ヴァイオリンの表板

久我ヴァイオリン工房
今回のヴァイオリン用の表板は、1995年のイタリア・ヴァル・ディ・フィエメのアベーテフィエンメ=赤樅です。
とても細かい年輪の木材ですが、マスキアトゥーラしています。

名器には、必ずと言って良いほど、この波打った年輪の曲がりがあります。その部分には、年輪に交差する方向へ強い組織が走っています・・その組織が、横方向と捻じれの方向への強さを作っています。またネジレで強い組織の年輪が曲がることで、長さが増え、加えて強さを作ります。
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普通のアベーテロッソは、マスキアトゥーラは、ほとんど無く、年輪の幅が細かく、マスキオの木材は、少し年輪の幅が広いのですが、ストラディヴァリの使っていたアベーテフイエンメ材は、細かくてもマスキアトゥーラが有ります。ストラドのマスキオ材は、現代と同じような幅が広めの木材です。

細かくて、なおマスキアトゥーラした木材は希少です。
この木材は、ストラディヴァリが、使っていた木材に良く似ています。
その部分を、ご覧頂ましょう!

だからと言って、どう作っても良い音がすると言うものでもなく、目標の厚さに、理想の厚さに加工できる材質と言う事で、結果良い結果が得られるという事です。

この木材、伐採に余裕が無く、半分にカットすると、左右光方に差異が起きます。
少し斜めにカットする必要があり、手作業で、胴付き鋸で、慎重にカットしました。
厚さに余裕がないため、ジュンタ=接ぎ・・・には当て木を接着してからします。
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1995年は、あと1枚有りますが、こちらは、マスキアトゥーラは外部からは確認できません。

この木材は、今終わったコントロファーシャ=ライニング用のイタリア柳材ブロックです。
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by cremonakuga | 2014-07-29 10:41 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)
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