ヴァイオリンの型にブロックが付く

久我ヴァイオリン工房

ヴァイオリン・・・ストラディヴァリウスモデル・・グランデ=Grande
の型は・・・
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右下のプンタのブロックが付く部分が、少し中に食い込み、約1mm!
そこを、修正しました。

1mm中に食い込むと、横板の外側が、何も変わりませんが、ブロックの長さが、約1mm長くなります。
調整しながらブロックを付ければ良い事なのですが、そこは、考えずに作業できるように、まずは修正。
なぜか?

(微妙な隙間に膠で、木粉を埋め込み)
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今日は、柳材もブロックが付きました。
グランデは、文字通りグランデでGrandeは大きい

型自体が、347mmあります。
上下のブロックを含めると、350mm

(ブロックを除くと347mm)
横板1.1mm×2=2.2mm
オーバーハング2.2mm×2=4.4mm
アーチ分1.5mm
350+2.2+4.4+1.5=358.1mm

約358mmと大きいヴァイオリンです。
(柘植材を接着・・・剥がした時、具合が悪ければ、柳に交換しよう!)
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実際のストラディヴァリウスの型=formaGからコピーしています。

ブロックの お話ですが、実際のストラディヴァリのフォルマGは、

ネックのブロックの付けられる幅は、62mm
エンドのブロックが付くスペースの幅は48mm

また、コーナーブロックの上下の長さは、
上で25mm
下で24mm
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ブロックの長さは、ヴァイオリン製作で、いろいろなサイズがあります。
必ずしも、これでなくてはいけないという数字は、ありませんが、確実に音響を買えます。

先生のサイズに近くしておいた方が、失敗無いでしょう・・

このGを使ったヴァイオリンでも、実際のブロックは、これより小さいのが付いていたりします。
多分修理で、新しいブロックか?もしくはオリジナルかも知れない。これより長いブロックは、オリジナルでは有り得ないということが分かる。小さいのは、可能だが、そんな面倒な事は、ワザワザしないだろう!?
by cremonakuga | 2014-07-17 20:46 | ☆ヴァイオリン製作日記 | Trackback | Comments(0)
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