2015年関西弦楽器製作者協会展示会(4/15修正版)

・・・が11日12日中之島、大阪市中央公会堂で盛大に開催され終わった。
関西弦楽器製作者協会展示会に参加!


今回は、2挺のヴァイオリンを出品させていただきました。
ブースを飾る小物を用意しましたが、多すぎたようでゴチャゴチャしてしまいました。
反省!
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ヴァイオリンは、1挺はオリーヴガット弦を、もう1挺は、エヴァピラッチ弦を張りました。
ガット弦は 本当は、本来の良さを感じていただきたく2挺ともガット弦を張りたかったのです。
しかし、現在ガット弦を使う方は少なく、特別なアプローチをしないと音が出しにくく
かえって本来の楽器の性能を引き出せない場合が多いのが実情です。
加えて内部構造が完全にオールド楽器の私のヴァイオリンでは、現代のヴァイオリンをナイロン弦で弾くように弾くと・・・
まったく、のっぺらと平面的な音になり、音量も出ないという事になってしまいます。
楽器の本質を感じる事なく、お客様は、手に取ったヴァイオリンを少し弾き、直ぐにテーブルの上に楽器を戻す・・・という事になってしまいます。

そんな事で、今回は1挺は 他のみなさんと同じ土俵で、ポピュラーなエヴァピラッチを張りました。

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6挺のヴァイオリンでの弾きくらべ企画で、
11日は、ナイロン弦エヴァピラッチのストラディヴァリモデル1715年を
12日は、オリーヴガット弦のストラディヴァリモデル1709年を

しかしナイロン弦の楽器も構造上オールド楽器、アプローチの方法を合わせないと完全に鳴らないのですが、
奏者の堀江恵太さんは、オールドの経験もお有りとの事で、楽器をコントロールしていただけ、
11日の弾き比べは、音量、音質とも満足のいく演奏をしていただけました。
他の方々の楽器と同じ曲を弾く事で、各々の個性が良く分かり観客には
面白かったのではと感じました。

その後、ブースに来られたお客様から、いろいろな感想をお聞きしました。

12日のガット弦の弾き比べでは、奏者の北条さんがガット弦が初めてとの事でした。
しかし、とても美しく繊細に弾いていただけました。
奏者の感想は確か「しあわせ」・・・とおっしゃったように記憶します。
このうえ無い感想でした。
他の楽器も、個性が表現されていて、おもしろかったです。

ミニコンサートでは楽器が多かったため、セレクションが有り、私のも選ばれたので室内楽に加わりました。
クヮルテット、クインテットでは第二ヴァイオリンをガット弦で担当しましたが、いろいろな音色が表現され
オールドトーンで良かったと感じました。第2Vn奏者は、11日と同じ堀江恵太さんでした。
全体の楽器の調和もあっていて奏者の方々の技量を邪魔せず音楽自体盛り上がって聞けました。
聴いたお客様が、良かったとわざわざ言いに来てくれました。
ヤチさんの第一ヴァイオリン素晴らしく、うまく合っていて良かった。



ブースの来られたお客様には、ああだ、こうだ・・こう弾いてくださいと、失礼な事を多々申し上げた事を
あらためて この場で・・・・お詫び申し上げます。

しかし、お客様の皆様は、怒りもせずに、素直に試してくださいました。
笑いながら「私も一応プロです!が・・」と言いながら・・・叱られなかった!
すみませんでした・・・
本音で会話ができ、楽しかった!
小さなお子様が弾いていて・・親の方が良い音がすると言っているのに、
もっといい音が出るようにと
小さなお子さんにも ああだ こうだと つい言ったら、しっかり嫌がられた!
深く反省! 褒めて伸ばし育てるのだ!

新作ヴァイオリンでも、オールドトーンの楽器が存在することを分かっていただきたかった!
オールドトーンと言えば・・・それは次のブログで!


今回ストラドモデルのみの出品でしたが、現在のオーダーのストラドの次はデルジェズを予定しています。

ストラド&デルジェズを展示できると面白いのですが!

展示会には、いろいろな物を展示しました。
実際に作った楽器の型の展示は・・・・
この型でこのヴァイオリンを作ったなど・・・リアリティーがあった。
この木賊は、こうやって使います・・・・実際にデモンストレーションし、体験していただく・・・
ラベル、ストラディヴァリウスラベルの紅白ワイン、私の歴史の写真、バーグマンとヴァイオリン、ポー川の写真、
中央のバラの生花、ちょっと小物多過ぎでした。
空間がもっとほしかったので、テーブルは3台は欲しかったようです。
うんちくの写真のかずかず・・・
と同じくうんちく手作りチラシ、

Cremonakugaのブースをアテンドしてくださった。K音大のYさんには、大変お世話になりました。
Yさんには時間があると弾いていただき、楽器の良い音色を出していただけました。
驚いたのは、ストラドの音って、明るく良く響きますが、そういう音も弾きこなし・・
少し暗い音色も弾き出していたのに驚きました。
自分には、出せない音色でしたから・・・・
ジネット・ヌブーのストラドでの演奏から聞こえる音色を、自分の楽器から聞けたことは驚きでした。
一番美しい音色を引出していたのには驚いた.感性と奏法がピタリと合っているように思った。
ありがとう!Yさん!

私の楽器で(ストラドモデル)
E線のハイポジションを綺麗に出す時、難しいのは、
弓の圧のキャパの範囲が狭いので、押し付けず、かつしっかり弾く・・・
ゆっくりの時は 特にビブラートが、正確に音を引出し、
ゆっくりの時は、そんまま弾くと結果弦を押しつけてしまう・・・・と音が伸びないという結果になる。
どんなに弓をそっと弾いても、運弓がスローな場合、弦を押さえることになってしまう。
楽器に合った、運弓の速さと、圧とビブラートの関係を、頭でなく身体で覚え感じとらないと音が出ないのではないだろうか!?
特に これら楽器は、それがデリケートで、うまくいかないと音が出ないという事になる。
出ても、綺麗な音が表現できないことになる。
楽器を弾きこなすのではなく、楽器に合わせて弾く事が重要です。
悪く言うと、楽器が心地よくなるように、お世辞を使い、気を使い、気分良くさせ弾き・・・結果、自分の思うような音を出していただく・・・
この楽器に関しては
弾きこなす=楽器に合わせる事。

今回は、試奏していただいた演奏家の方々も、新作ではあっても、オールドの弾き方を楽器が要求していることを感じ取られたようだった。

ヴァイオリンって奥が深い!

今回の司会進行役の朝日放送アナウンンサー 堀江政生さんの軽妙なトークから、演奏者からの感想、製作者から引き出す製作の思いなど 展示会を スケールアップさせた気がした。


2日間で、お疲れしてしまい、午前中はチェックアウトした中之島のリーガロイヤルホテル メインロビーのラウンジで グッタリ・・と・・・カップチーノをいただき、滝を眺めのんびりし、どこへも出かけず、そのままリーガロイヤルを後に帰ることにしました。 残念!
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綺麗なハートが描かれていましたが、また忘れて写真を撮る前に飲んでしまいました。!
こんなに高級なカップチーノは、イタリアに有ったろうか?!とつい証拠写真 
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情けなし・・・これしきでヘタルとは・・・スイミングを再開しないといけません!
しかし、古いゲヴァのダブルケースの重い事~涙!
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新幹線のぞみは恰好良いですね!
子供のように、大阪行きで乗った新幹線の到着の新大阪で写真も撮った
実に美しいラインだ! ちょっとペリカンぽいところは気になりますが、????
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大阪駅から改札を出て、道を聞き聞き歩く、親切な案内に導かれて
西?梅田?まで数分歩き、渡辺橋で数分連絡アーケードを歩き乗り換え、一駅だったか??リーガロイヤルが駅に直結していて傘いらず行けました!

帰りは・・・何時ものように柿の葉寿司を頂きながら新幹線で帰りました。


ブログを見て来てくださったお客様 ほんとうにあり


がとうございました。
by cremonakuga | 2015-04-14 16:39 | ◆ヴァイオリン・コンサート | Trackback | Comments(2)
Commented by スーさん at 2015-04-20 15:10 x
お疲れ様です。展示会、盛況で何よりです。
Commented by cremonakuga at 2015-04-20 19:10
とても美しく品格があって広い会場で素晴らしかったです!
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