新しいヴァイオリンの音を厚さに置き換える

久我ヴァイオリン工房

新しいヴァイオリン、ストラディヴァリウスモデルの音を設計してみます。

その前に、全体のバランスを厚さに換算しながら、イメージしていきます。
細かな事ではなく、板全体の関係を考えます。
落書きに近いのですが、図案を書きます。

なんじゃ~!こりゃ~~???? ラフスケッチ???
d0040395_23132165.jpg

この作業を、何回も、何回もしながら、細部を決めていきます。

(この図面は 例題に書いただけ・・・・・
なんだろう???と推察することは無駄になると・・・!数値も ただの例で書いただけです。)

①全体のバランス
②各部と各部の関係を製作につなげる
③最後に、完全に、総ての厚さが意味を持つ数値になります。
④実際に使う板の性質に合わせ、③の数値を変換します。


この中で、いろいろなストラディヴァリ先生が行った方法が頭に浮かび、同時に、その楽器の音が聞こえてきます。聞こえる音を感じながら、やはりあの楽器にしよう・・・・いや、そっちの楽器の音が良いな・・・と場所と厚さを加減していきます。あっちにすると、再度総て直すことになります。
何日も、何日も費やすことになってしまいます。
これで、作るヴァイオリンの音が ほぼ完成することになります。


ヴァイオリンを作るとは、ある厚さの図面を、ただ写し削れば、出来る訳ではありません。
人によっては、見本形と、厚さ見本が有れば、いつも同じような、オリジナル楽器が出来ると思います。

Cremonakuga violnoのヴァイオリンは、1丁1丁、同じ厚さの図面や、形は存在しません。
また同じに作ろうともしません。

それは木が総て違い、一番良い音は無く次はもっと良く より良い物を作るため考えます。

例えば、低音を品良く滑らかにしたいとか、低音を激しく強くしたいとか・・・低音を品よく滑らかにすると、高音はしっかり強く鳴らしたい・・・頭の中は、パズルのように考えがグルグル周り、アイデアのランプが点灯し明快に浮かび・それを厚さの図面にイメージしていきます。
その時にストラドはストラドルールで進み、デルジェズはデルジェズルールで進みます。頭のモードは既にどちらかになっています。

そして、最後は、厚さを意識せずに、耳で聞きながら、ほんの少しですが、調整程度に削ります。
裏を返せば、ほんの少しで、完璧に合うくらいになっています。
少しのズレを耳で合わせます。

その合った状態は、ニスでまた少しずれます。その少しは、後で合わせますが、あまり気にしなくても良いと思っています。
これから過酷なズレは進行するからです。
名器が、何百年も経って、ニスも剥げ、塗り替えられ=大きくずれる・・・それでもなおかつ、ある程度良さは残る名器。

一番良い状態に いておいた方が良い事はその通りです。


そこからヴァイオリンが誕生していきます・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
by cremonakuga | 2015-01-09 23:17 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)
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