ところで…Cremonakuga新作ヴァイオリンは???

2015 Antonio Stradivari1715年モデルの進捗状況は・・・・
工事現場の様ですが・・・・

4月完成は、難しそうです!


小型のストラディヴァリウス・・・fòrma-Pを使ったモデルを元に型から起こします。
これが、新しいごとに新調しますので結構時間がかかります。
この型で、今後お世話になりますので その思いもこめて作りました。

1715年の音響にしますが、1713年のフーベルマンが、P に当てはまりそうなので、外ラインを参考にします。
352~354mmの間に仕上がる予定で、コンパクトな使い易いヴァイオリンです。
より透明感のある音と、レスポンスの再現を図ります。
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くるみ材を使って、これから出来るヴァイオリンと同じように愛着がわきますので、私のとって分身のように大事です。 ただの道具の型ではありません。この型があって ヴァイオリンが出来上がりますので大切に大切に作ります。
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コーナーの型は、左右対称ですが、一応ガイドとして使いますので、作っておきますが、アルミのガイドを優先します。
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麻糸でくくり、記念になるように、コーナー用の楓で作ったガイド!くくらないと良く行方不明になります。
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これは、basso/giù(inferiòre,)下の dèstra(右)の場所です。
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これは、su(superiòre)上 のsinistra(左)の場所です。
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横板を どうするか?考えましたが・・と言うより悩みました・・・裏板の年輪が細かくしっかりしていたので、
裏板から取りました。 つまり横板が取れるようにカットせねばなりません。
ストラディヴァリ師匠のヴァイオリンを見ると、必ずしも同じ材を使ってはいませんが、推察しますと、
横板に良い材を使っていたようです。良く良くみると意図が伺えます。
   (どなたかに撮っていただいたかた? はたまた自撮りか?)
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カットし、横板用にカンナをかけ終わったfàsce。 スクレーパーはほとんど使いませんので、カンナの刃は、
何度も、何度もベストコンディションで行います。板が厚いうちに、表面になる面を最初に完成させます。
裏面は厚さを重視しながら少しづつ削ります。もし表面を後にすると、最後にヘコミを作ってしまったら、厚さが足りなく、リカバリーが出来なくなります。最後まで表面にキズを着けないように慎重にせねばなりません。

横板は、私の場合、ストラディヴァリウスモデルで、モデルG(グランデ),PG(プリマグランデ)の場合、356~358mmのサイズのヴァイオリンでは、横板の高さが30.5mm~32.0mmくらいになり厚さを1.1mm~1.2mmにしています。(板の密度で0.1mmの違いが生じます)。今回のは、29mm~30mmなので、1mmにしてあります。なぜなら、板の強さを同じ比率に換算すると それくらいになります。実際のGで出来たストラディヴァリは、横板の厚さは、場所により違いますが、おおかた0.9?mm~1.0?mmになっています。
収縮を考えると、出来立てでは、完全に1mm~1.1mmは十分にあった寸法だと推測します。

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横板は、表と裏をただ繋ぐ訳ではなく、音に大きな影響を与えます。薄すぎれば音が締まらなくなります。厚過ぎれば硬くなります。厚さだけでなく材質で音質が変わります。音量にも影響します。体積の関係を作る役目も大きな事ですが・・・音を創る時、深く考えます。
しかし、これも弾く人の好み・・・ストラド基準の横板の厚さでは・・つまり普段デルジェズを使っている人が弾く時、弾き方からくる特性で、薄めの横板は、特にE線の音質が締まらなく感じたりします。反対に ストラドを弾いている方では デルジェズでも厚めの横板では、音質全体が硬く感じたりします。楽器の問題ではなく、相性にも大きな関係があります。
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下の面の横板の長さが十分にあったので、1枚で仕上げます。
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ちょっと面倒ですが、麻紐でストラディヴァリ式に・・・・
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C部分が接着されました。
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型の厚さが13mm弱なので、横板を正確に接着するのに少し神経を使います。
しかし、少し予定と違った場合 再接着で、やり直します。
やり直しは、簡単なので、苦にはなりません。気が付いたら修正します。
by cremonakuga | 2015-03-26 18:05 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)
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