新年初めてのコンサートを聴きました。

恒例になった 友人Kさんが檀家のお寺でのコンサートに行きました。
私作のヴァイオリンが使われるので、ヴァイオリンがちゃんと仕事しているか
確認とメンテの為のお預かりも兼ね!
とはいえ、実際は、楽しくコンサートを堪能し、
お膳をいただき
生姜のお酒で赤い顔になり(薄いお酒と思いや、生姜の味・香の日本酒そのもので、口当たりが良かったので・・・寝不足もあり
酔ってしまいました!)

馬橋の法王山萬満寺
「大護摩 祈祷会」
大護摩修業(お経)
箏とヴァイオリンで「春の調べ」
唐椀(お膳)
・・・という会

お箏は、
澤村祐司さん(東京芸術大学大学院終了)
ヴァイオリンは
永井由里さん(ジュリアード音楽院卒)

曲目は
1、朗読ミュージカル「山崎陽子の世界」より『「葉桜のころ」によせて』(澤村祐司)(箏)
2、『春の海』(宮城道雄)(ヴァイオリン・箏)
3、『みだれ』(八橋検校)(箏)
4、『シャコンヌ』(J.S.バッハ)(ヴァイオリン)
5、『ロンドンの夜の雨』(宮城道雄)(箏)
6、『たれかおもはむ』(澤村祐司) 朗読(箏・ヴァイオリン)
そしてアンコール・・・

以前銀座のアトイビバの展覧会で、お二人の演奏をお聴きしましたが、
その時は、ヴァイオリンは こんなに尺八のような音が出せるのか?
と驚きました。また初めて間近で聴く お箏って良く響くのだなあと思いましたが、
そのコラボも素晴らしかったのですが、
今回は、また響きの環境も違い
また演奏家の表現も異なり、気が合った演奏で、さらに洗練されはお箏とヴァイオリンのデュオになりました。
お箏の響きは、やはり日本の建築の中で輝きが増し、視覚的にも、沢山の仏像をバックに、
高い天井、とても透明感があって美しい響きで、『余韻の美』の美しさ、素晴らしい演奏に感動しました。
澤村さんの素晴らしい演奏が聴けて良かったです。
永井由里さんのヴァイオリン演奏は、同じお寺で以前聴いた音とは違っていて
これまた、繊細な音色で お箏と美しいハーモニーをかもし、またまた感動しました。
コンサートを聴きながら 疑問が浮かびました
お箏は下に、穴があり そこから音の振動が響く、一方ヴァイオリンは上にF字孔が開き、しかし
聴いていて、まったく違和感がなく不思議に思いましたが
後にご本人から聞きましたが、お箏の台があり、そこに反響版が付いていて、今回の台はその点で
優れもので良く音が響く!・・・という裏話しを伺いました。
ひとつ知らない分野の知識増えました!

ヴァイオリンは、しばらくメンテのためにお預かりしました。
高音がとても綺麗な音でした。
(内輪にお話・・・)
前回お預かりしメンテした時指板が、1mm以上ダウンし(記憶では)、駒を2枚、1mm低いのと0.5mm低いのを作り、0.5mm低いのに、それでも少し高めに替え、魂柱も調整しましたが、
今回指板が、下がった分の半分0.5mm以上がアップしていました。魂柱が短くなり表板の下がり気味ですが、E線側G線側、両方調べると
やはり指板は上がっています。0.5mmくらい
そのあたりを検証した結果
指板は0.5mm以上上がり、E線側の表板が少し下がった事になります。
やはり、ストラディヴァリではありませんが、梅雨時、夏は、指板の下に枕のような板を挟んだ方が良さそうですね!

そういえば、前回は、夏前後だったかも??
夏駒、冬駒、2枚あった方が良い事が分かります。
デリケートな楽器は、今日素晴らしく鳴ったかと思うと、別な今日は、機嫌が悪く鳴らない・・・湿度、温度、快適な環境でないと楽器は喜んでくれません。
しかし10年目、さらなる良い演奏をしていただくために、楽器のチューンナップを・・今回はおおがかりなメンテをする予定です。
2008年ストラディヴァリモデル Arcobaleno(虹)
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by cremonakuga | 2018-01-16 00:17 | Trackback | Comments(0)
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