la primavera 新作ヴァイオリンのテスタ=スクロールは

久我ヴァイオリン工房

新作ヴァイオリン
"2014 La primavera”
アントニウス ストラディヴァリウス モデル1709

のテスタ=ヘッドは・・・スクロールは???
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アウトラインに沿って、丁寧に横面から90°を確認しながら、形を出していきます。
この工程は、何時も、大雑把にアバウトに、形を出していますが、
結局、こうした全体を 正確に決めてからの方が、仕事としては速く進みます。

アバウトは・・感覚、神経を絶えず使い、眺める時間が多くなります。
0.1mmの誤差が、どうか?確認しながら・・とにかく時間がかかります。
今回は、時間をかけ、正確に下処理を進めていきます。

渕の赤ラインは、再確認で修正部分を印を付け、再びここを削り、90°を出します。
今回のテスタは、オリジナルモデルの長さが、106.3mmが予定ですが、少し縮小するかも分かりませんが、
一般的な長さが105mmです。
なぜなら、材質が違うからです。

ヴァイオリン自体が358mm大きいので、バランスとしては問題ないのですが、ボディーとの音響上のバランスを取りながら進めます。

上手にテスタをボディー(箱)と合わせることができると、音がしっかりし、反応も速くなります。
かなり難しい作業です。

テスタのペッグとペッグの位置は、ある程度基準が有りますが、なるべくオリジナルに近い位置に穴を開けています。ペッグを通過した音の振動も音に大きく関係します。扱いやすいからと、あまり間隔を開け、ナットから遠くにE,A,Dが有ると、やはり良くない・・・
またあまり肉厚でも音の通りが悪くなります。
ボディーにニスを厚く塗ると音に良くないのは、周知の事ですが、テスタもまったく同じです。
美しくしたいとの思いで、スクロールの外面をしっかりニスを厚く塗り、箱の内部もしっかり塗ると、確実に音は悪くなります。

ヴァイオリンは、弦の振動は、エンドピンから、スクロールの渦巻の先まで、伝わり、音になります。どこか悪い場所が一か所でもあると、影響が出ます。

ペッグの素材で音質が変化することが、分かり易い、その一例です。

良く出来たヴァイオリンほど、その差が大きい事が経験値からわかります。
つまり、余分な部分が多く、あまり音響的にうまく出来ていないと、どこかが良くても、悪くても、あまり関係なく影響が分かりません。

しかし、精度が高く出来た時、(見た目ではなく、音響的な)どこか、ほんの少しの影響も、顕著に表れます。
いやになるほどに・・・・・
by cremonakuga | 2014-09-24 13:56 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)
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