新作ヴァイオリンの表板粗削り

久我ヴァイオリン工房

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工房の中は
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ストラディヴァリウスモデルの表板粗削り!
これから、F字孔のラインを元に表面のカーヴを詰めていきます。

私の場合は、表の面に左右均等にラインを描き、仕上げ、裏面を削り・・そのままFを切る事はしません。
F付近は、必ずしも滑らかではないので、余裕を残します。
裏側も、F字孔付近は、5~6mm以上残します。
F字孔を切って、外側の形を完全に形成してから、裏側を削りながら、予定の厚さを、維持します。
表面のボンヴァトゥーラを形どる。
コーナー付近ほか余裕を取っています。
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裏もまだまだ微調整が必要です。
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今回のは、表板のネックからの立ち上がりを意識しています。
裏のアーチ高は、14mm表は15mmの予定です。
全体に低めですが、見た目は起伏を感じ高めに見えます。
とても繊細な面の変化は、いつも難しいと思う。凹面と凸面のカーヴの繋ぎ目が心地よくなるように
完全に滑らかにすると、工業製品のようになってしまい味わいが無くなる。人間が、コツコツ作った痕跡が、
美しく感じるように、気配を消さないところに美しさが有ると私は思う。
サンドペーパーで、完全に滑らかにすると、滑らかさの美しさは表現できても、彫刻的な美しさは失われてしまう。
私のが、そういう美しさが有るかは別にして、人間の痕跡が有ることを好しとします。


ニスも完全にムラなく、ピカピカで、表面に小さなキズ一つ無く、完全に滑らかな仕上げは、とても難しい事ですが、
ニスが仕方なくムラになったのと、心地よく自然に濃淡が残るのとは違う、刷毛跡が自然に残り、表面のアールが造形的に仕上がれば良いと思う。
少々のキズなど、逆に表情が付き、良いと思う。

人間は どうしてもやり過ぎる、一歩手前に一番良い瞬間が有ったりする。
どこで止めるかが、一番難しい。
好みではありますが・・・

表板・・・この段階では、そういう話しに至る以前の段階ですが、要注意箇所を削り過ぎると、取り返しがつかない事に・・台無しになるので慎重です。







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by cremonakuga | 2015-04-28 14:50 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)
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