ストラディヴァリウスの赤が重ねられています。

2015年6月24日更新

久我ヴァイオリン工房

ヴァイオリンのニス・・・ストラディヴァリウスの!?
・・・・について折に触れ書きますが!
なんて素晴らしいのだろうと何時も思う。

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以前は、色素を入れず樹脂の処理で赤を発色させていました。
一般的なオールドヴァイオリンの赤は、ほとんどが樹脂の赤が際立っています。

現在は、世界中でニスは、似た種類の樹脂コロフォン(コロフォニウム)とリンシードとを同量程度で煮た
ニスが一般的になってきました。クレモナでもそういう若い製作者が増えてきているようです。
私がクレモナに居て、そんな樹脂を作って居た頃は、ほとんどいなかった!・・・し聞かなかった。


300年前は、綺麗な赤は当時貴重で、一般的にはあまり使われていなっかたようです。
樹脂の赤そのままか、あるいは
そのニスに茜やケルメスレーキ(その後コチニールが伝わる)などを混ぜ塗っていたと思う。
いろいろな赤の発色はあると思いますが、ニスの場合は、樹脂の赤を補完するくらいにしないと
真っ赤っかになってしまいます。

赤を混ぜない方が、見かけはあんばい良く仕上がり効果的なのですが、赤を混ぜると その赤の量と樹脂の変色による黄変色が重なって 丁度良く仕上がるのは年月という時間の助けもいり、経験値が必要です。

今回は、赤い部分はしっかり赤く、褐色の部分は少し赤く、それでいてあまり真っ赤っかにならないように・・・

薄めの色のヴァイオリンを 最初想定していましたが、赤の魅力に負け、惜しみなく赤を効果的に使う事にしました。幸い下地を濃い目にしていたため、赤が深い赤になり 良いのではないか!?
と思っています。赤いニスがしっかり残るストラディヴァリという事になります。
塗り方は完全にアンティーク仕様になっています。

ニスを塗る前のホワイトヴァイオリンの音とニス塗布後の音と どう変化するかが とても楽しみです。
by cremonakuga | 2015-06-24 18:49 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)
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