ヴァイオリンの表板の重さ・・その後

久我ヴァイオリン工房

表板の内側を削る作業が延々と続きますが、
2.3mmの厚さが、ほぼ完了しましたが、

重さは 64g
M-5  E♭
M-2  B
M-1  D

0.1mmを削る部分は、結構広いのですが、1g減!
2.4mmから2.3mm完了し・・・

※2.5mmを完了しで66gでした。

M-5 E♭
M-2 C
M=1 E♭
※2.4mm完了時は、65gでした。

ヴァイオリンの表板の重さ・・その後_d0040395_16325142.jpg

スクレーパーで、2~3回で行います。1回でも可能ですが、微調整しながらなので、あえて急ぎません。
もし一か所0.3mmを切ったら、そのすぐ隣を0.35くらいに維持します。

この後、2.2mmから、2.1mm 2.0mmへと進みます。そして、渕周りの厚さを、を最後に仕上げます。
それにより、パ-フリング部分の厚さも少しだけ、調節します。
ヴァイオリンの淵は、4mmCは4.5mmなど決まりはありません。
どれこ同じでもありません。

何を作るか?で、変化し、自由なのです。
結果が良い事が条件になり、苦労するところです。

表板の端は、3.5mmを切るやも知れません。いやいや、切るでしょう・・・部分的に!
そのうえで丈夫に作る事が前提になります。

何か、体重計を計測しながら、体脂肪を気にしているような感覚になります。


bassbar無しで目標値
M-5   (re +57cent) 305Hz
M-2   (Si+43cent) 127Hz 
辺りを・・・目指そう!

※追記・・・
しかし、ニスを塗った後の変化があるので、20hz~以上くらいは、下にしておきたいものです。
15年位前の実験データのノートを探したのですが、見当たりません・・・・・・
肝心な時に何時も行方不明になります。



現在2.0mm箇所も完了し・・
63g
M-5・・・E♭ 313Hzくらい??
M-2・・・b-30  116Hzくらい??

しかし、M-2は、いろいろに反応してしまい、Dー40~Dを、場所により動きます。Cも出ます。
これは、良く仕上がってきた証と・・・私は勝手に思っています。
いろいろな場所が、反応する事が大事・・・そうしますと、特定な場所だけ出やすくなくなります。

逆に、どこも出にくいのは、良くない証し

厚さの境目のラインを確認します・・なぜなら、削り過ぎないようにライン内側、内側よりを削るため、少し厚めになっています。

全体にまだ厚い気がします。
M-2が少し弱いようですが・・・どうでしょうか???

同じモデルで、前回は、マスキオ材でしまが、ニスまだの状態で(Anch senza CATENA)
もっとHzは高かった
M-5は確かE-20  327hzくらい??
M-2 C-20・・・128hzくらい??

少し厚めで(実際には厚くないのですが、数値的には厚め)進行しました。
ニス塗前で!

やはり、マスキオ材の方が、M-2は(横方向へは強い数値が示されるようです。
by cremonakuga | 2014-09-04 16:32 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)
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