者氏)


2017年9月・・永井由里さん「毎日の天候と同じく、人間のご機嫌の様。日々のご機嫌は何とも言えず微妙に、ベルリンではベルリンの音、チューリッヒではチューリッヒの音、全然違う天候に、喜んで反応してくれる。ほぼ3週間弾いていると、だんだん焦点が合ってくる。それも、また、演奏するホールによっても違ってくる。ご機嫌とりを渾身中。今日の音をお楽しみくだされ。・・・・永井由里ヴァイオリンより


現在使用されている方達の声は、
・室内楽の仲間にもファンが広がっています!
・オケで、久しぶりにソロを弾きました!
・とても気に入っています。先生も気に入ってくれました。
・300年前の本物音がします。
・ヴァイオリンは前のとは比べ物にならない、良いです!
・オールドの音がしています
・安心して演奏できる楽器に出会えたことを嬉しく思っております
・おかげでヴァイオリンライフが劇的に素晴らしくなりました。
・E線も相変わらず箱や他の弦と共鳴し、倍音と共にまっすぐに天高く飛んでゆきます。

好意的な意見を中心に良い事ばかり書きましたが、
しかし、展示会などで、いろいろな方々に感想をお伺いしますと、

同じ楽器でも、高音が弱いと言う方もいらっしゃれば、高音が良く鳴るという方もいますし、
低音がもう少し欲しいという方もいらっしゃれば、低音が良く鳴るとの感想の方もいて、
一音弾いて、楽器を置く人もいらっしゃいます。

いかに好き好き、弾き方、今どんな楽器を使い慣れているか??で大きく違うことが分かります。

その例は、昔 展示会で、自分では良い音に仕上がった思っていた楽器を、日本の著名なオーケストラのコンサートマスターの方がたまたま、いらしたので、弾いていただいた時、高音が伸びないと言われ、少しショックを受けたことがありますが、その直ぐ後、来日中のイスラエルフィルの奏者が、私の楽器で立ち止まり、長く弾いてくださり、私が作ったことを知り、通訳を通じ「笑顔で良い音のヴァイオリンですね」とおっしゃった・・・つまり日頃弾いている楽器の弾き方と、そこから出る音色で、楽器の印象が左右されることが大きいのだと感じました。

良いと思われる方もいれば、関心を示さない方もいらっしゃる世界です。

つまり、製作者の私が良いと思うように作り、その結果、思った意図が表現できたか、そうでなかったか・・・自分で
判断するしかないと考えています。

高音が良く鳴る個性で作ったヴァイオリンは、高音が鳴らないと感じる場合は、弾き方が合わないことになりますし、
低音が良く鳴るように造った楽器で低音が鳴らないという場合も同じですし、低音が鳴るように作った楽器で、低音が鳴りすぎると言われたことがありましたが、それは好みに合わず、相性が合わなかった訳だと思います。
つまり、楽器と相性が合う方、合わせられる方が使えば良いだけのことで、楽器に合わせて弾かないと良くも、悪くも、音が出ないということにもなります。

良く出来た楽器は、大方 大なり小なりウルフ感が出る場合があります。名器のほとんどは、ウルフ感はあります。
私は、ウルフが感じられたら成功と思っていますが、ウルフが出ると言われる指摘もあります。
しかし、ソリストからは、少しは許容範囲で ほとんど気にならないようです。
ある誰もが知る著名な元コンサートマスターは、ストラドもグアルネリもみんな 多かれ、少なかれ、G線の上のCあたりにウルフが出るよ!と
おっしゃっていました。 そこは ダマシテ弾くとの事でした。
・・・他にそれにしかないもっと良いメリットが有るあるからだそうです。
完全に何も問題無い楽器は、普通の楽器に近くなります。

お客様から 楽器により
・ウルフ感がある・・・・(ストラドでもグァルネリでもある、良くなる楽器に出易い)
・部分的に音が沈む・・・(音色が各ポジションで均一でない場合もある。そこが良さでもある)
・E線が裏返る時がある・・・(実際パガニーニセットのNo1 ストラドは良くひっくり返り難しい)
・低音が鳴り過ぎる・・・(晩年のストラド、1740年以降のデルジェズもその傾向がある。)
などうかがったことが有ります。

しかし、一般的に、愛好家が 楽しく普通に(普通とはどういう事か??は別に)弾く人にとって、
ただ、単に楽しく、弾けるヴァイオリンとしては
はたして、お勧めして良いのか悩むところです。??

最近は、スペシャルケアーポイントを説明し、どうしても欲しい方にのみお作りしています。


また、ストラドモデルは、A線C~D~Eあたりは、音色が、霧、靄のような柔らかい音になる場合が多い、本物も多い、本物はG線からA線まで霧&靄 E線は芯が有りクリアー・・

そういう特徴も音が良い要素だと私は考えます。
市場の楽器でも そういう事象が、なく、どこもかしこも、ふつうに音が出る楽器もあります。
気になる方は、私のではなく そういう楽器を選ばれることが良策で、私の楽器は、あえて、おすすめしません。


高音は、指板一番上まで、繊細に綺麗に出る、一本しっかりした音になる。低音は、強く弾くと箱が動くくらいに響く・・・・などなど・・・・・そういう楽器は、そういう鳴りにする仕組みがあり、出来立てから そうなるように作っています。


製作者が、どのレベルの楽器が出来たか、どんな特徴の楽器か、どういう弾き方の奏者に合うか、どういう弾き方をしないといけないか、・・・その判断が基準で、あるレベル以上の楽器である仮定では、その上で、
楽器は、その人にとって、楽器に合わせる柔軟性と、弾きこなす演奏力、そして相性で、良くも、悪くもなり、
好き好きということになります。
自分の作った楽器は、信頼する演奏家の先生に試奏していただき、自分も音を聞き?判断しています。

私は、演奏家ではありませんので、ストラディヴァリの最高の音を出せませんが、ストラディヴァリ、最高の音を出せる楽器の基本の音は知っています。その単音は出せます。その基本の音が出せる楽器、操作性の良い楽器が出来た時は、確実に、ハイレベルな技術で弾くと、最高の音を聞くことができると思っています。

私が E線の鳴りが弱いと感じる楽器も、同じように弱いと感じ、しかし弾きこなせていないかも?という演奏家氏も居れば、まったく弱くないと言う演奏家もいて、自分自身の判断も総てではない事も経験します。


これからも楽器が人を ひきつけるを・・・理想としたいと思っています。
何事も、失敗するまで試し、極限を知る。ストラディヴァリ師匠がしていた事を もっと強くし、もっと良くしようとすると、反対にダメになる。頃合いがあり そこが難しい。そうした経験、、失敗からわかった成果、自分が良いと思う、楽器を作りたいです。


つまり、良い楽器か?どうか?は、その人にとって良い楽器か?どうか?で、その人が判断したほうが良い。
奏者は、相性と、好き好きで大きく異なります。

私は、私が、良いと思う楽器を作るのみで、出来立てのヴァイオリンは、その性能が中に閉じ込めらされていて、それを開花させるか?開花しないか?は、その後弾き込む演奏者にかかっています。一つの音も、弾き込みで別な世界の音が出るようになります。連鎖的に音の世界が広がります。
しかし、弾かないと・・・弾きこなせないと・・どんどん鳴らなくなります。
メンテナンスも数年は、こまめにすべきです。


今までで、思った事は、使う人に合っていない人の場合は、鳴らないし、合っている人の場合は、良く鳴る。
プロ、アマを問わず、そんな経験から、演奏を見ると、自分の楽器に関してのみ、合っているか?どうか?

良い音で鳴らないという場合は、楽器に合った弾き方になっていないし、
良い音で鳴る場合は、楽器に合った弾き方になっています。
私が作った楽器でも それぞれ180度違います。
また ヴァイオリンに合った弓か どうかでも違ってきます。
名前の知れた弓でも 良いとは思えない弓もあります。

オールドを鳴らすボーイングがまず有って・・
次に、
ストラドモデル&グアルネリモデルでも違う・・・・また、ほかのオールドも違う・・・弾き方が違う・・
ということになります。


良いヴァイオリンとは、
弾く人にとって良いヴァイオリンか?
製作者にとって良いヴァイオリンか?
立場で180度異なる。

グルネリモデル、ストラディヴァリモデルは、評価を聞く演奏家さんは、異なります。
ストラディヴァリ派にグアルネリの意見を聞いても、ピントきませんし、逆も同じ様にピンときません。



実際に名器を使われている演奏者にも同じに使え、同じような効果が得られるヴァイオリンが、客観的に良いヴァイオリンと思っています。
なぜなら、名器の形を見た目重視でコピーするのではなく、音響的な観点で、実物を調べたデータを元に、木材、厚さ、形、ニスなど、最終目的は、音響的な模倣を求め再現に取り組むからです。


いつでしたか、あるプロの演奏家さんに気に入られたヴァイオリンを、依頼で、お貸ししたことがあります。使用されているのは現代のヴァイオリンでした。
使用説明書的に、弾き方の注意点をアドヴァイスしましたが、
1週間後に戻ってきたヴァイオリンは、ひん死の重傷でした。
ボーイングの圧力が強すぎ、楽器が泣いていました。
2週間かけて、介抱し、元の状態に戻し、改めて、反省しました。
無理もない事です。板が厚く、強く、しっかり弾かないと鳴らないヴァイオリンと同じ弾き方をされたので、悲鳴を上げたのです。お貸しした私が、いけませんでした。


そういう観点から、あまり積極的な販売や、お勧めは一切していません。 どうしても必要と思われる方へ・・・と思います。

世の中には、若い時から修業した職人さん、また国際製作コンクールで華々しいメダリスト諸氏の美しく良い音の楽器も沢山あり、お勧めいたします。

必要な人には、きっと必要な楽器だと、魅かれ合うはずです!


 

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by cremonakuga | 2012-05-10 16:00 | ◆演奏家の感想 | Trackback | Comments(0)