ヴァイオリンを作る・・・ニスも塗り替える

久我ヴァイオリン工房

現在、私の工房で今イタリア帰国後に製作した楽器が一挺もなく、
新しい楽器を作る際のニスなどの仕上がりの基準がなく困っています。
そういう楽器は、見え方のみならず 音色も参考になります。
ストラドだったら これより赤くとか、黄色くとか、暗くとか・・こうなった ああなった・・・
デルジェズだったら ここがあそこが・・と
E線の音が ああだこうだ
もっと・・こうしよう・・・
参考にします。比較します。
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今回のは2000年製で、可もなく不可もなく そんな楽器でしたが
内部をデルジェズに直し まったく生まれ変わりました。
ステージで違和感なく、見た目も音も だれも新作と分からない
気にならない。。。。音楽に集中し終って
あの楽器は いったい何の楽器なのだろう??
何年のクレモナオールドなんだろう???と
聴衆が思ったら 見た目、音色は大成功ということになります。

有名な演奏家の先生達が、良く言われるのは・・・なんで古く見せるの? 新作なら新作のように作ればよく
自信をもって オリジナルを作れば・・・と・・
しかし、同じ先生が 1年後に、この色では オールドの楽器の中では弾けけない!
あれあれ・・・と思うが、 実際には 本音と建て前は違う。

料理が見た目美味しくないと味までまずく感じる。見た目の味であり、見た目、香り、空気 雰囲気 などなど
全体で味覚を感じ取る。音学も 聴く環境と目から入る情報が聴く音に影響を与えるのは事実だ!

イーヴンにニスを塗るのであれば、最低限、あまり目立たなく、気にならないような色に・・・
真っ赤などは気が散るだろう、真っ黄色とか・・・真っ黒とか・・・・白っちゃけているとか・・
完全に古くしなくても良いだろうが、ほどほどにしておきたい。

同じ音なら目に優しい名器のような見え方の方が良いだろう・・・難しいのですが

この楽器のF字孔は、アンドレア・ガルネリのようです。
音はデルジェズにしましたが、F字孔は直せませんが

このニスは一番下に見える部分の色です。
これにオレンジ色を塗ります。
剥げた部分は、くすんだ色を塗って、全体に磨き、薄い黒でシェードをかけ、透明クレモナニスを塗って最後にカバーニスで仕上げます。
そんな想定をしています。

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by cremonakuga | 2016-02-05 18:33 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)
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