ヴァイオリンのコントロファーシャを作る・・・

さて、これは????
仕事の後待ている飲み物の色・・・
なんと美しい細かな泡の色なんでしょう!
イタリアの泡・・・
コントロファーシャ(ライニング)は、大雑把にセットしてあります。表も裏も・・・
今回は由緒正しい方法で・・表も裏も完全に接着し、後で型を外します。
d0040395_12375029.jpg

d0040395_12454590.jpg


d0040395_12455437.jpg

お気に入りのモレッティ君
d0040395_12383356.jpg


コントロファーシャ(ライニング)は、ファーシャ(横板)の内側に表板と裏板を接着するための糊代の様なう悪割を果たします。横板自体は1mm~1.3mmくらいの厚さです。そこに板を膠で接着するには面積が少ない。また音の振動を表板から裏板へ伝えるにも3.3mmくらいの表(裏)板から急に1mm強に変化するのは唐突。
スムーズにつなげる役割がある。
それだけではない。音に大きな影響を与えます。ストラディヴァリモデルを作る時はサリチェ(柳材)を使います。グアルネリほかの時は、表板と同じアベーテロッソ(赤樅)を使います。
ストラディヴァリモデルでは、ファーシャが薄いため比較的コントロファーシャの肉厚のものを接着しますが、横板が厚めのグアルネリモデルでは、華奢なスリムで肉が少ないアベーテを使います。デルジェズでは、どう音を考えるかで、コントロファーシャの年輪の幅も、付ける場所で考慮します。
コントロファーシャが音に大きく影響を与えるためです。

見えないからと有りあわせのコントロファーシャで済ます事は出来ません。特にグアルネリでは頑丈でしっかりした総て同じ均一なコントロファーシャが決して良い訳でもありません。ファーシャ(横板)がアチェロ(楓)でも、別なサリチェ(柳)やアベーテロッソ(赤樅)を使うのは、単に利便性のためだけではありません。
このヴァイオリンの場合のコントロファーシャは、ヴァイオリン用の表板に使うイタリア材を、つぶしライニング用にしています。細かい年輪の部分、幅が広い年輪の部分を意図した使用箇所に合わせて1枚1枚削り加工し当てています。表板の接着箇所の形状、裏板の接着箇所の形状に合わせ、それに横板の厚さなどを考えてコントロファーシャの厚さ、形状を決めます。ヴァイオリンによって一律ではないため、面倒な作業になりますが その先に見える音が有り重要な作業です。
ハイレベルな音質を創るには、そこまでしなければなりませんし、そうしてやっと地盤が整います。


久我ヴァイオリン工房HPへ
by cremonakuga | 2016-06-09 12:47 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://cremonak.exblog.jp/tb/23208659
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
<< Cremonakugaホームペ... Caffe o Te? ご来場... >>