ヴァイオリン デル ジェズ 裏板

バイオリン・デル・ジェズ モデルのアウトラインが
大変難しい!
まず、いろいろな部分が左右異なる、
パーフリングの位置もまちまち、
これらを、左右共通の形を作り、
それで普通製作しますが、

多分、それでは きっちと出来すぎ、雰囲気が出ません、、、
あまり細部に気を取られないようにし、
全体的な雰囲気を重視したい、、、
しかし、
結果、いろいろなところが、
左右違う事になっていきます。

問題は、オリジナルは肩からF孔の刻み・ストップ(駒)までの距離が
普通195mmが198mmくらい有る事、
ネックが130が少し短くなるになるわけですが、、、
それらは、駒位置を2mmくらい前に移動しています。

オリジナルは名器なので それは、それで良いわけですが、、
同じF孔を抜くと、3mm長くなってしまいます。
ネックも少し短く、、、
それでも、オリジナルと同じです で良いとは思うのですが、、!?

普通はネック130mm肩から刻みまで195mm、弦長さ328mmから330mm
駒からテールピースまでの長さ55mm 比率6:1が基準です。

刻みの位置だけ違っても、やはり見た感じが変!
F孔の位置が上がっても、バランスが変!

違和感を感じない程度に、1.5mmくらいの差に
し、駒の位置でも調整したいものです。
あとは、視覚的な感覚が重要になるはず、、、

マニュアルどうりでない難しさ!

それでも作ってしまう 天才ガルネリは やはり すごい!尊敬します!

F孔のサイズでも、箱中のエアートーンが違ってしまいます。
ちなみに、ストラドはオリジナル(forma=PG)で作ると、ぴったりDo(C)の音程になるようです。

普通、ヴァイオリンは、do(C)に合わせます。

さてデルジェズは、どれくらいの音程になるのか、楽しみです。
ヴァイオリン デル ジェズ 裏板_d0040395_1325028.jpg

by cremonakuga | 2007-09-15 01:35 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)
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