ヴァイオリンF字孔の見え方(5/15追加)

久我ヴァイオリン工房

ヴァイオリン ストラディヴァリモデルのF字孔を作る・・・
しかし そうは言いましてもCremonakugaスタイルです。
好みのカーブにしています。
F字孔の下の大きな方のウイングの幅が予定より ほんの少しですが、狭くなったので、
音響的に、厚さを少し調整し、音響的には幅が同じようになるようにします。
左右のF字孔の横ラインは、まだ調整していませんので、見え方が違っていますが、同じにしたいです。

全体にまだ、終わっていません・・・そのため、F周囲の裏側は、完全な厚さには出来ません。
実際は、駒の圧力と魂柱の関係で、沈む力、押し上げる力で、表板は変形しながら安定していきます。
安定したときに最高のパフォーマンスを発揮できます。
完成時から、良く鳴り、半年・・1年・・が経過しほぼ安定します。
魂柱の長さは、最初から1mm以上長い物が必要になります。
表板が、下がらないように維持することが重要です。

その結果、F字孔を横から見た時に差が生じます。最初は、当然同じになります。

※箱が変形するという事は、壊れるという事とは違い、どんなヴァイオリンも多かれ少なかれバスバー位置は、少し沈み、魂柱付近は、駒からf字孔の上に目にそっウイングが沈みます。
その時ウイングが、反対の淵より沈まないようにします。
その結果 魂柱の長さが長めになります。
魂柱位置の表板位置がが0より+で、ウイングが±0なら 多分OK
魂柱位置で0でウイング -ならNG・・・耳元で良く聞こえ、音は遠くへは飛びません。
魂柱位置+・・・・でウイング±0なら・・・・・ベストが多い。
魂柱位置で+・・・ウイングでーなら・・
ウイングで、ほんの少しマイナスなら音質がベストな状態が多く。
ウイングで大きくーなら・・・鳴りが悪い筈です。
その時は魂柱位置で、+度をさらに上げます。
魂柱位置表板で+・・・ウイングで+・・・は、良く鳴ります・・が、音質を更に良くするためには・・・ウイングが±0になるまで・・・待ちます。
単に鳴る楽器を作るのであれば、少しも形が変わらないように厚めに作る事はたやすいです。
そういう楽器の場合は、魂柱は、強めに一回入れれば済むと思います。

ストラドやグアルネリと同じ様なクオリティーを探ると、同じ様な事が発生し、
贅肉は必要以内にします。
どうやっても
特に裏板の魂柱位置が下がります。
そうしますと表板も下がります。
1年から数年で安定します。
表板が一緒に下がらないようにメンテします。

以前、ある楽器屋さんとの会話で、変形の話しをしたときがありましたが、オールドという事ではなく、いわゆる新作の楽器、新作・・・・楽器・・・で・・・確かにそういう楽器は、見た目に変形はしない。

 ほとんど変形しないように見える楽器の場合は、最高のパフォーマンスを出す楽器にはなりえない・・と言って過言ではないと思っています。

そうは言っても、どんなに厚い楽器でも出来立ては箱が動いていて、少しは変形します。
音量は可能であっても、最高の音質は なかなか得られない!
なぜなら、必要以上な余分な肉があるからです。
年月が経っても贅肉は無くなりません。
難しいのは、必要以内の贅肉は、余力と言う事になります。
必要以内の贅肉=余力を、強度を保つためにも使い
その贅肉が、有って無いのと同じ動きを果たすための技術があります。
つまり、厚くても=薄い性能を、一緒に持たせるのです。
薄くても=厚い丈夫さを持たせる・・・

F-1マシンとおなじで、いかの強度を保ち、余分な贅肉をそぐか???
そこが一番難しいところです。

F-1マシンの場合は、悪ければ、止まる、抜かれる、コースアウトするタイムが出ない。
速さ、安定性、走行性、安全性、コンヒューター技術・・・燃費・・・あとは分かりませんが、結果に出ます。
剛性という言葉も良く耳にします。
一方ヴァイオリンは、構造的に、弱ければ、やはり最後は音にでます。
良い音で響かなくなります。
ながながとなりましたが・・・・
デリケートなヴァイオリンは外の曲面が、力に対してきわめて大切なんです。



しっかり
まだ5mm以上あります。
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by cremonakuga | 2015-05-14 12:26 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)
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