L’Arcobaleno虹という名前のヴァイオリン!

久我ヴァイオリン工房は 今・・・・


夢を込めて!ヴァイオリンは命名されました。“L’Arcobaleno” 虹という意味です。
ふと、虹を思いおこしました…・それで虹に夢を込めて!

表板は北イタリアval di fiemmeのciresaのabete rosso1998年です。

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ラベルにも 記されました。 そして60歳に創ったと…・・
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ネックを製作中ですが、箱のみ外の下地処理をはじめました。
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タンポすりで、たっぷり魔法?のニスを、染み込ませる……

乾いていなくても、良く響くのには 不思議です。
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タンポすりにするのは、刷毛では、染み込みにムラが生じ易いからです。

濃いところとの差が、音のバランスを壊してしまうからです。


これでもかと、染み込ませています。

そに後は、素早く、溶剤を蒸発を促進させます。

残ると、中で樹脂と結合してしまうからです。
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ニスの屈折率は高いので、透明感が大きい!

表板は、厚さ2.0mmが3ヶ所5mmの直径で、
2.4mmから3.1mm 69g

裏板は厚さ2.0mm1箇所、2.3mmから4.2mm
99g

横板も良く響きます。
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良さそうな、印象がします。

(エンドピンの穴から、内部を撮影する…・)

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製作一口知識…・・
他の製作者の方達は、分かりませんが、

私は…・

横板は、裏板の模様によって、向きが決まります。

美しさが発揮される場所でもあります。

しかし、年輪の幅が均等だと良いのですが、いつもそうとは限りません。
向きの変えられないなど…・

普通は、裏板側の細かい方がくるとまだ良いのですが、

表板側に細かい時は、板を少しだけ薄くしてあげます。

特にストラドの場合は、表裏が音程が近いので、横板も気をつかってあげる事が必要です。

この横板は、普通に創られていますが、年輪が違いは、上下、同じ強さになるように、厚さに差を付け、合わせてあります。

つまり、1mmの厚さですが、細かい方は、1mmを切っています。

ライニング(横板に付くノリしろのような板)も含めて、調整してあります。
by cremonakuga | 2008-10-20 21:03 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)
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