ストラディヴァリウスを弾く!

久我ヴァイオリン工房

製作中のストラディヴァリウス(モデル)新作楽器を弾く!
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ホワイトヴァイオリンの音の記憶と比べると・・・・
想定通りの音質が締まった感があり 良いと思う。

仮り駒の足は、ホワイトの時は合っていたのがニス塗後合わなくなっています。
そのため、足面が合っていない状態では音質は完全の聞けませんが、
それでもすべての音域でシャープな音がします。
G線もシャープです。遠達性に優れていると考えます。
E線は、ハイポジションまで簡単に音が出せ、やはりシャープです。
大きなホールで効果が発揮できそうです。
E~Gまで、弓は軽く弾くだけで簡単に音が出せます。
箱の中から音が響く感覚が感じます。
駒足面が表板にぴたりと合った時、今以上の音質が聞けるはずです。
表面のニスは乾きましたが それでも完全ではないのでもう数日してから新しい駒を作りたいです。
色も赤を少し濃い目にしましたが、綺麗な赤ですが、人口の生の赤ではないので 赤でも気品があります。
とても素敵なヴァイオリンが出来たと思っています。

また、今回はストラディヴァリ先生になったつもりで 師匠A.Stradivariの教えを踏まえ、頭の中で音を厚さに換算し 木と対話しタップしながら・・・そのまま削って作ったヴァイオリンです。
板の厚さを再現し音を創る・・・のではなく、最初に音が有って その音を板の厚さに考え、どこを どうして・・・・表板から裏板、横板の厚さ、高さまで、ネックから渦巻まで音を考え作る。
つまり 思う音が違うと、まったく別な構造に楽器になるという事。

今回
思った通りの音が作れました。
特にE線の音は、どこまでも届くだろうと感じる美しい音です。
倍音も綺麗です。
どのポジションも弓のアタックには、激しく反応するのが気持ちが良いです。

それでも やはりストラディヴァリウス!弓の圧力は要らないので ボーイングには技術が要ります。
現代の新作ヴァイオリンを弾くような弾き方だと100%能力は発揮されません。
ヴァイオリンの気持ちを察しながら弾く事を要求されますからストラディヴァリウスの性格を持っている楽器だと確信します。

実際のストラディヴァリウスの感触は、多くは(そうでないのも有りますセッティングでも違いますが)弦がとても太く感じるような弾き心地がします。G線など1mmに足りない太さの線が・・周りに1cmくらいの見えない絹の綿がぎっしり巻かれていて、弓で弾くと・・・弦=線を弾くのではなく太き塊を転がすように弾く、しかし感触は軽いんですが重く振動するような感触・・・Dもしかり、Aもしかり・・Eだけはっきりとし、実際のE線の太さより太く感じる。そして太い音がする。ヴォーっという感じ!
どういう事かと言いますと それくらい弦が振動しているという事だと思います。
楽器特有の性格と弾き込みから そうなるようです。

離れて聞くと、そうは聞こえないのですが・・・
by cremonakuga | 2015-06-29 12:13 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)
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