ヴァイオリンの駒を季節で使い分ける???

この厚い毎日、エアコンのきいた部屋のヴァイオリンは快適だろうと思いますが、温度は良いのですが乾燥という問題も有ります。
日本の夏! は弦楽器にとってはあまりよろしくないようです。
大阪の人に聞くと 大阪は、亜熱帯! と言います。
ヴァイオリンは想像を絶する状態になりそう!
・・・と
20代の時、大阪に出張した事が記憶に浮かびます。
丁度この時期に、大阪へ お中元商戦のからみで
警察署にある新聞記者さん達の部屋を回りご挨拶し、夜は新聞記者さん達と親しく飲み歩く・・・
というより 弱いせいで呑み潰れ・・
大阪ではかなり飲んだそうで!とあらぬ噂がたった。
そのせつは いろいろな新聞社の社会部記者さんにはお世話になりました。
本当に蒸し暑かった記憶がありますが、しかし今の関東も しっかり厳しい暑い毎日です。 



お話は ヴァイオリンの事になりますが、昔ある著名な演奏家の先生が、夏駒 冬駒の
2種類を使っているとの事でした。

多分この時期は、低めの駒で、冬は標準の駒なのだろうと思います。どれくらいの高さの差は 楽器によると思いますが
私のストラディヴァリウスモデルでは、0.5mm~1mmの差で対応しそうです。湿気で下がり易い時期はテンションを弱めにし、下がり気味に指板に対応し、
秋も深まったら、高めの駒を・・・・0.5mm~くらいの差の2種類の駒があったら便利かも知れません。

デリケートな厚さのヴァイオリンでは、特に有ったほうが良いのだろう???・・・・と汗をかきかき

この暑さで ふと思い起こされて、メンテ中のPrimaveraの駒を2個作りました。


これは駒をいくつも作り納得がいかず、どれがどれだか分からなくなってしまうので、Noを付け詳細に記録し、音との関係をビジュアル化しています。替え駒を作る時や、別なヴァイオリンの駒を作る時の参考にします。楽器個々で違いますし、材質も異なるので難しい!
最後の駒は、裏板と表板とピタリと合いました。密な駒材ですが、中央の
下の厚さは4.08mmでした。 
ヴァイオリンの駒を季節で使い分ける???_d0040395_21171946.jpg
ヴァイオリンの駒を季節で使い分ける???_d0040395_21173685.jpg
ヴァイオリンの駒を季節で使い分ける???_d0040395_21190001.jpg
そうしますと、いろいろな事が見えてきます。ここをこうした駒はやはり良い・・・とか
ここをこうしたら音の太さが無くなったとか・・・

しかしこのき季節 確定駒を作るのは至難の技です!



by cremonakuga | 2017-07-18 21:14 | Trackback | Comments(0)
<< AmatiのTesta進行中 catenaが付いた! 再度微... >>