久我ヴァイオリン工房 「ヴァイオリン製作日記」 Caffe o Tè?

ヴァイオリン製作 日記   "Caffe o Tè? "

Benvenuto a  Cremona Kuga violino
- ---Il violino misteriòso--- 
ようこそ 神秘な音を紡ぐクレモナクガ ヴィオリーノへ 
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ヴァイオリンの最高峰とされる名器は、今なお17世紀、18世紀、北イタリアの名工達によって作られたヴァイオリンです。
しかし、その製作法は、18世紀末に途絶え、名工達の音作りは伝承されず、神秘の謎に包まれています。
私は、クレモナ名器ストラディヴァリとグァルネリ・デル・ジェズがとても好きです。
両者の音色やその姿に魅了されています。

ヴァイオリンを作り始めて、今迄、色々な人との不思議な出会いや、偶然から、
意図せずに、度々ストラディヴァリ、グァルネリ・デル・ジェズなど手に取って見る機会を得てきました。

クレモナ名器特有の音の響きを敏感に感じながら、気が付くとストラディヴァリ、グァルネリなど33丁余を見てきました。
国内外の演奏家の方々を初め、応援してくださった皆様に、心より大変感謝致しております。
私は名器に触れ、時に音を出し、その厚さを計り、それらの音作りの技術を探り、音響特性を調べながらヴァイオリンを製作しています。
(2017年展覧会より)

このブログは、ヴァイオリンに関するマニュアルではありません。私の個人的な感性で考えを綴るヴァイオリン製作日記です。
そんな Caffe o Te? スローな空気感のブログをご覧いただけましたら幸いです。

・・・・・・ 誤字、脱字など注意していますが、多々有る様です。何卒ご容赦ください。 
             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ Kuga Violin Atelier(久我ヴァイオリン工房)  このホームページ/ブログに掲載の文章、写真、イラストなどを 無断で転載したり・複製しないでください。(C) 206 CremonaKuga All Rights Reserved.     



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# by cremonakuga | 2018-02-13 13:55 | Trackback | Comments(15)

Arcobaleno修理から 既に1か月も経過しました。

ネック角度修正、内部厚さをバージョンアップに改修、そして 駒の圧力からくる魂柱部分の表板裏面のヘコミを直し、その他 さらに、日本の梅雨時に耐えるような圧力対策、
その他、接着部の修理、などなど終え、外観のニスの最終乾燥処理中です。
ニスは小さな箇所でも全体でも同じ時間がかかります。
そして、
ガタついたペグも、フィットさせ・・・

今 直す事で変化した音色 特にE線のデリケートな音質、音の芯を直しています。

ヴァイオリン1丁作るより大変な作業も終盤に近づきました。
しかし、こういう仕事をする事で、ストラディヴァリウスとその使用と経年の事が、シミュレーションされ、いろいろな事が分かってきます。
新しい新作を作る時に、大変 役立ちます。
しかし、日本の梅雨、夏の暑さ・・・はストラディヴァリウスなどの様なヴァイオリンには極めて過酷なんだなあと思います。
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# by cremonakuga | 2018-02-13 13:55 | Trackback | Comments(0)

独り言・・ヴァイオリンの弦の劣化とヴァイオリンの性能の関係について・・・思う事

独り言・・・

ヴァイオリンの弦の劣化については、常々思う事があります。
・・・それは・・・
どの弦を・・・
使用する日数、期間・週、月・・・
どのレベルの人が、誰が?
どういう弾き方で
どれくらいの時間弾くか?期間弾くか?
どういう環境で?

これくらいが 一般的に 弦の劣化について考慮する項目のような気がします。

Aのヴァイオリン Bのヴァイオリンで
張力が同じ場合で
同じように弾いたら 弦の劣化は、どう差が出るのか?
それとも同じ弦なら、ヴァイオリンの差であまり変わらないのだろうか?
・・・・???・・・と
(既に違うだろうと考えていますが!

それは、最近 ユーザーから、同じヴァイオリンでも
弓の違い、毛の違いで、これほどヴァイオリンの音が違うのか?
・・・・と
そして、弦の劣化が、直ぐに感じるヴァイオリンとあまり感じないヴァイオリンがある。
あまり考えてみなかったと・・
・・・そういう 感想をいただき、

良く鳴るヴァイオリンは、よく鳴るのは、弦が効率的に良く振動すること事から、
弦の劣化は速いのではないか?そう思っていましたが、それは正しいかも知れません。

反対に、良く鳴らない楽器では、力を入れがちになり、その点で弦の劣化が早まる場合もあるかも??

同じ力、同じ弾き方だったら、鳴らない楽器は、弦も振動しにくいので、弾く事による劣化は少ないかも??
そうしますと ダラダラと劣化を感じにくいかも???
良く鳴る楽器では 楽器が敏感なので、弦の劣化も敏感に感じる事は肌で感じています。


つまり良く鳴る楽器の場合は、弦の劣化が分かり易い事から、劣化した古い弦を付けたまま弾く事は
耐えられない気がします。
弦の劣化が、あまり気にならない楽器は、鳴りが良くないのかも知れません。
すくなくとも半年1年ナイロン弦を、弾きつづけても気にならない場合は・・・
コスパが良いと考えるか? 根本的に楽器が鳴っていないって思うか?


知り合いの演奏家の先生は、どんなに高級なナイロン弦でも1か月は無理のようです。
いろいろな弦で、2週間もたない弦、劣化が顕著な弦、 同じ1か月でも、劣化が はっきり分かる弦、気が付くと劣化している弦など・・など様々。

※弦の劣化=弦が正しく振動しなくなる(倍音がなくなる)=楽器が振動しなくなる=楽器が鳴らなくなる。
楽器は弦の振動をネックの先端まで、ペグから渦巻の隅々まで、箱の総ても巻き込んで 伝えます。



考えると きりがなくなります・・・・・・・


結論・・良く鳴る楽器は、弦の劣化に敏感! という事に落ち着きそうです。
また、良い楽器は、良い弓で 初めて その良さが表現できる。

そう言われる楽器を作るよう心掛けたい!

とりとめがなくなりますが・・・・




# by cremonakuga | 2018-02-12 17:56 | Trackback | Comments(0)

今日はバロックヴァイオリンを聴きたい気持ち!

Amandine Beyer昨年 私の展覧会の折り、バロックがとても お好きな方からいただいたCDです。 やはり良いですね バロックの響き・・・・シャープで音に切れがあって、倍音が美しく・・ガットの美し響き石作りの建物の部屋で 聴きたい。


AMANDINE BEYER
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J.B.BACH(1685~1750)
Disque1:
Partita BWV 1002
Disque2:
Sonata BWV 1005
J.G.PISENDEL(1687~1755)
Sonata A violino solo senza basso
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# by cremonakuga | 2018-02-12 16:19 | Trackback | Comments(0)

スーパーブルーブラッドムーンでしたっけ!?皆既月食




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# by cremonakuga | 2018-01-31 22:09 | Trackback | Comments(0)

ビチェリン 今でしょ! 寒い今

今は氷河期?
・・・の日本・・・
ヴァイオリン工房Cremonakuga Violino
Caffè o Tè?
(BICERIN)
寒い今日、温かいビチェリンで リフレッシュ!

イタリアのチョコレートとエスプレッソコーヒーで作る
ミルクが足りずクリーム無しで(涙!)
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con Bonomiで!
FORNO
Bonomi
Sfogliatine classate
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# by cremonakuga | 2018-01-30 18:39 | ◆食物・飲み物 | Trackback | Comments(0)

アンティークニスを施す時に!考えている音の事を少し・・・

ふと思いましたが、ヴァイオリンを作る上で、ニスを塗る段階は・・・・
自然なアンティークニスのブログをご覧の方が多いようなので・・・私のですが、実際の塗り方は・・・偉そうなことは言えませんが・・・こんな事をしています。
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①一般的な均一に塗る場合は、白木で音を出して試してからニスを塗るケース
・・・これはニスが塗られる前と後の差が認識でき、板が厚めのヴァイオリンと薄めのヴァイオリンでは同じ回数のニスでも、その違いが分かります。どんなに柔らかいニスでも音は変化します。
②・・・白木が出来たら、そのままニスを塗る・・・これは①を認識した上で行えば何ら問題はないと思います。

③・・・アンティークに塗る場合や、後からニスを部分的に重ね塗りしたり大きな面積をレタッチする場合は・・・
私の場合は、ある程度下地や指板下を想定内で塗ってから、後は弦を張り、音を出しながら塗っていきます。
白木で音を出し、下地を塗って音を出し、指板下を塗って音を出し、ここまでは指板は仮止め状態ですが、
ここからは、塗って音を出し、ニスを取って音を出し・・・・
変化を感じながら音創りをしながらニス塗りを進めます。

顎当てを付けられない場合が多く、鎖骨あたりに当てて離して弾いたり・・・というより音を出す感じ・・・
つまり全体処理から次は表と横を先に進め、裏は、肩が当たる部分のニスを取ってしまえば顎当てがセットできます。
この段階では、音は具合が悪い状態になりますが、裏の中央を最後にしています。
ここまでは一貫してニスの回数を記憶しておきます。
どこが何回+何回ー何回=???
なるべく、ニスが一番塗られている部分の回数を同じになるようにします。


この作業をすると、各段階でE線の音質の変化G線、D線A線 ハイポジション・・重音などなど
良くなったり、悪くなったり・・・どこが どう関係し作用するかも自然に感じられます。

白木の音、全体に下地を塗った音が基本の音で それを絶えず基準に記憶しながら進めます。
その基本の音より良くなるように・・・・

ニスが取れた部分は、まったく何もニスが無い方が良いのか、何も無い様に見え下地にニスが染み込んでいた方が良いのか?
300年前に塗られたように塗ってからニスを部分的に取った方が良いのか?
個体で違うので一概には言えませんが・・・・・
(300年前のニスが塗られて残っている部分は、新しいニスで同じにしても、300年前の経年したニスと新しいニスでは性質がまったく異なっていますので同じ音質にはなり得ません)
あとは、耳で感じ聴きながら、頃合いを決めるしかありません。
実際にやってみると分かりますが、ここでニス1回の増減、部分の重ね塗りで、明らかに音質が変化します。
オイルニスとても、厚い塗ではなく、アルコールニスのように濃度が薄いオイルニスを、適量回数塗ったほうが
質感が得られます。

ニス&音=デリケート!
それが分かると、やたらと見栄えだけで塗れなくなります。

・・何も考えず塗ってしまえれば楽なのですが・・・
アンティーク仕様のヴァイオリンは、計算されたニスの上に 成り立っていると思います。

全体に塗られた音色&アンティークに塗られた音色
どう違うか、厚さだけでなく、ニス塗りでも どうオールドヴァイオリンの音に更に近づくか?
感じながら進めます。

# by cremonakuga | 2018-01-23 11:30 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリン工房も大雪になった!恒例 雪小ダルマ

今回の雪は、湿気が少なく
なかなか丸まらない・・・スキー場の雪みたいです。それだけ寒かったのでしょう


ヴァイオリン工房なので お鼻はペペロンチーノ!
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約17cmの積雪。
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# by cremonakuga | 2018-01-23 11:03 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリン工房にも雪が!

今は12cm以上積もっています。明朝の雪かきが大変そうです~
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# by cremonakuga | 2018-01-22 20:09 | Trackback | Comments(0)

Cariploは、リフレッシュし、更にパワーアップ!

Cariploは、ニスを調整し、全体的に厚さ、色相を加減しました。
特にパーフリング周りを注意し・・・

実際にニスが経年で薄くなったり剥げたりすることで、
出来立ての音と、変化します。
最初は、ニスが剥げた状態であっても、出来た時の音色を再現しました。
・・・ニスが無い部分にも透明ニスを同じ回数塗り操作しましたが、
今回は、ニスが剥げた部分は、染み込んだニスはそのままで、可能な限り
少ないニスにし、経年も加味しました。
その結果見た目も
リアル感も増し、
音もダイレクト感が増し、繊細さも増した気がします。
前とは、まったく別な楽器になってしまいました。


※私は、時に、この作業は、駒を立て弦を張り音を出しながら行います。
裏板や、横板、表板(指板下、顎当て部分、横板エンドピン付近を除き)・・・
新しくニスを塗った時、どう音が変わるか?そのニスが乾いて どう変わるか?
そうする事で、アンティークの本物のニスの状態への変化の総てではありませんが、
その一端は体感できます。ニスの音色音量へのかかわりが・・・

ニスを薄くしながら音の変化を聴きます。また新しく
前のは、綺麗すぎた感があり・・何も悪くなかったのですが、
今度の方が私は好きです。近い将来演奏家が演奏に使って音楽として聴けることを
楽しみにしています。
写真電球で撮影したため赤みが多いのですが、もう少し黄色味もあります。
作った本人も気に入っています。
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この色が実際に近い色相です。⇓
上 Cariplo Cremonakuga
下は Guarneri del Gesu オリジナル

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# by cremonakuga | 2018-01-22 01:32 | Trackback | Comments(0)