横板を削る

cremonakuka violino
久我ヴァイオリン工房では

アントニオ・ストラディヴァリウス モデルのバロック・ヴァイオリンの製作を開始しました。


☆caffe o te からでホーム・ページまだの方は、右側の入り口からどうぞ!・・・・⇒・・
横板を削る_d0040395_14375010.jpg



私が、いつも考えながら、してきたことですが・・・・・・

製作で大切なのは、出来あがった音をイメージすることです。

その音色によって、どこを、どれだけ板を変化させるのか考えながら、

仕事をしています。

ある場所を,右と左、どちらを変化させるかで、同じ場所でも厚いか薄いかで180°性格が変わります。

高音に重点を置くか、低音に置くか、

ふくらむ低音か、強い低音か、

繊細な高音か、強い高音か、

繊細な高音か、

どんな倍音が欲しいか

例えば、表・裏板が、せっかく良く出来ても(音響的に)

私が考えるには厳密には、

この横板だけで、ストラド系の音を別の楽器の音色にしてしまいます。

反対に、デルジェス系の音質も別な音質に変えてしまいます。

ヴァイオリンのfascie(横板)を削る! 今回は、10年以上乾燥させたヨーロッパ材です。

それは、見た目だけでなく、これから始まる音作りへの導入部として、とても大切な部分です!


salice( ヨーロッパの柳)のzocchetti(ブロック)も 総て型に6個 接着されました。

横板を削る_d0040395_14382873.jpg


cremonakuga violino cremonakuga violino cremonakuga violino

久我ヴァイオリン工房・久我ヴァイオリン工房・久我ヴァイオリン工房
by cremonakuga | 2009-06-21 14:58 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)
<< 裏板カエデを 人力バンドソー?... ヴァイオリン型・FormaGを作る! >>