アントニオ・ストラディヴァリ1709 モデル "La primavera" は今・・・

久我ヴァイオリン工房
完成した、ヴァイオリン Antonio Stradivari1709 
” La primavera”のその後は、どうなったのか????
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音は、何も問題なく・・・・しかし見た目のニスを、より美しく磨き、適度の光沢、滑らかさなどを処理する中で、
見た目は良いのですが、今度は、音が、各所に不満足な点が現れてきます。

ほんの少しの事ではありますが、気になります。
多分、あまり気にする事はないのだと思いますが、
それは、特にE線の音質です。
E線に敏感に影響する箇所を磨くと、デリケートに反応し、変化します。
そうすると、楽器自体が変化したか?弦の劣化化?分からなくなり、新しい弦で確認することが必要になります。ほかの弦の影響かも知れず・・・・とちょっと慌てます!

求めている音質は、E線の音質で、特に高音の音量と、フラジオの時の美しい音質です。
デリケートな音の中に金属的なしっかりした音の存在です。
A&Eの開放弦の重音の音質でチェックします。
Eを太い弦を使わず、決して強い訳ではなく、良いバランスの時に
Eが負けず、芯が出るようにします。
けっこう難しい作業です。

ニスの変化の音は、ニスの変化で直します。
魂柱をずらすことで、調整はしません。
あくまで製作過程の、内部構造とその働きを知る 作った製作者にしかできない事です。

ニスを磨くと、磨いた部分が 少なからず、熱を持ち、感じられる範囲以下に、表面は硬く、内部は柔らかくなり、音質が変化します。実際の音は、冷え安定しないと確かな音は分からない。

少しでも磨きでニスが薄くなると、変化し、塗ると、また変化します。この位塗って、このくらい磨くと、このくらいの音になる・・・という推測をしながら仕上げます。

そうこうしていると、関係無い部分のニスが気になります。もう1か月が経過しました。
そういう事を気にしなければ、とても仕上げは簡単です。

こういう事をして、本当の完成と思います。
今日は、駒の足部分のニスをとり、透明を塗り乾かしています。

駒足の振動がダイレクトに伝わるように!の他に、駒がずれないようにの定位置です。
だれがメンテしても、確実に駒が定位置に戻るようにと!



Marie Hall-Viotti1709モデルNo1,Cathedrale 2012

by cremonakuga | 2014-12-02 15:57 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)
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