久我ヴァイオリン工房
Marie Hall-Viotti 1709 2014年版新作
’La primavera’は・・・・
箱をタップした感想は???直観的にかなり良いヴァイオリンになると感じます。
カンカン響かず、表と裏が、一緒に同調し響くのを感じます。反応の速さを感じます。
こういう状態は、大きな音が出ます。横板も厚くなく、薄くなく、それでいて良く響くのは、音の流れが良いことを示します。
外の光と・・白熱電球下・・・室内の紫外線ボックス内(光無し)の3種類で見え方を・・・
もうほとんど、あと1回で終えられそうな気がします。
1年後に、完全に完成となります。
ニス褐色化の変色も考慮に入れて・・・・そのため、少し赤みが残るくらいにします。
(これでも赤はふき取った状態です!)
今ちょうど良いと、赤みの、魅力的な部分が薄くなります。
以前の、まったく赤を入れないニスの色も、好きです。
ステージでは赤く=オールドならではの発色をします。
Cremonaニス=Cremonakugaのニスの進化を
是非お楽しみにご覧ください!
赤の退色と、上ニスの褐色化で、絶妙な色相いを演出します。
※(曇りのお昼過ぎの光で・・・・)
下地処理が済み、下地ニスも2回塗り、
赤ニスを全体に薄く塗り、それを拭き落として
ほんの少しの赤みを表面に残します。
※お昼の屋外・・曇り
そして
通常ニスを下地を兼ね1回塗った状態の見え方です。
この段階では、まだ木の表面は完全に皮膜が出来ていません。
この後、乾いたら、赤ニスを、部分的に濃く施しシェードを付けます。
ここまで、下地2回、中ニス1回。
合計3回目、
ただし、一般的のニスの濃さの濃度よいかなり薄いニスなので、まだまだ染み込みます。
後は、赤を覆う皮膜を付けていきます。
ニス塗のテーマは、見た目・・5メートル離れたところから、視覚的に新作に見えない事。
なお、音も新作に聞こえない事・・・
近くで見て、新作に見えることは、構わない、
今回は、キズなどを付けるか、塗るか・・・迷っています。
そうしなくても、表板の染み込み方の変化や、裏板のもともとある、色の変化などから、
ピカピカの新作には見えないため、表面に味が出ています。
この味を、いかに生かすように仕上げるか???
天然の素材は、その素材の特徴をうまく生かし仕上げる事が、大切と考えます。
さあ・・・どうでしょうか?????
La Primavera・・・・・・・・・・・は・・・・
白熱電球下での見え方は・・・・
日焼けマシーンの中で、こんがりニスが乾くのを待っています。
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