久我ヴァイオリン工房
今回は、関西弦楽器製作者協会展示会 大阪出張に合わせ、大阪在住のプロ演奏家の方のヴァイオリンのニスレタッチ補修を済ませた。
大阪在住のプロヴァイオリニスト稲葉ひろき氏がメインに変えて使用されるヴァイオリン、Garneri del Gesu Heifetzモデル。
氏は指揮や、ヴァイオリン指導、オケ指導などもされ、プロオケ・瀬戸フィルハーモニー交響楽団の第一ヴァイオリン奏者でもあります。
室内楽など多方面で活躍される稲葉ひろき氏がメインで使用されているグアルネリ・デル・ジェズ(Cremonakuga製)のニスのレタッチの依頼があり、
展示会に出張を兼ね、対応いたしました。
稲葉氏も、新作で特に日本人製で、メイン楽器には考えられなかったようですが、 Cremonakuga製Heifetzと出会い、モダンのメイン楽器からCremonakuga del Gesu Heifetz 2007年製をメイン楽器に2013年秋から持ち替えられています。
少しでも演奏の一助になっていることは作って世に出した甲斐があるり とても嬉しいです。
お仲間のプロ奏者達からも、オールド?と好評なようです。
私が作ったとは種明かしはせず、言わずにいてくださいと・・・オールドと!
久しぶりに楽器との再会は、外見も更に完璧にオールドに変化していました。
音響的に、より柔らかく素晴らしい音色なっていましたが、ニスの取れで・・ 音の輪郭が少しだけ丸くなっていて特に高音域で 少し輪郭が欲しいと感じました。
ニスのとれた場所が原因でした。
楽器をタップしてみると、悪くは無いのですが予定とは少し違っていました。
それで、
E線のシルバートーンの調整もしました。
2日間お預かりし ホテルでレタッチ用のニスを薄く3回塗りました。
ホテルで1回目のニスのひと仕事をし終え ホテルの部屋でレーベンブロイで!一息
ホテルには弓がなく、音の確認は、はじくとタップしかできない事に気づきましたが、
それだけで十分に確認が可能でした。
ニスのレタッチで、輪郭も浮き立ち、音色が良くなってお返しできました。 その確認は、タップし、その響きで感じ取りました。レタッチ前の響きとレタッチ後の響きは、 後の方は 聞き慣れた名器の響きになっていたからです。
ご許可をいただきましたので、Guarneri del Gesu Heifetz(Cremonakuga製)との3ショットの写真を!
実際は、これほど赤く見えず褐色です。
稲葉氏の運営するコンサートホールで開催かれる氏の参加されるコンサートでは、Cremonakugaのdel Gesu Heifetzも聞けますので
機会が ございましたら是非とも・・・稲葉氏のコンサート 及び 瀬戸フィルの演奏、瀬戸フィルメンバーによる室内楽などお聞きいただけましたら・・・とお勧めします。
サイト内ユーチューブで 稲葉氏の演奏をご覧いただけます。
2013年秋以降の演奏には Cremonakuga製del Gesu David,Heifetzを使用されています。
稲葉ひろき さんの公式サイト
および
稲葉さんが運営するHIBIKI MUSIC
・・・をご紹介いたします。