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2006年製ヴァイオリン “Angelo” メンテのため再会

とても美しくエイジングしていることに驚きます。完全にオールドヴァイオリンの色相です。
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このヴァイオリンをお使いのU氏も
とても気にいられています。工房で 試し弾きし、音を確認しましたが何も問題もなく 部分的にニスをレタッチし、お色直しをします。
中央の濃い赤い部分もとても美しく感じます。
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ストラディヴァリウスモデル
L'Angelo 2006
しかし画像が縦に編集できません!


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そして なかなか同じように再現できない事がデリケートで難しい! ニスとは・・・

by cremonakuga | 2017-03-05 22:43 | ◆クレモナニスの美 | Trackback | Comments(0)

ストラディヴァリウスニス(クレモナニス)を作る

久我ヴァイオリン工房

昨日は、九十九里浜へ ニスの樹脂を作りに出かけました。
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(手前の濡れ雑巾で、一瞬に冷え固まる!)
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この作業、住宅地ではできそうにない。
煙が出て臭う・・・苦情が出そうです。
マスクをしても風上に移動しながら作業します。
また 身体にも良くない。

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実家は、海脇の道で、別荘地地域。
二階の窓から太平洋が望める。
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昨日は、何時もの倍の時間がかかった。
あいにく寒く、身体が凍えた・・・
松脂の樹脂は、濃い目に綺麗な色に仕上げた。
濃くするとい量が少なくなる。
煮詰めると・・・

しかし、いつもの如く、重量比で12%くらいなので
23gしか樹脂は得られなかった。
時間や、費用を換算すると、高価な樹脂になってしまう。

決して、コーヒーシュガーではありません フォションの瓶に入っていますが!
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クレモナでは、アパートの5階に中庭で行った!

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※追記

ストラディヴァリニスと言う所以について・・・・ストラディヴァリを実際に見て、そのニスの透明度や反射、内部に透ける輝きなど、使われているニスの樹脂、オイルが相当屈折率が高いと感じます。一方 そうでないオールドヴァイオリンのニスは、明らかに異なります。最近コロフォニウム=松脂で総称されるオイルニスが増えてきました。しかし それの見え方は、そうでない一般的なオールドヴァイオリンの見え方に似ています。
あきらかにストラディヴァリと違います。・・・そう私には感じます。
松脂の種類が違う!


(Cの濃い赤は、実際に見ると、綺麗過ぎて私には後からのニスに思われる・・全体にはこれほど赤くない、褐色系です。)
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(出来立てのCremonakuga Stradivarius 2015)
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ちょっと前にニュースで ストラディヴァリのニスは普通のニスなのも秘密は無い・・・と分析した結果を元にした記事が載った。

普通の松脂のニスであれば、ストラディヴァリの見え方も 普通のオールドと同じであるはす。
あの美しさは・・・・

さてさて・・・・
誰もが良く耳にしますが、今一つ分からないだろう!いろいろな製作者が、楽器工房、弦楽器店が、クレモナニス、ストラディヴァリニスを塗っていると言う!

私が、肌で感じて思う事は、ニスで音が変わるという事です。どう変わるか??音の香りが違うという事です。
その香りが感じられなければ、同じとしか例えられない。

さて、ではクレモナニスとは、ストラディヴァリニスとは いったいどんなニスを言うのでしょうか?また どんな良さが有るのでしょうか?
ストラディヴァリが生きていないので、100%こういうレシピだとは言えませんが、オリジナルニスから分かる事がある。ただ、残っているどこまでがオリジナルか?疑問が残るも、いくつものストラディヴァリを分析したり、見る事で、だいたい分かるだろう!?

クレモナニスに関しては、現在のクレモナで塗られているニスはアルコールニスが多く、ほぼ世界共通のアルコールニスのレシピになっている。今のクレモナのニスと言う意味では、クレモナニスかも知れない。分かる事は300年前のクレモナのオイルニス(油ニス)ではない。

この数年、前段のお話しの・・コロホニウム(松脂)を使った油ニスを使う製作者が増えてきた。ここで松脂を使ったオイルニスは、300年前には、家具を含めて普通のニスだった。普通のオイルニスは、当時から安価なヴァイオリンも塗られていたのだろう。

それと違うのは、下地処理の違いのあると感じますが、本体のニスも明らかに見た目が違います。

ストラディヴァリに、どの種類の松脂が使われたか?現代のコロフォニウムでは無い事は色や、透明度、艶から、感じる。

一般的なオールドヴァイオリンは、コロフォニウム的な雰囲気がする。
一般的なコロフォニウムの松脂であっる。
松脂全体をコロフォニウムとも言っている。

つまりコロホニウムの中に、どこの松だか分からない松脂から、美術絵画に使う高価な松脂まで含むのだろう。
今市販されているコトホニウムは、安価で、どんな松からか分からない!

見た目の透明度からすれば、
すくなくともあの透明度は、アルプスに沢山ある唐松からの樹脂であろうと思える。
屈折率が高く、中世のイタリアの画家が描いた絵具のクリアーさと、表面のトロッとした光沢
ヴェネチアを経由したバルサムはヴェネチアンテレピン。
産地はチロル地方。今はオーストリアとイタリアにかかる。
カラマツの産地。
クルミオイルも使われたが、リンシードオイルは屈折率が高い。唐松の松脂も屈折率が高く
そういうニスは透明度が高い。

普通のオールド楽器とストラドなどの名器は、その透明度や、色が違う。ストラドは、あまりまっ茶色、真っ黒にならないようだ!
実際にクレモナの名器を沢山見たり、名もないオールドのニスを見ると、色素とは別な樹脂+オイル事態に違いが存在する・・・と私は感じます。

実際には、オイルを混ぜると、色が薄くなる。塗ってから1年経つと、驚くほどに黄変し、褐色化し、美しく変化する。
それを見ると、これだ! と実感できる。
1年~数十年もすれば なお驚くはずです。
一番似ていると思うし、ヴェネチア産を使うのはごく自然であろう????


コロホニウムニスも使った事がありますが、少し違う気がします。

私には
唐松系の気がします。
では、音の香りは・・・・単純にニスが音質の邪魔しないと言う事です。アルコールニスはアルコールニスの音がします。なぜなら、表板にもともと含まれる松脂を使う事で、木に馴染むからでしょう!そして極めて振動の伝達が良いという事が言えます。

つまり ストラディヴァリウスのニスは・・・
唐松か、同等の透明度の屈折率が高い松脂に、リンシードオイルもしくは、クルミオイルが混ぜられ、単体か、色素は、コチニール、もしくは茜、他当時の赤色素が混ぜられた色ニスを塗り重ねたと言わざろうえない。

だから、ふつうにニスと同じでもなければ、音に関係なくもない。普通に見え、ふつうに聞こえるのは、それが感じ取れないからだと思う。
by cremonakuga | 2016-04-11 11:44 | ◆クレモナニスの美 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリン クレモナニス用の酒石酸が届いた・・・

クレモナオイルニスを作る時に混ぜる赤を作る時に私は色調とphなど安定のために酒石酸とミョウバンを少量使います。
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L-酒石酸は、安心して食品に使えるものです。赤を作る鍋は、アルミ鍋、錫ひき鍋、鉄は無いのでステンレス鍋・・・どれも色調が違います。

夏は、炭酸などで割って蜂蜜入れたらどうだろうか??
いいえニスのために使います。

天然では、ワインなどに含まれる。ワインの樽などに結晶化する酸。

ヴァイオリンの赤にはワインの赤味ではありませんが、ワインの成分も加えています。
私の創るヴァイオリンのニス、 作り方こそ少し違うかも知れませんが、見え方 成分は ストラディヴァリウスと同じです。さらなる進歩のために 


(保管庫の中のCremonakuga Stradivarius) ストラディヴァリウスの赤・・左2015年、右2014年1年熟成したヴァイオリンです。

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樹脂の色の変化が純粋な赤を包み込み、褐色化していきます。最初から300年経過した色を作り塗れば、即古いストラディヴァリウスのようなヴァイオリンは出来るでしょう・・・でも本物は天然の赤が少しづつ退色していき、ケースの中で樹脂は赤黒く変化していき、、オイルは光が当たらないところで黄変していきます。それらが複雑に現在のストラディヴァリウスの赤を作っていきます。1年で 充分新作の色でなくなっていきます。本物の色は・・私はこの赤に魅了されています。
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by cremonakuga | 2015-11-28 18:09 | ◆クレモナニスの美 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリン・ニス実験用の空ビンを処分!

久我ヴァイオリン工房

ヴァイオリンのニスは永遠の課題かも知れません。
いらなくなった、ニスビンを処分せねば・・・


クレモナでも研究し、クレモナから帰り、ニス=クレモナニスを探り、いろいろ試し研究してきました。
故松岡順治さんが、ニスは、長年苦労し、研究し、たどりついたという。

ある時、安易に・・「どうやって作るんですか?」と聞いてしまった。
これは、生涯をかけて、たどりついたニスなので、ほんとうに申し訳ないが「どうやって作るか?は言えないけど」悪く思わないで・・・と言われた。
当時は、アマでしたし、親しかったから、それも有って自然に聞いてしまった。

今思うと、今は、プロなので、ほかの人には、製作上のノウハウは、ニスを含めて当然、聞けない。
そんなけじめは、クレモナの学生の時は、なんでも聞いて。今を逃して聞けないと思った。
聞けるのは、師匠に対してと、先生には聞くことは出来る。

日本的で今、考えれば、こうこうやっって、いろいろやって、どうしても分からない時に限って、師匠=先生には聞ける。
何もせずに、聞く事は、どうだろうか?
苦労し聞くと、聞いた内容に、重みが違って、素直に入ってきます。

また、今の私のニスも、長年試みし、実験を繰り返し、どのくらいの、どういう状態なら良さそうという事も、
年月の結果。途中で、いろいろな手加減や、分量など、ノウハウは有り、私なりにトップシークレットです。
おまけに、手には、数か月の大やけども負った。

何も苦労せずに、結果のみ、「どう作るのですか?」ということを聞いた自分は、いかがなものかと深く反省しています。

親しい、アマの友人から、時々ニスの事を尋ねられ・・・・
伝統的な、現代のアルコールニスの成分や、その使い方は、隠し事もないから、お教えする。
厳密には、それでも、いろいろマエストロによって、微妙に違い、シークレットな部分は多い。
友人のラファエロのニスもそうでした。
ラファエロは、親しいので、トップシークレットを教えてくれた。時々来日すると、食事をしながら、
新しい秘訣を、話し合う・・・
私も、今のも当然教えている。

最近、
同じように友人から、「どうやって作るの?」と聞かれた・・・・
やはり簡単に考えているようで、以前の私を思いだしたが、「やはり松岡さんと同じ事を言う事となった」
しかし、言いたくないセリフが出る「これはトップシークレットで、分量もデリケートで、正しく再現し、正しく塗るのでしたら」・・・とちょっとケチだなと思う自分がいて、しかし、仕方がない・・・

松岡さんは、お亡くなりになる1年前、もう仕事を辞められていたが、ケアホームへお伺いしお会い、外で一緒に食事をした時でしたか、ニスの話しになった時、その方法を教えてくださった。
既に、自分の方法を編み出していた事から、基本になる、成分は、ほとんど同じで、ただ、その成分を赤くする手段が違っていました。

多分、ほかの製作者も方達も、沢山苦労されているんだろうと思う。だから、不用意に簡単に聞くと失礼にあたる。

伝統的な、ヨーロッパのニスの製作法をそのまま再現している場合でも、多分それなりに苦労は多く、自分のものにするのに、大そうな時間を費やす事でしょう。
それらを公開されている方もいらっしゃる。

弦楽器フェアでは、パーティーでクレモナのMさんと、お話ししていて、同じようなオイルニスなので、その過程、色素で、細部は違うが、やはりいろいろ苦労し、辿りついて今のニスがあるようで、私の経験も共有していて、大まかは隠すことも無い。
色素では、お互いに譲らず、ああだ、こうだ・・と、会話は久しぶりに楽しかった。
ストラディヴァリ先生が生きていたら、違う!って言われないようにしたい。

試しのニスは、いろいろな瓶を使う、ジャムなどが便利です。
なぜか、ももや・・・が有ったりして!
しかし、中途半端に中にニスが残ったものは、捨てられないで、溜まります・・・
そんな瓶を、一掃!
イタリアから帰り前進のみだった・・・一段落の大掃除を開始・・・・・
分別をする昨今、どうすれば良いか困ったが、直接センターへ持ち込むと、
そこは、意外と、簡単に処分出来、安心した。
悩んでいた私が、A型だと思った。

このビンを見て頂くと、どれだけ、いろいろ試したか?
お察しいただけるでしょう!
ここの写真の数倍のビンがありました。
いやはや、臭いは、オイル、アルコールさまざまです。
見ていると・・・そんな、今までの時間をよみがえらせる瓶たちです。
臭いで、アルコールを入れたり、テレピンを入れたり、なるべく中に残らないようにするのも時間がかかった。


今は、市販のオイルニス
自家製にアルコールニス
そして、
メインのクレモナオイルニスと色素。
やっとシンプルになりました。

※ニスは、結局、どうか?と考えますと、板に対してのニスの厚さが、比率的に薄い方が良い・・・・・なぜなら音質にニスの影響が増えるからです。

ニスは、アルコールであれ、オイルであれ、ある程度の基準の硬さの範囲であれば、何も問題無い
ニスは、音質を重視すれば、細かく割れやすく、剥がれやすく、弱いニスが良い。
ニスは、保存性を重視すれば、エラスティク性の高いオイル、樹脂を多く含むものが良い。
ニスは、表面外部に薄く塗るために、木の表面内部にも、柔らかいニスをある程度染み込ませた方が良い・・・・なぜなら、名器は、外のニスが剥げても、内部のニスが少し残っている事で、新しいカバーニスを薄く塗っても、締まった音質で生き続けている。

どんなニスが良いニスか?以上の内容を、どこで折り合いをつけるかだろう???と思います。

つまり、既製品でも、その特徴と性能、成分を理解すれば、何も問題無いと、今は考えています。
シークレットニスは、昔と同じというCremonakugaのこだわりという事です。
by cremonakuga | 2014-12-09 20:07 | ◆クレモナニスの美 | Trackback | Comments(0)

クレモナニス=ストラデヴァリニスに塗り替えられたヴァイオリン!

久我ヴァイオリン工房

クレモナ・アンティークニスに塗り替えました。
これでニスは最後にします。

デモ用実験器ヴァイオリン=ストラドモデルは、再びニスが クレモナアンティークオイルニス(ストラディヴァリニス)に塗り替えられ、クオリティーを重視しました。

聞く人を、完全なオールドの世界に引き込むという計画は市販のピグメントとアルコールニスでも
可能なようです。
それを、ここのところ試ましした。

音色、見た目など、コンサートでは分からない!

しかし、分かる人が居る・・・そ一人が私!
見た目、音色の少しの違いが、はっきり分かる!

納得がいかず、製作中のヴァイオリンの色素と、樹脂を使い、本物志向のニスに塗り替えました。
赤を少しアクセントに入れました。
ベースは透明ニス、色素ニス1回、透明ニス数回を、極極薄く回数を多めに塗った。

数か月かた、1年で、褐色系黄変し、本物のオールドのニスになり、本物の存在感が増す。

今は、赤が少し生ですが、だんだん馴染んで、赤が生きてきます。
昔、金と同じように交換された赤は、やはり綺麗です。
沢山塗りたいところですが、そこは少し控えることにしました。
この赤は生かすも殺すも、使い方です。
その性質を熟知すれば、とても使いやすいです。

市販の色素のピグメントでは得られない本物感があります。
ニスは、綺麗だからと、しっかり沢山塗れば良いと言う訳でもないのです。
家具さんでは ないのですから・・ニス屋さんでも ないのですから・・・
①~③ オリジナルニス・自家製天然樹脂、天然色素
④自家製アルコールニス+市販ピグメント(赤・緑・黄色・ほか)

①自然光 オール天然樹脂、色素・自家製ニス
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②写真用フラッド電球
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③蛍光灯
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④比較のため以前の見え方とニス1 アルコールニス+ハンメル・ピグメント
よく見かける色で、それなりに存在感も出ています。
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比較のたも以前の見え方とニス2
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やはり、本物の色は、どこか違い、なんとも表現出来ない本物の存在感があります。
キズひとつ無い、ピカピカ新品が、、綺麗で、美しいく、お好きの方には、馴染まないかも知れませんが、
同じ絵でも、良い絵具と使ったものと、そうでない絵と、同じ人が書いても、その違いが出てしまいます。
私には、本物の違いを感じますが、どうでしょうか????



※ニスの関するご参考
2006・ヴァイオリン製作日記⑥ニス



2014・クレモナニスの樹脂を作りに、太平洋へ


2012・クレモナニス=ストラディヴァリニスを考える


2012・ヴァイオリンのニスの色の見え方




※このヴァイオリンは、2014年弦楽器フェアに展示されます。
10月31(金)~11月2日(日)入口付近・・コスモジャパンさんのブースに展示されます。隣は、友人のリューテリア・アライさんです。
by cremonakuga | 2014-08-25 18:31 | ◆クレモナニスの美 | Trackback | Comments(1)

クレモナニスの樹脂を作りに、太平洋へ

久我ヴァイオリン工房

久しぶりに、クレモナニス樹脂を作りに、九十九里浜間近の実家へ
クレモナでは、最上階のアパルタメンテのバルコニーで、作ったニス、まさにクレモナで作ってヴァイオリンニス=クレモナニスでした!

今のニスは、Novantanove(=99)=ノバンタノーヴェニスだろうか???
ダジャレでした!

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ススキが趣があります。
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こころが安らぐ景色です。
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いつもの場所のいつもの花と寄せ波!
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砂の文様が綺麗、いつもそう感じ写真撮ってます。
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砂の紋が綺麗で撮りました。
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東山魁夷さんの絵みたいにしてみよう・・・・防砂林の苗木脇の海岸に沿った道が作られています・・・
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これは、どうでしょうか?日本画のようです!
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防砂林の苗木は育っています・・・
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携帯なので小っちゃい~ 
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250ccのイタリアの画材用の天然バルサムから、作れるのは、20gいくらいの小量の松脂です。
市販のダーク・コロフォニウムより好きです。香りが良く、屈折率が良いので、面倒で、高価になりますが、自作しています。高価なヴァイオリンですから、当然、良い物を使うことにこだわっています。

天然バルサムは、瓶の底に、木のくずのような不純物が残っています。精製されたものではないようです。そのままに、柔らかくするために、ホワイトスピリットが、含まれています。鍋を加熱したとき、それが最初に蒸発するまでが、第1の危険タイムです。それが飛んでから、温度を上げます。それは、鍋を含む重さから判断します。

ヴァイオリン1丁か2丁分に使います。実際には塗ったり、剥がしたり、拭いたり、、、使えなかった分は処分したり・・・ヴァイオリンに残る分はごく少しの松ヤニが、ニスの成分となります。アルコールニスの様に、10回20回とは塗りません。実際に、ごく薄くても3回~5回で済ませないと、基本的な音が悪くなります。

以前使った30%と書かれたビンに入れて保管!30%は関係ありません・・・・
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・・・・引火すると、火柱が上がるので、屋外で、慎重に行います。風が有る日に行います。煙が、滞留し引火しないように風が適度に必要です。町中、住宅街では、臭いと、煙り、危険度などから、無理なのです。
防護の対策をして行います!




久我ヴァイオリン工房
by cremonakuga | 2014-06-04 11:52 | ◆クレモナニスの美 | Trackback | Comments(0)

クレモナニス=ストラディヴァリニスについて・・・考える?????

クレモナニスについて考える?????ストラディヴァリニスについて考える
Vernice Cremonese antico con colorante
(実際の色には見えないのが残念!)
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今まで、クレモナニスって(ストラディヴァリニス)???とヴァイオリン製作の過程で考えてきました。

ヴァイオリンは、最後にニスを塗られ、その覆われたニスによって、木材の美しさが際立ちもし
、そうでなくなってもしまう。

そして、音色も、硬いニスでは、耳元では魅力的でも音が遠くに飛ばなくなります。

小さな音が、硬いニスのせいだと気が付けば救われます。

反対に、柔らかいニスは、柔らか過ぎると、同じく音が弱く、締まらなくなる。

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(実験サンプル塗り)
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(実際に近い見え方です)
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(実際に近い発色です!)
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本物のViottiを細部まで調べ、木と相談し、厚さを決め、白木のヴァイオリンを作り、300年前と同じ樹脂、色素、オイルからなる自作のニスを塗ったヴァイオリンです。
塗られたばかりのストラディヴァリウスモデル1709 ヴァイオリンです。

☆クレモナニス・・・私のニスは、成分的には、同じ成分を含みますが、まったく同じ松から採取した松脂か?どうかは不明です。オイルも同じようにリンシードオイル、クルミオイルなど、色素も同じ、しかしまったくその過程も同じか?どうか?は不明です。
しかし、結果を、比べると、きわめて近いことから、当たらずとも遠からずといったニスです。同じ成分で、同じ効果を出すということです。
松ヤニといっても、安価なものから、私のように高価なベネチアンテレピンバルサム樹脂から、少量の松脂を作るなど、種類はいろいろあります。
しかし、ほかのマツヤニでは、名器の効果は、なかなか再現できません。


※追記2014/11/21
私の場合は、完全手作りオリジナルなcoccinigliaを使用しています。
また、マーダー(Robbia)が使われていたとする文献もあり、マーダーを使うリュータイオ(弦楽器製作者)も多いようです。
近年の、ニスの解析では、コチニールが検出とされています。
lacca grana =Kermes Lakeレーキ(南ヨーロッパのケルメス樫に寄生したがカイガラムシから得た赤)主流だった赤は、大航海時代、16世紀から渡来したcoccinigliaの出現でとって変わられたと聞きます。
ケルメスよりコチニールの方が赤が、・??確か10倍くらい濃かったよう??
推測ですが、Robbiもcoccinigliaも・いろいろ使ったのではと思います。金属で深紅、赤紫、オレンジに変化し、その辺が難しいと思います。どの手加減で、どれを どれだけ、どのタイミングで・・・

私感ですが、当時、coccinigliaは、Lapislazzuli(フェルメールが使った青=フェルメールブルーで有名)と(Blu Michelangelo) 同様に高価な顔料で、金と同じような価値があったと聞きます。
当時の画家も、ラピスは、高価で なかなか使えなかったのではないだろうか???

多分、多分ですが、・・・・王侯貴族にあっては、赤色が、高貴な色のひとつとされていました。
純粋な、美しい赤は、なかなか作れなかったこともあります。

ヴァイオリンも、金銭に、いとめをつけない貴族などのお客には、ふんだんにcoccinigliaを使ったことも考えられます。
それにくらべ茜は、安価ではなかったではないか?どうだったのだろうか???
また

KERMER lacca di Granza ・・・

つまり、alizarina della Robbiaも、coccinigliaもどちらも使ったのではないだろうか???という見解です。
コチニールは加工によって退色が少ない利点もあるようです。

もし、私がストラディヴァリだったら?????
貴族の依頼には、コチニールをふんだんに使い・・ではなく、使え、一般のお客には、マーダーを使わざろうえない・・・
という事になりそうです。
ふんだんに使った真っ赤なヴァイオリンは、薄灯りの宮殿には、丁度良く赤が映えて、さぞ美しかったのでしょう??? 高貴な方の、高価な美しい衣服には、丁度良かったかも知れません。黄金の装飾のある部屋にも、さぞマッチする事でしょう・・・・???

現代の明るい室内、ステージでは、派手で真っ赤で、ケバケバしく見え沿いません。
しかし、金糸や、青や、美しい、バロック時代の衣装のヴァイオリニストだったら、きっと、自然に馴染む気がします。

真っ赤(赤紫)なヴァイオリンを作った事がありますが、深味があって、なかなか素晴らしかった・・・のですが、照明を当てると・・・
一般的なステージでは、やはり赤過ぎて、見慣れない派手さに、使用は難しかったことが、思い出されます。

松脂は、世界中いろいろな松科などの針葉樹などから樹脂が採取だれ、揮発性のテレピン精油がとれる。
つまりいろいろなテレピン精油がある。テレピン精油を取った後にのこる樹脂がロジンとかコロフォニウムと言う。
ヨーロッパ唐松のバルサムが、多くはヴェネチアを経由したことからヴェネチアンテレピンと言われた。そこからテレピン精油を取った後に残る松脂は・・やはり ロジンとかコロフォニウムと言われる。
つまり、同じような呼び方ですが、普通考えれが、当時の絵画に使われる良質なバルサムは、欧州カラマツからのものであったろうと考える。わざわざ質の悪いものを使わなかったのではないか!

今、楽器職人は、市販のコロフォニウムを使う人、私のようにバルサムから樹脂を作る人さまざまです。
あるいは、ストラスブルグバルサム、カナダバルサムなど良質なバルサムを使ったり、混ぜたりしている。

一番有り得るのは、当時のヴァイオリン製作界・・・クレモナ・・・お隣のブレシア・・・少し離れたヴェネチア・・
唐松はアルプスから由来し同じ松脂を使っていたであろうと想像します。
ベネチアンテレピンは、絵画の世界では、当時 そのエマイユを作るために使われた。今はほとんど使われないようですが、画面の脂っこく、滑らかで、透明感がある絵は、名画を作る上で欠かせなかった。

演奏環境が、大きく違う現在、どう使うかが、悩みでもあります。100年待ってとは なかなか言えません。
1年待っていただければ、だいぶ落ち着きますけれども・・・・・・・・と今は、部分的に魅力的な、美しい赤が残るように工夫し塗っています。


色ニス前に下地処理が必要で、虎杢が綺麗に見え、動かないいけない。
いろいろな方法を模索している。
実際のストラディヴァリスに残る成分の痕跡が近い必要がある。
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by cremonakuga | 2012-12-25 14:38 | ◆クレモナニスの美 | Trackback | Comments(2)

ヴァイオリンのニスの色の見え方

久我ヴァイオリン工房の
cremonakuga violino 

ヴァイオリン製作日記

Caffe o Te?

アントニオ ストラディヴァリ 1709年 モデル

ヴァイオリンのニスの色、色いろな光源で、変化しますNo3

久我ヴァイオリン工房製のストラディヴァリモデルのヴァイオリンは・・・・・・

クレモナニス=ストラディヴァリウスニスと同様の天然植物樹脂、天然色素、植物オイルからなる自作オイルニスです。色素も長年の研究実験でたどりついた本物の色です。

午後3時の屋外の光ですが、やはり写真は実際より、かなり赤く写ります。
今度は、色補正フィルターで、色補正してみようと思います・・・・・・
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同じニスでこんなに見え方違います。
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by cremonakuga | 2012-12-04 13:00 | ◆クレモナニスの美 | Trackback | Comments(0)

久我ヴァイオリン工房のニス および 現代のアルコールニス(6/05追加)・・・

cremonakuga violinoのニスは・・・・・・・・・
まだ濃い赤を塗っていないcremonakuga Violino
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クレモナニスの赤を使った Cremonakuga Viotti (Marie Hall-Viotti)
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同じ赤い色素も使ったクレモナニスを使用した、Cremonakuga Ole Bull
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オリジナル A.S 1709 Marie Hall-Viottiと私の左手です!
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cremonakuga viotti 2012 完成!
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クレモナニス  Vernice Cremonese=ストラディヴァリウスニス



☆オイルブレンド比率は、樹脂:オイルは 1:0.5~1.0
1:1は、柔らかく、無難ですが、音質からすると、0.7くらいが良いと思いますが、混ぜるオイル自体の比率により異なるので、一概には言えません。この種の単体松ヤニ・オイルニスで、数十年の実績があるUSA市販品は、1:1と聞きました。実際のストラディヴァリに塗られているカバーニスは、ドイツなどの市販品のオイルニスに比べると、触った感じは、やはり丈夫だが、軽さ、柔らかさを感じるくらいの硬さだ!1:1くらいの硬さであることは確かです。前に述べましたように、一般向けに市販されているニスは、硬めのように感じます。
私の場合は、下地は、1:1で なおかつ、柔らかなオイル成分にし、それをさらに希釈し、塗る、染み込ませるためです。
樹脂の硬度にもより、より硬い樹脂はオイル比率を上げ、柔らかい樹脂ではオイル比率を少しだけ低くします。
同じコロフォニウムでも多少の差が有り、試す必要があります。
一番下のニスを一番柔らかく、順に硬さを増します。
カチカチ言うような音を感じるニスは硬すぎます。
ある種、プラスティック板のような軽いペタペタした音のような表面の方が音は良いようです。

色ニスは、天然のrosso色素を取り出し、先に書いたニスの別レシピ・オイルニスに混ぜまものを、透明ニスと交互に刷毛や、指で薄く塗ります。

カバーニスは、基本の透明、褐色ニスの少し硬めのものを塗っています。
途中から最後に塗るのは1:0.5~0.7にし、オイル成分比率を丈夫にしている。

※樹脂、オイルの比率は、同じ松ヤニでも、硬さは違うので、単純に比率では表せないと思いますが、
一般的には1:1が無難です。ただ、その松ヤニ樹脂の硬さと、混ぜるオイルが何にするかでも、ニスの硬さが違ってきます。
何とも言えませんが、硬すぎず、柔らか過ぎずとしか???

硬いとどういう事が起きるか?
音質に張りが出て、倍音がジーと言う音が多くなります。弾いている本人は極めて心地よく、しかし、楽器が大きく振動できず(そういう感覚)に遠くに音が飛ばない感覚。
ニスが剥がれやすく、欠けやすくなる。極薄く塗っても影響は大きい。オイルでもアルコールでも同じです。

柔らか過ぎると、どういう事が起きるか?
音質が、締まらない感じの音質になり、単に柔らかい音という感じ、ただデリケートな倍音が美しいと感じます!そして ニスの跡が付く・・・
皹は入りにくいが、
ニスが割れる時、大きく皹が入り易く、美しくない。
音の振動は、遮るものは無くなるので、乾けば、色々な倍音は再現できる。


どんなに手作りで高価なニスでも硬すぎるものを使うのなら、むしろホームセンターで簡単に買えるウレタンニスの方が、音は良いかも知れない。振動し易さの音だけ考えれば・・・・・!
ニスは、音の伝達性と、硬さが命です。丈夫さは、最後になります。家具ではなく、楽器ですから!
・・・そういう観点から、常に注意しながらニスを作り塗っています。


これらの天然の樹脂、オイルの性質からニスは、半年から1年・・・・2年と経年するごとに、色が、黄変、褐色化し、より赤褐色色に落ち着きます。出来立てより、毎年色が美しくエイジング変化していきます。細かな皹も入り、本物にしかない重厚感と風格ができてきます。

※オールド・クレモナ ヴァイオリンニスが褐色に変化する訳・・・・
樹脂の松脂が酸化し、黄変します。もともの褐色の松ヤニが更に濃くなります。オイルのクルミオイルも黄変します。褐色になります。リンシードオイルも黄変します。特にリンシードは暗い場所で色が濃くなります。
それらが 重なって 1年もすると はっきり楽器の容姿が変わります。
アルコールニスでは、内部の色素が退色したりし、表面が滑らかになり 優しい 柔らかい色に、 角が取れた綺麗にになります・・・・ オールドクレモナニスは違います。

現代のアルコールニスやオイルニスは、楽器の保存性も良く、化学合成された色素のニスは、色も飛びにくく、丈夫で、丁寧に塗ると、皹も入りにくく、数十年しても色も褪せず保存性が良く、別な意味で美しく変化します。道具として扱い、販売には好都合です。ニスメンテがほとんど必要が無いかも知れません。

しかし、楽器については、あまり丈夫でないニスの方が音に良いという・・・・残念ながら反対のことが存在します。(・・・と私は思います、そうでないという意見も有りますが、しかし、クレモナの名器は、総て?、大方?昔のニスを昔の塗り方で塗られたという事実があるようです。)

硬すぎず、柔らか過ぎず、ゴム的でなく、楽器を固めず、成分が音響に良い・・・を叶えるには、昔のレシピに近いニスに回帰せざるを得ません。

ニスは丈夫より、取れたら塗る・・・か、出来れば、取れても綺麗なのが理想です。なぜならヴァイオリンは、家具ではなく、楽器だからです。

しかし、扱い難しく
楽器屋さん泣かせかも知れません。ニスのレタッチなどアフターサービスが面倒で すたれたのではないか それが理由だと思っています。

販売にも、最初にニスは剥がれやすい、皹は入ります。暖かすぎると、指紋が付きますので、ご注意ください。
なぜ、そうなのか?音にどうなのか?ご説明し、ご納得いただいています。

しかし、市販のニスが悪いか? というとそうは言えません 極端に厚塗りしない限り、無難です。
下手な手作りのニスを塗るなら、市販の方が良いかも知れません。市販のオイルニスを塗った20年くらい前の楽器は、ニスの悪影響はまったく受けてなく、美しく 音も問題有りません。

市販では、油絵用のニスを使うという方法もあります。
例えば、ルツーセなどの上ニスと色素や、油絵具などのピグメントを混ぜ塗る方法・・・・このニス・・ルツーセは
ダンマルニスや、ダンマルとマスティックを混ぜたニス=柔らかいニスなので音質を生かします。

ただ 弱いという点は知っておくべきです。

このニスを使うのであれば、最終に楽器用のカバーニスを薄く塗り仕上げるのが良さそうです。

絵画用のニスは、ダンマルニス
ダンマルガム100g
テレピン200g

ガーゼにダンマルを包み、糸でしばり テレピンのビンに吊るし(上部に)そして蓋をします(ラップなど可)
時々ゆすり溶かします。
溶けたらカス・布を取り出します。

ダンマルガム:テレピン=1:2~1:5で使います。
乾性油が混ざらないので、表面はさらさらなマットな感じになります。
ピカピカにしたい時は、最後に乾性油が混ざったニスで仕上げればそうなります。
絵画なので、油絵が完成し、数か月~1年経ってから絵の保護のために表面にニスを塗布します。
保存は暗い場所でしっかり蓋をし保管します。







≪私のアルコールニスを塗る場合の下地ニスレシピ≫
    (現代クレモナの下地ニス)

マスティック樹脂(キオス産)・・・・25g
テレピン油・・・・・・・・・・100cc


事前に必要に応じ、水性染料で着色する。(私の場合は、サフラン、ほか使用)
なぜ、水性か?後のマスティックニスが染み易くするためです。
刷毛か、タンポ磨りし、たっぷり何度も塗り染み込ませ、目止めにする。
10日くらいで乾く。その上から、アルコールニスを塗る。
私の場合は、サフラン使う場合、後から黄色のニスは、塗らない。

一般的に美しく塗るには、
透明
黄色
オレンジ系
赤系
など、という順序で濃い色へと好みで工夫しながら塗ります。
木地に色素が染みると シミ、ムラになり虎杢も動かなくなりやすく、品が出ません。


   ≪一般的なクレモナアルコールニスのレシピ≫
アルコールニスも好きですが今は封印しています、そのうち再開したいと思います。

Sandaracca&Ginepro・・・・・ 40g(例、Sandaracca 15g,Ginepro25g)

Copale・・・・ 10g
Benzoe・・・・・ 10g
Elemi・・・・・ 15g
Mastice・・・・・ 15g
Gomma lacca rubino・・・・ 20g
及び(Trementina veneta 入れる場合・・・・・15g)
con Alcool 500cc

※、硬くしたい時は、elemi,mastice、trementina venetaなどを減らし、copale,gomma lacca rubinoなどを増やします。
その場合は、ニスの塗る回数を減らさねばなりません。このことは、回数を多く塗り色を濃くしたい場合は、柔らかいニスの方を調合しないと、音量が減るという事になります。
多く回数塗るということは、それだけ、ニスに影響された音質になるという事です。

色・colorante
Rosso /sangue di drago(赤が飛びやすい)/sandalo/radice di robbia
ドラゴンは真っ赤になるので、陽にさらして落ち着いた赤に変化させる。一瞬に変化させる場合は、針金などの鉄を火で焼き、ドラゴンの赤のアルコールの中に入れると、ジュっと茶色系の赤になるが、失敗すると汚い赤になるので、慎重に!私は、サンダロを多めにした方が好きです。
Giallo/gomma gutta(毒性有要注意)/corucuma
私は、黄色ニスを使わないため、下地にサフランを使い、透明・赤・透明・磨き、赤・透明・磨き・・赤・・を数十回繰り返します。結果Arancia~赤になります!
Arancia/sandalo

con Alcool


ヴァイオリンをどこで使用するか?暑い国か?寒い国か?湿気が多い国か?湿度。温度調節が一定の環境で保存ができるか?

それにより、ニスは、何が良いか?変わると思います。  日本では、オリジナルニスは向かないことは確かです。普通のアルコールニスやオイルニスにしたほうが、絶対的に安定し、有利と思います。
決して、アルコール、オイル、が どちらが良い、悪いという訳ではありません。
ケース バイ ケースです。
だれが、どこで、どのように使うか、どれだけを必要とし、どれだけ音の差が分かるか?

それでも、環境を整え、丁寧に使い、音が違う事が実感でき、音を一番に考え、それでもニスが取れ、手が当たる場所のニスが昔の楽器のように黒っぽく変色し、それらの経年の証しが、美しいと感じられるのでしたら、オリジナルニスは価値があると思います。

ただ、ストラディヴァリやデル・ジェズと同じ成分のニスの言葉に、酔い、使うのであれば、意味は無いのではと・・・・・

アルコールニスにせよ、オイルニスにせよ、私のクレモナアンティークニスにせよ、厚さが増えれば、音質は、ニスに影響され、音量が減り、また同様に硬ければ、音量が減ります。

白木だけでは、締まった音になりません。
白木に、下地で、ある程度の濃さの存在感をつけ、そこへ柔らかい透明ニスを数回塗り、0.5mmくらい染み込ませ、その状態で、音響的に90%完成させ、色ニスを含め、数回で終われると、一番理想的と考えます。
それが、言うは易し、行うは・・・・し、・・・言う事です。
なぜなら、いつも同じ厚さ、形のヴァイオリンを作っている訳ではないからです。

※水ガラス・・・珪酸カリウムを塗布する方法(板、木材の強化のため)・・・サッコーニさんも書いていますが、
私の感じた事は、自分の耳で聞いて、音が良くなく感じたので1回試し、その後は一切行っていません。
どう良くなく感じたかは、倍音がデリケートで無かったからです。音色が美しくなかったと言うことです。
一度の試しなので、本当は・・どうか?分かりませんが、私には一回の使用で、止めました、もう十分でした。
私の場合は、内側に、ごく薄く塗りました。
同じ事は硬いニスの場合でも感じます。

人がどう感じるか?より製作者自身がどう感じるか?音を作る仕事ですから自分で判断するしかありません。




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追記2016、7月 01
オイルニスは、数回~10回程度の塗りで終了しますが、アルコールニスは20回前後塗ります。その分厚くなりますが柔らかいため板は振動しますが、ニスの分も板の音と同じように含まれ 音質が 300年前のオイルニスが木の振動がメインに対し、アルコールニスは、ニスの音もあるので、微妙には違います。
市販の量産のオイルニス(ハンメルなど)は、アルコールニスの様に数十回薄く塗るため、アルコールニス同様にその音が含まれると思います。


2016、7月、01追記につき、内容が重複しますが・・・
※久我ヴァイオリン工房のヴァイオリンオイルニスは、
2012年現在、基本的には、従来通り松脂を主体にしたものを使用しています。下地ニスは、ヴェネチアンテレピンの松脂を作り、赤褐色で透明な樹脂に、それにクルミオイル、リンシードオイル(3種類)など4種類をブレンドしたものを少量まぜ、硬さを調整しています。その硬さは、実際のストラディヴァリなどをタップした時の硬さを参考にしています。この事は、オリジナルのニスの硬さの音というより、保護のために塗られているカバーニスの上からの響きです。カバーニスも聞いた感じでは、硬くないニスが塗られています。経験では、そのくらいの硬さが、良く鳴る硬さと思います。

久我ヴァイオリン工房 初期のクレモナニスはオイル・色素をまったく混ぜず赤を発色させていました。松脂のみのニスは、少し硬さがありますが、数年の使用で、軟化し、硬さが少なくなり、音には問題無いと考えます。
ストラディヴァリのニスの成分が科学的に分かった現在では、クルミ、リンシードなどを混ぜています。オイルを混ぜたほうが、丈夫で取れにくくなります。

しかし、現代のアルコールニスが、10年使ってもニスが綺麗なのに対し、クレモナニスは、3年もすると手が当たる部分は、完全に取れてしまい、見た目でも完全にオールドのように変化してしまいます。
ニスの補修が必要になります。メンテが必要になります。

イタリア・クレモナは、乾燥していそうですが、ポー川の近くということもあり、濃霧も出るほど湿気があります。カビも発生します。
しかしヨーロッパは全般的には日本にくらべ湿度は低く、汗などの影響は少ないため、クレモナニスは、現代日本での使用には、湿度・温度管理された使用を必要となります。

結論は、クレモナニスであっても、手の当たる部位は、オイルニスのカバーニスをしっかり塗るか、そこだけアルコールニスにしたほうが道具としての使い勝手が良いという事を実感しています。

300年前のオイルニス・クレモナニスは、汗を沢山かく人には あまり向きません。 日本で使う楽器であれば、湿度温度に気を配る必要が発生します。 新作で このニスを使う場合は、手の当たる部位は、アルコールニス+アルコールニスカバーニスを塗るか、オイルでもカバーニスを塗る事が必要です。

すべてアルコールニスの方が、そういう点では、丈夫です。





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Kuga Violin Atelier(久我ヴァイオリン工房)
Cremonakuga violino






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by cremonakuga | 2012-11-28 16:07 | ◆クレモナニスの美 | Trackback | Comments(0)

クレモナニス色素ヴァージョン(ストラディヴァリニス)

久我ヴァイオリン工房
cremonakuga violino

色素のクレモナニス・・・ Vernice Cremonese con colorante.
ストラディヴァリニス

クレモナニスのいろいろな色調を再現するには、終わりがないようです。
その時代時代で、使われ方が、変化しているような気がします。
昔も、注文のお客の好みなどでも違うかもしれない。

PCモニター下側から見るとオレンジっぽく見えます。PCの光源は、青を引き立てるようで、
正面から見ると、実際より赤紫系にみえます。目ではオレンジに見えます。
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現在、オリジナルを見ると、ニスが剥離した、下地を見ると、総て同じ下地を施したのだろうか?と考えさせられる。

日進月歩、日日変化努力の結果の変化だろうか?

今、色素は、300年前の色素を抽出し、黒っぽい赤(紫系)、赤紫、など再現した。
一昨日作った色素は、オレンジっぽい赤、オレンジを作ったはずですが、実際に、練って塗らないと、実際の色は、分からない。

写真は、電球の光を透過させてみた色再現と、白いお皿をバックに色を見た写真です。
実際は、下地に木の色が存在し、光源の反射光なので、同じ色にはならない。

鮮やかなオレンジではなく、黒っぽいオレンジで、その上に茶色っぽい赤のニスでカバーする。

木片で、テストしないと分からないが、ストラドのオレンジ系か、デルジェズに使いそうです。

想定では、まったく本物と同じ色調に再現される予定です。300年の変色黄ばみは、無い状態でですが・・・

しかし、ここで終わりということが無いようです。
何歳になっても 日々精進あるのみ・・・・・・







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by cremonakuga | 2012-06-20 22:01 | ◆クレモナニスの美 | Trackback | Comments(2)